ある日の朝、学校に行く準備をしているとムギちゃんが怖い声で私を座らせました。
紬「唯ちゃん、ちょっと座って?」
唯「な、なに?早くしないと遅れちゃうよ?」
紬「…これ、どういうこと?」
唯「こ…これは!」
ムギちゃんが差し出したのは、私とあずにゃんが部室で抱き合っているのを激写した写真でした。
まさか、見られていただなんて…!!
まさか、見られていただなんて…!!
唯「あ、えっと…そ、その…」
紬「こそこそ隠れてこんなことしてただなんて…唯ちゃんはとんだ浮気者ね?」
唯「ごめんなさいムギちゃん!つい勢いで…こんなつもりじゃなかったんだよぉ」
紬「つまり勢いで誰とでもこんなことするってことね?…唯ちゃん、最低」
ムギちゃんはプイとそっぽを向いてしまいました。その横顔からははっきりと怒りのオーラが漂っています。
唯「ムギちゃん、ホントにごめん!もう絶対しないよ!」
紬「……」
唯「ムギちゃーん…」
完全に怒らせちゃったかな…そう思っていると、ムギちゃんは静かに口を開きました。
紬「じゃあ……約束よ?」
唯「うん!約束する!もうムギちゃん以外の子には絶対抱きつかないよ!」
紬「…絶対だからね?」
唯「うん!」
唯「ムギちゃんっ♪」
紬「きゃ…」
私はムギちゃんに抱きつきました。その顔が赤くなったので、私はホッと胸を撫で下ろします。
紬「唯ちゃん…一つだけお願い聞いてくれる?」
唯「うん!なんでもござれ!」
紬「今日は二人で学校に行って、二人でお弁当を食べて、二人でお茶飲んで、二人でお買い物に行きましょう」
唯「いいけど…それじゃあいつも通りだよ?」
紬「いいの!釘刺しとかないと、誰かさんが浮気しちゃうもの」
唯「う…耳が痛いです」
紬「それじゃ、そろそろ学校に行きましょう♪」
どうやらムギちゃんのご機嫌はすっかり元通りのようです。
私は再びホッとして、ムギちゃんと二人、学校に向かうのでした。
私は再びホッとして、ムギちゃんと二人、学校に向かうのでした。
紬「あと、二人でお風呂に入って、二人で寝るのも忘れずにね?」
唯「なっ!?…う、うん!」
終わり
※写真提供:律