midnight love
ムギちゃん。あなたにそう呼ばれると、私はとても嬉しくなる。
唯ちゃん。そう私が呼ぶと、あなたはとても嬉しそうな顔をする。
軽音部でちゃん付けで呼び合うのは、あなたと私の二人だけ。
それは普通なようで、特別なこと。普通の関係のようで、特別な関係。
唯ちゃん。そう私が呼ぶと、あなたはとても嬉しそうな顔をする。
軽音部でちゃん付けで呼び合うのは、あなたと私の二人だけ。
それは普通なようで、特別なこと。普通の関係のようで、特別な関係。
とても、幸せな関係。
「ねぇムギちゃん」
「なあに?唯ちゃん」
「ムギちゃんは、どうしてこんなにあったかいの?」
「さぁ、どうしてかしら」
「きっと、優しいからだね。心があったかいから、体もあったかくなるんだよ」
「唯ちゃんにそう言われると、嬉しいな」
「うん…私も嬉しい」
「なあに?唯ちゃん」
「ムギちゃんは、どうしてこんなにあったかいの?」
「さぁ、どうしてかしら」
「きっと、優しいからだね。心があったかいから、体もあったかくなるんだよ」
「唯ちゃんにそう言われると、嬉しいな」
「うん…私も嬉しい」
私の体を抱きしめる唯ちゃんと、唯ちゃんの体を抱きしめる私。
二人の体温が合わさって、ぬくもりが二倍になる。幸せも、二倍になる。
二人の体温が合わさって、ぬくもりが二倍になる。幸せも、二倍になる。
そして今日も、私たちは語り合う。
「好きだよ。ムギちゃん」
「どういうところが?」
「全部…かな」
「じゃあ私も、唯ちゃんの全部が好き」
「そっか」
「どういうところが?」
「全部…かな」
「じゃあ私も、唯ちゃんの全部が好き」
「そっか」
街中が、日本中が、世界中が眠っているような夜に、私たちは愛を語り合う。誰にも秘密の、私たち二人だけの愛を。
「そろそろ、寝よっか」
「うん…おやすみなさい、唯ちゃん」
「おやすみ、ムギちゃん」
「うん…おやすみなさい、唯ちゃん」
「おやすみ、ムギちゃん」
「「大好き」」