ゆっくりれみりゃ系いじめ59 冬のれみりゃ2


冬のれみりゃ2

※短いです。
※前回で追われていたのは、子まりさということでお願いします。申し訳ありません。
※虐待成分ほぼありません。次回以降ということで。

 気絶したれみりゃをほったらかしにして、私は山小屋へ取って返した。ゆっくりゃの屁
をもろに嗅がされた子まりさが気に掛かっていたからだ。当然重傷を負ったと思われたし、
案の定、子まりさは戸口の辺りでひっくり返っていた。

「おい、生きてるか?」

 声をかけたが返事はない。子まりさは自ら吐き出した餡子にまみれて、寒天質の血走っ
た目玉をひんむき、まばたきさえしない。羊羹で出来た思いのほか大きな舌は、だらりと
飛び出している。小刻みに痙攣している所を見ると、これは危篤状態であるにちがいなか
った。私は脱力しきってズッシリと重たい子まりさを抱え上げ、ロッジの一室へ運び込ん
だ。けがをしたゆっくりに、応急処置を施すための、医務室といった所のものだ。はや、
まりさは冷たくなりはじめ、痙攣もおさまりつつある。私はためらわず、「手術」にとり
かかった。
 重傷を負ったゆっくりには、必要に応じて手術を施すことが認められている。具体的な
手順を記したマニュアルも出版されており、不慣れな私はそれに従って施術をすることに
した。
 まず必要なのは、ゆっくりの生命そのものと言える、餡子の補給である。最も効果的な
のは、餡子を直接食わせることだが、今はそれが不可能なので、何とかして、ゆっくりの
体に注入してやる必要があるのだ。そこで、いくつかある輸血ならぬ「輸餡」法のうち、
後頭部に穴を開け、そこへ餡を流し込む方法を選択した。弱った体に鞭打つことになるが、
即効性があるようなのだ。
 手始めに、施術の邪魔になるものを除かねばならない。魔女っぽい黒い帽子を脱がせ、
傍らのバスケットへ放り込む。そして、後頭部に生えた金髪の一部を、輸餡用チューブの
直径より大きめの円形に刈ってやる。人間で言うところの、10円ハゲ程度のサイズであろ
うか。
 次は麻酔をかける。クロロホルムなど、本式の薬品を用いると、単純な生命体であるゆ
っくりが死にかねない為、代用としてアルコールを注射する。いわば、酒饅頭をでっち上
げたようなものだ。
 いよいよ執刀。メスなどは無いので、十徳ナイフで代用する。まりさの後頭部に、青の
マッキーでキュッキュと丸を描き、目印にする。左手で頭部を掴んで固定し、右手のナイ
フをずぶり、とまりさに突き立てる。「ゆ゛っ」と低くうめく子まりさ。後は缶切りの要
領であって、あまり切れ味の良くないナイフではあったが、綺麗な円形に、まりさの皮膚
だけを切除することを得た。
 最後に餡を注入する。なるほど、嘔吐した分だけ餡子は減っていて、底の方にわずかな
餡が溜まっているだけで、ほぼ空洞になってしまっている。助かるかどうか、はっきり言
って危うい所だと思われたが、施術を続行する。輸餡用餡パック(お徳用)を1袋取り出す。
ウイダーINゼリーのパックを想像してみて欲しい。所定の位置にチューブを取り付けて、
まりさの頭蓋にそれを差し込み、餡パックを絞って生命を注ぎ込んでやる。するとどうだ。
青ざめていた子まりさが徐々に生気を取り戻してゆくではないか。こんなに単純な生き物
が存在してよいのだろうか。3袋分の餡を注ぎ終えると、まりさはすっかり回復していた。

「おじさん、たすけてくれてありがとう!!とくべつに、まりさのおうちでゆっくりさせ
てあげるね!!!」

 手術台の上でふんぞり返る子まりさ。私は取り合わずに、バスケットから帽子をつまみ
上げ、子まりさに深々とかぶせてやる。ふごふご言うのを抱え上げて、部屋を後にし、玄
関を経て、野原に辿り着く。わめき散らす子まりさ。

「これだけ痛い目を見たんだ、まっすぐ家に帰るんだぞ」

 腕の中で言い募る子まりさを、草原に放逐する。観測員の義務は助命することであり、
愛護することではないのだ。私はゆっくりが嫌いではないが、むろん好きでもないのであ
る。

「おじざんのばが!!!!!ばりざをゆっぐじざぜでよ!!!!!」

 罵詈雑言を背に受け、私はロッジに戻ろうとした。その時、遠くに倒れていたれみりゃ
が、むくっと起き上がったのだ。飛び跳ねて罵倒を繰り返していた子まりさも、これを見
た途端、目玉を眼窩から突出させ、ちーちーと呼ばれる液体を振りまきながら、森の方へ
すっ飛んで行った。
 起き上がったれみりゃはむず痒そうに、しきりに顔をこすっている。ケガを負った時に
破けた、趣味の悪いおべべはぼろぼろのままだが、張り裂けた胸部は既に塞がっているよ
うだ。しきりに放屁し、立ち上がろうとしている。しかし奇妙なことに、れみりゃは上体
を反らす格好になるばかりなのだ。立ち上がる力をなくしてしまったかのようである。

「うー!うーっ!すっごくいたかったんだどぉ!かえってさくやにみてもらうんだどぉお
ぉぉぉぉぉ!!!」

 鼻息を荒くして、懸命に立ち上がろうとするゆっくりゃ。しかし一向にその試みを果た
し得ず、その有様は、まな板の上で跳ねる雑魚のようである。

「う゛ーーーーーーっっ!!!!!なんでだでないんだど!!!!ざぐやーーーーーー
ーー!!!!!」

 ぶーぶーと屁をこき、じたじたと暴れ、泣き叫びはじめた!ゆっくりゃの必勝型である。
しかし、庇護者が望み通りにやって来ることなど、あり得ない。ここは最果ての、ゆっく
り観測所なのである。たまりかねて、私は小屋に戻ろうとした。すると私に気付いたゆっ
くりゃが、助けを求めてきたのだ。

「う゛ーーーーーーっ!!!!!まっで!!!!!」

「何だね。何を待つんだね」

「でみっでゃのごど、おいでぐなんでひどいどぉぉぉぉぉおぉーーーーー!!!!!でみ
でゃ、おっぎでぎないんだどぅーーーーー!!!!!」

「お前は悪いゆっくりなんだから、私が面倒見るわけないだろう。そこで、ゆっくり干か
らびていってね」

「う゛がーーーーーっっ!!!!!だずげで!!!だずっ、でみっ、でみでゃ、だずげで
どぅーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」

 なまぐさい肉汁をまき散らし、絶叫するゆっくりゃ。小屋の窓ガラスにひびが入った。
たまらず、私はゆっくりゃに駆け寄り、口をふさいだ。泣くゆっくりゃの顔面は脂じみて、
ギトギトしている。

「わかったわかった。診てやるから、わめかないでくれ」

 もがもがと言い募るゆっくりゃ。外傷はないようだが、よくよく見れば、翼がねじ曲が
って、奇妙に折りたたまれている。蹴られて吹っ飛び、あお向けに着地した時の衝撃で、
形が変わってしまったものらしく、これでは多分、一生このゆっくりゃは、飛翔すること
が出来ないだろう。それだけではない。ためしにゆっくりゃの右足を持って、ぐにぐにと
動かしてみると、れみりゃが叫び声を上げたのだ。思わず拳骨をつくって、卑しい大きな
口に無理矢理ねじ込む。がき、とアゴのはずれる音。

「お前、どうやら両足とも骨折してるようだね。これじゃ多分、二度とは歩けまいよ」

 茫然自失のゆっくりゃ。翼を失い、両足を骨折し、移動手段を完全に失ったわけである。
知能程度の低いゆっくりゃも、この事実は飲み込めたようであり、じわっと涙を浮かべて、
静かに泣き始めた。

「これから厳しい冬だというのに、お前はどうするんだろうね。この分だと、ねぐらへ這
って行っても、着くまでには吹雪になってるだろうな。カチンコチンの冷凍肉饅が、今年
も製造開始と言うわけだね。国産・無添加の、ゆっくりゃ饅だね」

「う゛ーーーーーーーーーーーーっ!!!!!」

 顔を真っ赤にして、うなるれみりゃ。ぶーぶー屁をこいているが、私は防毒マスクを装
着している。それでも、言葉が明瞭に伝わるのは、ひとえに日頃の訓練によるものなので
ある。段々飽きてきた私は、れみりゃを見捨てて歩き出そうとした。しかしである。意外
なことに、ゆっくりゃが、命乞いをはじめたのだ。

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毎回おふざけですいません。

byハチの人

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最終更新:2022年01月31日 02:08
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