love affair
「ムギちゃん♪」
部活を終えた皆がいなくなったのを確かめると、二人きりの部室で無邪気な笑顔を浮かべ私に腕を絡ませる唯ちゃん。
ああ、この柔らかい感触はもしかしてもしかしなくても…
はっ!私ったらなんてはしたない!ここはロマンティックな雰囲気を楽しむべきところじゃないの!…でもやっぱり……
ああ、この柔らかい感触はもしかしてもしかしなくても…
はっ!私ったらなんてはしたない!ここはロマンティックな雰囲気を楽しむべきところじゃないの!…でもやっぱり……
「…うふふっ……♪」
「ムギちゃんどうしたの?なんだか嬉しそうだね」
「えっ?なっなんでもないわゃ!……」
「あはは、噛んじゃったねー」
「あはは…噛んじゃった」
「ムギちゃんどうしたの?なんだか嬉しそうだね」
「えっ?なっなんでもないわゃ!……」
「あはは、噛んじゃったねー」
「あはは…噛んじゃった」
こんな風に舞い上がってしまうのも仕方ない。なぜなら大好きな人と二人きりなんだから。
「唯ちゃん、お口開けて?クッキー、食べさせてあげる」
「わぁ、美味しそう!」
「唯ちゃんのために持ってきたの。皆には内緒よ?はい、あーん」
「あーん…サクッ」
「わぁ、美味しそう!」
「唯ちゃんのために持ってきたの。皆には内緒よ?はい、あーん」
「あーん…サクッ」
口に入れたクッキーを頬張る唯ちゃん。それはまるでハムスターのようで、たまらなくかわいくて…
私はそんな姿を見て強く感じてしまう。生きててよかった……
私はそんな姿を見て強く感じてしまう。生きててよかった……
「ムギちゃん、すっごくおいしいよ♪」
「そう♪よかった…唯ちゃん?」
「なーに?」
「あの…ね?こんなこと言うのはどうかと思うんだけど…」
「そう♪よかった…唯ちゃん?」
「なーに?」
「あの…ね?こんなこと言うのはどうかと思うんだけど…」
「私…クッキーのごほうび、欲しいな」
「ごほうび?」
「ごほうび?」
あぁ神様、強欲な私をお許しください。
唯ちゃんと一緒にいられるだけで世界一の幸せ者だと言ってもなんら差し支えないというのに、私ときたらさらに望みを重ねるだなんて…
唯ちゃんと一緒にいられるだけで世界一の幸せ者だと言ってもなんら差し支えないというのに、私ときたらさらに望みを重ねるだなんて…
「ごほうびかぁ…ムギちゃんはどんなごほうびが欲しい?」
「すっごく甘いの。甘くて、とろけちゃうようなのがいいな」
「…ムギちゃんはわがままなんだね?」
「そうよ、私はわがままなの。今に始まったことじゃないと思うけどな?」
「んもー、ムギちゃんはしょうがないなぁ…」
「すっごく甘いの。甘くて、とろけちゃうようなのがいいな」
「…ムギちゃんはわがままなんだね?」
「そうよ、私はわがままなの。今に始まったことじゃないと思うけどな?」
「んもー、ムギちゃんはしょうがないなぁ…」
唯ちゃんは私に体を密着させると、至近距離まで顔を近づけた。
そして私の唇を指先でなぞりながら、楽しむように囁く。
そして私の唇を指先でなぞりながら、楽しむように囁く。
「ねぇ…ムギちゃんは、私のどういうところが好き?」
「…かわいい、ところかな」
「かわいいって、具体的には?」
「…全部よ。唯ちゃんの、全部。見た目も、中身も、声も、なにもかも」
「…嬉しい♪」
「…かわいい、ところかな」
「かわいいって、具体的には?」
「…全部よ。唯ちゃんの、全部。見た目も、中身も、声も、なにもかも」
「…嬉しい♪」
唯ちゃんは私にキスをした。
温かく弾力のある唇が私の唇に重ねられた瞬間、私の頭は電流が走ったように痺れる。
温かく弾力のある唇が私の唇に重ねられた瞬間、私の頭は電流が走ったように痺れる。
「ん…んん……」
無意識に、手が唯ちゃんの背中から腰、お尻へと動いていた。
「んっ……!」
スカートの上から少し撫でただけなのに、唯ちゃんは体を大きくよじらせる。
…唯ちゃん、お尻が敏感なのかな。そんなことを考えているうちに、唯ちゃんは唇を離した。
…唯ちゃん、お尻が敏感なのかな。そんなことを考えているうちに、唯ちゃんは唇を離した。
「……変なとこ、触っちゃだめだよ」
「…言ったでしょ?私はわがままなの。キスだけじゃ我慢できないのよ」
「…えっち」
「……!」
「…言ったでしょ?私はわがままなの。キスだけじゃ我慢できないのよ」
「…えっち」
「……!」
唯ちゃんは私に再び唇を重ねた。
熱い舌が、私の口に入ってくる。舌が絡み合うぬるりとした感触が、私の理性を奪う。
熱い舌が、私の口に入ってくる。舌が絡み合うぬるりとした感触が、私の理性を奪う。
どうしよう。
私、壊れちゃう。
おかしくなっちゃう。
止められない。
唯ちゃんを、食べたい――
私、壊れちゃう。
おかしくなっちゃう。
止められない。
唯ちゃんを、食べたい――
理性が吹き飛びそうになる直前、唯ちゃんはキスを止めた。
唾液にまみれた口の周りが、妖しく光沢を放っていた。
唾液にまみれた口の周りが、妖しく光沢を放っていた。
「はっ…はぁ…む…ギ、ちゃん……」
「な…っ……ふっ…ぅ……なに?」
「…気持ち…よかった…?」
「う…うん……」
「じゃ……ごほうび、もっと……ほしい?」
「欲しい…よ……」
「じゃあ……しよう…?」
「う…ん……」
「な…っ……ふっ…ぅ……なに?」
「…気持ち…よかった…?」
「う…うん……」
「じゃ……ごほうび、もっと……ほしい?」
「欲しい…よ……」
「じゃあ……しよう…?」
「う…ん……」
――もう私たちを止められるものはない。
私たちを突き動かす愛と欲望を止められるものなんて、なにも――
私たちを突き動かす愛と欲望を止められるものなんて、なにも――
END