今日は唯ちゃんと初めてのデートです。とはいえ、どこかにお出かけするわけではありません。
ではどこで過ごすのか、それは…
ではどこで過ごすのか、それは…
ピンポーン…
「はーい…あ、紬さん!」
「こ、こんにちは唯ちゃん!あの、今日はその…」
「お姉ちゃんならまだ寝てますよ。よかったら起こしてあげてください♪」
「あ…憂ちゃん?」
「こ、こんにちは唯ちゃん!あの、今日はその…」
「お姉ちゃんならまだ寝てますよ。よかったら起こしてあげてください♪」
「あ…憂ちゃん?」
気が動転していたり、憂ちゃんが髪を下ろしていたせいもあってか、見間違えてしまいました。
もしかしたら、将来的には義妹になるかもしれない憂ちゃん。礼儀正しくしなくちゃ…
もしかしたら、将来的には義妹になるかもしれない憂ちゃん。礼儀正しくしなくちゃ…
「う、憂ちゃん」
「はい?」
「実は…私と唯ちゃん、真剣にお付き合いしてるの!」
「はい♪お姉ちゃんから聞いてますよ♪お姉ちゃんのこと、今後ともよろしくお願いしますね♪」
「あ…はい……」
「はい?」
「実は…私と唯ちゃん、真剣にお付き合いしてるの!」
「はい♪お姉ちゃんから聞いてますよ♪お姉ちゃんのこと、今後ともよろしくお願いしますね♪」
「あ…はい……」
ホントにできた妹さん。憂ちゃんのためにも、唯ちゃんのこと幸せにしなきゃバチが当たっちゃう!
「でも…すぐに私とお姉ちゃんを見分けられないようじゃまだまだですね(ボソッ」
「えっ…?」
「じゃあ私は梓ちゃんたちとお出かけするので失礼します♪ごゆっくり~♪」
「い…いってらっしゃい……」
「えっ…?」
「じゃあ私は梓ちゃんたちとお出かけするので失礼します♪ごゆっくり~♪」
「い…いってらっしゃい……」
憂ちゃんに完全に認めてもらうためには、まだまだ時間がかかりそうです…
カチャ
「おじゃましまぁす…唯ちゃん?」
「スピー…」
「スピー…」
窓から差し込む陽の光を浴びながら、唯ちゃんは気持ちよさそうに眠っていました。
その寝顔はまさに天使。見ているだけで幸せな気持ちになれるような、そんな表情です。
その寝顔はまさに天使。見ているだけで幸せな気持ちになれるような、そんな表情です。
「起こすの…やめとこうかな」
私はしばらく唯ちゃんの寝顔を見つめていました。それだけでお腹いっぱいです。
考えてみたら合宿の時だって唯ちゃんの寝顔を見るチャンスはあったのに、全然意識してなかったな…
私のバカ!もっとたくさんかわいい唯ちゃんを見ておけばよかった…!だから、このチャンスにもっともっと…
考えてみたら合宿の時だって唯ちゃんの寝顔を見るチャンスはあったのに、全然意識してなかったな…
私のバカ!もっとたくさんかわいい唯ちゃんを見ておけばよかった…!だから、このチャンスにもっともっと…
「スー…うんん……」
「……!」ドキッ
「……!」ドキッ
ふと唯ちゃんの柔らかそうな唇が目に入って、私はドキドキしてしまいます。
た、たまには私からしたっていいわよね……私は唯ちゃんの唇にゆっくり顔を近づけました。い、いただきます……
た、たまには私からしたっていいわよね……私は唯ちゃんの唇にゆっくり顔を近づけました。い、いただきます……
「紬さーん♪」
「ひっ……!」
「ひっ……!」
後ろから聞こえてきた妙に明るい声に驚いて振り向くと、ニコニコ微笑んだ憂ちゃんと目が合いました。
「ど、どうして…!」
「お茶も出さないで出かけるわけにも行きませんから♪ところで紬さん、そんなにお姉ちゃんに顔を近づけて何をしようとしてたんですか?」
「お茶も出さないで出かけるわけにも行きませんから♪ところで紬さん、そんなにお姉ちゃんに顔を近づけて何をしようとしてたんですか?」
「えっ、えっと…ほ、埃が付いてたから取ってあげようかなって……こう、ふーって!」
「そうなんですかー♪そうですよね、いくら付き合ってるからって寝込みを襲うなんてあるわけないですよね♪」
「う…うん♪」
「紬さんに限って、お姉ちゃんの無防備な寝顔を見ておかしな気持ちになる…なんてことあり得ませんよね♪」
「あ…あり得ないあり得ない!絶対そんなことしないわ!」
「ま、私はたまにありますけど」
「えっ…」
「ということで私失礼しますね♪くれぐれも、間違いのないようにお願いしまーす♪」
「い…ってらっしゃい……」
「そうなんですかー♪そうですよね、いくら付き合ってるからって寝込みを襲うなんてあるわけないですよね♪」
「う…うん♪」
「紬さんに限って、お姉ちゃんの無防備な寝顔を見ておかしな気持ちになる…なんてことあり得ませんよね♪」
「あ…あり得ないあり得ない!絶対そんなことしないわ!」
「ま、私はたまにありますけど」
「えっ…」
「ということで私失礼しますね♪くれぐれも、間違いのないようにお願いしまーす♪」
「い…ってらっしゃい……」
『私のお姉ちゃんに指一本触らないでくださいね♪』と言わんばかりの笑顔に圧倒された私は、少し距離を置いて唯ちゃんを見つめました。
無念です…
無念です…
「…んー……」
憂ちゃんはああ言ってたけど…や、やっぱり私……
そうよ、私は唯ちゃんの恋人なんだもの。堂々としてたって何もおかしいことはない!
そうよ、私は唯ちゃんの恋人なんだもの。堂々としてたって何もおかしいことはない!
「唯ちゃん……好き♪」チュッ
「んん……♪」
「んん……♪」
ぷにぷにのほっぺにキスをすると、唯ちゃんはくすぐったそうに寝返りを打ちました。
その動きもうめき声も、全てがいとおしく感じられます。
その動きもうめき声も、全てがいとおしく感じられます。
ああ、唯ちゃん……♪
「…ムギちゃん……?」
まるで眠り姫のように、唯ちゃんは目を覚ましました。
眠そうに目を擦るその姿は幼い子供のようで、ギュッと抱きしめたくなってしまいます。
眠そうに目を擦るその姿は幼い子供のようで、ギュッと抱きしめたくなってしまいます。
「おはよう唯ちゃん。よく眠れた?」
「うん…そっか、ムギちゃんと遊ぶ約束してたんだよね……ごめんね寝ちゃってて」
「いいのよ♪おかげでかわいい寝顔がたくさん見れたから」
「そっかぁ…♪あ、憂はもう出掛けた?」
「う、うん!ついさっきね」
「そっかぁ……なんか不思議だなぁ。起きた時憂じゃなくてムギちゃんがそばにいるなんて」
「うん…」
「結婚したら、毎日起こしてね♪今日みたいに、キスで」
「け、けけ、結婚…!ていうか起きてたの?」
「ううん?でも分かるの。ムギちゃんにキスされると体がぽわってなるから」
「そうなんだ…♪ねぇ、唯ちゃん……」
「わっ……」
「うん…そっか、ムギちゃんと遊ぶ約束してたんだよね……ごめんね寝ちゃってて」
「いいのよ♪おかげでかわいい寝顔がたくさん見れたから」
「そっかぁ…♪あ、憂はもう出掛けた?」
「う、うん!ついさっきね」
「そっかぁ……なんか不思議だなぁ。起きた時憂じゃなくてムギちゃんがそばにいるなんて」
「うん…」
「結婚したら、毎日起こしてね♪今日みたいに、キスで」
「け、けけ、結婚…!ていうか起きてたの?」
「ううん?でも分かるの。ムギちゃんにキスされると体がぽわってなるから」
「そうなんだ…♪ねぇ、唯ちゃん……」
「わっ……」
私は唯ちゃんを抱きしめました。もう我慢できなくなったのです。
唯ちゃんへのぬくもりをもっと近くで感じたくて、もっと私のぬくもりを感じてほしくて…
唯ちゃんへのぬくもりをもっと近くで感じたくて、もっと私のぬくもりを感じてほしくて…
チュッ…
「…唯ちゃん、大好き」
「う…うん……あのね、ムギちゃん」
「なに?」
「ギュッてしてくれるのは嬉しいんだけどね…その」
「?」
「う…うん……あのね、ムギちゃん」
「なに?」
「ギュッてしてくれるのは嬉しいんだけどね…その」
「?」
「私…今下着つけてないから…その…あ、当たっちゃうっていうか…恥ずかしいかも……」
「あっ…」
「あっ…」
唯ちゃんの言葉に、私の頭は真っ白になってしまいます。
なんだかいつもより感触が柔らかいと思ったら…わ、私ったら!!
なんだかいつもより感触が柔らかいと思ったら…わ、私ったら!!
「ご、ごご、ごめんなさい!私、そんなつもりじゃなくて…」
「うん……」
「うん……」
いつもたいていのことは茶化してくるのに、今日の唯ちゃんは顔を赤らめてうつむいています。
さすがにこういうことは恥ずかしいのかな…?
ていうか、かわいすぎて鼻血が出そう……てぃ、ティッシュティッシュ……
さすがにこういうことは恥ずかしいのかな…?
ていうか、かわいすぎて鼻血が出そう……てぃ、ティッシュティッシュ……
ガシッ
辺りをまさぐっていると、なにかを掴みました。なにかしら、この感触……
「ムギちゃん…そ、それ……」
「……」
「……」
It's a brassiere…私が掴んだのは、ピンクの花柄の、かわいらしいブラジャーでした。
カチャ
「ごめんなさい紬さん、お昼ご飯のこと言い忘れてまし…た……」
ブラを掴んで鼻血を足らす私と、真っ赤な顔でうつ向く唯ちゃん。
それを見た憂ちゃんがこの状況をどう解釈するのか…それは神のみぞ知る、です。
それを見た憂ちゃんがこの状況をどう解釈するのか…それは神のみぞ知る、です。
前回までのあらすじ
私、琴吹紬は憂ちゃんから(遠回しに)変態の烙印を押されました。
そして唯ちゃんの部屋、テーブルを跨いで座る私たち二人には、なんとも言えない空気が流れています。
私、琴吹紬は憂ちゃんから(遠回しに)変態の烙印を押されました。
そして唯ちゃんの部屋、テーブルを跨いで座る私たち二人には、なんとも言えない空気が流れています。
「…ごめんなさい、唯ちゃん」
「いいんだよー?ムギちゃんは間違っちゃっただけだし」
「でも憂ちゃんは…」
「大丈夫だよ♪憂だってちょっぴりびっくりしてただけで全然怒ってないよー」
「でも…」
「憂はムギちゃんのこと大好きだもん。だからこうやって二人きりにしてくれたんだよ?」
「唯ちゃん…」
「いいんだよー?ムギちゃんは間違っちゃっただけだし」
「でも憂ちゃんは…」
「大丈夫だよ♪憂だってちょっぴりびっくりしてただけで全然怒ってないよー」
「でも…」
「憂はムギちゃんのこと大好きだもん。だからこうやって二人きりにしてくれたんだよ?」
「唯ちゃん…」
そうよね。本当に私のこと嫌いなら帰らされてもおかしくはないもの。こうしてそばにいさせてくれたのは、私のことを信じてくれているから…
ありがとう憂ちゃん、私がんばる。たとえ変態と思われてても、唯ちゃんのこと大切にするから…!
ありがとう憂ちゃん、私がんばる。たとえ変態と思われてても、唯ちゃんのこと大切にするから…!
「ムギちゃん、何して過ごそうか?」
「えっと…な、何しようか」
「……」
「……」
「えっと…な、何しようか」
「……」
「……」
ど、どうしよう、一番大事なことを全然考えてなかった…
普段二人きりになるのは学校だし、たいていはその日あったことを話してるんだけど…
お休みの日に、それも唯ちゃんの家にいるなんて初めてだし、何していいかわからない…
普段二人きりになるのは学校だし、たいていはその日あったことを話してるんだけど…
お休みの日に、それも唯ちゃんの家にいるなんて初めてだし、何していいかわからない…
「…ムギちゃん」
「はい!?」
「一つ、したいことがあるの」
「な…なに?」
「あのね…」
「一つ、したいことがあるの」
「な…なに?」
「あのね…」
唯ちゃんがしたいことって一体なんだろう……?ま、まさか、あんなことやこんなこととか…?
そ、そんな…ううん、私たちは将来を誓い合った間柄だもの。決して逃げちゃダメ!
万が一のために、今日は新品の下着を着けてきたし!
そ、そんな…ううん、私たちは将来を誓い合った間柄だもの。決して逃げちゃダメ!
万が一のために、今日は新品の下着を着けてきたし!
「アイス、食べさせて?」
「へっ…?ア…イス…?」
「うん!ずっとムギちゃんに食べさせてもらいたかったの!」
「な、なんだぁ……」
「なんだぁって?」
「なんでも!うん、いいわよ?」
「やったぁ♪じゃあはい、アイスね?」
「い、いつの間に…」
「へっ…?ア…イス…?」
「うん!ずっとムギちゃんに食べさせてもらいたかったの!」
「な、なんだぁ……」
「なんだぁって?」
「なんでも!うん、いいわよ?」
「やったぁ♪じゃあはい、アイスね?」
「い、いつの間に…」
どこからか取り出したアイスを、唯ちゃんは嬉しそうに手渡します。
なんだか、唯ちゃんっぽいな…って、あれ?
なんだか、唯ちゃんっぽいな…って、あれ?
「唯ちゃん…スプーンは?」
「え?そんなのいらないでしょ?」
「え…?でも……」
「うふふ…♪ムギちゃん?」
「きゃっ……?」
「え?そんなのいらないでしょ?」
「え…?でも……」
「うふふ…♪ムギちゃん?」
「きゃっ……?」
突然唯ちゃんは私をベッドに押し倒すと、その上に覆い被さりました。
その表情に、さっきまでの恥じらいは微塵もありません。
その表情に、さっきまでの恥じらいは微塵もありません。
「ゆ……」
「ずっと我慢するの、大変だったよ?憂ったら、なかなか出て行ってくれないんだもん」
「え……?」
「ずっと我慢するの、大変だったよ?憂ったら、なかなか出て行ってくれないんだもん」
「え……?」
「ホントはムギちゃんがキスしてくれた時すぐにしたかったのに…ムギちゃん、迂濶だよ?」ゴソゴソ
「きゃっ…ゆ、ゆ……?」
「きゃっ…ゆ、ゆ……?」
唯ちゃんはゆっくりと私の着ているブラウスのボタンを外していきます。
「二人きりになりたかったらちゃんと玄関の鍵にチェーンつけなきゃ。憂はすぐ焼きもち焼くからね」
「だ…だめ……!」
「だ…だめ……!」
ブラウスのボタンを外し終えると、スカートのファスナーを下ろしていきます。
「まぁ、そこが憂のかわいいとこなんだけどね♪」
「唯ちゃ……」
「…かわいいブラだね。まだ新しいみたいだけど、汚れちゃうね。ごめんね?」
「……!?」
「唯ちゃ……」
「…かわいいブラだね。まだ新しいみたいだけど、汚れちゃうね。ごめんね?」
「……!?」
唯ちゃんは溶けかかったアイスを私の胸に垂らしました。
「ひゃっ…!?」
「冷たい?ちょっとだけ我慢してね、すぐにあったかくしてあげるから」
「冷たい?ちょっとだけ我慢してね、すぐにあったかくしてあげるから」
唯ちゃんはアイスをブラの内側にも垂らします。刺すような冷たさが、敏感な部分を刺激します。
「あ…ぅっ…ゆ…唯ちゃん…なんで……」
「なんでって…ムギちゃんのことが大好きだからだよ?」
「なんでって…ムギちゃんのことが大好きだからだよ?」
唯ちゃんはアイスを体中に垂らしていきます。胸、お腹、太もも、そして首筋、最後に頬。
「…はぁ……はぁ……」
正直、私は不快感はありませんでした。
体中をアイスでべたべたにされても、冷たくても、好きな人にされていると考えると、幸せなことのようにも感じられます。
体中をアイスでべたべたにされても、冷たくても、好きな人にされていると考えると、幸せなことのようにも感じられます。
「…あれれ?おかしいね。ここにはアイス垂らしてないのに、なんで染みができてるのかな?」
「……ゆ、唯ちゃんのせいじゃない」
「ふふふ…気持ちよくなっちゃったんだね。じゃあいい子のムギちゃんは、もっと気持ちよくさせてあげる」
「……ゆ、唯ちゃんのせいじゃない」
「ふふふ…気持ちよくなっちゃったんだね。じゃあいい子のムギちゃんは、もっと気持ちよくさせてあげる」
唯ちゃんはパジャマを脱ぐと、再び私に覆い被さりました。
素肌と素肌がアイスでぬるぬると滑るように触れ、私はさらなる快感に襲われます。
素肌と素肌がアイスでぬるぬると滑るように触れ、私はさらなる快感に襲われます。
「ゆっ…はぁ…はっ……んっ……」
唯ちゃんは私に唇を重ねました。それは今までしたことのないキス。お互いの舌と舌、唾液と唾液が絡み、私の思考は
「ふふふ…ムギちゃん、そんなにしたいんだね」
「…唯…ちゃん……」
「いただきます♪」
「…唯…ちゃん……」
「いただきます♪」
おわり