ゆっくりいじめ系604 ゆっくりの一人カラオケ

「ゆ~ゆゆ~ゆゆゆれいむのこ~♪
ゆっくり♪しなが~らや~ってきた~♪」
森の木の洞の中からゆっくりの歌声が流れた。
「一人カラオケたのしい!」
なんだか寂しすぎてウサギも即死しそうな独り言をなみだ目で言ってれいむは次の歌を歌い始めた。

「な…なんてことだ…」
その歌声を聴いて俺は驚愕した。
「ゆっくりしていってね!」以外何もいえないと思っていたゆっくりがまさか歌という文化を理解しているなんて。
歌はいいよりリンが産んだ文化の極みだよ。
俺は感動のあまり目から熱い涙がボロボロとこぼれた。
「うおおおおおおおおお!お前一人さびしく歌わせたりはしないぞおおおおおおおおおお!!!」
俺は咆哮し、歌のする方へと駆け出した。


「ゆ!?なにしにきたの!?はずかしいからあっちいってね!」
木の洞をのぞくとれいむは恥ずかしそうに顔を赤らめた。
「ふっ、何も恥ずかしがることは無いだろ?」
「れいむはひとりでおうたのれんしゅうしてるんだよ!
いいからあっちにいってね!」
なるほど、一人で練習していたというわけか。
俺はナルホドと思ってうんうんとうなづいた。
「だがれいむ!それはまちがってる!!」
「ゆ!?なにいってるの?!」
れいむは首をかしげ、つまるところ体全体で傾いた。
「歌は人に聴かせる物だ!」
「だからみんなにきいてもらえるようにれんしゅうしてるんだよ!!
いいかげんにしないとれいむおこるよ!!」
れいむはぷんぷんと怒り出したが俺にはわかる。
こいつは誰かと歌いたいのに恥ずかしさが先に出てしまい一緒に歌えなくて悲しんでいることを。
本当はさびしくて死にそうなはずなのにだ。
「うおおおおおおおおおおおおそんな思いはさせないぜ!!!!」
「ゆううううううう!う゛る゛ざぐでれんじゅうできだいよおおおおお!!!」
れいむは口では悪態を突きながらもその目には俺の言葉に感動して熱い涙をぽろぽろと流した。
わかっているれいむ、俺とお前は今歌という絆で繋がっているんだ。
「うおおおおおお!幻想郷よ!俺達の歌を聴けええええええええええええ!!!」
俺の熱い熱いシャウトが森に木霊した。

「たまっしぃっぃいいいいいいいのるっふううううううううらあああああああああん!!!!!」
「う゛る゛ざいよおおおお!!あ゛ぢだびんだにれ゛い゛む゛お゛う゛た゛おびろべずるどにれんじゅうでぎだいいいいい!!」
俺が歌っているとれいむがぶるぶると震えながら涙ながらに歌いたいと懇願してきた。
「わかってるされいむ!いっしょに歌おうじゃないか!」
俺は笑顔でれいむに手を差し出した。
それをみてれいむも泣くのをやめて笑い返した。
「うん!ゆっくりうたおうね!」
「それじゃあいくぜ!未来戦隊タイ○レンジャー」

「bey○nd the future!ride ○n the future!
live ○n my dream!live ○n my s○ul!」
「うだえないいいいいいいいいいいいいい!!!」
余りの俺の歌のうまさにれいむは感動の涙を流し
歌うのをやめて聴くのに徹しているようだった。
そこまで感激されると俺も調子に乗って英語ヴァージョンとか歌ってしまう。
そのままノリにノッた俺は夜通し歌い続けた。


「ふぅ…楽しかったぜ、れいむ」
「じぇんじぇんれ゛んじゅう゛でぎながっだああああああ!!」
れいむは練習もそっちのけで俺の歌に聞惚れてしまったようだった。
感動の嵐というのはこういう状態を言うのだろう
枯れるほど泣き続けていたようだった。
「ふっ、喉は大事にしろよ」
俺はシュッと二本指をそろえて手を振るとそのまま家路に着いた。
「も゛う゛ぐる゛な゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ!!!」
このツンデレさんめ。
分かってる、明日もちゃんと来るから。
俺はれいむのすなおじゃなさに思わず笑みをこぼしながらも立ち去っていった。



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最終更新:2022年01月31日 02:41
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