※適当に流し読みしてください。
ぬるいので
激動の一年が終わり、新年を迎えた俺。
帰省する訳でもなく、ごく普通に朝を迎えた。
ベットからいやいや足を出し、ナメクジのようにベットからボトッと落ちる。
すると、目の前に謎の物体が2体現れた。
「
ゆっくりあけましておめでとうだね!!!」
「ことしもゆっくりしていってね!!!」
みょんな事情から俺の家に住んでいるれいむとまりさである。
生意気にも新年の挨拶をしてきた。教育の成果であると信じたい。
「あけおめことよろ〜。朝飯食うか?」
二匹はよだれを垂らしながら
「ゆっくりたべるよ! ゆっくりしないでつくってね!!!」
「れいむはふれんちがたべたいよ!!!」
正月の朝からフレンチなどと戯言を抜かすれいむ。どこの国の正月だよ。
「いや雑煮とおせちだから。んじゃ顔洗うか。」
俺はそのまま二匹の頭に足を乗せると、すり足で洗面所まで行った。
足元が温かい。
「ゆぎいいいいい!!! ゆっぐじやべでえええええ!!!」
「どうじでじんねんぞうぞうなのおおおおお!!! あだばとあんよがいじゃいいいいい!!!」
いや虐スレだし。
一時間後。あらかじめ準備はしていたので朝食は簡単だった。
ここで通ならお雑煮の餅はゆっくりなのだろうが。あいにく俺は普通の雑煮が食べたいのだ。
二匹にはミニおせちセットを与えた。
「ゆっくりできるよ〜〜〜〜♪」
「むーしゃむーしゃ! しあわせー♪」
実に幸せそうだ。しかもゆっくり用の割りに意外と美味そうなのでつまんでみる。
「一口貰うんだぜ。」
「まりさのごはんー! ぜんぶたべないでぇえええええ!!!!」
さて、そんなこんなで初詣に行き、まりさとれいむを人ごみに放置プレイしたりしながら
神社から帰っていた時のことである。
「まりさ! れいむたちもきせいしようね!」
「そうだね! ひさしぶりにみんなにあいたいね!」
寄生? 今だってしてるじゃないか。
「ちがうよおにーさん! おうちにかえるんだよ!」
「おうちにいるおかーさんたちにひさしぶりにあうんだよ!」
ああ、そういうことね。ゆっくりの帰省か・・・
帰省ラッシュとかなさそうだな。
「だからおみやげをじゅんびしてねおにーさん!
「ぷりんとかきもちでいいよ!」
駄目です。帰省はまだしもそんなものをお土産にするお金はありません。
なので餡子にしよう。ちょうど二つあるし。
「ゆ! やめてね! まりさのからだをふたつにわろうとしないでね!!!」
「おちついてねおにーさん! しんだらきせいできないでしょ!!!」
「「やべでえええええええええええ!!!!!」」
結局、家にあったクッキーにすることにした俺。
二匹の案内で町外れの森の中を1時間ほど歩くと、目的地に到着した。
ひっそりとした森の一部。そこから話し声が聞こえてきた。
「ついてよ! はやくいもうとたちにあいたいね!」
「そうだね! はやくおかーさんにあいたいよ!」
二人はどことなく嬉しそうだ。ぶっちゃけると一日の大半は常に嬉しそうなのだが
この時ばかりはいつもの3倍くらい嬉しそうだった。
移動スピードも全くゆっくりしていない。超光速でポヨンポヨンと跳ねて
自分達のおうちに到着した・・・
「ゆ! ゆっくりあけてね! かえってきたよおかーさん! れいむだよ!
「まりさだよ! おみやげもいっぱいもってきたよ!」
どうやら二匹の家は隣同士らしい。木やら石で閉じられた入り口を舌でペシペシとノックする。
しかし反応は無い。
どうしてだろうか。
よく考えてみよう。
「冬眠してるとか?」
「とうみんってなに? ゆっくりおしえてね!」
「家を間違えた。」
「ちがうよ! ゆっくりあやまってね!」
「中に誰もいませんよ」
「そんなわけないでしょ? ねんがじょうがいっつうもきてないおにーさんじゃないんだから! ぷんぷん!」
「あいあんくろ〜」
「ゆがぁあああああああああ!!!!」
答えは出なかった。仕方が無いので防衛システムを強制排除。
「ゆ! ただいま!」
元気に久方ぶりの我が家に入ったれいむを迎えたのは・・・
「あけましておめでとうだどぉー! あまあまはくわれるんだどぉー!」
「ゆっくりしね!」
「むきゅん! ゆっくりおとしだまをちょうだいね!」
れみりゃとふらんとぱちゅりーだった。しかもまえぱちゅりー以外は体つき。
二匹とも呆然。言葉が出ないらしい。俺はとりあえず聞いてみた。
「ここに住んでた元のゆっくりは?」
「むきゅん? あのれいむのこと? あのれいむならだいぶまえにここをでていったわ!
となりのまりさもよ!」
「なんでさ。」
「"おぞうに"になるっていってたわ! それはとてもゆっくりできるらしいの! うらやましいわ!
ぱちゅりーもやさしいおにーさんにひろわれたいわ!」
俺達一同沈黙。
それが5分ほど続き、やっとまりさが口を開いた。
「・・・ぎゃくすれはこわいところだねおにーさん。」
「・・・そうだな。」
「・・・ごめんなさいおにーさん。れいむたちはやせいはもういやだよ。」
「・・・帰ってスマブラでもやろうぜ。」
俺達は帰ることにした。我が家へと。
その前にあの巣を土で埋めた。思い出を忘れて強くなろう。そう決心した。
「つちぐざいいいいいいいい!!!! ゆっぐじどがずんだどぉおおおおお!!!」
「おねーさまあああああ!!! ふらんうごけないいいいいいいい!!!」
「むぎゅうううううううううんんん!!!!」
三匹の声が森に響き渡った。
「でもオチはやっぱ食事ネタだよね☆」
「ばりざのほっぺひっばらないでええええ!!!!」
「やめてね! まりさのほっぺからおはしさんをはなしてね!!!」
「あづいよおおおおおおお!!! でいぶうううううううう!!!」
「いたがってるよ! やめてあげてね! そしてれいむはれいむだよ!」
【後書き】
あけましておめでとうございます。
新年最初がこれです。ゆっくり罵ってね!
本当に帰省したら、入り口を閉められて入れないか、死んでるかの二つしかないと思った結果がこれだよ!
ここ虐スレですし。
れみりゃの続きは帰ってから書きます。
by バスケの人
最終更新:2009年01月03日 06:15