ゆっくりいじめ系2361 町内の動物2

※現代にゆっくりがいる設定です。
※"うんうん"、"しーしー"表現があります。
※実在動物の生態に関して適当な描写がありますがご容赦ください。

町内の動物 の続編になります。前回を知らなくても大丈夫です(多分)

【登場動物】
  • クロ
メスの黒猫。普通の飼い猫のフリをした妖怪猫又。飼い主にはバレてない模様。
「おりんりんランド」と言う児童向け番組が好き。
  • ハチベエ
町内に住む若いオスのカラス。お調子者でお喋り。よく妙な言葉を仕入れてくる。現在繁殖期。

「」:人間言葉
『』:動物言葉

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■町内の動物2

4月下旬

季節はもう完全に春となり、山の麓に位置する小さな町にも暖かな空気が溢れだす。
春風に誘われるように緑は一斉に芽吹き、山の動物達は生を謳歌していた。

そんな雲ひとつ無い、良く晴れた日の昼下がり。
大きな畑を耕作するトラクターを眺めるように、民家の屋根で昼寝をしている一匹の黒猫がいた。
艶やかな黒毛を形よく丸まっている様は高級なクッションにもみえる。
猫はまどろみながら日向ぼっこを楽しんでいた。

「カァーッ!!」

そこへ突然甲高い泣き声を発しながら飛来する、これまた黒い羽毛動物。
猫は気だるそうに首をもたげ軌道を目で追うとカラスは自分のすぐ近くにバッサバッサと着地した

「カァー!!」

羽を閉じ、甲高い声で再び一鳴きする。
威嚇してるように見えるが、猫は全く動じず逃げる素振りすら見せない。

『やや。クロ姐さん。お久しぶりですハチベエでやんす。本日はお日柄も良く。』
『おやおや。ずいぶん珍しい顔だね。元気にしてたかい?』
『へい。おかげさまで。本日は挨拶と相談に参りやした次第です』

"クロ姐さん"と呼ばれた猫は、小さな欠伸をしながら不精にも丸まった姿勢のまま返事を返す。

『どうしたんだい?私にできる事なら相談にのるよ』
『へいそれでは、ここら辺に"ゆっくりまりさ"がいないでしょうか?』

"ハチベエ"と名乗るカラスは頭を下げ伺いをたてるように尋ねる。
猫は予想して無かった質問に耳をピンと立てカラスの正面に顔を向きなおす。

『変わった相談事だね。事情をお話』
『へい。実は・・・』

若いカラスのハチベエが、町の動物の顔役である猫のクロに話した内容はこうだった。

今、町内のカラスは繁殖シーズンで、若いハチベエも相手を引き止める巣作りに夢中である。
しかし、どんな世界でも嫁争奪戦は厳しい。カラスの場合、光物のガラクタでメスの気を引く事がある。
毎年巣を新築する訳だがハチベエの今年の作戦は"ゆっくりまりさ"の帽子と髪の毛で巣を彩ろうと考えたのだ。

『なるほどね。確かにあいつらの帽子は頑丈だし、髪の毛はカラス好みの色をしてるわね。
 ハチベエ、中々目の付け所がいいじゃない。』
『クロ姐さんにそう言って貰えると嬉しいですね』

クロは舐めた前足で顔を洗いながら答えると、ハチベエは恐縮したように首をすくめた。

『ゆっくりまりさだったら、2~3日前に川の土手で見かけたね。
 その時は一匹だけだったけど、もしかしたらそこらに何匹か住んでるかもね』
『ありがとうございます。そこら辺を探してみるッス』

ハチベエは歓喜の声でお礼を述べると相槌を打つ間も無く、一直線に町外れの川に向かって飛び立った。
後には黒い羽が一振り、ふわりふわりと舞い落ちる。残された猫は嘆息する。

『やれやれ、せわしないねぇ・・・あいつ一人で全部やる気かしら?』

カラスと言う鳥は頭が良いけど、せっかちなのが玉にキズだとクロは思う。
ハチベエ一羽では帽子を剥ぎ取り、髪の毛を引っこ抜くのは結構手間だろうと簡単に予想が付いた。

『どれ、もう少しお節介してやるかね』

クロは丸めていた身を起こし、前足から尻尾の先まで思いっきり体を伸ばす。
目を細め口を開いて大きな欠伸を一つ付くと、勢い良く屋根の上から飛び降り地面を駆け出した。


◆ ◆ ◆


町外れには幅10mぐらいの川が流れている。下流域なので平時の流れは穏やかだが
毎年雨季には流量が増す為、高低差のある土手と広い河川敷が存在する。
両所には野原が広がり、春先になると野花やタンポポ等が咲き乱れ
大人達には釣りや行楽、子供達には絶好の遊び場として町の住人に愛されていた。

「いい、おちびちゃんよくきいてね。きょうはおぼうしをおふねにするやりかたをおしえてあげるよ。」
「「ゆっくりおそわるよ!!」」
「とかいはなありすのおちびちゃんには、きれいなおはなでへやをこーでぃねーとするほうほうをおしえてあげるわ」
「「ゆっきゅりー」」

そんな河川敷の外れにゆっくりまりさとありすの番が巣を構えていた。
構成はバレーボールサイズの両親と、テニスボールサイズの両種の子ゆっくりが各2匹。
まりさとありすは一緒に山で冬を越し、春に"すっきりー"をして出産した待望の家族であった。

元々この2匹は山で育ったゆっくりであったが、春は出産シーズンで餌が豊富とは言え奪い合いが激しい。
特に今年は暖冬だった事もあり越冬に成功したゆっくりが多く、山ではベビーブームが発生していた
そんな理由から、まりさの「もっとゆっくりしたい」と ありすの「とかいにすみたい」と言う思いで一家は山を降り
ライバルが少ない町内の川に2週間程前から住み着いたのだ。

往来が多い川沿いで通常のゆっくりが住めば、人間を舐めきった行動ですぐに潰されるであろうが
この両親は多少知恵が回り、人通りが多い時間はあまり表立って活動はせず巣にこもり
平日の昼過ぎなど川に訪れる人間が少ない時間帯を狙って子ゆっくり達の遊びと教育をしていた。

「おぼうしをさかさまにして、ぼうでおさえてからぴょーんするんだよ」
「ゆっゆっゆ、おぼうしさんゆっくり、ゆっくりしてぇぇ~!!」
「ゆっゆ、おとーさんむずかしぃよぉぉ!!」
「だいじょうぶだからね。あわてないでゆっくりおぼえてね」

今日、親まりさは近所の子供達が作った川の流れの一部を石でせき止めた小さなダムで
子まりさに帽子の乗り方を教えていた。

「ゆっゆっゆきゅぅぅぅ~!!」
バシャーン!!
「ゆぅぅぅおぼうしさんゆっくりーゆっくりぃぃぃ」
バシャーン!!
「おちついてね。いまたすけるからね」

子まりさ達は何度も引っ繰り返って水に落ちるが
親まりさは舌を伸ばして子供達を優しく拾い上げ、体についた水分を綺麗に舐め取ると
子供の体を暖める為にすーりすーりしてあげながら、にこやかに励ましの言葉をかける。
教育熱心で子供思いの親だ。

「まりさがみててあげるからゆっくりおぼえてね!!」
「「ゆっくりおぼえるよっ!!」」

一方、親ありすは未だ舌足らずな子ありす2匹を引きつれ土手に咲く花を摘みながら
ツクシやタンポポ等食料を集めていた。とは言え集めているのはもっぱら親ありすが中心で
子ありすは2匹は、野草の新芽をむーしゃむーしゃしながら転げまわって遊んでいた。

「おちびちゃんたち、たべあるきなんていなかもののすることよ
 とかいはのせれぶはかぞくとごはんをしぇあするのがじょーしきよ」
「ゆっゆっ、ありちゅはときゃいはのれでぃをめじゃすよ。ゆっきゅりごめんにゃさい」
「ありしゅも、ときゃいはだからおとーさんや、おねーちゃんのためにでぃなーをあつめるよ」
「ゆっくりわかればいいわ。みんなでかぞくのためにおーがにっくしょくひんのでぃなーをよういするのよ」
「「ゆっきゅりりかいしちゃよ!!」」

遊びまわっていた子ありすは軽く怒られると素直に従い野草を小さな口一杯に集め始めた。
親ありすはそんな子供達を見てふくよかな顔をほころばせる。
このありすも理知的で母性本能の強いゆっくりであった。

こうして姉まりさ達は帽子船の訓練、妹ありす達は食料集めと平凡ながら家族揃って"しあわせー"な時間を満喫していた。

─── そんな幸せゆっくり一家を橋のランカンから観察している一羽のカラス:ハチベエ

『ラッキーっすね。ありすも居るでやんす・・・とは言えあっしだけじゃ全部毛を毟れませんね』

子ゆっくりは髪が短いので巣材には適さない。狙うとすれば両親であるが
どちらか一方のゆっくりを襲えば他方は逃げるだろう。巣穴に隠れられるとハチベエには分が悪い。
カラスは大体において欲張りなので、二兎得られる方法が無いかと懸命に考え始め・・・
      • 10分程経つとハチベエの頭から煙が立ち始めた。

『ウダラァァー!!もうわけわかんねぇぇまりさから狩ってヤルがぁぁぁ』
『お待ち鳥頭。おバカ。』

発狂して飛び立とうとしたハチベエを、いつの間にやら横に座っていたクロが足を踏んで制する。
ハチベエはつま先を支点にバランスを崩して橋から転落しそうになるが何とか持ち直し振り向く

『姐キ!!クロのアネキぃぃ!!・・・何でここに?』
『叫ぶんじゃないよ。喧しいね。どうせこんな事だろうと思ったから世話しに来たのよ』
『ディモールト・グラッツェ!!』
『・・・なにそれ?』
『この前小学生が話してたでやんす。多分"ありがとう"の意味合いッス』
『あっそう。さっさと作戦を立てるわよ』

クロは調子よく喋るハチベエを軽く流すと作戦を立て始めた。
内容はシンプルに一匹ずつ担当(ありす:クロ、まりさ:ハチベエ)
但し、クロはありすを行動不能にするだけで髪毟りはハチベエがやる事とした。

『私は自分の仕事をしたら近くの木の上から観戦させて貰うわ。
 人間に猫とカラスが共闘してるのを見られると騒ぎの種になるからね』
『了解っス。それだけ手伝って頂ければ十分でやんす』

打ち合わせを終えると二匹は河川敷に視線を戻す。
丁度、ゆっくり一家が合流し背の高い草が覆い茂る地帯に
─ おそらくあの中に巣があるのだろう ─ ゆ~ゆ~と歌いながら行進を始めている。

『お膳立てしてやるんだからヘタ打つんじゃないわよ!!』
『合点だ!!』

橋から発射された黒い二つの弾丸が空と地上、両方向からゆっくり達に襲いかかった。


◆ ◆ ◆


太陽が山にかかり始めた時間帯

「「ゆ~ゆ~♪ゆっくりのひ~♪まったりのひ~♪のんびりのひ~♪」」
「「「「ゆ~ゆ~♪ゆっくりのひ~♪まったりのひ~♪のんびりのひ~♪」」」」

両親ゆっくりの音頭に合わせて子ゆっくり達が合唱を重ねる。
家族揃ってニコニコ顔で下膨れの顎を左右に振りながらのんびりとおうちへの帰路を移動をしていた。

「ゆ~まりしゃおねーちゃん、おぼうしのなきゃおもきゅない?ありちゅたちたきゅさんごひゃんあつめちゃから・・」
「ゆっゆっゆ!!ぜんぜんだいじょうぶだよ!!まりさはちからもちなんだよ」
「そうだよ!!それよりもありすたちがあつめてくれたごはんをはやくたべたいよ。まりさおなかぺこぺこだよぉ」
「ありしゅもおなきゃしゅいたよー」

歩いている最中に心の優しい妹ありすが姉まりさに気を使うと、とたんに姉妹で談笑が始まった。
ありす達の収穫物はそれぞれまりさの帽子の中に入れて運んでいるようだ。
姉妹は互いにすーりすーりしたり、ぺーろぺーろしたりと遊びながらおうちのある草むら地帯に駆け出す

「ゆふふふ、おちびちゃんはくいしんぼうね。きょうのでぃなーはおーがにっくぷれーととかいはすぺしゃるよ!!」
「おねーちゃんまりさたちは、きょうたくさんれんしゅうしたからね。とってもえらいよ!!」

そんな、子供達のやり取りに微笑みつつ後方から声をかける両親。
(ほんとうにやさしくてしくてゆっくりできるおちびちゃんたちだ・・・)
慈しむように目を細める

「ねえ、まりさ!」
「ゆっ、どうかしたのありす?」

背の高い草むら(一家のテリトリー)まで後2mといった所で、急にありすが立ち止まり横に居るまりさに声をかける。
何事かと若干心配した様子で振り向くまりさに、ありすは艶やかな頬を持ち上げにっこりと微笑む。

「きょうみたいな、かぞくみんなでゆっくりしたひがずーっとつづけばいいわよね」

ありすの言葉にまりさは一瞬戸惑ったが、すぐに顔を笑顔に変え力強く答える。

「だいじょうぶだよ!!みんなはまりさがまもるよ!!だからずーっとゆっくりしていこ─ぶぎゃっ!?」

キメ台詞の途中でまりさは突然強い衝撃を受け、弾けるように横転し帽子の中身が派手に飛び散る。

「ゆ!?まりさ!!だいじょう─ゆびぃぃ!!」

何事かと近寄ろうとしたありすだが、こちらは急に後ろ髪を物凄い力で引っ張られ後方に転倒する。

「ニャァーッ!!(スペルカード!!"猫符「キャッツウォーク」")」
「ゆっ!!!なに!?なに!?ゆっぐりしでゆぎゃぁぁぁぁぁ!!!」

転倒したありすの底部を妙なかけ声と共に思いっきり爪で引掻き始めるクロ。
理解できない突然の激痛に絶叫するありす。叫びが終わる前にありすの底部はズタズタに引き裂かれた。
伴侶の悲鳴に身を起こすまりさ。声をかけようとするが、その前に自身へ違和感が強く襲う。

「ゆっ!?あたまがかるいよ・・?・・・おぼうしさんがないっ!!!???」

驚愕と絶望の表情になるまりさ。ゆっくりにとって命の次に大事な物:お帽子。
それが無くなったゆっくりは"ゆっくりできない"と烙印を押され同属からも非ゆっくりとして排除される。
しかし、今は家族の安否を優先し溢れそうな涙を堪えてありすを引っ掻くクロに飛び掛る。

「ありずをひっがぐなぁっ!!!ゆっぐりでぎないねごがぁぁぁっ!!」

まりさはプクーッと膨み涙目の形相で突進するが、クロはひらりとかわし冷たい眼差しで2匹に一声。「ニャーン」と鳴く。
そして疾風のように土手を駆け上がると、あっという間にまりさの視界から消えた。

「ゆっへん。まりさにかかればねこさんなんていちころなんだよ。ありすだいじょうぶ!!」

クロの思惑など知る由もなく、まりさは自分の実力で猫を追っ払ったと思い得意顔になりつつありすに近づく。
ありすは傷の痛みによるショックで上手く発声ができず、目から大粒の涙を流すばかりだ。

「ゆっゆっ・・までぃさだずげ・・ゆっゆ・・あじざんが・・・ゆっぐゆっぐ!!」
「ゆぅぅっっ!!あでぃすの!!あでぃすのぎれいなあじざんがぁぁぁ!!」

まりさが底部を確認するとクロの爪で作られた歪な溝が縦横に走っている
成体ありすは皮が厚い為、傷口からの出餡は少ないが移動は不可能な体
(人間で言えば足を鞭で打たれまくったような物だ)となった。
まりさは自分自身の帽子喪失に加え、伴侶の綺麗な肢体が醜く傷つけられた事に我慢していた涙腺が決壊する。

「カァーッッ!!」

しかし、悲しみに涙する2匹に突然響くハチベエの鳴き声。まだ事は終わってなどいない。
見れば3m程離れた所でまりさの帽子のツバを鋭い鉤爪で踏みつけ、黒い瞳をこちらに向けている。

「ゆっ、まりさのおぼうしをとったのはあのばかなからすだね!!ゆっくりさせなくしてやるよ!!」
「までぃさ!!まっでおちびちゃんたちをざぎににがじで!!わだじもまでぃさもあどにじで!!」
「ゆっ!?そうだよ!!おちびちゃん!!」

駆け出そうとするまりさを息も絶え絶えに制するありす。
まりさもすぐに事の重大性に気づいて子ゆっくり達に視線を向ける。

「ゆっゆっゆおきゃーさぁぁん・・・・」
「ゆっっくり・・・ゆっくりしてぇぇ・・」
「ゆっゆっゆゆゆゆゅゅぅぅぅ・・・」
「きょわいよぉぉぉ・・・・」

ハチベエとクロの凶行の一部始終を見ていた子ゆっくり達は
揃って顔色を真っ青に変え、その場でガタガタ震えて動けない状況だ。
妹ありす2匹に至っては涙を流しながら"しーしー"をその場で漏らしている。
だが、のんびりとはしていられない。まりさは子ゆっくり達に叫ぶ。

「まりさおねーちゃん!!おちびちゃんのありすたちをまもっておうちにいそいでもどってね!!
 ゆっくりしないではやくいってね!!ここはあぶないよ!!」
「ゆっ!!で・・・でもありすおかーさんいたそうだよぉぉ」
「こ・・・こわくてまりさはあしさんがうごかないよぉぉ、まりさおとーさんだすけてぇぇぇ!!」

まりさの真剣なかけ声に、震える声で何とも弱気な返事をする姉まりさ2匹。

「ゆっくりしないでさっさといってね!!まりさおねーちゃんはつよいこどもだからできるよ!!
 これいじょうゆっくりしてるとおこるよ!!ゆっくりしないでりかいしてね!!」
「「・・・ゆぅぅーりかいしたよ」」

殆ど怒声に近い親まりさの声を受けびっくりした姉まりさ達は
失禁状態の妹ありすを押して転がるように草むら地帯に駆け込んでいった。
まりさはその姿を確認すると、横で苦しむありすに声をかけつつハチベエと再び対峙しようと振り向く。

「ありす!!すこしだけがまんしてね!!すぐにばかなからすを───ゆぅぅぅ!!!???」

振り向いた瞬間、まりさの左目と額に鋭い激痛が走る。そして感じた事も無い浮遊感
残った右目に映るありすが物凄い勢いで下に離れ小さくなって行く。

「カァーッキャァッ!!(急に振り向くから狙いがそれちゃったじゃないっスか・・・ま、いっか)」
「ゆぎゃぁがががーーーおべべがいだいぃぃぃっっ!!なんでなんでまでぃさおぞらをどんでるのぉぉぉぉ!!!???」

ボヤキながら自分の鉤爪をまりさの柔らかな饅頭皮と左眼窩に食い込ませ、高度を上昇するハチベエ。

「ゆがぁぁぁ!!いたいぃぃぃぃ!!たがいのごわいぃぃぃぃ!!はなじでねぇぇ!!」
「カァー(あいよ!!)」

しばらく上昇するとまりさが左右に体を振り暴れ始めたので、頃合かとハチベエは鉤爪を離す。
解放されたまりさはビル3階分ぐらいの高さから河川敷に落下する。

「ゆぅぅぅぅっっおぢるぅぅぅ!!ごわいごわいごわいぃぃやべでぇぇもうおうぢがえるぅぅぅ!!」

まりさは父親としての威厳もへったくれもなく涙と涎と"しーしー"を空中にふり撒きながら、
餡子脳でも予測できる未来に恐怖する。数秒にも満たない僅かな時間(まりさにはもっと長く感じたかも知れ無いが)
視界いっぱいに地面がゆっくりせずに近づき─── そして顔面から激突。
トマトが潰れるような水っぽい音と共に放射状に餡子を散らした。どうみても即死だ。
それを追って着地するハチベエ。

「カァーッ!!(汚ねぇ花火だ)」

一声鳴くと、傍らには先ほど奪い取った高山帽を逆さにし本来の目的である髪毟り始める。

ブヂッ!!ブヂッ!!ブヂヂヂヂッ!!

ハチベエは鉤爪で死んだまりさの後頭部を踏みつけ、特徴的なサイドの三つ編みから
長く伸びる後ろ髪を根元から嘴で引き抜く。それは死んだ人間の頭をついばむようにも見えかなりグロテスクだ。
── 最も肉を好むカラスは"ゆっくり"を食べる事を好かない。例外的にれみりあ種(肉まん)は好きだが。

「ゆっゆっゆっゆぅぅぅぅぅ・・・・・・・」

夫の転落死と死体から髪を引き抜くハチベエを目前で見ているありすには、
そのあまりにも"非ゆっくり"すぎる光景に絶望の表情で泣き続けた。

「ゆっゆっゆ・・なんでぇぇ・・・ごんなのぜんぜんどがいは・・・じゃないわよ・・
 ばでぃさぁぁばでぃさぁぁ、みんなでゆっぐりじようっで・・ずーっどゆっぐりじようっでいっだじゃない・・
 おぼうじなぐじだらゆっぐりでぎないよ・・・ねでないでおぎでよぉぉぉっっ。
 ばでぃさはづよいんでじょ・・ばがながらずざんなんがやっづけて・・・ぎょうもおうぢでみんだでゆっぐり・・・
 ごばんむーしゃむーしゃじで、ずーりずーりしてゆっぐりしようよぉぉぉぉぉっっ!!!!!!!!」

子供の頃から一番の仲良しで、狩が上手で、強くて、頼もしくて、綺麗で、明るくて
皆に優しくて、でも時々失敗して、それを強がって隠して、自分の事をいつも心配してくれた─── そのまりさはもう居ない。
今目の前に居るのは、帽子を無くし、顔から潰れ、餡子を無様に撒き散らし、髪の毛がまばらになった不気味な饅頭だけだ。

まりさの髪毟りが終了すると、ハチベエは首を捻ってありすに目を付ける
放心状態のありすには予想ができなかった ─ これ以上の不幸がわが身に起こることを

「カー!!」
「ゆっ!?なにがらずざんごっぢぎでるの!!いながもののばがながらすざんはゆぐりしないでむごういっでね!!」

ありすは甲高い泣き声と共に近づいてくるハチベエに対し、怯えた表情で精一杯の反抗をしながら
自分の体をズリズリと草むら地帯の方に近づけようとする。僅か2~3mの距離だが破壊された底部では満足に動けない。

「ゆっぐ、ゆっぐ、にげるよ!!あでぃすはにげでゆっぐりずるんだよぉ──「ブス!!」おおぉぉぉぉっっっ!!!!!」

ありすの後頭部にハチベエの嘴が根元まで刺さり、嗚咽が絶叫に変わる。
そのまま首を横に振るハチベエ。ありすはゴロゴロ転がり潰れたまりさにぶつかって止まる。

「ゆぎゅぶびゅびゅびゅぅぅぅっっ!!???
 ・・・までぃさ!!までぃさ!!おぎで!!ゆっぐりじでないでおぎで!!あでぃすをだずげで!!
 いづもみだいにゆっぐり!!ゆっぐりじなぎゃだべだんだよぉぉっ!!」

底部と後頭部の痛みと迫る恐怖に混乱しながら、禿げ饅頭となった伴侶の体に身を寄せ付け
火事場の馬鹿力的にまりさの遺体の下に自らの舌をねじ込みひっくり返す。

「までぃさぁ!!までぃさめをざまじで・・────ゆひぃぃぃぃっっっ!!??」

仰向けになったまりさを覗き込むがそこに"顔"は無かった。
大きくキラキラ輝いていたおめめも。ぺーろぺーろしてくれた可愛い口も。すーりすーりしてくれた柔らかなほっぺたも
─── 全ては潰れ、混ざり、餡子と饅頭皮を一緒くたにした形容しがたい"平面"になっていた。
ありすが持ち上げた事により、一つの玉が"平面"からころがり落ちる ─── 右眼球

あまりにも凄惨な現実に耐えられなくなったありすは目を剥き奇声を上げて笑い出した。

「ゆひぃ!!ゆひひひひひひっひいっひっひっひっひっっ!!
 ゆめよ!!こではいなかもののみるゆめよ!!こんなゆっぐりできないのがありすのだーりんなわげないわ!!
 ゆふふふふっふっふっふ!!ゆっひゅっひゅひゅーーー!!までぃさぁぁぁどごぉぉぉぉ!!??」

そこに後ろから近づく黒い影

ガシッ!!パキッ!!

「ゆひぃっ!!いじゃいいじゃいいじゃいだぁぁぁいいい!!
 どらないで!!あでぃすのかちゅーしゃどっぢゃだめぇぇ!!」

後頭部にできた穴に鉤詰めを引っ掛け、嘴で器用に髪飾りを剥ぎ取るハチベエ。
飴細工のカチューシャには興味が無いので、剥ぎ取るとそのまま近くに放り捨てる。
そして始まる髪毟りの拷問。

ブヅンッ!!ブヅンッ!!ブヅヅヅッ!!

「ゆぎゃぁぁぁぁっっっっ!!!がみのげぇぇ!!やべでぇぇぇ!!いだいぃぃぃいだいっっ!!!
 いながものぉぉ!!いながものぉぉ!!いながものぉぉぉぉぉぉぉ!!ゆぎゅきゅくぅぅぅぅぅっ!!!」

ありすは生命力の全てを声に変えて叫ぶ。
涙、涎、嘔吐カスタード、しーしー、うんうん、精子カスタードと出せる体液を全て搾り出し
自らの正面に汚水溜りを作り始めた。

─── 数分後

「カァーッ!!(完了ッス)」

ハチベエは声を上げ鉤詰めをありすから離すと、辺りに散らばる取りこぼしの髪の毛を拾い集め帽子に詰めこむ。

ベシャン!!

一方、地獄の拷問で精根尽き果てたありすは開放されるとそのまま前方に倒れ、汚水溜りに沈んだ。
ハチベエはそんなありすに見向きもせずに、髪が一杯詰った帽子を前に喜びのダンスをヒョコヒョコ踊る。
そして、帽子を咥えると翼を大きく開き、空高く羽ばたいた。

「ゆぶぅ・・・ゆぶぅ・・・ゆぶぶぶぶ・・・」

肥溜めのような水溜りからは小さな呻き声が響いていた。


◆ ◆ ◆


クロは土手に植わっている桜の枝の一つに腰掛け、河川敷のやり取りを観察していた。

そこへ帽子一杯に金髪を詰め込んだハチベエが飛来して来る。
ハチベエは枝の一つに帽子を乗せると、自分はクロの横に着地して嬉しそうに声をかける。

『クロ姐さんやりましたよ!!大漁ッスよ!!大漁!!』
『・・・・・・このバカ』

喜色満面のハチベエと対照的にクロは険しい顔で睨み付け一言答える。

『な、何怒ってるんッスか?クロ姐さん・・・目が怖いでやんす・・・とても』
『まりさをあんな目立つやり方してどーすんだい!!食いもしないのに殺しちまったら死体が残るでしょうが!!
 今回は良かったけど人間に見られたらカラスの評判は落ちる一方だよ!!ちったぁ考えなさい鳥頭!!
 毛ぇ抜くんだったら私がやったみたいに底部突付いて動けなくさせればそれでいいんだよ!!』

物凄い剣幕で、それこそ物理的に食い掛りそうな勢いで捲し立てるクロ。最後に「シャァーッ!!」と本気の威嚇が入る
それを受けたハチベエは、自分より体半分しかない相手に思わず縮こまる

『す・・・すみません・・・ッス(お、おっかねぇーーー!!!)』

言うだけ言ったらスッキリしたのかフンと鼻を鳴らすクロ。ため息混じりに言葉を続ける。

『次回から気をつけな。あんまり派手な事して人間を敵に回したら私らは生きていけないんだよ。
 ・・・ったく、昔のカラスはもっと頭が良かった気がするんだけど。やっぱ猫の相方が必要なのかね』
『猫の相方・・・ッスか?』

あまり聞いた事の無い話に首を傾げるハチベエ。

『あんたも"おりんりんランド"を見なさい。言ってる意味分かるから』
『野良のあっしにテレビなんて無茶な注文ッスよ』

ハチベエの弱気な回答に、クロは苦笑しながら立ち上がり体を伸ばす。

『じゃ、私はそろそろ帰るわ。あんた嫁さん見つけたら報告に来なさい』
『あ、了解ッス。今日は本当にありがとうございましたでやんす』
『・・・後、次はもっとスマートにやる方法を考えなさい』

クロは宿題を出すと木を駆け下り川沿いの道を走り去って行った。
それを見届けるとハチベエも帽子を咥え、自分のねぐらへと飛び立つ。

『スマートって言われてもなぁ・・・クロ姐さんの言う事は難しいッスねぇ・・』

夕日にきらめくオレンジ色の川を眼下に見ながらハチベエはそんな事を考えていた。


◆ ◆ ◆


──再び河川敷

ハチベエが飛び去り静寂が戻った川原。
草むらから長女まりさがそろーりと顔を出し、誰も居ない事を確認すると大急ぎでありすに近寄る。
後を追って、次女まりさと妹ありす(×2)も飛び出す。

「ゆっ!!ゆーありすおきゃーーさん!!ゆっっぐりゆっぐりぃ!!!」

全員が涙を流し、まだ息があるであろう母の元に駆け寄る。
長女まりさは体が汚れる事も厭わずに汚水の水溜りから母ありすの身体を起こす。
しかし、正面を向いたありすの様相は目を背けたくなるような酷い物だ。

髪飾りは無く、毛はまばらで、白かった頬は汚物まみれ、目は白目を向き、舌は力無くダラリと垂らし
口端から黄茶色の泡をプツプツと沸きあげ、辛うじて生きていることを証明している。
途中過程を見ていなければ家族でも、非ゆっくりとして"石さん"をぶつけたくなるぐらいだ。

「ゆっゆ、おきゃーしゃんくちゃいよ!!じぇんじぇんときゃいはじゃにゃいよ!!ありちゅいやだよ」
「まりちゃおねーちゃんもいなかもののにおいだよ!!ありしゅゆっきゅりできにゃいよ!!」
「ゆっ!!おちびちゃんそんなこといっちゃだめだよ!!おねーちゃんとおかーさんはがんばったんだよ!!」

妹ありす達は、幼さ故の正直さから汚物の付いた母ありすと長女まりさから距離を取る。
次女まりさはそんな妹ありすを叱るが親程効果は無く「「えんがちょぉぉぉっっ!!」」と2匹は叫んだ。

「・・・いいよまりさ。それよりもかちゅーしゃをひろってきてね。このままじゃおかーさんもゆっくりできないよ」
「ゆっ!!ゆっくりりかいしたよ!!ゆっくりしないでもってくるからまっててね」

分別がある程度付いている長女まりさは、妹ありすを叱りもせずに次女まりさに指示を出す。
次女まりさは先ほどハチベエが投げ捨てた母ありすの髪飾りを拾いに動いた。

「までぃぁ・・・までぃさ・・」

そうこうしていると、周りの声に意識を取り戻したのか母ありすは小さな声を口から出した。

「ゆ!?おかーさんきがついた!?まりさだよ!!まりさはここにいるよ!!ゆっくりしていってね!!」

長女まりさは必死に声をかけ、母の覚醒を手助けする。

「まりさぁ・・・!まりさぁぁ・・!!??」
「ゆっくり!!ゆっくりして!!まりさはここにいるよ!!」

長女まりさは思っていた。

いつも綺麗で優しい母に早く戻って欲しかった。
おとーさんの事はとても悲しいが、今は目の前の事が優先だ。
早くおかーさんを川のお水できれいにして、おうちでごはんをむーしゃむーしゃして
皆ですーりすーりして・・・・・その柔らかなほっぺたで泣かせて欲しかった。
おとーさんを、おかーさんを襲った不幸を泣かせて欲しかった
ただただ、ゆっくりする事を願って泣きたかった。

        • が、そんな長女まりさの小さな願いは最悪の形で叩き潰される。

「んほぉぉぉぉっっっ!!!まりさぁぁまでぃざぁぁまじざぁぁぁっっっ!!!
 ゆぎぃぃぃぃゆっぐりしましょぉぉぉぉぉっっ!!!!」

突如、覚醒した母ありすは自らの愛娘にのし掛かった。

「ゆっ!!??ありすおがーさんなにするの!!やめてねゆっくりできないよ!!」

突然の母の行動に理解できず叫ぶ長女まりさ。
いつものすーりすーりとは全く違う特有のリズムで体を寄せ付けてくる汚物まみれの母。
まりさは知らなかったが・・・それは俗にレイパーと呼ばれる者の目だった。

「だぐさんごどもづぐってぇぇ!!!すぃーつほーむよぉぉぉぉぉ!!!
 あでぃすのどがいはのあいをうげどっでぇぇっぇ!!」
「やべでぇぇぇきぼぢわるいぃぃぃぃ!!
 まりさはおとーさんまりさじゃないよ!!まりさはまりさだよ!!」

五感を蹂躙される長女まりさは母の狂気から逃げようと身をよじるが
レイパー化したありすは決して獲物を解放せず自らの快楽の渦に強引に引きずり込もうとする。

ペチョンペチョン!!ニュッチャヌッチャッ!!

聞くに堪えない音を立て、自らの体を娘に擦り付けるありす。その眼光は狂気を孕んでいる。

「ゆっふふっふ!!じっでるわよぉぉぉ!!むかしからのつきあいだものぉぉぉ!!!!
 までぃさはつんでれだもんねぇぇえぇぇっっっ!!!!!がわいいわぁぁぁぁあ!!」
「ゆぶっゆぶ!!??ゆびゅ!?!やめてね!!おかーさんゆっぐりやめでね!!はなじでねっ!!はなじでねっ!!」

ネチョネチョと糞尿に濡れたハゲ饅頭の皮をなすり付ける様は"しあわせー"のカケラも無い醜悪の極みだ。

「ずっきりーずっきりぃぃぃぃぃぃ!!!じゅっぎりぃぃぃっぃぃ!!!!」
「ゆっびゅ!!だずげで!!まじざ!!たずげで!!あでぃすおちびちゃん!!だれが!!
 だずけでぇぇぇぇぇおどぉぉぉぉさぁぁぁぁぁんんんっっっっっ!!!!!」

既に一本目の木が頭から生え始めた長女まりさは、絶望の色で叫び声をあげる。

「ゆっゆっゆっゆーーー!??!?なにやっやっややっでんのぉぉぉぉぉ!!??!??!??」

異変に気づいた次女まりさは顔色を失い叫び、その口に咥えていた母の髪飾りをポロリと落とす。
妹ありす達は恐怖で動けない。動けるはずが無い。白目で口端から泡を吹き失神寸前だ。

「だずげでぇぇぇ!!まじざぁぁ!!だずげでぇぇ!!じにだぐない!!じにだぐないよぉぉぉ!!」
「ゆっゆっゆ、ゆっぐりぃぃぃ!!!ま、ま、ま、まままりさはっゆっぐりずるんだぁぁぁぁっっ!!」

姉の懇願に対し・・・次女まりさは何もかもを見捨てて草むらに逃げ出した。
狂った母を、死んだ父を、黒い渦に巻き込まれた姉を、怯えて動けない妹達を。

「ゆっっっ!!!ごのうだぎりもどぉぉぉぉっっ!!!じねぇぇ!!ゆっぐりじないでじねぇぇっっ!!」

後方から長女まりさの断末魔が聞こえた。

しかし、次女まりさは後ろは振り向かない。振り向くことなどできない。
家族愛を捨てさせた生存本能がそれを許さなかった。

「まりさはゆっくりするんだっ!!まりさはゆっくりするんだっ!!まりさはゆっくりするんだっ!!」

目を伏せ呪詛のように叫びながら草むらの中をおうちに向かって猛スピードで駆ける。

数秒後、次女まりさの塞ぐ事ができない聴覚に妹達の悲鳴が聞こえた。


◆ ◆ ◆


近所の小学校から授業終了チャイムの音が聞こえてくる。
しばらくすると、放課後を迎えた子供達が有り余る体力で群れを成し河川敷に駆け下りて来た。

「おい!!見てみろよ!!皆!!何かスッゲー汚ねぇのがあるぞ!!」
「あー俺知ってるぜコレ!!ゆっくりだよ!!ゆっくり!!畑荒らす饅頭だぜ!!」
「何か黒くなって全部死んでるのかな?サッカーボール汚れそうでやだなぁ・・」
「棒で突付いて川に流しちゃおうよ」
「汚物は消毒だぁぁぁっっ!!」

それぞれ流木や落ちているパイプを手にすると
先端に"ゆっくりだったもの"を引っ掛け、川に投げ込む。

「イチロー打ったぁぁぁ!!!」
「イシカワリョウ!!ホールインワッァンンン!!!」

こうして仲良しゆっくり一家の町内生活は幕を閉じた。




──────あとがき─────
今回は制裁ではなくゆっくりの脆弱さを書いてみたく。
話が長く途中だれてしまったと反省。
ちなみ"おりんりんランド"は人形劇にCGエフェクトを盛り込んだ
斬新な映像表現で人気のある教育テレビ枠の番組。
地下世界を舞台に主人公の猫と相棒の鳥が、ご主人様の為にドタバタする話。

作:六人


【今まで書いたもの】
夏の庭先
町内の動物1
禁断★実験

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最終更新:2009年03月22日 02:21
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