ゆっくりいじめ小ネタ139 幻想郷vsゆっくりの国 -ザ・ラグナロク-

幻想郷のすぐ外にある、ゆっくりの国へ迷い込んだ魔理沙。
そこでゆっくり過ごすものの、パチュリーに本を返す約束を思い出し、急いで帰ろうとする。
しかし、ゆっくりの国では一定以上の速度を出してはいけない法律があり、
スピード違反をした魔理沙を捕らえるため、ゆっくりの機動隊が出動する。
物凄くゆっくりしている機動隊に対し、魔理沙は調子に乗って爆走して逃亡するものの、次第に速度が落ちていく。
魔理沙が滞在中に食べたまんじゅうの中に入っていたゆっくりの遺伝子が、魔理沙の体をゆっくりさせていたのだ。

結局、最終的にゆっくり遺伝子の効力で眠ってしまい、逮捕された魔理沙。
しかも、起きた直後にいきなり裁判所に叩き込まれて、弁護士も捜査もなしに裁判が始まり、
裁判官のチルノフ(何も言わない)、れいせん(ゲラゲラとしか言わない)、
そして裁判長のれみりゃ(「うー」としか言わない)により、一方的に「ゆっくりの刑」という判決が言い渡される。
「ゆっくりの刑」とは、胴体付きの生物を首だけに切断すること、つまりギロチン処刑であり、
更に半日掛けて公衆の面前でゆっくりと刃を下ろしていくという、幻想郷では考えられないものであった。

刑は明日執行すると言い渡され、「ここでゆっくりしていってね!」と留置所に入れられる。
そこから脱出しようとするも道具は奪われ、魔法も遺伝子が体内に残っているせいか発動できない。
他の方法で逃げ出すにしても、この建物はゆっくり向けに小さく作っており、そんな隙間はない。
誰かが助けにきてくれる? いや、たまたま迷い込んだだけのこの場所に、
自分が来ていることを知る者はいないだろうし、リスクを負ってまで自分を助けてくれるような親友は思い当たらない。
急激に眼前に迫ってきた死のイメージに、恐怖する魔理沙。自分は、死ぬのか? こんな場所で?
彼女にできるのは、ただ「死にたくない」と誰に言うでもなく一晩中呟き、泣き続ける事だけだった。

後日、魔理沙は裁判所前の広場にて、抵抗も虚しくギロチン台に拘束された。
周りには魔理沙の処刑を見るために、大量のゆっくりが集まっている。
そして、刑の執行が始まった。
完全に固定された魔理沙の首へ、ゆっくり、ゆっくりと、1分に1ミリずつ、正確に刃が降りていく。
それを見てもゆっくりたちは興奮するようなことはなく、ただゆっくりと傍観していた。
数時間後、魔理沙が首に、冷たいような熱いような感触を感じた瞬間、魔理沙は体に突如魔力が戻ったのを感じた。
ずっと泣きつづけた事で、体内のゆっくり遺伝子が涙で排出されたのだ!
もうゆっくりしている必要は無い! 拘束を引き千切り、ギロチンを素手で叩き割り、
周りのゆっくりを跳ね飛ばしながら、空を飛んで逃げ出す魔理沙。
ゆっくり達は急いで慌てて逃げ出す魔理沙を見ても、追いかけること騒ぐこともせず、ひたすらゆっくりしていた。

その後、無事、幻想郷に帰り着いた魔理沙。
幻想郷の結界を形作る幻想の出入り口、博麗神社に出た。ここなら、もうゆっくりが現れることはないだろう。
異様な様子の魔理沙に気付いた霊夢が、神社の中から急いで駈け寄るが、
魔理沙は「なんでもない。それより腹が減ったな」とクールに答える。そういえば、昨日から何も食べていない。
それを聞いた霊夢は、「食べる?」と、ちょうど持っていた紅白まんじゅうを取り出す。
魔理沙の脳裏にフラッシュバックする、ゆっくり達の悪夢。
幻想郷中に、叫び声が響き渡った。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2008年09月14日 10:03
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。