※ぺにぺにとまむまむ注意です
ある日、森を散歩していたら、身重のゆっくりれいむに出会った。
動物型のにんっしんというやつだ。
聞けば、一緒になったゆっくりまりさがゲスだったらしく、
子供が出来たと分かるや、れいむを捨てて逃げてしまったのだそうな。
不憫に思ったので、何か出来ることはないかと尋ねた。
「ゆぅ~れいむはほんとうはあかちゃんはほしくなかったよ!!
まりさがすっきりしたいっていうから、れいむさせてあげたんだよ!!」
言いつのるれいむ。どうやら望まぬにんっしんだったらしい。
いわゆる「やり捨て」の状況だった。れいむがまくし立てる。
「これからもうふゆだっていうのに、まりさったら!!やらせろやらせろって、
すこしもおしごとしないんだもん!!れいむやんなっちゃうよ!!」
身につまされるご発言である。それから延々とれいむは元つがいへの不満をぶちまけた。
やれ一日中寝転んで餌を取りに行かないだの、そのくせ食い意地だけは張ってるだの、
やれ大して器量がよくもなかったけど、つい、黒くてぶっといぺにぺにに惹かれただの…。
気がつけば太陽が西に沈もうとしているではないか。
会話(一方的な)を切り上げようとすると、れいむが深刻な面持ちで切り出した。
「おにいさん、れいむしゅっさんはいやだよ…。ぜんぜんたべもののたくわえないのに、
あかちゃんがいたらふゆをこせないよ!!れいむもっとゆっくりしたいよ!!」
「そんなこと言うと、赤ちゃんがかわいそうじゃないか…。とは言え、
お前の命もかかってるわけだしな。よし、名案があるんだ。うちへ来い」
「ゆゆゆっ!?」
虐待お兄さんの柄にもなく、身重れいむを抱きかかえて、自宅へ運んできてやった。
なに、これから、虐待とほぼ等価の行為をおこなえるわけだから、安い物である。
「おにいさん、ここがおにいさんのおうち!?とってもゆっくりできそうだね!!
すごくあったかくて、れいむここならあかちゃんうめそうだよ!!」
「おいおい、勘違いしてもらっちゃ困る。れいむ、お前は赤ちゃんをどうしたいんだ?
たとえ、ここで赤ちゃんと冬を越したとしても、この環境に慣れきったお前達が、
再び野生の世界で上手くやっていける保障はないんだぞ」
「ゆぅ~そうだね。でも、それじゃあ、あかちゃんはどうすればいいの?
れいむ、まりさにかえってきてほしいよ…」
未練がましくすすり泣きを始めるれいむ。うっとうしいことこの上ない。
「泣かないでくれよ。とにかく、赤ちゃんは俺が何とかしてやる。
良い方法があると言ったろ?」
「ゆぅ~、ほーほー?あかちゃんもゆっくりできる?」
「ああ、永遠にな」
「ゆっ!!じゃあおにいさんにまかせるよ!!」
ゆっくり特有の警戒心の薄さ、論理力のなさで、満面の笑みとともに、
赤ちゃんの処遇を見知らぬ者に一任するれいむ。まったく、仕事がやりやすくてかなわない。
「よし、それじゃ話は早い。ここに寝転んでくれ」
「ゆぅ?れいむおねむじゃないよ!!」
「いいからいいから。そうでないと、赤ちゃんがゆっくり出来ないぞ?」
「ゆぅ~、ゆっくりおやすみなさい!!」
何か勘違いしているれいむを尻目に、麻酔代わりのアルコール注射の準備をする。
はや、寝こけているれいむに、そいつを注射し、声をかける。
「おい、気分はどうだ、れいむ?声が聞こえるか?」
「ゆぅぅ…ゆっ?おにいさん、どうしておこすの!!」
仕方なく、れいむのほっぺをつねってみる。
「ゆうぅっ!おにいざん、やべで!!れいむいだいのいやだ!!いやだいやだやだやだや」
「どうだ?」
「ゆっ!!いたくないよ!!そういえばれいむつよいこだもん!!」
完全にアルコールが回ったらしい。酩酊しない程度の量だが、運動機能と、
痛覚を麻痺させることができた。これで、手術の準備は完了である。
「よし、れいむ。それじゃあこれから、お前の赤ちゃんを取り出すぞ」
「ゆっっ!??おにいさん、なにいってるの?
あかちゃんはまだゆっくりしなきゃいけないんだよ!!」
「ゆっくりしてたら、産まれちゃうだろ。その前に、掻き出してやるんだよ」
「ゆ゛うううううううううう!!!!やべでえええええええ!!!!
あがぢゃん!!やべでっ!!でいぶのだびじなあがぢゃん!!!」
「はいはい。まったく、どうしたいんだよ」
まず、産道を拡げて、中身を出しやすくせねばならない。へガールという器具を要するが、
そんなものは持ち合わせていないので、やむなく、まむまむの入り口に切り込みを入れて、
素手でも拡げやすいように「整形」する。使うのは100均で手に入れたキッチンバサミで、
購入してからおよそ半年、一度も洗浄したことのないものだ。所々サビている。
「ゆぴっ!?おにいざん、そそそそそそれ、どどどうずるの!!??」
「どうするって、れいむのまむまむを拡げなくちゃ、掻き出す器具を入れにくいじゃん」
「やべでっ!!がぎだずの、やべでっっ!!!!!!!」
容赦なく、ハサミを縦に二箇所に入れる。これで、手で拡げやすくなったぞ。
「ゆっぎいいいいいいいいいい!!!
でいぶの、でいぶのさーもんぴんくのまむまむがああああああああ!!!!!!!」
「馬鹿、痛くもないのに叫ぶんじゃないよ」
確かに痛みはないのだろうが、まむまむを切り裂かれたのはショックだったらしい。
非常に声が大きくうるさいので、さっさと済ませてしまうことにした。
「よし、準備は終わったぞ、れいむ。これからお前の赤ちゃんを掻き出すからな」
「ゆ゛っ゛!?おにいざん、やべでぐだざい!!!
でいぶ、やっばりあがぢゃんをぞだでまず!!!だべものもあづめまず!!!!!!」
「なんだ、気が変わったの?」
「はい゛!!!!だがら、だがら、おうぢにがえじでねえええええええええっっ!!!!!」
「悪いけど、面白そうだから続けさせてね。れいむも、自分の赤ちゃんが掻き出されるところ、
じっくりそこで見ていってね!!!」
「ゆっがあああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」
人間の胎児の掻爬は、特別な鉗子を用いて行うそうだが、ここには当然ない。
代わりの器具として、愛用の、先割れになっているパフェ用の、柄の長いスプーンを取り出す。
先ほどパフェを食べた時に使ったもので、チョコソースやコーンフレークがこびり付いたままだ。
「いくぞ、れいむ」
「やべでっ!!!やべでっ!!!!!」
口の端から、餡子色の泡を飛ばして嘆願するれいむ。しかし、ゆっくりの堕胎という、
世にも珍しいシチュエーションを楽しまない手はない。
先割れスプーンを、拡げたれいむのまむまむに突き立て、産道をズブズブと掘り進んでゆくと、
何か異質な物体に、スプーンの先端が触れた。
「お、れいむの赤ちゃんみっけ」
「ゆ゛っっ!!!!おにいざん、ぞごじゃないよ!!!でいぶのあがぢゃん、
もううまれだがら、ぞごにはもういないよ!!!!!!!!!」
「はいはい」
早速、突き当たった物体に、スプーンを刺してみる。思ったより柔らかく、楽々削り取った。
後はもう簡単なことで、次々に、未熟な赤ちゃんの体を破壊し、掻き出してゆくだけだ。
受け皿代わりのゴミ袋に溜まっていく物体と粘液を見た所によると、どうやら赤ちゃんは、
れいむ種のようである。髪は生え揃っていないが、赤いリボンは既に形成されていた。
「ぎぼぢわるい!!!ぎぼぢわるいよおおおおおおおおおおお!!!!!」
「れいむ、おめでとう!!元気なれいむ種の赤ちゃんだったよ!!」
「ゆ゛っ゛がぎゃ゛ああああああああああああ!!!!!
べいぶのあがっ、ぢゃああああああああああああああああああああん!!!!!!」
やはりれいむはブタだった。こうして、テンポ良く、3匹分と見られる赤ちゃんゆっくりを、
完全に掻き出し終える頃には、れいむは「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」と痙攣を起こし、
正気を失いつつあった。痛みを感じないとは言え、自らの赤ちゃんが掻き出される様を、
目の当たりにしたのだ。当然の結末といえる。
「ああ、いい仕事したなぁ。後はこいつの始末だけか」
ペンライトで、れいむのまむまむの奥を照らしてみると、無数の傷が出来ていた。
どうやら、手際が悪かったらしく、母体を傷つけてしまったようだ。
どんな形であるにせよ、子を排出した母体ゆっくりのまむまむはしばらく閉じないそうだから、
この傷が元で致命的な感染症にかかり、命を落とすであろうことは明白だった。
いや、それ以前に、麻酔が切れてしまえば、痛みでショック死するかも知れない。
もはや、虐待の楽しみは満足させられてしまった。満身創痍で脱力しきったれいむを、
窓から外へ放り捨てる。数度バウンドし、「ゆべ」とか何とか、うめいた。餡子が飛び散る。
僕は器具として使ったスプーンとキッチンバサミに目をやった。
得体の知れない粘液にまみれ、これはもう二度と使い物にならないだろう。
今度ゆっくりの堕胎手術を行う時は、木の枝か何かでやろう、と思った。
byハチの人
ご指摘を受け、色々と試行錯誤してみました。少し、文章がほぐれたのではないでしょうか。
だといいなあ。皆様ありがとうございました。
最終更新:2008年11月08日 08:05