ふわふわ時間@こたつ
ある日の帰り道、ムギちゃんが唐突にこう言った。
紬「ねぇ唯ちゃん…唯ちゃんの家って、もうこたつ出した?」
唯「出したよー。毎日ぬくぬく気持ちいいよー♪」
紬「そう、なんだ…」
唯「?」
唯「出したよー。毎日ぬくぬく気持ちいいよー♪」
紬「そう、なんだ…」
唯「?」
ムギちゃんはもじもじしながらうつむいている。どうしたんだろう…?
あ、もしかして…
あ、もしかして…
唯「もしかして…こたつに入りたいの?」
紬「え?あ、えっと…う、うん」
唯「そういえば、ムギちゃんちこたつないって言ってたもんね。そうだ!今から私ん家来る?」
紬「ええ!い、いいの?迷惑じゃない?」
唯「いいんだよー。多分今誰もいないし」
紬「そ、そう…なんだ」
紬「え?あ、えっと…う、うん」
唯「そういえば、ムギちゃんちこたつないって言ってたもんね。そうだ!今から私ん家来る?」
紬「ええ!い、いいの?迷惑じゃない?」
唯「いいんだよー。多分今誰もいないし」
紬「そ、そう…なんだ」
その日は部活が休みで、私たちは普段より早く下校できていた。
憂は友達とお茶の約束してるって言ってたし、ムギちゃんも気を使うことはないよね。
憂は友達とお茶の約束してるって言ってたし、ムギちゃんも気を使うことはないよね。
唯「じゃあ、今日は私と二人でお茶しよう!皆には内緒だよー?」
紬「…うん。内緒にする」
唯「てことで、スーパーでお菓子買っていこう!」
紬「きゃ、唯ちゃん待って…」
紬「…うん。内緒にする」
唯「てことで、スーパーでお菓子買っていこう!」
紬「きゃ、唯ちゃん待って…」
私はムギちゃんの手を引いて走り出した。
ムギちゃんはわくわくしているのか、早くも顔が真っ赤だ。こういうのって楽しいよね、ムギちゃん♪
ムギちゃんはわくわくしているのか、早くも顔が真っ赤だ。こういうのって楽しいよね、ムギちゃん♪
私たちはスーパーでお菓子を買い込んで、私の家へとやってきた。
唯「さ、ムギちゃんこたつだよー♪」
紬「それじゃ…お邪魔します」
唯「あはは、今日二回目だね。家入った時にも言ってた」
紬「うん…そうだね」
紬「それじゃ…お邪魔します」
唯「あはは、今日二回目だね。家入った時にも言ってた」
紬「うん…そうだね」
こたつに足を入れたムギちゃんは、しばらく黙っていた。
どうかしたのかな。顔が赤いし、こたつが冷たいってことはないだろうけど。
どうかしたのかな。顔が赤いし、こたつが冷たいってことはないだろうけど。
唯「どうムギちゃん、あったかい?」
紬「う、うん。すっごくあったかい」
唯「でしょー♪ムギちゃんの家も買えばいいのに」
紬「うん…多分そのうち買う…かも」
紬「う、うん。すっごくあったかい」
唯「でしょー♪ムギちゃんの家も買えばいいのに」
紬「うん…多分そのうち買う…かも」
さっきからどうもムギちゃんに元気がない。お腹空いてるのかな?あ!もしかして…
唯「ムギちゃん、ちょっと待ってて!紅茶入れてくる!」
紬「え…?」
紬「え…?」
きっとムギちゃんは、いつもみたいに紅茶を飲めないから元気がないんだ。
私は台所に行くために立ち上がろうとした。すると…
私は台所に行くために立ち上がろうとした。すると…
紬「唯ちゃん!」
唯「!?」
唯「!?」
ムギちゃんは私の手を掴んで、訴えるような眼差しを向けた。
唯「ど、どしたの?ムギちゃん」
紬「えっと…帰ってきたばかりだし、唯ちゃんもゆっくりして?」
唯「え、でも」
紬「お、お菓子食べよう?おいしそうよ?」
唯「うん…」
紬「えっと…帰ってきたばかりだし、唯ちゃんもゆっくりして?」
唯「え、でも」
紬「お、お菓子食べよう?おいしそうよ?」
唯「うん…」
なんか今日のムギちゃんは変だ。私はカントリーマアムを食べつつ、思い切って聞いてみることにした。
唯「ムギちゃん」
紬「なに?」
唯「やっぱり、私の家来るの嫌だった?もしそうだったらごめんね?」
紬「そ、そんなことないわ!ただ…」
唯「ただ?」
紬「こういう風に一人で唯ちゃんの家に来るの、初めてだから…ちょっと緊張しちゃって」
唯「そうだったんだー…」
紬「なに?」
唯「やっぱり、私の家来るの嫌だった?もしそうだったらごめんね?」
紬「そ、そんなことないわ!ただ…」
唯「ただ?」
紬「こういう風に一人で唯ちゃんの家に来るの、初めてだから…ちょっと緊張しちゃって」
唯「そうだったんだー…」
よかった、私と一緒にいるのが嫌だっていうわけじゃないんだ。私はホッとした。
紬「唯ちゃん」
唯「んー?モグモグ」
紬「私…唯ちゃんとこんな風に二人きりでいれて、すごくうれしいの」
唯「そっかー、私もムギちゃんといるのうれしいよ♪」
紬「そ、それで…これからも、こうして唯ちゃんの家に来てもいい?」
唯「うん!毎日来てもいいよ?」
紬「ありがとう……ふふっ♪」
唯「んー?モグモグ」
紬「私…唯ちゃんとこんな風に二人きりでいれて、すごくうれしいの」
唯「そっかー、私もムギちゃんといるのうれしいよ♪」
紬「そ、それで…これからも、こうして唯ちゃんの家に来てもいい?」
唯「うん!毎日来てもいいよ?」
紬「ありがとう……ふふっ♪」
ムギちゃんは頬を染めて、うれしそうに笑った。それに釣られて、私も笑ってしまう。
唯「えへへ…あ、パイの実食べる?あーん」
紬「えっ……うん♪」
紬「えっ……うん♪」
そういえば、こたつはいつ買うんだろう…?まあいいか♪
買わない方が、こうしてムギちゃんの笑顔が見られるから。
買わない方が、こうしてムギちゃんの笑顔が見られるから。
おしまい