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「ゆっくり図書館1728棚目」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

ゆっくり図書館1728棚目 - (2012/01/10 (火) 18:45:36) の1つ前との変更点

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[[ゆっくり魔法図書館]] > [[図書館-童話区画2]] > 正体不明誘拐事件 ---- *正体不明誘拐事件 初出:[[東方AA作品スレ 第32巻>http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/41116/1300641794/]] ---- #aa(){{{「正体不明誘拐事件」          __,,,,...........,,,,__                              ∩  ノノ      ,,.. -''"´:::::::::::::::::::::ノヽ ,へ                    y´⌒ヾ、⌒゛∪-´:く≦      ,'´::::  :::::::::::::::::::::::ヽ ゝ /             」⌒l   ,,'::::::::::::::::::::::;::::';:::';:::;:ヾヘ  ,::'"´/: `‐-:、_::::::::::::::::::::::::::ヽ´/、             l O \ .i::!:::::;:::::::::';:::::::';::::',:::)::)::;ヾ   、::; `‐-:、  `‐:‐──-‐'' "_,.-':::::`ヽ.         r'´ ノ\ `!ソ:::;ノメ;;,、:::ソ::ンノヾ;':::'::::::;ノ),'⌒ヽ、   ヽ、::;::::::::::`‐-:───-‐'' ":::::::::,‐''"         //」⌒l `,ノ」:::ノゝ、 ヾノ / ヌリ:'::::::;⊂二二)    ノ〈`'' ー-'、_________.. -‐'' "、  ,::'"´``ヽ.    l/ l O \从イ (◯),  、(◯) レ、::::::::}`ヽ .}  }    〈 / ,ヘレ' ===   ===|/人〈 ,'´,-''"´``ヽ.ヽ.、___ r'´ ノ\ .)ノ!""  ,rェェェ、 "" ,ノ:::::::ノ ノ ,ヘ ム    ノ'レ',/ .i "  ,___,  "i イr!`ノ ノ      `'' ー-'、`‐-:、_ ー:::イ人u  |,r-r-|  U ,イ:::::::ノ 「 7< .|    〈´Y 人   ヽ_ン  イ.ハノノノ           `'' ー-'、`ーz::::::>、.`ニニ´_,,..イ:::::::/   レ′ V      ) .i´ Y> .,____,,.コイシ(:::-)二二二二二二二二二二二二二ノ ⊂二二二二二二) ある日、散歩に行ってきた虎丸星が泣きながら 命蓮寺に帰ってきて、白蓮たちにこう言いました       : ,ヽ/{   }ヽノヽ :      : ノ ノ ' ヽ / )  } , :     : 'ヽi  ')ヽ oOo ノ /{ V}      : < ''V 'o. '''' .oノ ノ ノ :     : / '' ' -' 'ヽ__ノ.-:'':: ' ヽ. :  : 、_/.::'' r  '{::{ \..  ':. ヽ {ヽ :   ' -{./ /::  人::::ヽヽ::ヽヽヽ} (:':ノ :  ノ( (:(:: ノ --)ノ '')/''--:、ノ:ノ: 入 :   : ノノ>)::::) ( >//////< )ヽ:) < :  みなさんごめんなさい、ぬえが…    : ノノi:::|'' | | ,___, | ||:: 入 ) :    ぬえが、行方不明になってしまいました。     : )/'''人 | | 'ー⌒ー' | | 人V '' :       : ノ>.、____ ,.イヽ :            ___       ,, ー::::::::::::::::::::::ー 、      ,,'':::::::/:::::::::::::::::::::::::::::ヽ     ,'':::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::    .|:::::::::::|::::::::::::;:::::::::::::::::::::::::::|    |:::::::/|:::__,./:::::::::::::、__.::/ヽヽ    .|:::::: ; ( ( (ヒ_]     ヒ_ンヽ( (    .|:::::::ヽ))) ""  ,___,  "' ( ))    |::::::::::| ) ヽ   ヽ _ン  U ノレヽ  行方不明って… いったい何があったんです?   .|:::::::::::|:::::|::>,、 _____, ,.イ::|::::::|   |:::::::::::::|:::::ヽ:::::ゝ  /:::|:::|;::::::::|   .|:::::::::::::::\:::::::::::::--::::::::/::::::::::::|         ,ヽ/{   }ヽノヽ         ノ ノ' ヽ / )  } ,        'ヽi )ヽoOo ノ /{ V}        < ''V'o. '''' .oノ ノ ノ      私は普段から妖怪の山に散歩に行っていたのですが       /.''-' ' ヽ__ノ.-:'':: ' ヽ.     近頃はぬえが私についてくるようになりました。 どうも、    、_/.::'' r '{:{ \..  ':. ヽ {;ヽ.__,   私と一緒だと綺麗な石が落ちている事があるとか何とか…    >-{./ /:: 人::ヽ ヽ::ヽヽヽ:} } (':ノ   ,.' ノ( (:(::(-ー)ノ '')/''--:、ノ: ノ: 入. `ヽ                  ノノ  ,'  ノノ>)::i (ヒ_]     ヒ_ン )ヽ).:) :<ヽ  ',        y´⌒ヾ、⌒゛ー-´:く≦  i  i .ノノi:|"   ,___,   " |:ノ 入) i   l 」⌒l   ,,'::::::::::::::::::::::;::::';:::';:::;:ヾヘ  {  { ,)/'人.  ヽ _ン   ,イノV '' ,}  }  l O \ .i::!:::::;:::::::::';:::::::';::::',:::)::)::;ヾ   ゝ ゝ、 リノ>.、____ ,.イYノ  ,ィ´  .ノ r'´ ノ\ `!ソ:::;ノメ;;,、:::ソ::ンノヾ;':::'::::::;ノ),'⌒ヽ、   `ー、, `ー,八ヽ ヽ、_ン´ /7`ヽノ  ,.-´//」⌒l `,ノ」:::ノゝ、 ヾノ / ヌリ:'::::::;ソ⌒ヽ ヽ      ヽλ ! `{>・<}´  i  .入ノ . l/ l O \从イ (ヒ_]     ヒ_ン ) レ、::::::::}`ヽ .}  }      /  {   /ハゝ   ,j   ヘ     r'´ ノ\ .)ノ!""  ,___,  "" ,ノ:::::::ノ ノ ,ヘ ム      /    トーー───イ   .ヘ.  / / ヾー:::イ人   ヽ _ン     ,イ:::::::ノ 「 7< .|     i    1ニ≫◎≪ニニ〈    i  l/     `ーz::::::>、.,___,,..イ:::::::/   レ′ V     i   ,「二二二二二コ    i           ̄         ̄ 妖怪の山で、ぬえが自分の好きな石を探しているうちに 星の目には届かないところに消えてしまったそうです。                   __           + *  , --'.::::::', ---- 、               /:::::::::::---:::::::::::::::: ヽ +             ノノ:::::::::ノ:::::::::::::::::::::::ヽ:::ヽ          * / :/:::ノ::::ノ::::::ノi:::::人::::::|::::::}.              {:(:(:::/::/--ノ ノノ --)/)::ノ:)'ウ            人:.:.ノ::( r=ミ   r=ミ /:::.:.ノ/ *     i`ヽ.    (  )(:::::人xxx ,___, xxノ:) .:(:(    …大丈夫です。 あの子の事ですから、   ,.-‐ゝ ヽァ- ...,,_)  : )ノ.:.:.:)   ヽ _ン  (::ノ:.:ノ::ヽ    きっとどこかで楽しく過ごしていますよ。  ヽ、 i   i |::ヽ:\/''::::T'i::->.., ______ ._イノ::(,--.:.\,-.    'ー---r!/:::/::::/\:::::| |:::::|''|::-三三-::'、::|'|:::::::::) /::∧        ` )"'' ー-..,,:://::::://|======'|::::::| |::--(/::/ (        (  .:.:.:.:`!::://::::::::|>'\ノ\|:::::|,|::><:/´`ヾ ノ       ┼)人 .:.:.::/::ヽ.::::::::|\ノ\ノ|:::::/Y/:ゝ、__,ハ(  __人__      )/V/ .:.:.:.〉::::::::|ノ\ノヽ|::::| ヽ/::/::::/   +   `Y´       / .:.:.:.:「::::::::|.,、________|::ヽ /::/- ヽ           ノ .:.:.:/:::::::/-」------ヽ:\-'.:.:.:.:.\        ,ヽ./{   }ヽノヽ       ノ ノ ヽ / )   } ,      'ヽi ')ヽ oOoノ /{ V }       ) ''V 'o. '''' .oノ ノ ノ        ,>-' '-/ヽ__ノ.-:''::ヽ'ヽ     /..-''':r ';' { . '     'ヽ.  、_/.::'' r  '{::{ \::ヽ ':. ヽ ヽ {ヽ   ' -{./ /:: 人::::ヽ ヽ::ヽヽヽ:} } (::':ノ    ノ( (:(::( \)ノ '')/ ''/:、ノ: ノ:  入     ノノ>)::i ( ヒ_]     ヒ_ン ) ノ.:) <   ぬえが私を置いてどこかにいった事なんて一度もありません!      ノノi:|'"   ,___,  U' |:ノ入 )   いつも一緒に帰ってきますし、私も綺麗な石を見せてもらうのを      )/'人   ヾ  )   イノV ''    楽しみにしていました! これはきっと誘拐事件です!        ノ>.、____ ,. イヽ      ,-':::::::ヽ     (:::( ̄ ヽヽ   .------.      ヽ:ヽ ...::| _/::. '''' ̄''ヽ:ヽ      ,.-''"´  ̄'"" ヽ   )::::)     /==─      \. ノ:ノ    ノ           (  \:ヽ   "ヽ_ノ_ノ\_ハヽ /ヽヽ\_フ::)     _ノ. | __   __ )';/ヽ:ヽ  ヽヽ_.ノ i"       ""ノ  |::::'\   \  人   ―  u フ  ノ::   )  どうやら私の出番みたいですね。     "'ヽ...>.. ..,____,,イ'ノ/:::.ノ..,ノ ナズーリンは、個人的にぬえの事はあまり好かなかったのですが 星の起っての頼みとなれば断れず、ぬえの行方を追う事にしました。 ナズーリンのダウジング無双により、ぬえは旧地獄の地霊殿に 囚われている事を突き止めました。       ,-':::::::ヽ     (:::( ̄ ヽヽ   .------.      ヽ:ヽ ...::| _/::. '''' ̄''ヽ:ヽ      ,.-''"´  ̄'"" ヽ   )::::)     /==─      \. ノ:ノ    ノ           (  \:ヽ   "ヽ_ノ_ノ\_ハヽ /ヽヽ\_フ::)     _ノ | ( ヒ_]    ヒ_ン )';/ヽ:ヽ  ヽヽ_.ノ i"       ""ノ  |::::'\   \  人    ―   フ  ノ::   )  (ぬえめ、苦労させやがって。 タダ働きする気はないからな!)     "'ヽ...>.. ..,____,,イ'ノ/:::.ノ..,ノ       .._____..   ________      /    ヽr"     "ヽ/(     ノ   r ============r  )    (  r"v''ヽ         --.. `ヽ    /  \/    i      r ハハ   ∠  .//       人     人  <   ノノ // r   ノ/⌒ノイノレ' レ ヽ <  (  ( (  i ノ  ====  === ハ ハ    ノ ヽヽノ (⊂⊃       ⊂⊃ \     ) ヽ人 ノ,ゝ     -   ノ< ̄"   (おや、見かけない方ね?)     ノノヽ ( \ >,、 _____, ,.イノ > 地霊殿に入り、そこの主の姉妹と出会いました。      ,-':::::::ヽ     (:::( ̄ ヽヽ   .------.      ヽ:ヽ ...::| _/::. '''' ̄''ヽ:ヽ      ,.-''"´  ̄'"" ヽ   )::::)     /==─      \. ノ:ノ    ノ           (  \:ヽ   "ヽ_ノ_ノ\_ハヽ /ヽヽ\_フ::)     _ノ. | __   __ )';/ヽ:ヽ  ヽヽ_.ノ i"       ""ノ  |::::'\  こんにちは。   \  人   ―    フ  ノ::   )   どうやら、うちのぬえがこちらでお世話になっているようで…。     "'ヽ...>.. ..,____,,イ'ノ/:::.ノ..,ノ ナズーリンはさとりに事情を説明して、ぬえの事を訊きました。       .._____..   ________      /    ヽr"     "ヽ/(     ノ   r ============r  )    (  r"v''ヽ         --.. `ヽ    /  \/    i      r ハハ   ∠  .//       人     人  <   ノノ // r   ノ/⌒ノイノレ' レ ヽ <  (  ( (  i ノ  ====  === ハ ハ    ノ ヽヽノ (⊂⊃       ⊂⊃ \  …ああ、あのこいしの新しいペットですか?     ) ヽ人 ノ,ゝ    0   ノ< ̄"    こいしのところまで招待します。     ノノヽ ( \ >,、 _____, ,.イノ >                         ノノ                  y´⌒ヾ、⌒゛ー-´:く≦               ,,':::::__,=====,__:::;:ヾヘ               .i::!:::::;:::::::::';:::::::';::::',:::)::)::;ヾ              `!ソ:::;ノメ;;,、:::ソ::ンノヾ;':::'::::::;ノ)              ノ」::::ノゝ、 ヾノ / ヌリ:':::::;ヘ              从:イ (ヒ_]    ヒ_ン ) レ、::::::::}              .)ノ:i/// __  /// ,ノ:::::::::ノ            ヾー::イ人   ヾ  )   イ:::::::ノ  えっ! あ、ナズーリン!             `ーz;;;;;;>、.,___,,..イ:::;;;/                _厂゙>ェム<二>、               /´ __l/,.イ/⌒´ .::`i \                〈 ,.イ´ /\| /    .:.::::|ヽ 丿                ∨ j  !   フ    . :.::: Λ 〉               /   `/   . .:::/__/´                |_,. -'     .: .:::/<´__           ,. ‐''"´       ..: :::://´  }          /         .. .::.:,.イ´-    /          ,イ/ ,.      ...:,. ‐'´ブ!、     {        ∧\!___   ,. ‐'"´  / ,ハ \  /         /  \>ー''´__   '´ / ハ::: ∨\ ,.-―…‐〈 、、く  ̄`´  `      '  }::::. }、  ',   _,. - ,. ' `'^T´`ヽ、            /::.:.   \j_     /      !   丶        ノ|:::.     `丶、_   /               、        |:          `丶、_ さとりが地霊殿の中に招待し、連れて行かれた先には なんとぬえがメイド服を着せられて召使いにされている有様でした。      ,-':::::::ヽ     (:::( ̄ ヽヽ   .------.      ヽ:ヽ ...::| _/::. '''' ̄''ヽ:ヽ      ,.-''"´  ̄'"" ヽ   )::::)     /==─      \. ノ:ノ  キ    ノ           (  \:ヽ    キ   "ヽ_ノ_ノ\_ハヽ /ヽヽ\_フ::)   t     _ノ. | ,--、::::: , --、 )';/ヽ:ヽ  ヽヽ_.ノ i"  ,___,  ""ノ  |::::'\  ぷっ、ぎゃはははは! なんだその格好は!   \  人  )vvノ   フ  ノ::   )     "'ヽ...>(__ン__,,イ'ノ/:::.ノ..,ノ           __,,,,...........,,,,__          ,,.. -''"´:::::::::::::::::::::::ヽノソi       ,'´:::::_,.-‐'' " ̄`‐-:、>'´ !      /<'.. -‐'' "´ ̄ ̄`""'' ー--'、     ,::'"´:::::::::;;;:r,'γ⌒`'⌒ヽーヽ_:::::::::::`ヽ.  〈:::::::::::; _丿⌒'          ト々;:::::::::;〉   ヽ、::;i´r  /       ハ 人 ヽ, ヘ;:::;ノ     ノ〈  i ,ィ \八,,ノ'レ/ルiハ〉 ハ     〈 / ,ヘレ' __    __ | /人〈     ノ'レ',/⊂⊃      ⊂⊃r!  `  ちょっと、私のペットを気安く笑わないでちょうだい。     〈´Y 人    へ   イ.ハノ     失礼でしょ。      ) .i´ Y>.、.,____,,,..イイシ こいしはナズーリンに不機嫌そうに言いました。      ,-':::::::ヽ     (:::( ̄ ヽヽ   .------.      ヽ:ヽ ...::| _/::. '''' ̄''ヽ:ヽ      ,.-''"´  ̄'"" ヽ   )::::)     /==─      \. ノ:ノ    ノ           (  \:ヽ   "ヽ_ノ_ノ\_ハヽ /ヽヽ\_フ::)  (もう報酬はこれだけでいいや)     _ノ. | ,--、::::: , --、 )';/ヽ:ヽ  ヽヽ_.ノ i"       ""ノ  |::::'\  うくくく… 失礼。 ぬえとは個人的な知り合いでして。   \  人   ー'    フ  ノ::   )  よろしければ、彼を開放してはもらえないでしょうか。     "'ヽ...>,,.._ __,,イ'ノ/:::.ノ..,ノ           __,,,,...........,,,,__          ,,.. -''"´:::::::::::::::::::::::ヽノソi       ,'´:::::_,.-‐'' " ̄`‐-:、>'´ !      /<'.. -‐'' "´ ̄ ̄`""'' ー--'、     ,::'"´:::::::::;;;:r,'γ⌒`'⌒ヽーヽ_:::::::::::`ヽ.  〈:::::::::::; _丿⌒'          ト々;:::::::::;〉   ヽ、::;i´r  /       ハ 人 ヽ, ヘ;:::;ノ     ノ〈  i ,ィ \八,,ノ'レ/ルiハ〉 ハ     〈 / ,ヘレ' __    __ | /人〈     ノ'レ',/⊂⊃      ⊂⊃r!  `  嫌よ。 私が妖怪の山で苦労して捕まえてきた、大切なペットだもの。     〈´Y 人    へ   イ.ハノ     私を愛してくれるまで、絶対に捨てたり手放したりはしないわ。      ) .i´ Y>.、.,____,,,..イイシ こいしは、妖怪の山で石拾いをしていたぬえを偶然みつけ、そのまま 連れて帰ってペットにしてしまいました。      ,-':::::::ヽ     (:::( ̄ ヽヽ   .------.      ヽ:ヽ ...::| _/::. '''' ̄''ヽ:ヽ      ,.-''"´  ̄'"" ヽ   )::::)     /==─      \. ノ:ノ    ノ           (  \:ヽ   "ヽ_ノ_ノ\_ハヽ /ヽヽ\_フ::)  (…やれやれ。 面倒な事になってしまった。)     _ノ .| (ヒ_]    ヒ_ン ) )';/ヽ:ヽ  ヽヽ_.ノ i"       ""ノ  |::::'\  私にもメンツというものがあるんです。 開放してもらえるのであれば、   \  人   ―    フ  ノ::   )   それなりの報酬やお詫びを用意させてもらうのですが…。     "'ヽ...>.. ..,____,,イ'ノ/:::.ノ..,ノ           __,,,,...........,,,,__          ,,.. -''"´:::::::::::::::::::::::ヽノソi       ,'´:::::_,.-‐'' " ̄`‐-:、>'´ !      /<'.. -‐'' "´ ̄ ̄`""'' ー--'、     ,::'"´:::::::::;;;:r,'γ⌒`'⌒ヽーヽ_:::::::::::`ヽ.  〈:::::::::::; _丿⌒'          ト々;:::::::::;〉   ヽ、::;i´r  /       ハ 人 ヽ, ヘ;:::;ノ     ノ〈  i ,ィヽ八,,、ノ'レ- ルi ハ〉 ハ     〈 / ,ヘレ' ( ヒ_]    ヒ_ン )| /人〈  お詫び、ねえ。 私のかわいいぬえに適うほどのお詫びがあるのかしら?     ノ'レ',/ ⊂⊃      ⊂⊃イr! `   私はぬえが大好きなのよ。 だからそう簡単には離さないわ。     〈´Y 人    ー=ー'  イ.ハノ      ) .i´ Y> .、.,____,,,..イイシ こいしは本当にぬえの事を気に入っているらしく、ナズーリンもこいしの表情を見てその事を悟りました。      ,-':::::::ヽ     (:::( ̄ ヽヽ   .------.      ヽ:ヽ ...::| _/::. '''' ̄''ヽ:ヽ      ,.-''"´  ̄'"" ヽ   )::::)     /==─      \. ノ:ノ    ノ           (  \:ヽ   "ヽ_ノ_ノ\_ハヽ /ヽヽ\_フ::)  …わかりました。 では、後日改めて伺わせてもらいます。     _ノ .| (ヒ_]    ヒ_ン ) )';/ヽ:ヽ  その時に、お詫びを用意してくるので、その間はぬえの事をよろしくお願いします。  ヽヽ_.ノ i"       ""ノ  |::::'\   \  人   ―    フ  ノ::   )     "'ヽ...>.. ..,____,,イ'ノ/:::.ノ..,ノ           __,,,,...........,,,,__          ,,.. -''"´:::::::::::::::::::::::ヽノソi       ,'´:::::_,.-‐'' " ̄`‐-:、>'´ !      /<'.. -‐'' "´ ̄ ̄`""'' ー--'、     ,::'"´:::::::::;;;:r,'γ⌒`'⌒ヽーヽ_:::::::::::`ヽ.  〈:::::::::::; _丿⌒'          ト々;:::::::::;〉   ヽ、::;i´r  /       ハ 人 ヽ, ヘ;:::;ノ     ノ〈  i ,ィヽ八,,、ノ'レ- ルi ハ〉 ハ     〈 / ,ヘレ' __    __ )| /人〈  言われるまでもないわ。 期待しないで待っていてあげる。     ノ'レ',/ ⊂⊃      ⊂⊃イr! `     〈´Y 人    ー=ー'  イ.ハノ      ) .i´ Y> .、.,____,,,..イイシ こうして、ナズーリンは一度命蓮寺に踵を返しました。      ,-':::::::ヽ     (:::( ̄ ヽヽ   .------.      ヽ:ヽ ...::| _/::. '''' ̄''ヽ:ヽ      ,.-''"´  ̄'"" ヽ   )::::)     /==─      \. ノ:ノ    ノ           (  \:ヽ   "ヽ_ノ_ノ\_ハヽ /ヽヽ\_フ::)     _ノ. | __   __ )';/ヽ:ヽ  ヽヽ_.ノ i"       ""ノ  |::::'\  …という事になってる。   \  人   ―'    フ  ノ::   )     "'ヽ...>.. ..,____,,イ'ノ/:::.ノ..,ノ           __        , --'.:::::::', ---- 、        /:::::::::::---:::::::::::::::: ヽ      ノノ:::::::::ノ:::::::::::::::::::::::ヽ:::ヽ     / :/:::ノ::::ノ::::::ノi:::::人::::::|::::::}.      {:(:(:::/:://ノ, ノノ \)/)::ノ:)'ウ     人:.:.ノ::( (ヒ_]    ヒ_ン /:::.:.ノ/     (  )(:::::人// ,___, //ノ:) .:(:(  …それは、幸せそうでうらやましいわね。     )  : )ノ:.:.:)       (::ノ:.:ノ::ヽ    ノ  :( : ):(>.., ______ ._イノ::(:.:.:.:.:\   ('      ''::):::::i=====i::ノフ : : : : : : :フ        ,ヽ./{   }ヽノヽ       ノ ノ ヽ / )   } ,      'ヽi ')ヽ oOoノ /{ V }       ) ''V 'o. '''' .oノ ノ ノ        ,>-' '-/ヽ__ノ.-:''::ヽ'ヽ     /..-''':r ';' { . '     'ヽ.  、_/.::'' r  '{::{ \::ヽ ':. ヽ ヽ {ヽ   ' -{./ /:: 人::::ヽ ヽ::ヽヽヽ:} } (::':ノ    ノ( (:(::( \)ノ '')/ ''/:、ノ: ノ:  入     ノノ>)::i ( ヒ_]     ヒ_ン ) ノ.:) <      ノノi:|'"   ,___,  "' |:ノ入 )      )/'人   ヾ  )   イノV ''  冗談じゃないわ! ぬえをどうにかして、返してもらわないと!        ノ>.、____ ,. イヽ 星は声を大きくして言いました。      ,-':::::::ヽ     (:::( ̄ ヽヽ   .------.      ヽ:ヽ ...::| _/::. '''' ̄''ヽ:ヽ      ,.-''"´  ̄'"" ヽ   )::::)     /==─      \. ノ:ノ    ノ           (  \:ヽ   "ヽ_ノ_ノ\_ハヽ /ヽヽ\_フ::)     _ノ. | ,--、   , --、 )';/ヽ:ヽ  ヽヽ_.ノ i"       ""ノ  |::::'\  いや、正直まんざらでもなさそうだったぞ? くくく…   \  人   ー'    フ  ノ::   )     "'ヽ...>,,.._ __,,イ'ノ/:::.ノ..,ノ        ,ヽ./{   }ヽノヽ       ノ ノ ヽ / )   } ,      'ヽi ')ヽ oOoノ /{ V }       ) ''V 'o. '''' .oノ ノ ノ        ,>-' '-/ヽ__ノ.-:''::ヽ'ヽ     /..-''':r ';' { . '     'ヽ.  、_/.::'' r  '{::{ \::ヽ ':. ヽ ヽ {ヽ   ' -{./ /:: 人::::ヽ ヽ::ヽヽヽ:} } (::':ノ    ノ( (:(::( \)ノ '')/ ''/:、ノ: ノ:  入     ノノ>)::i ( ヒ_]     ヒ_ン ) ノ.:) <      ノノi:|'"   ,___,  "' |:ノ入 )      )/'人   ヾ  )   イノV ''  関係ありません! ぬえはこの寺の一員です!!        ノ>.、____ ,. イヽ      ,-- 、      ) キヽ-、 ... ......      ノ 'ー' ) ).:::::::::::::::-..、     ノ    ノ .ノ:::::::::::::::::::::::=-、    /   //::::::::::::::}:::::=:::::::.:',     `ー─''´:)::::=:::=/):=人::::-=)     〈==::::=∠レ_ノ/  ノノレ '. ::::ノ,    ,ノ::::::::::::::/ ___    __レイ::ソ    フ:::::::::::::! ""  ,___, ""iノ:〈  …でも、現実的にどうお詫びすればいいものやら。    ノィ:::::::::::人.   ヽ _ン  人:::)   その人、本当にぬえが気に入っているんでしょう?      ヽイレヘ::>、.., ____,, ._イレノ´ 一同、長い時間を掛けて考えましたがこれといった妙案は浮かびませんでした。              __      +   , --'.:::::::', ---- 、          /:::::::::::---:::::::::::::::: ヽ    +   ノノ:::::::::ノ:::::::::::::::::::::::ヽ:::ヽ   +   +   / :/:::ノ::::ノ::::::ノi:::::人::::::|::::::}.     +         {:(:(:::/::/--ノ ノノ --)/)::ノ:)'ウ   + +  +   人:.:.ノ::( r=ミ   r=ミ /:::.:.ノ/      仕方がないですね。 私が直接、こいしさんとお話をしましょう。    +   (  )(:::::人xxx ,___, xxノ:) .:(:(  +  +  ただし星、いい案がない以上、もし私がぬえを連れて帰ることが       )  : )ノ:.:.:)   ヽ _ン  (::ノ:.:ノ::ヽ   +    できなかったとしても、私の事を許してくれますか?  +   ノ  :( : ):(>.., ______ ._イノ::(:.:.:.:.:\ +     ('      ''::):::::i=====i::ノフ : : : : : : :フ        ,ヽ./{   }ヽノヽ       ノ ノ ヽ / )   } ,      'ヽi ')ヽ oOoノ /{ V }       ) ''V 'o. '''' .oノ ノ ノ        ,>-' '-/ヽ__ノ.-:''::ヽ'ヽ     /..-''':r ';' { . '     'ヽ.  、_/.::'' r  '{::{ \::ヽ ':. ヽ ヽ {ヽ   ' -{./ /:: 人::::ヽ ヽ::ヽヽヽ:} } (::':ノ    ノ( (:(::( \)ノ '')/ ''/:、ノ: ノ:  入     ノノ>)::i __     __ ) ノ.:) <      ノノi:|'"        "' |:ノ入 )      )/'人    ―  U イノV ''  ……。        ノ>.、____ ,. イヽ 星はしぶしぶ、頷きました。            __         , --'.:::::::', ---- 、         /:::::::::::---:::::::::::::::: ヽ       ノノ:::::::::ノ:::::::::::::::::::::::ヽ:::ヽ      / :/:::ノ::::ノ::::::ノi:::::人::::::|::::::}.       {:(:(:::/::/ ゝ,ノ ノノ /)/)::ノ:)'ウ      人:.:.ノ::( (ヒ_]    ヒ_ン /:::.:.ノ/      (  )(:::::人'''  ,___,  '' ノ:) .:(:(       )  : )ノ:.:.:)  ヽ _ン  (::ノ:.:ノ::ヽ  おはようございます。     ノ  :( : ):(>.., ______ ._イノ::(:.:.:.:.:\     ('      ''::):::::i=====i::ノフ : : : : : : :フ           __,,,,...........,,,,__          ,,.. -''"´:::::::::::::::::::::::ヽノソi       ,'´:::::_,.-‐'' " ̄`‐-:、>'´ !      /<'.. -‐'' "´ ̄ ̄`""'' ー--'、     ,::'"´:::::::::;;;:r,'γ⌒`'⌒ヽーヽ_:::::::::::`ヽ.  〈:::::::::::; _丿⌒'          ト々;:::::::::;〉   ヽ、::;i´r  /       ハ 人 ヽ, ヘ;:::;ノ     ノ〈  i ,ィヽ八,,、ノ'レ- ルi ハ〉 ハ     〈 / ,ヘレ' ( ヒ_]    ヒ_ン )| /人〈  あら、貴方はだあれ?     ノ'レ',/ ⊂⊃      ⊂⊃イr! `     〈´Y 人      0   イ.ハノ      ) .i´ Y> .、.,____,,,..イイシ 次の日、白蓮は独りで地霊殿に赴きこいしと対峙しました。 簡単に自己紹介をして、話をはじめました。            __         , --'.:::::::', ---- 、         /:::::::::::---:::::::::::::::: ヽ       ノノ:::::::::ノ:::::::::::::::::::::::ヽ:::ヽ      / :/:::ノ::::ノ::::::ノi:::::人::::::|::::::}.       {:(:(:::/::/ ゝ,ノ ノノ /)/)::ノ:)'ウ      人:.:.ノ::( (ヒ_]    ヒ_ン /:::.:.ノ/      (  )(:::::人'''  ,___,  '' ノ:) .:(:(  ナズーリンから話は伺っております。      )  : )ノ:.:.:)  ヽ _ン  (::ノ:.:ノ::ヽ  貴方が、ぬえをペットにしているのですね。     ノ  :( : ):(>.., ______ ._イノ::(:.:.:.:.:\    ('      ''::):::::i=====i::ノフ : : : : : : :フ           __,,,,...........,,,,__          ,,.. -''"´:::::::::::::::::::::::ヽノソi       ,'´:::::_,.-‐'' " ̄`‐-:、>'´ !      /<'.. -‐'' "´ ̄ ̄`""'' ー--'、     ,::'"´:::::::::;;;:r,'γ⌒`'⌒ヽーヽ_:::::::::::`ヽ.  〈:::::::::::; _丿⌒'          ト々;:::::::::;〉   ヽ、::;i´r  /       ハ 人 ヽ, ヘ;:::;ノ     ノ〈  i ,ィヽ八,,、ノ'レ- ルi ハ〉 ハ     〈 / ,ヘレ' ( ヒ_]    ヒ_ン )| /人〈  そうよ。 私が捕まえたんだからいいでしょ? 悪い?     ノ'レ',/ ⊂⊃      ⊂⊃イr! `     〈´Y 人     ーー'   イ.ハノ      ) .i´ Y> .、.,____,,,..イイシ            __         , --'.:::::::', ---- 、         /:::::::::::---:::::::::::::::: ヽ       ノノ:::::::::ノ:::::::::::::::::::::::ヽ:::ヽ      / :/:::ノ::::ノ::::::ノi:::::人::::::|::::::}.       {:(:(:::/::/ ゝ,ノ ノノ /)/)::ノ:)'ウ      人:.:.ノ::( r=ミ   r=ミ /:::.:.ノ/      (  )(:::::人'''  ,___,  '' ノ:) .:(:(        )  : )ノ:.:.:)  ヽ _ン  (::ノ:.:ノ::ヽ   いいえ、むしろありがたいと思っています。     ノ  :( : ):(>.., ______ ._イノ::(:.:.:.:.:\   私はぬえの事をよろしくお願いします、と頼みに来ました。    ('      ''::):::::i=====i::ノフ : : : : : : :フ           __,,,,...........,,,,__          ,,.. -''"´:::::::::::::::::::::::ヽノソi       ,'´:::::_,.-‐'' " ̄`‐-:、>'´ !      /<'.. -‐'' "´ ̄ ̄`""'' ー--'、     ,::'"´:::::::::;;;:r,'γ⌒`'⌒ヽーヽ_:::::::::::`ヽ.  〈:::::::::::; _丿⌒'          ト々;:::::::::;〉   ヽ、::;i´r  /       ハ 人 ヽ, ヘ;:::;ノ     ノ〈  i ,ィヽ八,,、ノ'レ- ルi ハ〉 ハ     〈 / ,ヘレ' ( ヒ_]    ヒ_ン )| /人〈  …は?     ノ'レ',/ ⊂⊃  ,___, ⊂⊃イr! `     〈´Y 人     (  _ソ   イ.ハノ      ) .i´ Y> .、.,____,,,..イイシ            __         , --'.:::::::', ---- 、         /:::::::::::---:::::::::::::::: ヽ       ノノ:::::::::ノ:::::::::::::::::::::::ヽ:::ヽ      / :/:::ノ::::ノ::::::ノi:::::人::::::|::::::}.       {:(:(:::/::/ ゝ,ノ ノノ /)/)::ノ:)'ウ      人:.:.ノ::( (ヒ_]    ヒ_ン /:::.:.ノ/      (  )(:::::人'''  ,___,  '' ノ:) .:(:(  ぬえは、私の教えを無視し軽んじた行動をします。      )  : )ノ:.:.:)  ヽ _ン  (::ノ:.:ノ::ヽ  貴方に捕まえられたのも、ぬえ本人に与えられた試練の一つなのでしょう。     ノ  :( : ):(>.., ______ ._イノ::(:.:.:.:.:\    ('      ''::):::::i=====i::ノフ : : : : : : :フ           __,,,,...........,,,,__          ,,.. -''"´:::::::::::::::::::::::ヽノソi       ,'´:::::_,.-‐'' " ̄`‐-:、>'´ !      /<'.. -‐'' "´ ̄ ̄`""'' ー--'、     ,::'"´:::::::::;;;:r,'γ⌒`'⌒ヽーヽ_:::::::::::`ヽ.  〈:::::::::::; _丿⌒'          ト々;:::::::::;〉   ヽ、::;i´r  /       ハ 人 ヽ, ヘ;:::;ノ     ノ〈  i ,ィヽ八,,、ノ'レ- ルi ハ〉 ハ     〈 / ,ヘレ' ( ヒ_]::::::::::ヒ_ン )| /人〈  …それで?     ノ'レ',/ ⊂⊃      ⊂⊃イr! `     〈´Y 人     ――   イ.ハノ      ) .i´ Y> .、.,____,,,..イイシ            __         , --'.:::::::', ---- 、         /:::::::::::---:::::::::::::::: ヽ       ノノ:::::::::ノ:::::::::::::::::::::::ヽ:::ヽ      / :/:::ノ::::ノ::::::ノi:::::人::::::|::::::}.       {:(:(:::/::/ ゝ,ノ ノノ /)/)::ノ:)'ウ      人:.:.ノ::( (ヒ_]    ヒ_ン /:::.:.ノ/  修行をせず、我欲にまみれたぬえに対する因果応報であり、私は      (  )(:::::人'''  ,___,  '' ノ:) .:(:(   そんな軟弱なぬえに対して、見切りを付けたいと思っていました。      )  : )ノ:.:.:)  ヽ _ン  (::ノ:.:ノ::ヽ   どうか、貴方の手で今後とも末永く、養ってはもらえないでしょうか?     ノ  :( : ):(>.., ______ ._イノ::(:.:.:.:.:\    ('      ''::):::::i=====i::ノフ : : : : : : :フ           __,,,,...........,,,,__          ,,.. -''"´:::::::::::::::::::::::ヽノソi       ,'´:::::_,.-‐'' " ̄`‐-:、>'´ !      /<'.. -‐'' "´ ̄ ̄`""'' ー--'、  て   ,::'"´:::::::::;;;:r,'γ⌒`'⌒ヽーヽ_:::::::::::`ヽ. そ  〈:::::::::::; _丿⌒'          ト々;:::::::::;〉   ヽ、::;i´r  /       ハ 人 ヽ, ヘ;:::;ノ     ノ〈  i ,ィヽ\,,、ノ'レ/ ルi ハ〉 ハ     〈 / ,ヘレ' ( ヒ_]::::::::::ヒ_ン )| /人〈  なっ!? 私のぬえはそんなヤツじゃないぞ!!     ノ'レ',/ ⊂⊃  ,___, ⊂⊃イr! `     〈´Y 人    (  _ソ   イ.ハノ      ) .i´ Y> .、.,____,,,..イイシ こいしは大きく動揺しました。            __         , --'.:::::::', ---- 、         /:::::::::::---:::::::::::::::: ヽ       ノノ:::::::::ノ:::::::::::::::::::::::ヽ:::ヽ      / :/:::ノ::::ノ::::::ノi:::::人::::::|::::::}.       {:(:(:::/::/ ゝ,ノ ノノ /)/)::ノ:)'ウ      人:.:.ノ::( r=ミ   r=ミ /:::.:.ノ/      (  )(:::::人'''  ,___,  '' ノ:) .:(:(        )  : )ノ:.:.:)  ヽ _ン  (::ノ:.:ノ::ヽ  いいえ。 私はぬえの傍にいた身として、重々承知しています。     ノ  :( : ):(>.., ______ ._イノ::(:.:.:.:.:\  それでは、私は忙しいのでそろそろ…。    ('      ''::):::::i=====i::ノフ : : : : : : :フ 白蓮はすぐに地霊殿から立ち去ろうとしました。           __,,,,...........,,,,__          ,,.. -''"´:::::::::::::::::::::::ヽノソi       ,'´:::::_,.-‐'' " ̄`‐-:、>'´ !      /<'.. -‐'' "´ ̄ ̄`""'' ー--'、   ,::'"´:::::::::;;;:r,'γ⌒`'⌒ヽーヽ_:::::::::::`ヽ.  〈:::::::::::; _丿⌒'          ト々;:::::::::;〉   ヽ、::;i´r  /       ハ 人 ヽ, ヘ;:::;ノ     ノ〈  i ,ィヽ\,,、ノ'レ/ ルi ハ〉 ハ     〈 / ,ヘレ' ( ヒ_]::::::::::ヒ_ン )| /人〈  ま、待て! お前!     ノ'レ',/ ⊂⊃  ,___, ⊂⊃イr! `     〈´Y 人    (  _ソ   イ.ハノ      ) .i´ Y> .、.,____,,,..イイシ           __,,,,...........,,,,__          ,,.. -''"´:::::::::::::::::::::::ヽノソi       ,'´:::::_,.-‐'' " ̄`‐-:、>'´ !      /<'.. -‐'' "´ ̄ ̄`""'' ー--'、   ,::'"´:::::::::;;;:r,'γ⌒`'⌒ヽーヽ_:::::::::::`ヽ.  〈:::::::::::; _丿⌒'          ト々;:::::::::;〉   ヽ、::;i´r  /       ハ 人 ヽ, ヘ;:::;ノ     ノ〈  i ,ィヽ\,,、ノ'レ/ ルi ハ〉 ハ     〈 / ,ヘレ' ( ヒ_]::::::::::ヒ_ン )| /人〈  お前、ぬえの何を見てきた! 自分にとっていらないからって、     ノ'レ',/ ⊂⊃      ⊂⊃イr! `   そうあっさりと人に託すなんて、それでも人間か!     〈´Y 人     ――  イ.ハノ      ) .i´ Y> .、.,____,,,..イイシ            __         , --'.:::::::', ---- 、         /:::::::::::---:::::::::::::::: ヽ       ノノ:::::::::ノ:::::::::::::::::::::::ヽ:::ヽ      / :/:::ノ::::ノ::::::ノi:::::人::::::|::::::}.       {:(:(:::/::/ ゝ,ノ ノノ /)/)::ノ:)'ウ      人:.:.ノ::( r=ミ   r=ミ /:::.:.ノ/      (  )(:::::人'''  ,___,  '' ノ:) .:(:(        )  : )ノ:.:.:)  ヽ _ン  (::ノ:.:ノ::ヽ   そう思うなら、貴方が     ノ  :( : ):(>.., ______ ._イノ::(:.:.:.:.:\   ぬえの事を大切にしてあげれば良いではありませんか?    ('      ''::):::::i=====i::ノフ : : : : : : :フ           __,,,,...........,,,,__          ,,.. -''"´:::::::::::::::::::::::ヽノソi       ,'´:::::_,.-‐'' " ̄`‐-:、>'´ !      /<'.. -‐'' "´ ̄ ̄`""'' ー--'、   ,::'"´:::::::::;;;:r,'γ⌒`'⌒ヽーヽ_:::::::::::`ヽ.  〈:::::::::::; _丿⌒'          ト々;:::::::::;〉   ヽ、::;i´r  /       ハ 人 ヽ, ヘ;:::;ノ     ノ〈  i ,ィヽ\,,、ノ'レ/ ルi ハ〉 ハ     〈 / ,ヘレ' ( ヒ_]::::::::::ヒ_ン )| /人〈      ノ'レ',/ ⊂⊃      ⊂⊃イr! `   くっ…!     〈´Y 人     ―=ョ  イ.ハノ      ) .i´ Y> .、.,____,,,..イイシ こいしは歯軋りをしました。           __,,,,...........,,,,__          ,,.. -''"´:::::::::::::::::::::::ヽノソi       ,'´:::::_,.-‐'' " ̄`‐-:、>'´ !      /<'.. -‐'' "´ ̄ ̄`""'' ー--'、   ,::'"´:::::::::;;;:r,'γ⌒`'⌒ヽーヽ_:::::::::::`ヽ.  〈:::::::::::; _丿⌒'          ト々;:::::::::;〉   ヽ、::;i´r  /       ハ 人 ヽ, ヘ;:::;ノ     ノ〈  i ,ィヽ\,,、ノ'レ/ ルi ハ〉 ハ     〈 / ,ヘレ' ( ヒ_]::::::::::ヒ_ン )| /人〈  ぬえ! お前はこいつに何をしてきたんだ!?     ノ'レ',/ ⊂⊃  ,___, ⊂⊃イr! `   こんな事をぬけぬけと言われて、くやしくないのか!?     〈´Y 人    (  _ソ   イ.ハノ      ) .i´ Y> .、.,____,,,..イイシ                  ノノ           y´⌒ヾ、⌒゛ー-´:く≦        ,,':::::__,=====,__:::;:ヾヘ        .i::!:::::;:::::::::';:::::::';::::',:::)::)::;ヾ       `!ソ:::;ノメ;;,、:::ソ::ンノヾ;':::'::::::;ノ)       ノ」::::ノゝ、 ヾノ / ヌリ:':::::;ヘ       从:イ __:::::::::::::___ レ、::::::::}       .)ノ:i          ,ノ:::::::::ノ     ヾー::イ:人   ―-    Uイ:::::::ノ  ……。      `ーz;;;;;;>、.,___,,..イ:::;;;/ ぬえは目をそらして、何も言い返しませんでした。           __,,,,...........,,,,__          ,,.. -''"´:::::::::::::::::::::::ヽノソi       ,'´:::::_,.-‐'' " ̄`‐-:、>'´ !      /<'.. -‐'' "´ ̄ ̄`""'' ー--'、   ,::'"´:::::::::;;;:r,'γ⌒`'⌒ヽーヽ_:::::::::::`ヽ.  〈:::::::::::; _丿⌒'          ト々;:::::::::;〉   ヽ、::;i´r  /       ハ 人 ヽ, ヘ;:::;ノ     ノ〈  i ,ィヽ\,,、ノ'レ/ ルi ハ〉 ハ     〈 / ,ヘレ' ( ヒ_]::::::::::ヒ_ン )| /人〈  …何も言い返せないのね!     ノ'レ',/ ⊂⊃  ,___, ⊂⊃イr! `   ぬえ! 貴方とはもうお別れよ! 帰って修行して来なさい!     〈´Y 人    (  _ソ   イ.ハノ      こんな事を言われて怒りを覚えない、貴方が情けないわ!      ) .i´ Y> .、.,____,,,..イイシ 結局こいしはあっさりと、ぬえの事を手放してしまいました。 こうして、白蓮はぬえを取り返す事に成功しました。 地霊殿から出た2人は歩きながら話をはじめました。           __        , --'.:::::::', ---- 、        /:::::::::::---:::::::::::::::: ヽ      ノノ:::::::::ノ:::::::::::::::::::::::ヽ:::ヽ     / :/:::ノ::::ノ::::::ノi:::::人::::::|::::::}.      {:(:(:::/:://ノ, ノノ \)/)::ノ:)'ウ     人:.:.ノ::( (ヒ_]    ヒ_ン /:::.:.ノ/     (  )(:::::人   ,___,  ノ:) .:(:(   残念でしたね。 あの人にずっと養ってもらえなくて。     )  : )ノ:.:.:)       (::ノ:.:ノ::ヽ    ノ  :( : ):(>.., ______ ._イノ::(:.:.:.:.:\   ('      ''::):::::i=====i::ノフ : : : : : : :フ                      ノノ              y´⌒ヾ、⌒゛ー-´:く≦      」⌒l   ,,'::::::::::::::::::::::;::::';:::';:::;:ヾヘ      l O \ .i::!:::::;:::::::::';:::::::';::::',:::)::)::;ヾ     r'´ ノ\ `!ソ:::;ノメ;;,、:::ソ::ンノヾ;':::'::::::;ノ),'⌒ヽ、   //」⌒l `,ノ」:::ノゝ、 ヾノ / ヌリ:'::::::;ソ⌒ヽ ヽ .  l/ l O \从イ __:::::::::::::___ レ、::::::::}`ヽ .}  }     r'´ ノ\ .)ノ!""      "" ,ノ:::::::ノ ノ ,ヘ ム  …ごめんなさい。 私がつい、迂闊だったから。   / / ヾー:::イ人   ―-   U ,イ:::::::ノ 「 7< .|   l/     `ーz::::::>、.,___,,..イ:::::::/   レ′ V            ̄         ̄           __        , --'.:::::::', ---- 、        /:::::::::::---:::::::::::::::: ヽ      ノノ:::::::::ノ:::::::::::::::::::::::ヽ:::ヽ     / :/:::ノ::::ノ::::::ノi:::::人::::::|::::::}.      {:(:(:::/:://ノ, ノノ \)/)::ノ:)'ウ     人:.:.ノ::( (ヒ_]    ヒ_ン /:::.:.ノ/     (  )(:::::人   ,___,  ノ:) .:(:(  …本当は、貴方もあの人と一緒にいたかったんじゃないのかしら?     )  : )ノ:.:.:)  ヽ _ソ  (::ノ:.:ノ::ヽ    ノ  :( : ):(>.., ______ ._イノ::(:.:.:.:.:\   ('      ''::):::::i=====i::ノフ : : : : : : :フ                      ノノ              y´⌒ヾ、⌒゛ー-´:く≦      」⌒l   ,,'::::::::::::::::::::::;::::';:::';:::;:ヾヘ      l O \ .i::!:::::;:::::::::';:::::::';::::',:::)::)::;ヾ     r'´ ノ\ `!ソ:::;ノメ;;,、:::ソ::ンノヾ;':::'::::::;ノ),'⌒ヽ、   //」⌒l `,ノ」:::ノゝ、 ヾノ / ヌリ:'::::::;ソ⌒ヽ ヽ .  l/ l O \从イ __:::::::::::::___ レ、::::::::}`ヽ .}  }     r'´ ノ\ .)ノ!""      "" ,ノ:::::::ノ ノ ,ヘ ム  ……。   / / ヾー:::イ人   ―-   U ,イ:::::::ノ 「 7< .|   l/     `ーz::::::>、.,___,,..イ:::::::/   レ′ V            ̄         ̄           __        , --'.:::::::', ---- 、        /:::::::::::---:::::::::::::::: ヽ      ノノ:::::::::ノ:::::::::::::::::::::::ヽ:::ヽ     / :/:::ノ::::ノ::::::ノi:::::人::::::|::::::}.      {:(:(:::/:://ノ, ノノ \)/)::ノ:)'ウ     人:.:.ノ::( ___   ___ /:::.:.ノ/     (  )(:::::人   ,___,  ノ:) .:(:(   まぁ、いいのよ。 私は星に頼まれて貴方を助けに来たの。     )  : )ノ:.:.:)  ヽ _ソ  (::ノ:.:ノ::ヽ  星は貴方の事をとっても心配していたのよ。    ノ  :( : ):(>.., ______ ._イノ::(:.:.:.:.:\   ('      ''::):::::i=====i::ノフ : : : : : : :フ                      ノノ              y´⌒ヾ、⌒゛ー-´:く≦      」⌒l   ,,'::::::::::::::::::::::;::::';:::';:::;:ヾヘ      l O \ .i::!:::::;:::::::::';:::::::';::::',:::)::)::;ヾ     r'´ ノ\ `!ソ:::;ノメ;;,、:::ソ::ンノヾ;':::'::::::;ノ),'⌒ヽ、   //」⌒l `,ノ」:::ノゝ、 ヾノ / ヌリ:'::::::;ソ⌒ヽ ヽ .  l/ l O \从イ __:::::::::::::___ レ、::::::::}`ヽ .}  }     r'´ ノ\ .)ノ!""      "" ,ノ:::::::ノ ノ ,ヘ ム  …ごめんなさい。   / / ヾー:::イ人   ―-   U ,イ:::::::ノ 「 7< .|   l/     `ーz::::::>、.,___,,..イ:::::::/   レ′ V            ̄         ̄           __        , --'.:::::::', ---- 、        /:::::::::::---:::::::::::::::: ヽ      ノノ:::::::::ノ:::::::::::::::::::::::ヽ:::ヽ     / :/:::ノ::::ノ::::::ノi:::::人::::::|::::::}.      {:(:(:::/:://ノ, ノノ \)/)::ノ:)'ウ     人:.:.ノ::( r=ミ   r=ミ /:::.:.ノ/     (  )(:::::人   ,___,  ノ:) .:(:(   わかったわ、あとは命蓮寺に帰ってからみんなに言ってね。     )  : )ノ:.:.:)  ヽ _ソ  (::ノ:.:ノ::ヽ    ノ  :( : ):(>.., ______ ._イノ::(:.:.:.:.:\   ('      ''::):::::i=====i::ノフ : : : : : : :フ 白蓮はにっこりと笑いました。                            ┼ヽ. -|r‐、  レ |                             d⌒) ./| _ノ  __ノ }}} ---- 【[[本を棚に戻す>図書館-童話区画2]]】
[[ゆっくり魔法図書館]] > [[図書館-ドラマ区画]] > 正体不明誘拐事件 ---- *正体不明誘拐事件 初出:[[東方AA作品スレ 第32巻>http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/41116/1300641794/]] ---- #aa(){{{「正体不明誘拐事件」          __,,,,...........,,,,__                              ∩  ノノ      ,,.. -''"´:::::::::::::::::::::ノヽ ,へ                    y´⌒ヾ、⌒゛∪-´:く≦      ,'´::::  :::::::::::::::::::::::ヽ ゝ /             」⌒l   ,,'::::::::::::::::::::::;::::';:::';:::;:ヾヘ  ,::'"´/: `‐-:、_::::::::::::::::::::::::::ヽ´/、             l O \ .i::!:::::;:::::::::';:::::::';::::',:::)::)::;ヾ   、::; `‐-:、  `‐:‐──-‐'' "_,.-':::::`ヽ.         r'´ ノ\ `!ソ:::;ノメ;;,、:::ソ::ンノヾ;':::'::::::;ノ),'⌒ヽ、   ヽ、::;::::::::::`‐-:───-‐'' ":::::::::,‐''"         //」⌒l `,ノ」:::ノゝ、 ヾノ / ヌリ:'::::::;⊂二二)    ノ〈`'' ー-'、_________.. -‐'' "、  ,::'"´``ヽ.    l/ l O \从イ (◯),  、(◯) レ、::::::::}`ヽ .}  }    〈 / ,ヘレ' ===   ===|/人〈 ,'´,-''"´``ヽ.ヽ.、___ r'´ ノ\ .)ノ!""  ,rェェェ、 "" ,ノ:::::::ノ ノ ,ヘ ム    ノ'レ',/ .i "  ,___,  "i イr!`ノ ノ      `'' ー-'、`‐-:、_ ー:::イ人u  |,r-r-|  U ,イ:::::::ノ 「 7< .|    〈´Y 人   ヽ_ン  イ.ハノノノ           `'' ー-'、`ーz::::::>、.`ニニ´_,,..イ:::::::/   レ′ V      ) .i´ Y> .,____,,.コイシ(:::-)二二二二二二二二二二二二二ノ ⊂二二二二二二) ある日、散歩に行ってきた虎丸星が泣きながら 命蓮寺に帰ってきて、白蓮たちにこう言いました       : ,ヽ/{   }ヽノヽ :      : ノ ノ ' ヽ / )  } , :     : 'ヽi  ')ヽ oOo ノ /{ V}      : < ''V 'o. '''' .oノ ノ ノ :     : / '' ' -' 'ヽ__ノ.-:'':: ' ヽ. :  : 、_/.::'' r  '{::{ \..  ':. ヽ {ヽ :   ' -{./ /::  人::::ヽヽ::ヽヽヽ} (:':ノ :  ノ( (:(:: ノ --)ノ '')/''--:、ノ:ノ: 入 :   : ノノ>)::::) ( >//////< )ヽ:) < :  みなさんごめんなさい、ぬえが…    : ノノi:::|'' | | ,___, | ||:: 入 ) :    ぬえが、行方不明になってしまいました。     : )/'''人 | | 'ー⌒ー' | | 人V '' :       : ノ>.、____ ,.イヽ :            ___       ,, ー::::::::::::::::::::::ー 、      ,,'':::::::/:::::::::::::::::::::::::::::ヽ     ,'':::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::    .|:::::::::::|::::::::::::;:::::::::::::::::::::::::::|    |:::::::/|:::__,./:::::::::::::、__.::/ヽヽ    .|:::::: ; ( ( (ヒ_]     ヒ_ンヽ( (    .|:::::::ヽ))) ""  ,___,  "' ( ))    |::::::::::| ) ヽ   ヽ _ン  U ノレヽ  行方不明って… いったい何があったんです?   .|:::::::::::|:::::|::>,、 _____, ,.イ::|::::::|   |:::::::::::::|:::::ヽ:::::ゝ  /:::|:::|;::::::::|   .|:::::::::::::::\:::::::::::::--::::::::/::::::::::::|         ,ヽ/{   }ヽノヽ         ノ ノ' ヽ / )  } ,        'ヽi )ヽoOo ノ /{ V}        < ''V'o. '''' .oノ ノ ノ      私は普段から妖怪の山に散歩に行っていたのですが       /.''-' ' ヽ__ノ.-:'':: ' ヽ.     近頃はぬえが私についてくるようになりました。 どうも、    、_/.::'' r '{:{ \..  ':. ヽ {;ヽ.__,   私と一緒だと綺麗な石が落ちている事があるとか何とか…    >-{./ /:: 人::ヽ ヽ::ヽヽヽ:} } (':ノ   ,.' ノ( (:(::(-ー)ノ '')/''--:、ノ: ノ: 入. `ヽ                  ノノ  ,'  ノノ>)::i (ヒ_]     ヒ_ン )ヽ).:) :<ヽ  ',        y´⌒ヾ、⌒゛ー-´:く≦  i  i .ノノi:|"   ,___,   " |:ノ 入) i   l 」⌒l   ,,'::::::::::::::::::::::;::::';:::';:::;:ヾヘ  {  { ,)/'人.  ヽ _ン   ,イノV '' ,}  }  l O \ .i::!:::::;:::::::::';:::::::';::::',:::)::)::;ヾ   ゝ ゝ、 リノ>.、____ ,.イYノ  ,ィ´  .ノ r'´ ノ\ `!ソ:::;ノメ;;,、:::ソ::ンノヾ;':::'::::::;ノ),'⌒ヽ、   `ー、, `ー,八ヽ ヽ、_ン´ /7`ヽノ  ,.-´//」⌒l `,ノ」:::ノゝ、 ヾノ / ヌリ:'::::::;ソ⌒ヽ ヽ      ヽλ ! `{>・<}´  i  .入ノ . l/ l O \从イ (ヒ_]     ヒ_ン ) レ、::::::::}`ヽ .}  }      /  {   /ハゝ   ,j   ヘ     r'´ ノ\ .)ノ!""  ,___,  "" ,ノ:::::::ノ ノ ,ヘ ム      /    トーー───イ   .ヘ.  / / ヾー:::イ人   ヽ _ン     ,イ:::::::ノ 「 7< .|     i    1ニ≫◎≪ニニ〈    i  l/     `ーz::::::>、.,___,,..イ:::::::/   レ′ V     i   ,「二二二二二コ    i           ̄         ̄ 妖怪の山で、ぬえが自分の好きな石を探しているうちに 星の目には届かないところに消えてしまったそうです。                   __           + *  , --'.::::::', ---- 、               /:::::::::::---:::::::::::::::: ヽ +             ノノ:::::::::ノ:::::::::::::::::::::::ヽ:::ヽ          * / :/:::ノ::::ノ::::::ノi:::::人::::::|::::::}.              {:(:(:::/::/--ノ ノノ --)/)::ノ:)'ウ            人:.:.ノ::( r=ミ   r=ミ /:::.:.ノ/ *     i`ヽ.    (  )(:::::人xxx ,___, xxノ:) .:(:(    …大丈夫です。 あの子の事ですから、   ,.-‐ゝ ヽァ- ...,,_)  : )ノ.:.:.:)   ヽ _ン  (::ノ:.:ノ::ヽ    きっとどこかで楽しく過ごしていますよ。  ヽ、 i   i |::ヽ:\/''::::T'i::->.., ______ ._イノ::(,--.:.\,-.    'ー---r!/:::/::::/\:::::| |:::::|''|::-三三-::'、::|'|:::::::::) /::∧        ` )"'' ー-..,,:://::::://|======'|::::::| |::--(/::/ (        (  .:.:.:.:`!::://::::::::|>'\ノ\|:::::|,|::><:/´`ヾ ノ       ┼)人 .:.:.::/::ヽ.::::::::|\ノ\ノ|:::::/Y/:ゝ、__,ハ(  __人__      )/V/ .:.:.:.〉::::::::|ノ\ノヽ|::::| ヽ/::/::::/   +   `Y´       / .:.:.:.:「::::::::|.,、________|::ヽ /::/- ヽ           ノ .:.:.:/:::::::/-」------ヽ:\-'.:.:.:.:.\        ,ヽ./{   }ヽノヽ       ノ ノ ヽ / )   } ,      'ヽi ')ヽ oOoノ /{ V }       ) ''V 'o. '''' .oノ ノ ノ        ,>-' '-/ヽ__ノ.-:''::ヽ'ヽ     /..-''':r ';' { . '     'ヽ.  、_/.::'' r  '{::{ \::ヽ ':. ヽ ヽ {ヽ   ' -{./ /:: 人::::ヽ ヽ::ヽヽヽ:} } (::':ノ    ノ( (:(::( \)ノ '')/ ''/:、ノ: ノ:  入     ノノ>)::i ( ヒ_]     ヒ_ン ) ノ.:) <   ぬえが私を置いてどこかにいった事なんて一度もありません!      ノノi:|'"   ,___,  U' |:ノ入 )   いつも一緒に帰ってきますし、私も綺麗な石を見せてもらうのを      )/'人   ヾ  )   イノV ''    楽しみにしていました! これはきっと誘拐事件です!        ノ>.、____ ,. イヽ      ,-':::::::ヽ     (:::( ̄ ヽヽ   .------.      ヽ:ヽ ...::| _/::. '''' ̄''ヽ:ヽ      ,.-''"´  ̄'"" ヽ   )::::)     /==─      \. ノ:ノ    ノ           (  \:ヽ   "ヽ_ノ_ノ\_ハヽ /ヽヽ\_フ::)     _ノ. | __   __ )';/ヽ:ヽ  ヽヽ_.ノ i"       ""ノ  |::::'\   \  人   ―  u フ  ノ::   )  どうやら私の出番みたいですね。     "'ヽ...>.. ..,____,,イ'ノ/:::.ノ..,ノ ナズーリンは、個人的にぬえの事はあまり好かなかったのですが 星の起っての頼みとなれば断れず、ぬえの行方を追う事にしました。 ナズーリンのダウジング無双により、ぬえは旧地獄の地霊殿に 囚われている事を突き止めました。       ,-':::::::ヽ     (:::( ̄ ヽヽ   .------.      ヽ:ヽ ...::| _/::. '''' ̄''ヽ:ヽ      ,.-''"´  ̄'"" ヽ   )::::)     /==─      \. ノ:ノ    ノ           (  \:ヽ   "ヽ_ノ_ノ\_ハヽ /ヽヽ\_フ::)     _ノ | ( ヒ_]    ヒ_ン )';/ヽ:ヽ  ヽヽ_.ノ i"       ""ノ  |::::'\   \  人    ―   フ  ノ::   )  (ぬえめ、苦労させやがって。 タダ働きする気はないからな!)     "'ヽ...>.. ..,____,,イ'ノ/:::.ノ..,ノ       .._____..   ________      /    ヽr"     "ヽ/(     ノ   r ============r  )    (  r"v''ヽ         --.. `ヽ    /  \/    i      r ハハ   ∠  .//       人     人  <   ノノ // r   ノ/⌒ノイノレ' レ ヽ <  (  ( (  i ノ  ====  === ハ ハ    ノ ヽヽノ (⊂⊃       ⊂⊃ \     ) ヽ人 ノ,ゝ     -   ノ< ̄"   (おや、見かけない方ね?)     ノノヽ ( \ >,、 _____, ,.イノ > 地霊殿に入り、そこの主の姉妹と出会いました。      ,-':::::::ヽ     (:::( ̄ ヽヽ   .------.      ヽ:ヽ ...::| _/::. '''' ̄''ヽ:ヽ      ,.-''"´  ̄'"" ヽ   )::::)     /==─      \. ノ:ノ    ノ           (  \:ヽ   "ヽ_ノ_ノ\_ハヽ /ヽヽ\_フ::)     _ノ. | __   __ )';/ヽ:ヽ  ヽヽ_.ノ i"       ""ノ  |::::'\  こんにちは。   \  人   ―    フ  ノ::   )   どうやら、うちのぬえがこちらでお世話になっているようで…。     "'ヽ...>.. ..,____,,イ'ノ/:::.ノ..,ノ ナズーリンはさとりに事情を説明して、ぬえの事を訊きました。       .._____..   ________      /    ヽr"     "ヽ/(     ノ   r ============r  )    (  r"v''ヽ         --.. `ヽ    /  \/    i      r ハハ   ∠  .//       人     人  <   ノノ // r   ノ/⌒ノイノレ' レ ヽ <  (  ( (  i ノ  ====  === ハ ハ    ノ ヽヽノ (⊂⊃       ⊂⊃ \  …ああ、あのこいしの新しいペットですか?     ) ヽ人 ノ,ゝ    0   ノ< ̄"    こいしのところまで招待します。     ノノヽ ( \ >,、 _____, ,.イノ >                         ノノ                  y´⌒ヾ、⌒゛ー-´:く≦               ,,':::::__,=====,__:::;:ヾヘ               .i::!:::::;:::::::::';:::::::';::::',:::)::)::;ヾ              `!ソ:::;ノメ;;,、:::ソ::ンノヾ;':::'::::::;ノ)              ノ」::::ノゝ、 ヾノ / ヌリ:':::::;ヘ              从:イ (ヒ_]    ヒ_ン ) レ、::::::::}              .)ノ:i/// __  /// ,ノ:::::::::ノ            ヾー::イ人   ヾ  )   イ:::::::ノ  えっ! あ、ナズーリン!             `ーz;;;;;;>、.,___,,..イ:::;;;/                _厂゙>ェム<二>、               /´ __l/,.イ/⌒´ .::`i \                〈 ,.イ´ /\| /    .:.::::|ヽ 丿                ∨ j  !   フ    . :.::: Λ 〉               /   `/   . .:::/__/´                |_,. -'     .: .:::/<´__           ,. ‐''"´       ..: :::://´  }          /         .. .::.:,.イ´-    /          ,イ/ ,.      ...:,. ‐'´ブ!、     {        ∧\!___   ,. ‐'"´  / ,ハ \  /         /  \>ー''´__   '´ / ハ::: ∨\ ,.-―…‐〈 、、く  ̄`´  `      '  }::::. }、  ',   _,. - ,. ' `'^T´`ヽ、            /::.:.   \j_     /      !   丶        ノ|:::.     `丶、_   /               、        |:          `丶、_ さとりが地霊殿の中に招待し、連れて行かれた先には なんとぬえがメイド服を着せられて召使いにされている有様でした。      ,-':::::::ヽ     (:::( ̄ ヽヽ   .------.      ヽ:ヽ ...::| _/::. '''' ̄''ヽ:ヽ      ,.-''"´  ̄'"" ヽ   )::::)     /==─      \. ノ:ノ  キ    ノ           (  \:ヽ    キ   "ヽ_ノ_ノ\_ハヽ /ヽヽ\_フ::)   t     _ノ. | ,--、::::: , --、 )';/ヽ:ヽ  ヽヽ_.ノ i"  ,___,  ""ノ  |::::'\  ぷっ、ぎゃはははは! なんだその格好は!   \  人  )vvノ   フ  ノ::   )     "'ヽ...>(__ン__,,イ'ノ/:::.ノ..,ノ           __,,,,...........,,,,__          ,,.. -''"´:::::::::::::::::::::::ヽノソi       ,'´:::::_,.-‐'' " ̄`‐-:、>'´ !      /<'.. -‐'' "´ ̄ ̄`""'' ー--'、     ,::'"´:::::::::;;;:r,'γ⌒`'⌒ヽーヽ_:::::::::::`ヽ.  〈:::::::::::; _丿⌒'          ト々;:::::::::;〉   ヽ、::;i´r  /       ハ 人 ヽ, ヘ;:::;ノ     ノ〈  i ,ィ \八,,ノ'レ/ルiハ〉 ハ     〈 / ,ヘレ' __    __ | /人〈     ノ'レ',/⊂⊃      ⊂⊃r!  `  ちょっと、私のペットを気安く笑わないでちょうだい。     〈´Y 人    へ   イ.ハノ     失礼でしょ。      ) .i´ Y>.、.,____,,,..イイシ こいしはナズーリンに不機嫌そうに言いました。      ,-':::::::ヽ     (:::( ̄ ヽヽ   .------.      ヽ:ヽ ...::| _/::. '''' ̄''ヽ:ヽ      ,.-''"´  ̄'"" ヽ   )::::)     /==─      \. ノ:ノ    ノ           (  \:ヽ   "ヽ_ノ_ノ\_ハヽ /ヽヽ\_フ::)  (もう報酬はこれだけでいいや)     _ノ. | ,--、::::: , --、 )';/ヽ:ヽ  ヽヽ_.ノ i"       ""ノ  |::::'\  うくくく… 失礼。 ぬえとは個人的な知り合いでして。   \  人   ー'    フ  ノ::   )  よろしければ、彼を開放してはもらえないでしょうか。     "'ヽ...>,,.._ __,,イ'ノ/:::.ノ..,ノ           __,,,,...........,,,,__          ,,.. -''"´:::::::::::::::::::::::ヽノソi       ,'´:::::_,.-‐'' " ̄`‐-:、>'´ !      /<'.. -‐'' "´ ̄ ̄`""'' ー--'、     ,::'"´:::::::::;;;:r,'γ⌒`'⌒ヽーヽ_:::::::::::`ヽ.  〈:::::::::::; _丿⌒'          ト々;:::::::::;〉   ヽ、::;i´r  /       ハ 人 ヽ, ヘ;:::;ノ     ノ〈  i ,ィ \八,,ノ'レ/ルiハ〉 ハ     〈 / ,ヘレ' __    __ | /人〈     ノ'レ',/⊂⊃      ⊂⊃r!  `  嫌よ。 私が妖怪の山で苦労して捕まえてきた、大切なペットだもの。     〈´Y 人    へ   イ.ハノ     私を愛してくれるまで、絶対に捨てたり手放したりはしないわ。      ) .i´ Y>.、.,____,,,..イイシ こいしは、妖怪の山で石拾いをしていたぬえを偶然みつけ、そのまま 連れて帰ってペットにしてしまいました。      ,-':::::::ヽ     (:::( ̄ ヽヽ   .------.      ヽ:ヽ ...::| _/::. '''' ̄''ヽ:ヽ      ,.-''"´  ̄'"" ヽ   )::::)     /==─      \. ノ:ノ    ノ           (  \:ヽ   "ヽ_ノ_ノ\_ハヽ /ヽヽ\_フ::)  (…やれやれ。 面倒な事になってしまった。)     _ノ .| (ヒ_]    ヒ_ン ) )';/ヽ:ヽ  ヽヽ_.ノ i"       ""ノ  |::::'\  私にもメンツというものがあるんです。 開放してもらえるのであれば、   \  人   ―    フ  ノ::   )   それなりの報酬やお詫びを用意させてもらうのですが…。     "'ヽ...>.. ..,____,,イ'ノ/:::.ノ..,ノ           __,,,,...........,,,,__          ,,.. -''"´:::::::::::::::::::::::ヽノソi       ,'´:::::_,.-‐'' " ̄`‐-:、>'´ !      /<'.. -‐'' "´ ̄ ̄`""'' ー--'、     ,::'"´:::::::::;;;:r,'γ⌒`'⌒ヽーヽ_:::::::::::`ヽ.  〈:::::::::::; _丿⌒'          ト々;:::::::::;〉   ヽ、::;i´r  /       ハ 人 ヽ, ヘ;:::;ノ     ノ〈  i ,ィヽ八,,、ノ'レ- ルi ハ〉 ハ     〈 / ,ヘレ' ( ヒ_]    ヒ_ン )| /人〈  お詫び、ねえ。 私のかわいいぬえに適うほどのお詫びがあるのかしら?     ノ'レ',/ ⊂⊃      ⊂⊃イr! `   私はぬえが大好きなのよ。 だからそう簡単には離さないわ。     〈´Y 人    ー=ー'  イ.ハノ      ) .i´ Y> .、.,____,,,..イイシ こいしは本当にぬえの事を気に入っているらしく、ナズーリンもこいしの表情を見てその事を悟りました。      ,-':::::::ヽ     (:::( ̄ ヽヽ   .------.      ヽ:ヽ ...::| _/::. '''' ̄''ヽ:ヽ      ,.-''"´  ̄'"" ヽ   )::::)     /==─      \. ノ:ノ    ノ           (  \:ヽ   "ヽ_ノ_ノ\_ハヽ /ヽヽ\_フ::)  …わかりました。 では、後日改めて伺わせてもらいます。     _ノ .| (ヒ_]    ヒ_ン ) )';/ヽ:ヽ  その時に、お詫びを用意してくるので、その間はぬえの事をよろしくお願いします。  ヽヽ_.ノ i"       ""ノ  |::::'\   \  人   ―    フ  ノ::   )     "'ヽ...>.. ..,____,,イ'ノ/:::.ノ..,ノ           __,,,,...........,,,,__          ,,.. -''"´:::::::::::::::::::::::ヽノソi       ,'´:::::_,.-‐'' " ̄`‐-:、>'´ !      /<'.. -‐'' "´ ̄ ̄`""'' ー--'、     ,::'"´:::::::::;;;:r,'γ⌒`'⌒ヽーヽ_:::::::::::`ヽ.  〈:::::::::::; _丿⌒'          ト々;:::::::::;〉   ヽ、::;i´r  /       ハ 人 ヽ, ヘ;:::;ノ     ノ〈  i ,ィヽ八,,、ノ'レ- ルi ハ〉 ハ     〈 / ,ヘレ' __    __ )| /人〈  言われるまでもないわ。 期待しないで待っていてあげる。     ノ'レ',/ ⊂⊃      ⊂⊃イr! `     〈´Y 人    ー=ー'  イ.ハノ      ) .i´ Y> .、.,____,,,..イイシ こうして、ナズーリンは一度命蓮寺に踵を返しました。      ,-':::::::ヽ     (:::( ̄ ヽヽ   .------.      ヽ:ヽ ...::| _/::. '''' ̄''ヽ:ヽ      ,.-''"´  ̄'"" ヽ   )::::)     /==─      \. ノ:ノ    ノ           (  \:ヽ   "ヽ_ノ_ノ\_ハヽ /ヽヽ\_フ::)     _ノ. | __   __ )';/ヽ:ヽ  ヽヽ_.ノ i"       ""ノ  |::::'\  …という事になってる。   \  人   ―'    フ  ノ::   )     "'ヽ...>.. ..,____,,イ'ノ/:::.ノ..,ノ           __        , --'.:::::::', ---- 、        /:::::::::::---:::::::::::::::: ヽ      ノノ:::::::::ノ:::::::::::::::::::::::ヽ:::ヽ     / :/:::ノ::::ノ::::::ノi:::::人::::::|::::::}.      {:(:(:::/:://ノ, ノノ \)/)::ノ:)'ウ     人:.:.ノ::( (ヒ_]    ヒ_ン /:::.:.ノ/     (  )(:::::人// ,___, //ノ:) .:(:(  …それは、幸せそうでうらやましいわね。     )  : )ノ:.:.:)       (::ノ:.:ノ::ヽ    ノ  :( : ):(>.., ______ ._イノ::(:.:.:.:.:\   ('      ''::):::::i=====i::ノフ : : : : : : :フ        ,ヽ./{   }ヽノヽ       ノ ノ ヽ / )   } ,      'ヽi ')ヽ oOoノ /{ V }       ) ''V 'o. '''' .oノ ノ ノ        ,>-' '-/ヽ__ノ.-:''::ヽ'ヽ     /..-''':r ';' { . '     'ヽ.  、_/.::'' r  '{::{ \::ヽ ':. ヽ ヽ {ヽ   ' -{./ /:: 人::::ヽ ヽ::ヽヽヽ:} } (::':ノ    ノ( (:(::( \)ノ '')/ ''/:、ノ: ノ:  入     ノノ>)::i ( ヒ_]     ヒ_ン ) ノ.:) <      ノノi:|'"   ,___,  "' |:ノ入 )      )/'人   ヾ  )   イノV ''  冗談じゃないわ! ぬえをどうにかして、返してもらわないと!        ノ>.、____ ,. イヽ 星は声を大きくして言いました。      ,-':::::::ヽ     (:::( ̄ ヽヽ   .------.      ヽ:ヽ ...::| _/::. '''' ̄''ヽ:ヽ      ,.-''"´  ̄'"" ヽ   )::::)     /==─      \. ノ:ノ    ノ           (  \:ヽ   "ヽ_ノ_ノ\_ハヽ /ヽヽ\_フ::)     _ノ. | ,--、   , --、 )';/ヽ:ヽ  ヽヽ_.ノ i"       ""ノ  |::::'\  いや、正直まんざらでもなさそうだったぞ? くくく…   \  人   ー'    フ  ノ::   )     "'ヽ...>,,.._ __,,イ'ノ/:::.ノ..,ノ        ,ヽ./{   }ヽノヽ       ノ ノ ヽ / )   } ,      'ヽi ')ヽ oOoノ /{ V }       ) ''V 'o. '''' .oノ ノ ノ        ,>-' '-/ヽ__ノ.-:''::ヽ'ヽ     /..-''':r ';' { . '     'ヽ.  、_/.::'' r  '{::{ \::ヽ ':. ヽ ヽ {ヽ   ' -{./ /:: 人::::ヽ ヽ::ヽヽヽ:} } (::':ノ    ノ( (:(::( \)ノ '')/ ''/:、ノ: ノ:  入     ノノ>)::i ( ヒ_]     ヒ_ン ) ノ.:) <      ノノi:|'"   ,___,  "' |:ノ入 )      )/'人   ヾ  )   イノV ''  関係ありません! ぬえはこの寺の一員です!!        ノ>.、____ ,. イヽ      ,-- 、      ) キヽ-、 ... ......      ノ 'ー' ) ).:::::::::::::::-..、     ノ    ノ .ノ:::::::::::::::::::::::=-、    /   //::::::::::::::}:::::=:::::::.:',     `ー─''´:)::::=:::=/):=人::::-=)     〈==::::=∠レ_ノ/  ノノレ '. ::::ノ,    ,ノ::::::::::::::/ ___    __レイ::ソ    フ:::::::::::::! ""  ,___, ""iノ:〈  …でも、現実的にどうお詫びすればいいものやら。    ノィ:::::::::::人.   ヽ _ン  人:::)   その人、本当にぬえが気に入っているんでしょう?      ヽイレヘ::>、.., ____,, ._イレノ´ 一同、長い時間を掛けて考えましたがこれといった妙案は浮かびませんでした。              __      +   , --'.:::::::', ---- 、          /:::::::::::---:::::::::::::::: ヽ    +   ノノ:::::::::ノ:::::::::::::::::::::::ヽ:::ヽ   +   +   / :/:::ノ::::ノ::::::ノi:::::人::::::|::::::}.     +         {:(:(:::/::/--ノ ノノ --)/)::ノ:)'ウ   + +  +   人:.:.ノ::( r=ミ   r=ミ /:::.:.ノ/      仕方がないですね。 私が直接、こいしさんとお話をしましょう。    +   (  )(:::::人xxx ,___, xxノ:) .:(:(  +  +  ただし星、いい案がない以上、もし私がぬえを連れて帰ることが       )  : )ノ:.:.:)   ヽ _ン  (::ノ:.:ノ::ヽ   +    できなかったとしても、私の事を許してくれますか?  +   ノ  :( : ):(>.., ______ ._イノ::(:.:.:.:.:\ +     ('      ''::):::::i=====i::ノフ : : : : : : :フ        ,ヽ./{   }ヽノヽ       ノ ノ ヽ / )   } ,      'ヽi ')ヽ oOoノ /{ V }       ) ''V 'o. '''' .oノ ノ ノ        ,>-' '-/ヽ__ノ.-:''::ヽ'ヽ     /..-''':r ';' { . '     'ヽ.  、_/.::'' r  '{::{ \::ヽ ':. ヽ ヽ {ヽ   ' -{./ /:: 人::::ヽ ヽ::ヽヽヽ:} } (::':ノ    ノ( (:(::( \)ノ '')/ ''/:、ノ: ノ:  入     ノノ>)::i __     __ ) ノ.:) <      ノノi:|'"        "' |:ノ入 )      )/'人    ―  U イノV ''  ……。        ノ>.、____ ,. イヽ 星はしぶしぶ、頷きました。            __         , --'.:::::::', ---- 、         /:::::::::::---:::::::::::::::: ヽ       ノノ:::::::::ノ:::::::::::::::::::::::ヽ:::ヽ      / :/:::ノ::::ノ::::::ノi:::::人::::::|::::::}.       {:(:(:::/::/ ゝ,ノ ノノ /)/)::ノ:)'ウ      人:.:.ノ::( (ヒ_]    ヒ_ン /:::.:.ノ/      (  )(:::::人'''  ,___,  '' ノ:) .:(:(       )  : )ノ:.:.:)  ヽ _ン  (::ノ:.:ノ::ヽ  おはようございます。     ノ  :( : ):(>.., ______ ._イノ::(:.:.:.:.:\     ('      ''::):::::i=====i::ノフ : : : : : : :フ           __,,,,...........,,,,__          ,,.. -''"´:::::::::::::::::::::::ヽノソi       ,'´:::::_,.-‐'' " ̄`‐-:、>'´ !      /<'.. -‐'' "´ ̄ ̄`""'' ー--'、     ,::'"´:::::::::;;;:r,'γ⌒`'⌒ヽーヽ_:::::::::::`ヽ.  〈:::::::::::; _丿⌒'          ト々;:::::::::;〉   ヽ、::;i´r  /       ハ 人 ヽ, ヘ;:::;ノ     ノ〈  i ,ィヽ八,,、ノ'レ- ルi ハ〉 ハ     〈 / ,ヘレ' ( ヒ_]    ヒ_ン )| /人〈  あら、貴方はだあれ?     ノ'レ',/ ⊂⊃      ⊂⊃イr! `     〈´Y 人      0   イ.ハノ      ) .i´ Y> .、.,____,,,..イイシ 次の日、白蓮は独りで地霊殿に赴きこいしと対峙しました。 簡単に自己紹介をして、話をはじめました。            __         , --'.:::::::', ---- 、         /:::::::::::---:::::::::::::::: ヽ       ノノ:::::::::ノ:::::::::::::::::::::::ヽ:::ヽ      / :/:::ノ::::ノ::::::ノi:::::人::::::|::::::}.       {:(:(:::/::/ ゝ,ノ ノノ /)/)::ノ:)'ウ      人:.:.ノ::( (ヒ_]    ヒ_ン /:::.:.ノ/      (  )(:::::人'''  ,___,  '' ノ:) .:(:(  ナズーリンから話は伺っております。      )  : )ノ:.:.:)  ヽ _ン  (::ノ:.:ノ::ヽ  貴方が、ぬえをペットにしているのですね。     ノ  :( : ):(>.., ______ ._イノ::(:.:.:.:.:\    ('      ''::):::::i=====i::ノフ : : : : : : :フ           __,,,,...........,,,,__          ,,.. -''"´:::::::::::::::::::::::ヽノソi       ,'´:::::_,.-‐'' " ̄`‐-:、>'´ !      /<'.. -‐'' "´ ̄ ̄`""'' ー--'、     ,::'"´:::::::::;;;:r,'γ⌒`'⌒ヽーヽ_:::::::::::`ヽ.  〈:::::::::::; _丿⌒'          ト々;:::::::::;〉   ヽ、::;i´r  /       ハ 人 ヽ, ヘ;:::;ノ     ノ〈  i ,ィヽ八,,、ノ'レ- ルi ハ〉 ハ     〈 / ,ヘレ' ( ヒ_]    ヒ_ン )| /人〈  そうよ。 私が捕まえたんだからいいでしょ? 悪い?     ノ'レ',/ ⊂⊃      ⊂⊃イr! `     〈´Y 人     ーー'   イ.ハノ      ) .i´ Y> .、.,____,,,..イイシ            __         , --'.:::::::', ---- 、         /:::::::::::---:::::::::::::::: ヽ       ノノ:::::::::ノ:::::::::::::::::::::::ヽ:::ヽ      / :/:::ノ::::ノ::::::ノi:::::人::::::|::::::}.       {:(:(:::/::/ ゝ,ノ ノノ /)/)::ノ:)'ウ      人:.:.ノ::( r=ミ   r=ミ /:::.:.ノ/      (  )(:::::人'''  ,___,  '' ノ:) .:(:(        )  : )ノ:.:.:)  ヽ _ン  (::ノ:.:ノ::ヽ   いいえ、むしろありがたいと思っています。     ノ  :( : ):(>.., ______ ._イノ::(:.:.:.:.:\   私はぬえの事をよろしくお願いします、と頼みに来ました。    ('      ''::):::::i=====i::ノフ : : : : : : :フ           __,,,,...........,,,,__          ,,.. -''"´:::::::::::::::::::::::ヽノソi       ,'´:::::_,.-‐'' " ̄`‐-:、>'´ !      /<'.. -‐'' "´ ̄ ̄`""'' ー--'、     ,::'"´:::::::::;;;:r,'γ⌒`'⌒ヽーヽ_:::::::::::`ヽ.  〈:::::::::::; _丿⌒'          ト々;:::::::::;〉   ヽ、::;i´r  /       ハ 人 ヽ, ヘ;:::;ノ     ノ〈  i ,ィヽ八,,、ノ'レ- ルi ハ〉 ハ     〈 / ,ヘレ' ( ヒ_]    ヒ_ン )| /人〈  …は?     ノ'レ',/ ⊂⊃  ,___, ⊂⊃イr! `     〈´Y 人     (  _ソ   イ.ハノ      ) .i´ Y> .、.,____,,,..イイシ            __         , --'.:::::::', ---- 、         /:::::::::::---:::::::::::::::: ヽ       ノノ:::::::::ノ:::::::::::::::::::::::ヽ:::ヽ      / :/:::ノ::::ノ::::::ノi:::::人::::::|::::::}.       {:(:(:::/::/ ゝ,ノ ノノ /)/)::ノ:)'ウ      人:.:.ノ::( (ヒ_]    ヒ_ン /:::.:.ノ/      (  )(:::::人'''  ,___,  '' ノ:) .:(:(  ぬえは、私の教えを無視し軽んじた行動をします。      )  : )ノ:.:.:)  ヽ _ン  (::ノ:.:ノ::ヽ  貴方に捕まえられたのも、ぬえ本人に与えられた試練の一つなのでしょう。     ノ  :( : ):(>.., ______ ._イノ::(:.:.:.:.:\    ('      ''::):::::i=====i::ノフ : : : : : : :フ           __,,,,...........,,,,__          ,,.. -''"´:::::::::::::::::::::::ヽノソi       ,'´:::::_,.-‐'' " ̄`‐-:、>'´ !      /<'.. -‐'' "´ ̄ ̄`""'' ー--'、     ,::'"´:::::::::;;;:r,'γ⌒`'⌒ヽーヽ_:::::::::::`ヽ.  〈:::::::::::; _丿⌒'          ト々;:::::::::;〉   ヽ、::;i´r  /       ハ 人 ヽ, ヘ;:::;ノ     ノ〈  i ,ィヽ八,,、ノ'レ- ルi ハ〉 ハ     〈 / ,ヘレ' ( ヒ_]::::::::::ヒ_ン )| /人〈  …それで?     ノ'レ',/ ⊂⊃      ⊂⊃イr! `     〈´Y 人     ――   イ.ハノ      ) .i´ Y> .、.,____,,,..イイシ            __         , --'.:::::::', ---- 、         /:::::::::::---:::::::::::::::: ヽ       ノノ:::::::::ノ:::::::::::::::::::::::ヽ:::ヽ      / :/:::ノ::::ノ::::::ノi:::::人::::::|::::::}.       {:(:(:::/::/ ゝ,ノ ノノ /)/)::ノ:)'ウ      人:.:.ノ::( (ヒ_]    ヒ_ン /:::.:.ノ/  修行をせず、我欲にまみれたぬえに対する因果応報であり、私は      (  )(:::::人'''  ,___,  '' ノ:) .:(:(   そんな軟弱なぬえに対して、見切りを付けたいと思っていました。      )  : )ノ:.:.:)  ヽ _ン  (::ノ:.:ノ::ヽ   どうか、貴方の手で今後とも末永く、養ってはもらえないでしょうか?     ノ  :( : ):(>.., ______ ._イノ::(:.:.:.:.:\    ('      ''::):::::i=====i::ノフ : : : : : : :フ           __,,,,...........,,,,__          ,,.. -''"´:::::::::::::::::::::::ヽノソi       ,'´:::::_,.-‐'' " ̄`‐-:、>'´ !      /<'.. -‐'' "´ ̄ ̄`""'' ー--'、  て   ,::'"´:::::::::;;;:r,'γ⌒`'⌒ヽーヽ_:::::::::::`ヽ. そ  〈:::::::::::; _丿⌒'          ト々;:::::::::;〉   ヽ、::;i´r  /       ハ 人 ヽ, ヘ;:::;ノ     ノ〈  i ,ィヽ\,,、ノ'レ/ ルi ハ〉 ハ     〈 / ,ヘレ' ( ヒ_]::::::::::ヒ_ン )| /人〈  なっ!? 私のぬえはそんなヤツじゃないぞ!!     ノ'レ',/ ⊂⊃  ,___, ⊂⊃イr! `     〈´Y 人    (  _ソ   イ.ハノ      ) .i´ Y> .、.,____,,,..イイシ こいしは大きく動揺しました。            __         , --'.:::::::', ---- 、         /:::::::::::---:::::::::::::::: ヽ       ノノ:::::::::ノ:::::::::::::::::::::::ヽ:::ヽ      / :/:::ノ::::ノ::::::ノi:::::人::::::|::::::}.       {:(:(:::/::/ ゝ,ノ ノノ /)/)::ノ:)'ウ      人:.:.ノ::( r=ミ   r=ミ /:::.:.ノ/      (  )(:::::人'''  ,___,  '' ノ:) .:(:(        )  : )ノ:.:.:)  ヽ _ン  (::ノ:.:ノ::ヽ  いいえ。 私はぬえの傍にいた身として、重々承知しています。     ノ  :( : ):(>.., ______ ._イノ::(:.:.:.:.:\  それでは、私は忙しいのでそろそろ…。    ('      ''::):::::i=====i::ノフ : : : : : : :フ 白蓮はすぐに地霊殿から立ち去ろうとしました。           __,,,,...........,,,,__          ,,.. -''"´:::::::::::::::::::::::ヽノソi       ,'´:::::_,.-‐'' " ̄`‐-:、>'´ !      /<'.. -‐'' "´ ̄ ̄`""'' ー--'、   ,::'"´:::::::::;;;:r,'γ⌒`'⌒ヽーヽ_:::::::::::`ヽ.  〈:::::::::::; _丿⌒'          ト々;:::::::::;〉   ヽ、::;i´r  /       ハ 人 ヽ, ヘ;:::;ノ     ノ〈  i ,ィヽ\,,、ノ'レ/ ルi ハ〉 ハ     〈 / ,ヘレ' ( ヒ_]::::::::::ヒ_ン )| /人〈  ま、待て! お前!     ノ'レ',/ ⊂⊃  ,___, ⊂⊃イr! `     〈´Y 人    (  _ソ   イ.ハノ      ) .i´ Y> .、.,____,,,..イイシ           __,,,,...........,,,,__          ,,.. -''"´:::::::::::::::::::::::ヽノソi       ,'´:::::_,.-‐'' " ̄`‐-:、>'´ !      /<'.. -‐'' "´ ̄ ̄`""'' ー--'、   ,::'"´:::::::::;;;:r,'γ⌒`'⌒ヽーヽ_:::::::::::`ヽ.  〈:::::::::::; _丿⌒'          ト々;:::::::::;〉   ヽ、::;i´r  /       ハ 人 ヽ, ヘ;:::;ノ     ノ〈  i ,ィヽ\,,、ノ'レ/ ルi ハ〉 ハ     〈 / ,ヘレ' ( ヒ_]::::::::::ヒ_ン )| /人〈  お前、ぬえの何を見てきた! 自分にとっていらないからって、     ノ'レ',/ ⊂⊃      ⊂⊃イr! `   そうあっさりと人に託すなんて、それでも人間か!     〈´Y 人     ――  イ.ハノ      ) .i´ Y> .、.,____,,,..イイシ            __         , --'.:::::::', ---- 、         /:::::::::::---:::::::::::::::: ヽ       ノノ:::::::::ノ:::::::::::::::::::::::ヽ:::ヽ      / :/:::ノ::::ノ::::::ノi:::::人::::::|::::::}.       {:(:(:::/::/ ゝ,ノ ノノ /)/)::ノ:)'ウ      人:.:.ノ::( r=ミ   r=ミ /:::.:.ノ/      (  )(:::::人'''  ,___,  '' ノ:) .:(:(        )  : )ノ:.:.:)  ヽ _ン  (::ノ:.:ノ::ヽ   そう思うなら、貴方が     ノ  :( : ):(>.., ______ ._イノ::(:.:.:.:.:\   ぬえの事を大切にしてあげれば良いではありませんか?    ('      ''::):::::i=====i::ノフ : : : : : : :フ           __,,,,...........,,,,__          ,,.. -''"´:::::::::::::::::::::::ヽノソi       ,'´:::::_,.-‐'' " ̄`‐-:、>'´ !      /<'.. -‐'' "´ ̄ ̄`""'' ー--'、   ,::'"´:::::::::;;;:r,'γ⌒`'⌒ヽーヽ_:::::::::::`ヽ.  〈:::::::::::; _丿⌒'          ト々;:::::::::;〉   ヽ、::;i´r  /       ハ 人 ヽ, ヘ;:::;ノ     ノ〈  i ,ィヽ\,,、ノ'レ/ ルi ハ〉 ハ     〈 / ,ヘレ' ( ヒ_]::::::::::ヒ_ン )| /人〈      ノ'レ',/ ⊂⊃      ⊂⊃イr! `   くっ…!     〈´Y 人     ―=ョ  イ.ハノ      ) .i´ Y> .、.,____,,,..イイシ こいしは歯軋りをしました。           __,,,,...........,,,,__          ,,.. -''"´:::::::::::::::::::::::ヽノソi       ,'´:::::_,.-‐'' " ̄`‐-:、>'´ !      /<'.. -‐'' "´ ̄ ̄`""'' ー--'、   ,::'"´:::::::::;;;:r,'γ⌒`'⌒ヽーヽ_:::::::::::`ヽ.  〈:::::::::::; _丿⌒'          ト々;:::::::::;〉   ヽ、::;i´r  /       ハ 人 ヽ, ヘ;:::;ノ     ノ〈  i ,ィヽ\,,、ノ'レ/ ルi ハ〉 ハ     〈 / ,ヘレ' ( ヒ_]::::::::::ヒ_ン )| /人〈  ぬえ! お前はこいつに何をしてきたんだ!?     ノ'レ',/ ⊂⊃  ,___, ⊂⊃イr! `   こんな事をぬけぬけと言われて、くやしくないのか!?     〈´Y 人    (  _ソ   イ.ハノ      ) .i´ Y> .、.,____,,,..イイシ                  ノノ           y´⌒ヾ、⌒゛ー-´:く≦        ,,':::::__,=====,__:::;:ヾヘ        .i::!:::::;:::::::::';:::::::';::::',:::)::)::;ヾ       `!ソ:::;ノメ;;,、:::ソ::ンノヾ;':::'::::::;ノ)       ノ」::::ノゝ、 ヾノ / ヌリ:':::::;ヘ       从:イ __:::::::::::::___ レ、::::::::}       .)ノ:i          ,ノ:::::::::ノ     ヾー::イ:人   ―-    Uイ:::::::ノ  ……。      `ーz;;;;;;>、.,___,,..イ:::;;;/ ぬえは目をそらして、何も言い返しませんでした。           __,,,,...........,,,,__          ,,.. -''"´:::::::::::::::::::::::ヽノソi       ,'´:::::_,.-‐'' " ̄`‐-:、>'´ !      /<'.. -‐'' "´ ̄ ̄`""'' ー--'、   ,::'"´:::::::::;;;:r,'γ⌒`'⌒ヽーヽ_:::::::::::`ヽ.  〈:::::::::::; _丿⌒'          ト々;:::::::::;〉   ヽ、::;i´r  /       ハ 人 ヽ, ヘ;:::;ノ     ノ〈  i ,ィヽ\,,、ノ'レ/ ルi ハ〉 ハ     〈 / ,ヘレ' ( ヒ_]::::::::::ヒ_ン )| /人〈  …何も言い返せないのね!     ノ'レ',/ ⊂⊃  ,___, ⊂⊃イr! `   ぬえ! 貴方とはもうお別れよ! 帰って修行して来なさい!     〈´Y 人    (  _ソ   イ.ハノ      こんな事を言われて怒りを覚えない、貴方が情けないわ!      ) .i´ Y> .、.,____,,,..イイシ 結局こいしはあっさりと、ぬえの事を手放してしまいました。 こうして、白蓮はぬえを取り返す事に成功しました。 地霊殿から出た2人は歩きながら話をはじめました。           __        , --'.:::::::', ---- 、        /:::::::::::---:::::::::::::::: ヽ      ノノ:::::::::ノ:::::::::::::::::::::::ヽ:::ヽ     / :/:::ノ::::ノ::::::ノi:::::人::::::|::::::}.      {:(:(:::/:://ノ, ノノ \)/)::ノ:)'ウ     人:.:.ノ::( (ヒ_]    ヒ_ン /:::.:.ノ/     (  )(:::::人   ,___,  ノ:) .:(:(   残念でしたね。 あの人にずっと養ってもらえなくて。     )  : )ノ:.:.:)       (::ノ:.:ノ::ヽ    ノ  :( : ):(>.., ______ ._イノ::(:.:.:.:.:\   ('      ''::):::::i=====i::ノフ : : : : : : :フ                      ノノ              y´⌒ヾ、⌒゛ー-´:く≦      」⌒l   ,,'::::::::::::::::::::::;::::';:::';:::;:ヾヘ      l O \ .i::!:::::;:::::::::';:::::::';::::',:::)::)::;ヾ     r'´ ノ\ `!ソ:::;ノメ;;,、:::ソ::ンノヾ;':::'::::::;ノ),'⌒ヽ、   //」⌒l `,ノ」:::ノゝ、 ヾノ / ヌリ:'::::::;ソ⌒ヽ ヽ .  l/ l O \从イ __:::::::::::::___ レ、::::::::}`ヽ .}  }     r'´ ノ\ .)ノ!""      "" ,ノ:::::::ノ ノ ,ヘ ム  …ごめんなさい。 私がつい、迂闊だったから。   / / ヾー:::イ人   ―-   U ,イ:::::::ノ 「 7< .|   l/     `ーz::::::>、.,___,,..イ:::::::/   レ′ V            ̄         ̄           __        , --'.:::::::', ---- 、        /:::::::::::---:::::::::::::::: ヽ      ノノ:::::::::ノ:::::::::::::::::::::::ヽ:::ヽ     / :/:::ノ::::ノ::::::ノi:::::人::::::|::::::}.      {:(:(:::/:://ノ, ノノ \)/)::ノ:)'ウ     人:.:.ノ::( (ヒ_]    ヒ_ン /:::.:.ノ/     (  )(:::::人   ,___,  ノ:) .:(:(  …本当は、貴方もあの人と一緒にいたかったんじゃないのかしら?     )  : )ノ:.:.:)  ヽ _ソ  (::ノ:.:ノ::ヽ    ノ  :( : ):(>.., ______ ._イノ::(:.:.:.:.:\   ('      ''::):::::i=====i::ノフ : : : : : : :フ                      ノノ              y´⌒ヾ、⌒゛ー-´:く≦      」⌒l   ,,'::::::::::::::::::::::;::::';:::';:::;:ヾヘ      l O \ .i::!:::::;:::::::::';:::::::';::::',:::)::)::;ヾ     r'´ ノ\ `!ソ:::;ノメ;;,、:::ソ::ンノヾ;':::'::::::;ノ),'⌒ヽ、   //」⌒l `,ノ」:::ノゝ、 ヾノ / ヌリ:'::::::;ソ⌒ヽ ヽ .  l/ l O \从イ __:::::::::::::___ レ、::::::::}`ヽ .}  }     r'´ ノ\ .)ノ!""      "" ,ノ:::::::ノ ノ ,ヘ ム  ……。   / / ヾー:::イ人   ―-   U ,イ:::::::ノ 「 7< .|   l/     `ーz::::::>、.,___,,..イ:::::::/   レ′ V            ̄         ̄           __        , --'.:::::::', ---- 、        /:::::::::::---:::::::::::::::: ヽ      ノノ:::::::::ノ:::::::::::::::::::::::ヽ:::ヽ     / :/:::ノ::::ノ::::::ノi:::::人::::::|::::::}.      {:(:(:::/:://ノ, ノノ \)/)::ノ:)'ウ     人:.:.ノ::( ___   ___ /:::.:.ノ/     (  )(:::::人   ,___,  ノ:) .:(:(   まぁ、いいのよ。 私は星に頼まれて貴方を助けに来たの。     )  : )ノ:.:.:)  ヽ _ソ  (::ノ:.:ノ::ヽ  星は貴方の事をとっても心配していたのよ。    ノ  :( : ):(>.., ______ ._イノ::(:.:.:.:.:\   ('      ''::):::::i=====i::ノフ : : : : : : :フ                      ノノ              y´⌒ヾ、⌒゛ー-´:く≦      」⌒l   ,,'::::::::::::::::::::::;::::';:::';:::;:ヾヘ      l O \ .i::!:::::;:::::::::';:::::::';::::',:::)::)::;ヾ     r'´ ノ\ `!ソ:::;ノメ;;,、:::ソ::ンノヾ;':::'::::::;ノ),'⌒ヽ、   //」⌒l `,ノ」:::ノゝ、 ヾノ / ヌリ:'::::::;ソ⌒ヽ ヽ .  l/ l O \从イ __:::::::::::::___ レ、::::::::}`ヽ .}  }     r'´ ノ\ .)ノ!""      "" ,ノ:::::::ノ ノ ,ヘ ム  …ごめんなさい。   / / ヾー:::イ人   ―-   U ,イ:::::::ノ 「 7< .|   l/     `ーz::::::>、.,___,,..イ:::::::/   レ′ V            ̄         ̄           __        , --'.:::::::', ---- 、        /:::::::::::---:::::::::::::::: ヽ      ノノ:::::::::ノ:::::::::::::::::::::::ヽ:::ヽ     / :/:::ノ::::ノ::::::ノi:::::人::::::|::::::}.      {:(:(:::/:://ノ, ノノ \)/)::ノ:)'ウ     人:.:.ノ::( r=ミ   r=ミ /:::.:.ノ/     (  )(:::::人   ,___,  ノ:) .:(:(   わかったわ、あとは命蓮寺に帰ってからみんなに言ってね。     )  : )ノ:.:.:)  ヽ _ソ  (::ノ:.:ノ::ヽ    ノ  :( : ):(>.., ______ ._イノ::(:.:.:.:.:\   ('      ''::):::::i=====i::ノフ : : : : : : :フ 白蓮はにっこりと笑いました。                            ┼ヽ. -|r‐、  レ |                             d⌒) ./| _ノ  __ノ }}} ---- 【[[本を棚に戻す>図書館-ドラマ区画]]】

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