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死亡エンドを回避したギャルゲーのヒロインたちが俺の【日記帳】を読んで秘密を知ったらしい

登録日:2026/10/17 Sat 17:43:31
更新日:2026/11/08 Sun 23:00:52NEW!
所要時間:約 4 分で読めるよ!/約 4 分で読めるわよ/約 4 分で読めるよ〜/約 4 分でお読みいただけます






彼女たちを救えば、全部うまくいくと思っていた。



『死亡エンドを回避したギャルゲーのヒロインたちが俺の【日記帳】を読んで秘密を知ったらしい』(The Gal Game Heroines Who Were Supposed to Die Somehow Learned My Secret)とは、著者:addict、イラスト:へいろーのライトノベルである。
2026年時点で書籍の既刊は3巻。2巻以降はオリジナルストーリー。

ASMRの制作決定、及びコミカライズ版の連載も開始している。

小説家になろうの四半期ランキング1位、カクヨムの年間ランキング1位。


概要

ギャルゲームのモブキャラに転生した主人公が死の運命が決定づけられたヒロイン達を救い、その事を知ったヒロイン達がヤンデレ化してしまうというストーリーなのだが「自分達が心身・経歴含めてゲームシナリオの操り人形だった事を知ったキャラクター達の苦悩や怒り」にも焦点が当てられている。

ジャンルに関しては、ラブ要素よりもホラー要素の方が前面に押し出されているのが特徴。
電子の試し読みの範囲ではラブコメに見えなくもないので、騙されないようにしておこう。

登場人物

主人公

入谷(いりや)聡(さとし)(Satoshi Iriya)


……しかし、佐野も嫌われたもんだな

本作の主人公であり、ゲーム『Love or Dead』のモブキャラクターにして、完全なる被害者。
上位世界(現実)からゲームの世界に転生してきた現代日本人であり、前世における挫折をバネにしてハイスペ人間*1へと成長するが、あまりの神童ぶりや子供とは思えない部分から血の繋がりを疑った両親から気味悪がられて絶縁状態になってしまうなど、かなりの苦労人。

そして高校生活を送る中、物語及びメインキャラクター達とは何の関係も無いモブキャラクターのはずなのに、何故かヒロインの事故死に巻き込まれて死ぬ『Mr.事故死』という理不尽極まりない悲劇に見舞われるポジションだった事を思い出し、自分の死を阻止するために優斗とヒロイン達を(トラック事故が起こらないために唯一自分も死なない)ハーレムエンドに導こうと奮闘し続けてきた*2。

しかし優斗が全滅ルート準拠の不誠実な性格だったせいで、結局自分とヒロイン達の死が確定してしまい、死への恐怖と製作陣への怒りで錯乱する。
そんな中で悩んでいた所を、ヒロイン達に純粋な善意から助けられたり慰められた事(強制力によって自分の事は覚えていない)によって、開き直ってヒロイン達だけでも救うために、自分1人を盾にする形で身代わりとなり、結果として4人全員を守り切っただけでなく、右腕が不自由となったものの自分も生き残った。

そして、トラックに撥ねられた際に自分が個人的に付けていた日記帳(自分がヒロイン達のために奮闘していた事や、この世界がギャルゲーだという事、世界の強制力についてetc…の内容)を落としてしまい、それをヒロイン達が目にした事でその後の人生が変わり始める事となる。

4人からの過保護気味な狂愛や性欲の強さに振り回されてはいるが、彼女達を愛する甲斐性と責任感は確かなもの。
精神面よりも、問題はほぼ毎日ブレーキの壊れた4人を相手しなければならない肉体の方なのだが……頑張れ、聡。

佐野(さの)優斗(ゆうと)(Yuto Sano)


四人とも素晴らしいんだ、選べるわけがない

ゲーム『Love or Dead』における主人公。
……なのだが、よりにもよって全滅ルート準拠の不誠実な性格をしていたため、聡が世界の強制力を逆利用しつつ(本来優斗が成し遂げる筈のヒロインの救済を行うことで)お膳立てしたのにも拘わらず、ことごとく最悪の選択肢を選び続けてしまい、結果として聡が命まで張る結果となった*3。

一方、身に覚えのない功績が積み重なっている事を当然の様に受け入れているなど不審な面もある。
そして、真実を知ったヒロイン達からは今までの愛情が反転した憎悪を向けられてしまうことに……

更に困ったことに、彼から見れば「急に聡がヒロイン達より重い愛を向けられている状況」にあるため「俺の女を奪いやがったズルい野郎」と逆恨み混じりの嫉妬を募らせ始める。
そうして、彼は彼で聡に対する身勝手な敵意を抱いていく。



四方美女(しほうびじょ)

本作及び、ゲーム『Love or Dead』における4人のヒロイン達。
そして、愛という名の狂気に身も心も染まったバーサーカー集団。
全員苗字に方角が入っているために、自然とこの通称が付けられた。

原作では、主人公と結ばれないとトラックに(聡ごと)撥ねられて死亡するという運命(つまり個別ルートですら結ばれたヒロイン以外の3人と聡が死ぬ)。
当然というべきか、全滅ルートに行くと4人全員が(聡ごと)死んでしまう最悪の展開に。

トラックから自分達を庇った聡に救われ、バッグから溢れた日記帳の内容を眼にする事に*5。
その結果、聡や自分達を苦しめた世界(製作陣)と聡の頑張りを奪い続けていた優斗への憎悪に苛まれ*6、何の助けにもならなかった倫理観や常識を投げ捨ててしまい、何の得にもならないのに真に自分達を救おうとしてくれていた聡にカルトめいた崇拝混じりの狂愛と人生を捧げる事を決めた悲しき怪物(ヤンデレ)達。

元々全員が過去の経歴から本質的に重度の人間不信に陥っており、それに加えて今までの自分達が人生や心・感情も含めて、上位世界の神様(クリエイター)の操り人形だった事を知った事もあって精神がぶっ壊れ、同志である自分達4人と愛する聡(と一部の身内+α)以外の殆どの人間は塵芥にしか思えなくなってしまっている*7。
一方で、世界の強制力に振り回されつつも自覚してそこから逃れようとしている同類に対しては同情的。

なお、心は完全に壊れているものの善性自体は保っており、聡自身や聡に近づく者に敵意や危害を加えるタイプでは無い(見放される事を恐れたり、アッチの意味で搾り取ったり、逆ナンに威圧ぐらいはする)のだが、自分達や聡に危害を為す相手には排除・殺害が選択肢に入る類のヤンデレである。

  • 西園寺(さいおんじ)桜月(さつき)(Satsuki Saionji)
CV:東山奈央(作品紹介PV)

……私はもう君のことしか見えていないから。ずっと一緒にいようね?

優斗の幼馴染にして、四方美女の事実上の中心人物。
新人グラビアアイドルなのだが、事務所が悪かったのか売れておらず、枕営業を強制されかけるなど追い詰められていた。
自分に何も取り柄がないと思い込み、優斗を振り向かせるためにせめて容姿を活かしたグラビアアイドルとして頑張ろうとした……のだが、優斗からはそうした想いは完全に踏み躙られることとなる。後にグラビアアイドルを引退、その社長は負け惜しみか「ある一言」を発したために聡に札束で殴られるという結末を迎えた。

いつもテンション高めかつ、4人の中でも一番積極性のあるリーダーシップの持ち主である。
それが高じてか抜け駆け癖があり、追いついてきた3人から抗議されるのがお約束となっている。
他3人より闇堕ちエンジンがかかるのがやや遅いが、その分なのか立てる作戦が一番エゲツない。
素で落とし物を頻繁にするのだが、本人もその自覚は持っておりそれをブラフにした事もある。

  • 北川(きたがわ)麗音(れいね)(Reine Kitagawa)

これからは私が聡様、いえ、聡を支えるわ。『一生』ね

無愛想なクールツンデレ系美少女。
暴力的なシングルマザーに虐待されているために、他人を寄せ付けなくなってしまった氷の女。
後に母親とは聡の尽力である程度和解したようだが、その母親が(元々面識があり好印象だったのもあってか)聡に惚れたために結局ギスギスしている。
とはいえ「最低の母親」と呼んでいた相手を殺害など考えずに悪態をつきつつも放置しているに留まっており、本当にそれなりに改善はしたのであろう。

反面、心を許した相手には打って変わって積極的に甘えようとしてくる末っ子ポジションでもある。
いつも無愛想気味なため、平常時と闇堕ち時の落差は少ないが、裏を返せば態度を変えずに敵を攻撃してくる。
4人の中では比較的ピュアさを保っているのだが、嫉妬に狂うと非常に積極的かつ肉食系へと変貌する面も……

  • 南条(なんじょう)朱奈(しゅな)(Shuna Nanjou)

私が尽くすのは聡君だけだよ━━━死ぬまでね

間延びした言動を取る巨乳美少女で、高校の生徒会長。
元々印刷会社の令嬢であったが、父が信用した部下に裏切られて横領事件によって没落し*8、闇金から身体に目を付けられている。
その後、聡のアドバイスで(闇金から抜け出せるぐらいには)ある程度経営が持ち直したようで、両親は聡に娘を託したのであった。

色々と気配りが上手く、親しみやすい雰囲気をしており、その言動から聖女扱いされている。
その裏返しで、悪人や自分達に仇を為す相手には非常に冷酷な言動を取る二面性の強い性格。
間延びした口調も若干キャラ作りで行っているようで、本当にキレた時などは冷徹な口調になり、また信頼していた相手に二度も裏切られたためか洞察力も鋭い。
このように4人の中でも最も精神が傷付いており、その反動かお金で苦労しているのにも拘らず、ギャンブル狂になりかけたりもしてしまった(書籍版SSで改善)。

  • 東雲(しののめ)紫乃(しの)(Shino Shinonome)

貴方に降りかかる火の粉は私がすべて排除します━━━貴方が私にしてくれたように

大和撫子風の成績優秀美少女で、財閥のお嬢様。
妾の子なので実家から政略道具扱いされ、嗜虐趣味の許嫁まであてがわれかけていた。
後に父親は彼女の扱いについて後悔しており、すったもんだの末に聡を認めるように。

基本的には冷静な頭脳派ポジションなのだが、4人の中では一番性欲の強い隠れドスケベ。
この世界の真相に対して怯えつつも真っ先に食いつくなど、その手の作品を好んでいる模様。
必要とあらば、実家の力をフル活用して違法行為を揉み消してくる縁の下の力持ちポジション。
何気にトラックの運転をしている場面があり、おそらく大型車両の免許も取っていると思われる。

用語

  • Love or Dead
劇中世界の舞台であるギャルゲー。略称「LoD」。聡の前世はこれをプレイした経験がある。
イラストや心情描写が優れているのだが、やたらとヒロイン達の悲惨な末路が多く、賛否両論だった。
シナリオライターは「相当な悪意を込めてこの作品を作ったクソ野郎」と称され、聡も前世の段階からヒロインの露悪的かつ悪趣味極まりない破滅に対し怒りを抱いていた。
なお「愛か死」のタイトル通り、主人公と結ばれないヒロインは必ず死ぬのだが、何故か毎回モブキャラに過ぎない聡が巻き込まれており……?

  • 全滅ルート
文字通り「LoD」においてヒロイン全員と聡が死亡するバッドエンドルート。
このルートに入るには全員からのフラグを折るため、ヒロインからの好感度が下がる選択肢を選ぶ必要がある。各ヒロインの好感度が上昇する選択肢は誠実な内容で個別ルートやハーレムルートの優斗は誠実なキャラになるのだが、このルートの場合はまさに「最低のクズ」な過激な選択肢となっている。

本作の「優斗」はこのルートの不誠実かつ人任せな性格となっており、死を免れたい聡を難儀させていたが「世界の強制力」の洗脳によって、ヒロイン達からは誠実な魅力的な人物と思い込まれていた(そして、後の彼女達にとっては当然黒歴史となる)。

  • 世界の強制力
キャラクターの人生をゲーム通りのものに合わせようとする修正力であり、聡の苦悩の源。
例え、主人公以外のモブキャラがメインキャラクターの運命を変えようと奮闘しても、それが本来の物語の推移に一切の影響を及さなくなる様に周囲の人間の認識や記憶が改変されてしまう。例として聡はヒロインたちにただ挨拶しただけでも、翌日にはクラスメイトだということすら忘れられていた。このため、誰かの運命に干渉できるのは本来の主人公である優斗だけとなる。一方で主人公の名前を騙れば、例え優斗本人が動かなくとも他のキャラクターが物語の進行に干渉する事も可能となる。また、ゲームのエンディングである高校の卒業式が終わると、その後日談や続編は作られていないので強制力は機能しなくなる。

また、上位世界からの転生者からの情報のようなイレギュラーな方法で強制力の存在を知り、それを示す証拠品などを見つけた場合には、登場人物達が違和感について自覚することも可能となり、正しい記憶こそ戻らないものの事実を正しく認識できるようになる。

余談

作者はX(旧Twitter)や書籍版あとがきで本作が「曇らせラブコメ」であると再三主張しているのだが、読者からは大抵「サスペンス」「ホラー」などの扱いをされているため、作者はそれに対して遺憾の意を評するプロレスがお約束になっている。


追記・修正は、自分が上位世界の操り人形で無い事を自覚してからお願いします。



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ああ、そうそう。






君には秘密にしてたけど






あいつだけは絶対に━━















殺すから








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最終更新:2026年11月08日 23:00

*1 基本は何でもこなせはするのだが、文才だけはない。

*2 最初は優斗の不甲斐なさから、自分が解決してしまおうと思った事もあったのだが、世界の強制力のせいで全て無かった事にされてしまったため、方針転換した。

*3 一応、初期の段階で聡から「アイツが自ら動く事には期待できない」と見切りを付けられてはいた。それでもギリギリまで改心を望んでいた様だが。

*4 なお、百歩譲って本当に被害者なのなら不干渉を貫いて放っておくつもりではあった。

*5 この段階では(ほぼ確信はしつつも)半信半疑だったのだが、事実確認のために聡の自宅に侵入した際に、自分達の破滅イベントに纏わる証拠品を見つけた事によって完全に信じるに至った。

*6 優斗に関しては聡の努力を除いたら何の魅力もないことに気づいた上に「自分が主人公という自覚を持っているのでは」という疑惑を抱いたことも大きい。

*7 これに関しては聡も、自分が同じ立場だったらこうなっていたかもしれないと理解を示している。

*8 そのくせ横領犯は「会社に貢献したかった」とギャンブルで金を使い果たした言い訳をした挙句、闇金にすら頼らないといけない南条家と違い刑務所の中でぬくぬくと生活している。