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「それで、東郷さん。話があるって一体何なのよ?」
(なんか東郷さん呼びも慣れてきたわね)

「それはね……夏凜ちゃんと友奈ちゃんは結婚式を挙げるべきだと思うの」

「いやいや、結婚式なら2週間前に挙げたばかりじゃない」

「そうね、でもそれは夏凜ちゃんがウエディングドレス着て友奈ちゃんがタキシード着たのだったでしょ?だから次は友奈ちゃんにウエディングドレスを着せるべきなのよ」

「あっ、確かにウエディングドレス着たの私だけだったか。その時は嬉しくてその辺のこと失念してた……」

「ウエディングドレスは女の子の夢だから舞い上がるのも仕方ないわ。だから次は夏凜ちゃんが友奈ちゃんを喜ばせてあげてね」

「もちろんよ、任せなさい!友奈のドレス姿は見てみたいし、間違いなく可愛いと思うしね」

「夏凜ちゃんのドレス姿も可愛かったわよ」

「あ、ありがとう。……そういえば私のウエディングドレス姿を見て東郷さんと園子は凄い泣いてたわねー」

「それは………………夏凜ちゃんの姿が眩しかったからよ」

「そうまで言われると少し恥ずかしいかな。にしてもまた結婚式するとなると連絡とか色々とやることが多いから今から準備しないと」

「大丈夫、先にこのことを夏凜ちゃんのお兄さんに話したらその辺は全て自分がなんとかする!って言ってたわ」

「え」

「それはともかく夏凜ちゃん。退場する時は夏凜ちゃんが友奈ちゃんをお姫様抱っこしたら素敵だと思うんだけど……どうかしら?」

「良いわねそれ。二刀流の訓練してたから筋力には自信はあるし」

「よかった。じゃあ今から練習として私をお姫様抱っこしてみない?」

「うーん……まぁイメージ沸かせる為にも必要かもね」ヒョイ

「あっ……」

「どう?持ち方へんだったしない?」

「ううん、大丈夫よ」ニコニコ

「なんだか嬉しそうね。これなら友奈も喜んでくれるかな?」

「きっと喜ぶハズよ」

「……ところでいつまでこうしてたらいいの」

「も、もうちょっとだけお願い……だめ?」

「わかったわ。もうちょっとだけね」

「ふふっ、ありがと」

おわり
最終更新:2015年02月19日 23:38