大量の
ゆっくりを入れた透明なケースを用意して、ケースには小さい穴をあけておく。
そして少しずつそのケースの天井が下がっていく。
最初は十分に余裕のあるスペースの中で、縦横に詰め込まれているとはいえゆっくり同士が楽しそうに交流するんだけど、
だんだんと天井が下がってくることに気付く。ゆっくりしていたのが殺伐としてくる。
どんどん天井は下がっていき、全員びっちり詰まっても身動きが取れない状態。
そんな中、遂に1体が破裂して餡子がぶちまけられる。
しかし、破裂したゆっくりは小さい穴から圧力で押し出されるためわずかにゆとりができる。
そのことに気付いたゆっくりは誰かをぶちまければスペースにゆとりができると考えて噛み付き合いはじめる。
「ゆっくりしね!」「ゆっくりしね!」「ゆっ!!」少しでも体に傷ができれば圧力ですぐ餡子が飛び出し、たちまち絶命する。
そうする間にもどんどん天井は落ちていき、どんどんゆっくりは破裂する。
穴から餡子がブリュッ、ブリュッと吐き出されるスピードはどんどんと速くなり、
少しでも穴から餡子を排出しないと死期が早まると悟ったゆっくりたちは饅頭の体を揺り動かして少しでも餡子を穴に押し込もうとする。
それはほんの数時間前まで楽しく交流していた仲間の残骸だというのに。
立ち位置が悪く穴を詰まらせたゆっくりはすぐに他のゆっくりたちにプレスされ破裂し、おびただしい餡子を穴から吐き出す。
そしてこの透明なケースで何が起きているか見ている者たちがいる。
この透明なケースのすぐ上に置かれた同じ構造のケース、そこに入れられたゆっくり達だ。
このケースの中にどんどんゆっくりが放り込まれ、その重みで下のケースを圧迫しているのである。
ケースの底はマジックミラーになっているため、下のケースから上のケースを見ることはできない。
自分たちにこれから何が起こるか知った上のケースのゆっくりたちは「ゆっくりしてね!」「ゆっくりしてね!」と涙を流しながら叫ぶ。
上のケースもそろそろいっぱいになりつつあり、下のケースはもうラストスパート。
「ゆっくりしてね!」の叫びが「ゆっくりできないよ!」に変わるまで、あと1時間とかからないのだ。
最終更新:2008年09月14日 09:13