俺は飢えていた。
食事は自分で作れば大丈夫。睡眠も毎日9時間ばっちり取ってる。性欲は自家発電で十分だ。
でも俺は餓えていた。
俺に足りないのはそう、ゆっくりだ。

ゆっくりを虐めてないとダメな体になったらしい。
試しに二日虐めてなかったがもう限界だ。
俺はハァハァしながらゆっくりを探していた。

ゆっくりはそこらにいるため正直野犬や野良猫を探すよりも簡単だったりする。
捕まえるとなるとさらに楽だ。
甘い言葉で誘えばいいうえ、少しいい目をあわせてやればすぐ懐く。


森を10分と歩かないうちに早速ゆっくり家族に出会った。
森の少し開けた場所で大きな母ゆっくり霊夢を中心にゆっくりしていた。
子ゆっくりはれいむが…3匹、まりさが2匹か。これは楽しめそうだ。
「ゆ? ゆっくりしていってね!!」
一匹の子ゆっくりがこちらに気が付いたようだ。お決まりの挨拶してくる。

他のゆっくり達も続いて
「「「「ゆっくりしていってね!!!!!」」」」
と、挨拶してくる。正直うっさい、うざい。
「やぁ、ゆっくりしていってね!」
だが、饅・即・斬するのは目的じゃない。家まで我慢せねば。

こちらの挨拶に、このおにいさんはゆっくりできると思ったのだろう。
無防備に近づいてくる。
「ゅ! おにいしゃんゆっくり遊ぼうよ!!」
「まりさともあそんでね!!」
「れいむ! れいむをだっこしてね!!!」
「あっはっは、可愛い子たちだ(棒読み)」
母ゆっくりは自分の子を褒められて嬉しいのだろう。
顔を紅く染めて微笑んでる。きもい。

「いっしょに遊ぶのならお兄さんの家に行こうか? さっき近くにれみりゃを見つけたんだ。ここじゃゆっくり遊べないよ」
「ゆ!!? れみりゃ!!? ここじゃゆっくりできないよ!!」
母ゆっくりは"れみりゃ"という単語に反射的に反応する。さすが年季が違うぜ。だが嘘を嘘と見抜けないようじゃ(ry



そんな訳でゆっくり家族たちはめでたく我が家へと到着した。
ここまでに5匹の子ゆっくりを順番に抱っこしてきたので鳥肌が立ってる。
偽りの優しさとはいえ、ゆっくりに優しくするのは寒気がする。

ゆっくり用の部屋へと案内すると早速家を見定めるゆっくり達。
「ゆ! 広いよ! それにあまいかおりがするよ!!」
「おかし? おかしがあるの!!?」「ゆっくりおかしをだしてね!!!」
「「「お~か~しっ! お~か~しっ! お~か~しっ!」」」
甘い香り? 
ああ、この部屋で潰れたゆっくりは数知れず。その時の餡子の匂いが残ってるんだなぁ。
今までのゆっくりとの甘い思い出に浸っていたが、ゆっくり家族たちのお菓子コールで醒まされた。

「「「お~か~しっ! お~か~しっ! お~か~しっ!」」」
「あーはいはい。じゃあこの部屋でゆっくり待っててね。今持ってくるから」
「ゆっくりまってるよ!!」「ゆっくりはやくもってきてね!!!」
「あ、そうそう。お皿を置いておくけどお皿には乗るなよ? 高価な物なんだから絶対乗るなよ?」

そう言って部屋の真ん中にお皿を置く。実は安物で、割れやすく加工してる。
「うん! のらないよ!!」「いいからおかしよういしてね!!」
「はいはい。じゃあ適当にゆっくりしていってね!」
「「「「「「ゆっくりしていくね!!!!」」」」」


俺はゆっくり達の元気な声を背に部屋を出て襖を閉じる。
そして台所に向かう…はずもなく振り向くと、襖の脇にある覗き穴から部屋の様子を覗く。
ゆっくり達の部屋から見ればそこには幻想入りした青い狸の仮面が壁にかかっているだけにしか見えない。

見るとまだお皿には近づくゆっくりはいない。
言うまでもないがお皿を置いたのは、ゆっくりに割らせるためだ。
さらに言うが、俺はほぼ毎日こんなことして過ごしてる。
きっと同じような魂の兄弟(ソウルブラザー)はいるはずだ。なぁそうだろう?

しばらく部屋をぴょんぴょんしたり、こちらを(というか青狸の仮面を)じーっと眺めていたり、
母ゆっくりにすり寄って甘えたりと実にゆっくりしていた。
そんな中、一匹の子ゆっくり霊夢がお皿に近づいていた。
そしてそのままの勢いでお皿に飛び乗る。

ガチャン

小気味のいい音を立てて割れるお皿。
「ゅ? こわれたよ!」
お皿の上の子ゆっくりが言う。特に悪い事をしたと思ってないような口調だ。
「ゆ! だめだよ! おにいさんがわっちゃダメって言ってたよ!!」
母ゆっくりは流石に善悪は分かるらしい。子れいむに注意する。
「ゆ! れいむはわるくないよ!! おさらさんがよわかったからだよ!!」
お皿さんが弱いとは何だ畜生め。確かに割れやすくしてたけどさ。

そんな子れいむに対して母ゆっくりはと言うと、
「じゃあしょうがないね!! ゆっくりあやまればお兄さんはゆるしてくれるよ!!!」
「だよね!」
「ゆっくりできるね!!」
「それにしてもおにいさん遅いね!!!」
「いっぱいおかしもってこないとゆるせないね!!」
「ゆっくりはやくもどってきてね!!!」

あぁうざい ゆっくり家族は まじうざい

俺はすぐそこに立てかけている木刀を持つと、ご希望通り戻ってやることにする。
「皿を割ったのは誰だ!!!」
怒鳴りながらゆっくり達の部屋へ入る。
同時に逃げられないよう襖を閉じる。

「ゆ"!!!?」
「ちちちちがうよ!」
「わた、わたし、わたちたち割ってないよ!!」
うろたえる子ゆっくりは放っておいて母ゆっくりを睨む。
「勝手に割れたんだよ! それよりもおかしをゆっくり出してね!!」
勝手に割れたとか言いやがったうえにお菓子まで要求するとはな。母とはいえ所詮ゆっくりだな。

「よーし、隠すつもりならいいだろう。お前らにやるお菓子はねぇ!!」
「ゆ”! ひどいよ!! れいむは嘘ついてないよ!! 勝手にわれたの!! おにいさん馬鹿なの??」
母ゆっくりはお菓子をちらつかせても子ゆっくりをかばってる。
というか馬鹿って言うな。馬鹿はお前だ。一部始終見てんだよ。

と、ここで子まりさが十八番の裏切りスキルを発動した。
「れいむだよ! こっちのれいむがわったんだよ!!」
「やめようっていったのにわったんだよ!!」
「おさらにのってわったんだよ!!」
子まりさ三匹はこぞってお皿を割ったれいむを指して騒ぎ始めた。
「ゆ…うぅうぅ」
本当のことなので言い返せない子れいむは涙目だ。
「ち、ちがうよ! だれもわってないよ!!」
母れいむはそれでも庇おうと必死だ。

「おかあさん、やくそくやぶったれいむは放っておこうよ!!」
「おにいさんお菓子だしてね!!」
「おっかっし♪ おっかっし♪」
調子に乗った子まりさトリオはやたらと煩い。死ねばいいのに。殺すけど。

「とりあえず黙れ」
「ゆ? いいからお菓子ちょうだいね!!」
「黙らなかったらそいつを犯人ということにして死んでもらうことにする」
「ゅ"!?」
流石に死を引き合いに出されると黙った。

母ゆっくりは何か言いたそうに口をパクパクしていたが、俺の表情と持ってる木刀を見ると口を閉じた。
「よし、黙ったな」
俺は鎮座しているゆっくり家族を見渡す。
ちょうど母ゆっくりが向って左、お皿を割った子れいむが向って一番右にいた。
「これから俺にお皿を割った奴以外はしゃべったら殺す。動いても殺す」
ゆっくり家族はしゃべるまい、動くまいと顔を引きつらせる。

「お皿を割った奴は正直に言え。そしたら他の家族は生かしてやる。他の家族は、だ」
正直に言ったら殺される。普通に考えて自白する奴はいないだろう。
「だが、誰もしゃべらなかったら一匹ずつ殺していく」
「…!!」
さすがに顔を青ざめるゆっくり達。

そりゃそうだ。こいつらは誰がお皿を割ったか知ってる。
なのにその犯人が自白しなければ殺されるかも知れないのだから。

「それじゃ10秒待つ。正直に言えよ?」
ゆっくり家族たちの光景は実に滑稽だ。
お皿を割った子れいむ以外の全員がその子れいむをじっと見つめているのだから。
当の子れいむは家族たちの冷たい視線に耐えきれず下を向いてブルブルと震えている。

そんなゆっくり達を見てニヤニヤしてるうちに10秒なんてすぐ過ぎた。
「はい10秒。まずはお前から断罪のエクセキューション!!」
出来るだけ渋い声で気合いを入れると木刀を振り下ろす。子れいむにじゃない、母ゆっくりにだ。
「ゆ”!!!??」
額の部分が思いっきり凹む母れいむ。
「まだだ! まだ終わらんよ!!」
一撃、二撃、まだまだ木刀を撃ちつけていく。

「ゆべっ! うげぇっ! おごっ! ぶっ!! ぅぉ"!!! ぼっ!!!」
撃ち込むたびに様々な悲鳴をあげてくれる。何と素晴らしい歌だ。
「さぁ、もっと奏でてくれよ!!」
「ぎゅっ!! ぐへ! ばいえあtg!! ………」

とうとう命が尽きたようだ。ハッスルしすぎちゃったぜ。
一言も叫び声をあげられなくなった母ゆっくりはもはやただの餡子でしか無かった。
子ゆっくりはというと、母ゆっくりだった物を見ながら泣いていた。
母ゆっくりの隣にいた子ゆっくりなどは母親の餡子がべったりと付着していた。


「さあ次だ。正直に言わないとこうなっちゃうからね?」
その時だ。一匹の子まりさが言った。
「お、おかあさんがおさら割ったんだよ! だからもう犯人はいないよ!!」
「しゃべったね」
それだけ言って木刀を振り下ろす。
「おがっ!?」
体が小さいからか一発で潰れてしまった。つまらん。

「あーあ、しゃべったら殺すって言ったのにな」
子ゆっくり達はしゃべった者の末路を目のあたりにし、いっそう体を固くした。
「じゃあ10秒な。早く言えよー」

子まりさ二匹と子れいむ一匹はお皿を割った子れいむを殺気を込めて睨んでいた。
おお、怖い怖い。
犯人の子れいむからすればもっと怖いのだろう。比喩とかじゃなくて完全に真っ青になっているよ。
姉妹から殺気を向けられてるうえ自白しても殺される。何もしなくても殺されるかもしれないもんな。

「はい10秒♪」
ぐちゃ!!
子れいむを潰してやった。
おっとお皿を割った方じゃなかったよ。HAHAHA!

その子れいむはお皿を割った子れいむの隣にいた。
そいつはすぐ隣で姉妹が死んで生きた心地がしなかっただろう。
そろそろ可愛そうだしルールを変えてやるか。
正直子ゆっくりの脆さには飽きていた。

「しょうがないなぁ。じゃあ今度正直に言ったら許してあげるよ」
「そしてさらにお菓子もあげるしおうちに帰してあげるよ」
その言葉にお皿を割ったれいむが顔をあげた。
本当、甘い言葉に弱いのな。未だに残る姉妹が睨んでるってのに忘れてやがる。

「じゃあ10秒な。今度だれも自白しなかったら全員死亡だ」
「わたじだよ!! おにいざんごめんなざいいいいぃいぃ!!!」
まさに瞬間だよ。放たれた矢のように自白しやがった。
「お前がやったのか」
「ごめんなざいぃぃぃ!! おにいざんゆるじでえぇぇぇ!」
「ああ、許すよ」
営業スマイル0円でれいむにそう言ってやる。
れいむに笑顔が戻った。
「でも…」

「そいつらはどうかな?」
俺は顎でそいつらを指す。
れいむはつられてそっちを向く。
その瞬間れいむの顔は凍り付いた。

そこには涙を流しながらも鬼の形相をした子まりさが二匹。
まだ俺の「待て」を守っているのかしゃべらないし、動かない。真っすぐである。
なので「許可」してやった。
「まりさ、好きにしていいぞ」
「ゆ"っ!?」
なんで!?と、そんな表情で俺を見ようとするがそれは叶わなかった。

「れ"い"む"ーーー!! じねっ! じねっ!!!」
「おまえのぜいだ!! おがあざんがじんだのも"!! みんなじんだのも!!!」
れいむに飛びかかるとまりさ達は憎しみをこめて喰いちぎった。
「ゆ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!」
同じゆっくりとは思えない力で体を喰いちぎられて悲痛な声をあげるれいむ。

次は目玉をがぶりと喰われた。

もう一匹はキスをして…いや、舌を抜き取りやがった。

「ぷぁぁぱ!! ぁびゅぉぁぁ!!!」
もはや言葉にならない叫びだ。いい声で鳴きやがる。思わずおっきしちゃったぜ。
「じねぇっ! じねぇぇぇぇ!!!」
「おまえなんがぐさっじゃえぇぇぇ!!!」
涙を流しながら次々とれいむを腹に収めるまりさ達。
れいむの痕跡が無くなるまで3分もかからなかった。



「はぁ…はぁ…」
「おー、御苦労さま。裏切りれいむを殺せてよかったね」
二匹の息が整ってきたところでとてもにこやかにまりさ達へ話しかけた。
が、まりさ達はこっちを睨みつける。
「もとはといえばおじさんのせいだよ!!」
「ゆっくりできないおじさんはじね!!」
今度は俺に向かって飛びついて噛みついてきた。

「おお、弱い弱い。そんなんじゃ俺は倒せないぞー」
実はちょっと痛い。
血が出てるかもしんない。
やせ我慢しながら脛の辺りにがぶり付くまりさ達をつかみ上げる。
「君たちにもお仕置きが必要だね」

そう言った瞬間の怒りと絶望を同時に浮かべたような顔は笑うしかなかった。






さて、後始末もしなければなるまい。

生き残った不幸なまりさ達を外へと持っていく。
「ゆっくりおろしてね!! おじさんははやくしんでね!!」
「ゆっくりじね! ゆっくりできないおじさんはじねぇっ!!」
ぴーちくぱーちく煩いったら無い。

やかましいまりさ達を縄できつく縛り上げる。
「ゆ"っ! ゆ"っぐり"でき"な"い"よ"!!」
「ゆ"っぐり"は"な"じでね"!!」
体が圧迫されて変な声だ。ちょーウケる。

縄はまりさ達を十字に縛り、背中から縄の先が伸びている。
当然吊るすためさ。

「お前はあそこでゆっくりしていってね!!」
「や"めでね"! ゆ"っぐり"でき"な"い"よ"!!」
俺が指で示した先は高い木の枝だ。
縄の先を投げて枝に引っ掛けて、後は縄の先を引っ張ればエレベーター式にゆっくりは高い所へ昇っていく。
「どうだー? おそらをとんでるみたいだろー!!」
「…っ!…っ!!」
何か叫んでるみたいだけど聞こえないや。
あんなに高い所なられみりゃにも食われないだろう。
まー、鳥さんには食われるだろうけど。
あ、早速空気を読んだカラスがやって来てまりさを突っつき始める。
いいぞー、やれー。

心の中でカラス応援すると、背を向けて最後のまりさを別の場所へ連れていく。
最後にペチャペチャと餡子か何かが落ちる音が聞こえた。



まりさを連れて川までやってきた。
「お前はここでゆっくりさせてあげる」
「…!!」
さすがに何をされるか悟ったらしい。

川の真上に突き出ている枝を探すとそこにまりさの縄を引っかける。
「や"、や"めで!! じずめ"な"い"でぇ!!」
「大丈夫。沈めないから」
キラッと笑顔を向けるとまりさは少し安心したような顔を見せる。
ばかめ!

俺はうまいこと高さを調整すると、まりさの底に川の水が当たるか当たらないか絶妙な位置に固定した。
「づ、づめ"だい"よ"!! み"ずがあ"だっでる"よ"!!」
でしょうね。

「じゃぁ、ゆっくりふやけていってね!!」
「い"や"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!」
まりさの悲鳴を聞いて満足した俺はその場を後にした。





家に帰る途中、
まりさを吊るした木の下に体中を喰いちぎられてちっちゃくなったまりさが縄からずり抜けたのだろう。
落ちてそのまま潰れて絶命していた。

「すっきりー!!」
二日ぶりにゆっくり虐めを堪能した俺はすっきりした気持ちで家路についた。

また明日もよろしくなゆっくり!!






ゆっくりこそやる気の原動力!
ゆっくり虐待に目覚めてから何だか毎日が楽しいです。

byゆっくりしたい人

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最終更新:2022年05月03日 17:08