ゆっくりいじめ小ネタ228 高菜

※虐待分はかなり少ないです

※SSを書くのが始めてなので読みづらい点等あるかもしれませんが、どうか長い目で見てください









その日、ゆっくりまりさは自分の住む森から少し離れた所にある人里まできていた

目的は一つ、人間の畑に向かうことだ。

といっても他のゆっくりたちのように野菜を狙って畑を襲いにいこうなどというわけではない。
通常、野菜なんてものは勝手に生えてくるものであり、
それを独り占めする人間は悪い奴だ!というのがゆっくりの考え方である。

だが、まりさの群れでは、野菜は時間と手間をかけて働いて作るもので、それを奪おうとすると
人間の手でゆっくりできなくさせられる、と、代々群れの長や親のゆっくりが子供が赤ゆっくりの
ころから繰り返し話聞かせて教育している為、ゆっくり特有の傲慢な考えから人の畑を襲おうなどと考
えを持つゆっくりが出ることは殆ど無かった。
そのため群れのゆっくりは駆逐されることも無く平和に、ゆっくりとくらすことが出来ていた。

今回まりさが畑に行こうと思い立ったのは人間がどうやって野菜を育てるのか知りたいという知識欲を
満たす為だった。



まりさは生まれ落ちてから野菜というものを見たことが無かった。

正確に言うなら畑で育てられている野菜、というのを見たことが無かった。

たまに群れに来ていた自分たちの似顔絵が書かれた服を着たお兄さんが「差し入れに」と自家製の
野菜を持ってきてくれることがあった。
そんなときの野菜は決まってぬかるんだ泥みたいな、ぐちょぐちょねちょねちょした状態だった。味
のほうはとってもゆっくりできたけど。

あるとき、そんな形の野菜のことを疑問に思ったまりさが、

「にんげんさんはこんなぐちょぐちょしたおやさいをどうやってそだててるの?」

と尋ねるとた。お兄さんはやさしく微笑んで

「これは野菜をペーストにしてあるだけだよ。僕達が育てた野菜を君達でも食べやすいようにすりつ
ぶしてよく練って混ぜて作ったものがこれさ。」


―――――ならお兄さんが育てている野菜って本当はどんな物なの?



まりさはお兄さんが帰ったあとも考え続けた。

まりさの群れは周囲の豊かな自然の恵みによって、食欲もゆっくりすることも満たされていた。ただど
うしても、知識欲だけは満たせなかった。群れのゆっくりに聞いても実際に野菜を見たというものは殆
どいなかった。

実際に野菜を見たというものも「おいしくてゆっくりできたよ!」などと味の事しか覚えていないゆっ
くりだけでまったく参考にならなかった。
長に聞いても「むきゅ、いろんなしゅるいがいちがいにはせつめいできないわね」と言われた。
好奇心は収まるどころかますます燃え上がっていた。


「まりささまにふさわしいびゆっくりのまりさのために、おやさいをとってきてやるんだぜ!!!」

「そういばゆうかのはたけがちかくにあるってきいたよ!おやさいわけてもらってくるね!」


群れの一部のゆっくりは、頼んでもいないのに自分のために野菜を求め人里に、あるいはゆうかの畑行っ
た。
そのまま二度と群れに戻ってくることは無かった。

お兄さんに本当の野菜を持ってきてもらおうと思った。
でも、前に来たときを境にお兄さんが群れに来ることはなかった。

そうして野菜の正体を知らないまま日が過ぎていった。我慢できない。もう耐えられない。
自分が食べてはいけないといわれているものが何なのか知らないまますごすことが、禁じられているも
のがどんな姿をしているのか。
それを知らずにすごすのがたまらなく嫌になっていた。想像するだけではもう物足りなくなっていた。

遠くから見るだけなら、それでどんな物か直に確認したら戻ろう。見るだけなら人間もきっと手を
出してこないはずだ。そうすればあのゆっくりたちみたいになることもないだろう。
見るだけ、まりさは心にそう誓った。

まりさは群れを抜けて,人里の方角へと飛び出していた。
群れを出て十分ほどもはね続けると、木の柵に囲まれた小さな土地が見えてきた。
人間は柵に囲まれた土地で野菜を育てていると長が言っていたから間違いなくあそこが畑だろう。

入れそうなところがないか柵の周りを一周する。
運よく木が腐って柵の意味をなしていない箇所があったのでそこから入らせてもらうことにした。


「ゆ・・・ここがにんげんのはたけだね・・・」

あたり一面の畑の盛り上がった箇所から緑色の葉が多い茂っていた。これがお兄さんがくれていた
野菜なのか?
味を確かめればきっとわかるはずだ。でも人間の野菜を勝手に食べるとゆっくり出来なくなるって
長が言っていたし・・・。

いや、これだけ広い畑なら少しぐらい自分が食べたって気づかれないだろう。
それにわざわざこんな遠くまで来たんだから、これくらいのことは許されていいはずだ!
ゆっくり特有の根拠の無い自信と独善的な考え、それにくわえ目の前の美味しそうな葉っぱがまり
さの後を押した。


すでにまりさの餡子からは来る前に決意したことは忘れ去られていた。


「ゆっくりいただきます!」

期待できるぜ、とワクワクすると、まりさはその野菜を食べ始めた。

むーしゃ、むーしゃ、このしゃきしゃきとした歯ごたえ、食べやすい柔らかい茎、それにこの辛味、
お兄さんがくれてた物より格段に・・・え?・・・から・・・からい・・・?
辛い?

「がらいいぃぃぃぃぃぃぃいいいい!!!どうぢでぇぇええ!!」

どうして・・・なんで・・・なんでこんなことがっ・・・・・・!
畑に生えている野菜はおいしいんじゃなかったの。群れのみんなやお兄さんはうそをついていたの?

予想外のことにおもわず大声で泣き叫んでしまう。

こんなことになるなら来るんじゃなかった・・・もう群れに帰ろう・・・。そう思ってもと来た道を
戻ろうとしたそのときだった。

「なあ、人の畑に入っていったい何してるんだ?」

まりさの声を聞きつけて畑の主が現れるたのは。





ゆっくりの叫び声を聞きつけ、何事かと畑に駆けつけると、そこには一匹の黒い帽子をかぶったゆっ
くりがいた。たぶん、ゆっくりまりさとかいうやつだろう。

「なあ、人の畑に入っていったい何してるんだ?」

この状況を見ればすぐにわかることだが、一応形式的に聞いてみる。

「ごめんなざい!!もうじまぜんがら!!もうかってにはたけはいらないしおやざいもだべないがら

ゆるじでええええええ!!」

おお、予想外の反応だ。

そこは普通「ここはまりさのゆっくりぷれいすだよ!しらないおにいさんはゆっくりでていってね!」
とか言って体当たりとかしてくるところなんじゃないのか?

野生で畑を人間の所有地だって理解できるのは一部のドスやゆっくりぱちゅりーくらいだと思ってい
たんだが・・・まあいい。畑もたいして荒らされたわけじゃないみたいだし。

といっても数週間前に畑をゆっくりに荒らされてからは、高菜や鷹の爪みたいな辛味の強いものしか
育ててないから、ゆっくりが畑の作物を食い荒らすなんてまず無理なんだが…。

せっかく話の通じそうなゆっくりなんだし、弁償してもらってから森に返してやるか。





自分はこれからどうなるんだろうか・・・人間に捕まると、ゆっくり出来なくさせられて最悪死んで
しまう子もいるらしい。自分もそうなるんじゃないかと思うと恐怖で震えが止まらなかった。

目の前のお兄さんがなにかな思いついたらしく、まりさを見てにやにやしている。
と、突然お兄さんの目の瞳孔が開ききった状態になり、顔の神経は引きつったまま顔面をまりさの顔
面に18センチほど前方に接近させ、こう言った―――。

「高菜、食べてしまったんですか!!!!????」

多分、自分の口の周りに微妙に食べかすがついていたのだろう。
たかなといか言うのはさっき食べた野菜のことだろうか。
はい、食べました。辛かったです。とびくびくしながら答えた。すると、

「人里に来たのは初めてですか?
 (答える間もなく)何故高菜を食べたんですか?
 人に食べていいか聞く前に何故高菜を食べたのですか?
 ルールがあるじゃないですか。
 まず許可をもらうというルールがあるじゃないですか!」
と18センチのまま一気にかましながら、いつの間にか持ってきた水を手放さずにこう言った。

「これをお出しすることは出来ません。マナーに反する人はお帰りください」

「ゆ!まりさこのままかえってもいいの!?おにいさんありがとう!!!」

「あ、今すぐじゃなくてだな。食った分を弁償してくれさえすれば帰って良いよってことね。」

「べんしょう?」

「お前にはしばらく畑仕事を手伝ってもらう。で、俺がお前の仕事っぷりが弁償額に値すると

判断したら家に帰してやる。つまりこういうことだ、理解したか?」

「りかいしたよ!はたけしごとさせてくれるんだね!まりさがんばるよ!!!」

「理解が早くて助かるよ、よろしくな、まりさ」

「こっちこそよろしくね、おにーさん!」



こうしてまりさはお兄さんの畑仕事を手伝うことになったまりさは、お兄さんの下で働きながら
高菜以外の野菜のこと。性質、育て方や管理のしかたを教わった。
自分が食べていたものの正体を知ることができたまりさは、そのとき心からゆっくり出来たそうだ。

数ヶ月ほどして、お兄さんが帰ってもいいと許可を出す頃にはゆうか種にも引けをとらない畑作
のプロがそこにいたのだった。

その後、まりさは群れに戻ると、野菜の育て方を群れのゆっくり達に広めた。
最初は畑や野菜の意味がわからなかったゆっくりたちにも、まりさが根気よく、繰り返し教え続
けたことで、ついには一匹一匹が自分で自分の畑を管理できるようにまで成長した。

安定して食料を生産できるようになったこの群れのゆっくりは子を増やし、畑の領域広げさらに群れ
を大きく、豊かにして、行く行くは付近の森全てをゆっくりで埋め尽くすほどに繁栄するかに思えた。







それから数年後、畑作を行うゆっくりの群れが人里付近で発見され、村人の手によって野菜を作る
食料として家畜のように飼われるのはまた別の話。









あとがき


某コピペを改変して投下しようと思って出来上がったのがこれだよ!
なんかもうコピペ改変しきれてないとか以前に虐待関係ないですね。
最後の部分はまりさが畑でひどい目にあって潰されるのとか、まりさの群れ全滅エンドとか考えて
はいたんですが、無理に潰す必要も無いかなと思って結局こんな落ちに。

いつもはネタ思い浮かんでは脳内で設定ふくらませて落ちまで想像してすっきり~っての繰り返し
てたんですが、唐突に妄想を形に残してみたいと思い立って今回書かせていただいた次第です。

SSを書くのは初めてだったので、矛盾点や変な部分があったかもしれませんが、なにはともあれ
最後まで読んでくださって本当にありがとうございました。

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最終更新:2008年11月16日 12:01
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