原因は不明だが、一人だけ供物を返してもらえなかった夏凛
一人暮らしの彼女を支えたのは勇者部であったが、中でも友奈は夏凛の部屋に住み込みでお世話するほどであった
何から何まで友奈頼みで、友奈がいなければ生きていけない夏凛
そんな夏凛を抱き締めて頭を撫でていると、妙な征服感のようなものが湧いてくるのがわかった。
生かすも殺すも自分次第という、圧倒的な征服感と恍惚感。
頭を振ってそんな考えを必死に振り切ろうとするが
「もし今急に頭を撫でてる手を止めて夏凛ちゃんから離れたらどうなるんだろう」
「きっと最初の5分か10分は平気だろうけど、1時間もしたら不安になってくるんじゃないかな」
「3時間もしたら不安と孤独に押し潰されそうになって、私の名前を必死に呼ぶのでは」
などと次から次へとサディスティックな考えが浮かんでしまい、今まで感じたことのないドス黒い欲求と興奮に息を荒げながらも
結城友奈はそんなことを考える人間だったのか、と深い自己嫌悪に陥る友奈であった…。
最終更新:2015年02月08日 23:36