• この作品ではゆっくりは皮に何らかの概念防御がなされてるためか野生動物や虫には基本襲われない、ということになっています。
  • しかし中身には付与されてない欠陥概念のため餡が出れば当然食われます。糖分は脳の活性化に利きます。
  • ゆっくりには意味がありませんので捕食種には当然食われます。
  • 食われるゆっくりと虐殺描写がありますがソフトです。

以上の点を踏まえて書いています。

やって見よう 、なんでも実験 ―――れみりゃを知らない群れにれみりゃをぶつけてみた。

―――ある日の加工所・ゆっくり研究部
「なにぃ? 野生のゆっくりでちょいと実験してみたいから休暇くれだぁ?」
「はい。ゆっくりでちょいといろいろやってみたいことがありまして。有給もたまってますし」
「ったくこの忙しい時に……。まぁ、いいけどよぉ……でもゆっくりで何をやるってんだ? ゆっくりで実験ってもあらかたやりつくしたろ?」
「れみりゃの恐怖のない群れににれみりゃを投入してみようと思うんです」
「なかなかえげつないことやろうとしてんなオイ、つうかそんな平和ボケした群れ野生にいんのか?」
「なんでも山向こうの平原部に発見されてなかったゆっくりの群れがいたらしくて」
「平原部なられみりゃの隠れられる木もないってわけだかられみりゃもいないわな」
「まさにかっこうの実験素材なんですよ主任、ですから有給許可もらえません?」
「……後で飲みに付き合え。忙しい時に抜ける分はそれでチャラにしてやる。代金お前持ちでな」
「へぇい……」
「あ、あとおまえ実験に使うれみりゃはどうするんだ?」
「適当に野良の体無しを捕まえようかと」
「いや待てちょうどいい奴を今作っててなぁ、そいつのモニター頼みたいんだよ」
「? はぁ、いいですけど」


というわけでやってきましたとある平原。
ここにはれみりゃなどの捕食種が隠れるような森もなく食料も豊富、果てには人里からも遠い。
ゆっくり達が実にゆっくりできる理想郷があった。
後はドスもいれば完璧なんだろうが………
いたらいたで出産統制できない奴だったら今度は異常繁殖で自滅しそうだなぁ。

さて、ここのゆっくり達は実にゆっくりしているように見える。
こいつらにとって怖いものは自然災害ぐらいじゃないだろうか。
迷惑はかけてないんで壊滅はさせないでおこう。そこまで鬼じゃない。
「というわけで平和ボケしたゆっくりのむれにいきなりストレスを与えてみよう、勝手に開始します」
と独り言を言いながられみりゃの活動時間の夜になるまで待つことにした。
―――数時間経過
「確かこの辺に……ああいたいた」
「うー♪」
機材の山の中に寝ていた今回の実験のキーゆっくり・れみりゃを起こす。
この体つきれみりゃ、加工所で主任主導で作ったふらんの血が混じった変異型らしい。
なぜかごちゃごちゃのところで寝るのが好きだ。たぶん主任の部屋が散らかってるせいだろう。
あとで掃除に行かねば。
口調は本来の『だどぉ~♪』訛りが矯正されている。開発者の主任曰く、
『れみりゃ自体は案外可愛らしいんだよ、じゃあなぜ嫌われるのか? それは我侭なのとあの変な訛りだ!
 だから、そこをとことん叩きなおしたのがそいつだ!わかったらお前が少し世話してみろ、あとでモニター感想聞くから』
とのこと。確かにそういったところを直してみるとれみりゃは人間といい関係を気づけるような気がしないでもない。
とりあえずスピーカー付きカメラを頭にくくりつけ、脚部と腕部にサブカメラ(集音機能無し)をつける。
あと細かい指示を与えるためにイヤホンをつけておく。
「手のコレが一回だけ鳴ったらご飯の時間、二回鳴ったらここに帰ってきてね?ちゃんと帰ってこなかったらデザートのプリンはなし、OK?」
と腕に巻いたアラームの音を確認させながら指示する。それにしてもホントおとなしいな、このれみりゃ。どう躾けたんだろ主任。
「うー!わかったよぉ!」
「あ、あとちぇんは食べちゃだめ、お兄さん個人的にちぇん好きだから。食べなかったらプリンを二つ付けるよ」
「わかったよ!ちぇんはたべちゃだめなんだね!」
「わかったらいってらっしゃい」
「れ・み・りゃ・う~♪」
そういいながられみりゃは群れへと飛んでいく。
カメラを起動して声を拾ってみる。一回鳴るまではあの群れを見てるだけだ、と教えている。
「ゆーゆゆゆー♪」
「ゆーゆゆゆー♪」
「ゆーゆゆゆー♪」
ゆっくり達は少し調子の外れた ゆっくり達にはゆっくりできるらしい歌を歌っていた。
夜に襲ってくるもののいないこの平原ではごく当たり前の光景なんだろう。
「みんなもうすこしこえをおおきく! そうすればもっとゆっくりできるおうたになるよ!」
指揮者ポジションらしいまりさがいる。 すごいな、文化を持ち始めてるよ。
「ゆ!わかったよ!」
「じゃあ、もういちどおうたをうたおうね!」
「ゆ!」
「さんはい!!」
「ゆーゆゆゆー♪」
「ゆーゆゆゆー♪」
「ゆーゆゆゆー♪」
「ゆーゆゆゆー♪」
「ゆーゆゆゆー♪」
「ゆーゆゆゆー♪」
「うーうううー♪」

……うーうー?

って、お歌を歌う群れに混じってらっしゃる!?
あれほど指示あるまで隠れてなさいって言ったのにぃぃぃぃぃぃぃ!そんなにお歌とダンスが好きかぁぁぁぁぁぁ!?
あ、よく考えたら見てなさいとしか言ってなかった。見てるんだから歌ってるのもしょうがないな、うん。
予定外だがしょうがない。アラームを一回だけ鳴らす。実験開始、と。れみりゃを見たことない群れがれみりゃに襲われたらどうするんだろかね? 
「うー♪」
手近にいた子まりさを捕まえるれみりゃ。
「ゆ?ゆっくりはなしてね!」
「いただきまぁす」
そのまま齧り付く。
「ゆべぇ!?」
そして餡を吸い取る。
「ゆびゅ!?ゆひゅ!…‥ゆぎゅ……」
しぼんでいくゆっくり。最後に眼であるわらびもちがポロっと落ちる。
うわ、どアップのグロ画像見ちゃったよ……、饅頭とわかってても白黒だとけっこうくるな、これ………。
さて、群れの反応はどうかなぁ。
「ゆ?まりさがしぼんじゃったよ?」
「ぺらぺらだね~、わかるよぉ」
「みょん?」
「おぉふしぎふしぎ」
子供はさっぱり理解できていないらしい。だけど大人はかつてこの平原にたどり着いたれみりゃを知っている古老に教えられでもしていたんだろうか、
「れ み り ゃ だ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ! !」
と叫んでいたものもいた。
その声を聞いて他の大人ゆっくりもれみりゃを危険だ、と判断したらしい。
慌てて子供達を確保に向かう。しかし、今度は向かってきた親れいむをれみりゃは掴み
「あまあま、いただきまぁす」
そのまま噛み付き、啜る。
「ゆべべべべべべべべっ!?」
皮だけまんじゅうがまた一つ。
「よ、よぐもでいぶぼぉぉぉぉぉぉぉ!」
恐らく、さっきのれいむのつがいだったのであろうまりさが向かってくる。
愚直なまでにまっすぐな体当たり。ふつうのゆっくりなら弾き飛ばせるんだろうがあいにくれみりゃは体つき、すこぶる頑丈だ。
「ゆぎぎ……は、はなしてね!」
「あまあまはもういらなぁい」
最初の二匹でもう、お腹いっぱいなのだろう。そのまま腕と胴体でおさえつけられる。そして、少しずつ力を込め
「れみりゃぶりーかぁぁぁ、しねぇぇぇ!」
「ゆべし!」
圧力に耐え切れず、まりさがパン!と弾ける。
……主任、なにれみりゃに見せてるんすか。
「よ、よきゅもおとうしゃぎゅし!」
向かってくる赤れいむを踏み潰し、それかられみりゃの食後の運動が始まった。
「ま、まりざはおいじぐないよ!あっちのちぇんをたべてね!」
「どうしてそんなこというのかなぁぁぁぁ!?わからないよぉぉぉぉぉぉ!」
「うぅ~!」
「ゆぎゅ!?ぎゅぶ!ぐへっ」
仲間のちぇんを売って命乞いしようとするゲスまりさを踏み潰し。
「れ、れいむはどうなってもいいからこのこたちはたすけてね!」
『そのれいむは捕まえて。加工所に持ってくから。子供達はそのまま。約束は守ってあげてね』
「うっう~♪」
れいむを捕まえ。
「じ、じぬまえにすっきりしようよようむぅ!!」
「みょ、みょん!?」
「すぴあ・ざ・ぐんぐにるぅぅぅ!」
「ゆひょぁ!?」
種の保存本能からか、発情してみょん口調よーむを追いかけているれいむを棒で貫き。
「おかーしゃぁん!」
「わからないよぉ、わからないよぉ!!」
「う~♪」
ちぇんの親子を籠に入れて(個人的にほしかったので頼んだ)。
「ゆべべベッべべべべb!?」
不意打ちしてきたありすにぼさつしょーを叩き込み。
そんなこんなで明け方近くには100匹ほどいた群れはその数を半減させていた。
「そろそろころあいかな?これ以上だと戻ってくるまでに日光が出てくるし」
二回アラームを鳴らす。
「うぅ!」
ぴたりと攻撃行動をやめ、未だ混乱の最中のゆっくりの群れから飛び去っていった。
帰ってきたれみりゃははしゃぎすぎたのか、また機材の山に潜って寝てしまった。
プリンはあとで夜に渡そう。
「さて、と……」
まだ混乱しているゆっくり達はあとどれくらいで静まるのかを自分は観察せねばならない。
以前森に生息してるゆっくりの群れにれみりゃをぶつけてみた場合れみりゃの襲撃から群れ全体の興奮が沈静化するまで短くて半日、長くて2日かかった。
ならば、普段れみりゃというストレッサーが無いこの群れならばどうなるのだろうか。
「いやぁ、どのくらいかかるのか楽しみだなぁ」
朝日が昇り始めている。さっそく群れの様子を観察すべく双眼鏡を用意せねば。


結び
―――数日後の加工所・ゆっくり研究部
「ただいまかえりましたぁ」
「予定より早かったな。で、どうだった?
「ちぇんの家族が手に入りました。最初は暴れましたけどご飯と寝床を用意して害意が無いことを知ったらたいそう懐いてくれまして。
 ああこれで僕の夢のもふもふらいふがぐふぅ!」
「おまえの飼いゆっくりはどうでもいい、実験の結果だ」
「冗句なのに……結果ですね?
 いやぁびっくりしましたよ、れみりゃ襲来の恐怖を群れの大部分が一時間そこらで乗り越えちゃうなんて。
 まぁ、群れには相当なトラウマ残ったと思いますけど」
「まじか?一時間で沈静化ってあの辺りドスでもいたのか?」
「いえいえ、ドスはいませんよ。多分れみりゃの襲来を彼らは自然災害と認識したんでしょうね」
「はぁ?だってゆっくりが大暴れしたんだろう? それがなんで自然災害って認識になったんだよ?」
「一度も見たことの無い圧倒的な力をもったものを主任は同じ生物と認められますか?」
「あぁそういうことか」
「おおかたれみりゃはああいう災害なんだ、とあの群れに認識されたんですよ。自然災害ならしょうがない、ってね」
「いつも思うんだがあいつらって変なところでえらくさっぱりしてるよなぁ」
「捕食種はまだ抗えますけど、自然には勝てないですからねぇ。
 あの群れの場合は捕食種という概念がなかった、だから多分れみりゃの襲来も自然災害扱いになったんですよ、きっと」
「そこが今後の研究課題なんだろうな。 で、れみりゃはどうだった?」
「あぁれみりゃは………」



あとがき
ゴジラ襲来したら多分天災扱いになると思うんですよね。そんなこと思いながら書き始めたら
こんなわけわからん作品ができました。
抗えないものには基本あっさり諦めるくせに食住が関わると諦めが悪くなるのがゆっくり、と言う種族だと思ってます。
レイパーありす?そんな生物いませんよ。れみりゃの感想を言わせるのは蛇足なので切り上げてます。
だどぉ~♪訛りと過剰なわがままがなければ結構かわいいんじゃないか?と筆者は思ってます。
余談ですが捕まえたれいむは加工所の子ゆっくり飼育の代理母に使われてます。
主任は女性です。
しょうもない補足説明
観察者・ちぇんが好きでたまらない研究お兄さん。猫好きなのだがハウスダストのせいで猫が飼えないのは秘密だ。



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最終更新:2022年06月03日 22:10