風邪をひいた友奈の話。
「友奈ちゃん大丈夫?」
「…心配かけてごめんね東郷さん」
自室のベッドで友奈が顔を赤くして寝ている。
気温も暖かくなってきたので油断して薄着で寝ていたら案の定、という事だった。
「何かして欲しい事とかある? 私何でもするから」
「東郷さん…ありがとう」
東郷が心配そうに友奈の顔を覗き込む。
「…東郷さん、本当に何でもお願いしていい?」
「うん、何でも言って」
少し思案した後、友奈が恥ずかしげに枕元にあった白い紙袋を差し出す。
「あのね、お薬貰ってきたの…熱を下げるやつ…」
「分かった、お水入れてくるね」
「違うの、あのね…それ」
友奈が言いよどむ。何故か先程より顔が赤い気がする。
首を傾げながら東郷が袋から錠剤を取り出すと、
座薬だった。
「………」
「……」
「ゴメンね東郷さん! いくら何でもこんな事頼めないよね!」
「ち、違うの! ちょっとびっくりしただけ。嫌とかそんなのじゃないの友奈ちゃん!」
思考停止していた東郷が慌てて弁明する。
自分でも顔が赤くなっているのが分かる。
「あのね、今お母さん買い物に行ってていなくて…お父さんには頼めないし、自分で入れるのも無理だし」
「うん」
「こんな事頼めるの東郷さんしかいないの…」
「友奈ちゃん…うん、分かった。さっと終わらせちゃおう」
友奈も恥ずかしのを我慢して頼んでくれたのだ。
こちらが恥ずかしがっていては失礼だと東郷は心に決める。
「じゃあ東郷さん、お願い…」
熱で重い身体を起こし、友奈がうつ伏せになる。
膝を曲げてお尻を突き出す格好になった。
「えっと、友奈ちゃん脱がせるね?」
「う、うん」
友奈のピンク色の可愛いパジャマ。
そのズボンに東郷の手が伸び、ゆっくりと下着ごと膝下までずり下ろした。
(…綺麗)
不謹慎だと思ったが素直に出た気持ちだった。
お風呂で何度もお互い裸体を晒したこはあったが、それとはまた状況が違う。
程よく鍛えられた友奈の身体、お尻もきゅっと引き締まっている。
そしてまだ薄っすらとしか生えていない……
(何を考えているの東郷美森! 貴方は親友が苦しんでいる時に! 後で切腹よ東郷美森!)
我に返り頭の中の煩悩を振り払う。
「…東郷さん、わたしの変じゃない?」
「変じゃないよ! 他の人のなんてじっくり見たこと無いけど、凄く綺麗だと思う」
「あ、ありがとう///」
気のせいか、先程より熱が上がった気がする友奈。
「じゃあ、入れるね」
「うん、来て」
そっと、友奈のお尻に触れる。
柔らかく形の良いお尻に東郷の指が僅かに沈み、むにっと形を変える。
(えっと…ここよね)
入れやすいように少しだけ親指をひっかけ、押し広げる。
「東郷さん、あんまりじっくり見ないで…恥ずかしい」
「え!? う、うん! でも見ないと流石に難しいような…」
「そ、そうだよね!」
お互い、これ以上にないくらい顔が赤くなっていた。
「…ごめんね、変な事言って。東郷さん、わたしの恥ずかしいところ全部見て。東郷さんならいいよ…」
(友奈ちゃん、もしかして熱で頭が回らなくなってる!?)
とにかく早く終わらせなければと、東郷は右手に摘んだ錠剤の先端を友奈のお尻、アナルに押し入れた。
つぷっ…
「…あ、んっ…東郷さぁん」
(友奈ちゃん! そんな甘い声出さないで!)
ゆっくりと白い錠剤が見えなくなるまで指を押し進める。
やがて東郷の人差し指が僅かに友奈のアナルに直接触れた。
「はぁはぁ…東郷さん、全部入った?」
「うん、入ったよ友奈ちゃん。 でも出てきちゃうといけないからもう少しこのまま」
「うん…(あ、東郷さんの指…ちょっと入ってる…東郷さん…)」
それから1分程して東郷の指が引き抜かれる。
その後は淡々と下着とズボンをはかせ、友奈を寝かせた。
「…東郷さんありがとう」
「そんな、私は何も」
今は目を合わせるのも恥ずかしかった。
「恥ずかしいところ全部見られちゃった」
「ご、ごめんね!」
「……責任とってくれる?」
「は、はい! 私でよければ!」
「やったぁ」
友奈が嬉しそうに微笑み東郷の手を握る。
「東郷さん、眠るまでこのまま一緒にいて」
「うん、ずっと友奈ちゃんの傍にいるよ」
それから他愛のない話をしている内にうとうとし出した友奈は眠り、それを確認したあと東郷は濡れタオルを変えようと部屋を出た時だった。
「これは…」
廊下に切ったメロンやりんご等の果物と一緒にメモが置かれていた。
『娘を宜しくお願いします。母より』
「まさか全部見られて…」
終
最終更新:2015年05月17日 12:31