※初SSです。
※SS読んでたらいろいろなアイディアが浮かんだので唐突に書きたくなりました。
※色々なSSの設定を参照してますのであしからず。
※ぺにまむ設定が出ます。
※舞台は現代です。
※拙い文章ですが、どうぞよろしく。






 ゆっくり製品





現代において、ゆっくりは様々な問題をもたらしてきた。
環境問題、騒音問題etc・・・
ゆっくりに携わる様々な人も出てきた。
愛でお兄さん、虐待お兄さん、虐殺お兄さん、HENTAIお兄さんetc・・・
私はその中では誰に近い存在なのだろうか。
なぜなら、私はゆっくり専用の製品を開発する研究者なのだから・・・
使い方次第では虐待にも愛でにも使えてしまう。


・・・前置きが長くなってしまった。
それでは、私の開発した製品を見てもらおう。




○ナンバー001


この製品の発端はある手紙が届いたことによる。

私はこの時はまだ研究者の端くれ、たいした物も開発していない名だけの研究者だった。
そんな私に一通の手紙が届いた。
それは友人の一人の愛でお兄さんからの手紙だった。

『やあ、ひさしぶりだね。元気にしているかい?
 変わったことはないかい?こっちは変わったことがない・・・といいたい所なんだが
 ちょっと君に相談したいことがあるから来てくれないかい?
 ゆっくりの問題に関しては君が必要だと思ったから、ぜひ来て欲しいんだ。
 待っているよ。』

・・・といったような内容だった。
主だった用事もないから久しぶりに会ってみようと考えた。



・・・これが私の人生を大きく左右したといっても言い。



−−−−



「やあ、久しぶり」

「君は久しぶりしか言わない気がするが・・・痴呆症かい?」

「相変わらずだな。安心したよ」

会いに行って第一声がこれもどうかと思うが、我々の関係はしばらく会ってないだけで変わったりはしない。
ここで彼のことを紹介しておこう。

彼の名は愛でお兄さん。
私の古くからの友人だ。幼馴染といっても良い。
ここ2,3年会ってなかったが変わった様子はない。
もちろん、愛でお兄さんの名に恥じぬようゆっくりを飼っている。
確かれいむ種だったと思う。
しかし、彼はただ甘やかすわけではない。
ブリーダーとしても一流とはいえないがそれなりの腕だ。
野生のゆっくりにお菓子をあげたりもしない。
彼は本当にゆっくりの事を考えて愛でるお兄さんなのだ。



・・・そういえばいつも人が来たらよって来るれいむが来ないな?

「愛でお兄さん、れいむはどうしたんだい?いつもならここで「ゆっくり
 していってね!!!」って言うのに?」

そう聞くと愛でお兄さんはちょっとばつが悪そうに

「実はれいむのことで君に来てもらったんだ」

やはり、飼っているれいむのことだったか。彼がゆっくりのことで人を呼びつけるのは
おかしいと思った。

「れいむに何かあったのかい?」

「う〜ん、実際に見てもらった方が分かりやすいかな」

そうして私はれいむの部屋へと案内された。

「これは・・・」

私は絶句した。
そこには彼の飼っているれいむがいた。
・・・姿かたちは2年前とは変わっていたが研究者として見分けることぐらいはできる。
れいむは頬が痩せこけ、身体は一回りくらい小さくなっているように感じた。
そして、ゆっくり特有の元気がまったくなかった。
私が挨拶しても

「ゆ・・・おにいさん、ひさしぶり・・・ゆっくりしていってね・・・」

と弱弱しく言うだけだった。
彼が言うには、彼が仕事に行っているときに野生のレイパーありすがやってきて無理矢理すっきりされたらしい。
幸い1回のすっきりが終わった時点で彼が忘れ物を取りに帰ってきたので大事には至らなかったらしい。
しかし、れいむの受けた心の傷は今も尾を引いているそうだ。
最初の頃よりは良くなったらしいが全快にはまだいたっていないそうだ。

「で、私に頼みたかったことはれいむを全快にして欲しいと言うことか?」

「そんなことなら君を呼んだりしないさ。れいむのことは僕が時間をかけて治していくよ。
 君に頼みたいのはレイパーの被害についてなんだ」

・・・なるほど、研究者である私にレイパーの被害をどうにかしてもらおうというわけか。

「頼むよ。レイパーの被害はドンドンひどくなってきているしみんな迷惑しているんだ」

確かにレイパーの被害はゆっくりを飼っている人に限らず、全ての人にもたらしていると言ってもよい。
主にあの顔や声のことだが・・・

「レイパーを殲滅したりしたんじゃ駄目なのかい?」

「駄目だね。殲滅したと思っても次から次に沸いてくる。ゆっくりに対して殲滅というものは
 ほぼ意味がないと言っても過言ではないよ」

確かにそうである。
有志が山狩りをしに行くのを見ることが今まで多々あった。
それでもゆっくりは一向に姿を消さないのである。
そうすると、自分の身は自分で守るしかないということだ。
しかし、身体能力の勝るものから守るにはどういった手段が有効なのだろうか?



・・・そういえば最近ゆっくり護身術を発案した人がいたな。
確かに外的に対してかなり有効な手段だ、あれを薦めるのもいいだろう。
しかし、それでは私の呼ばれた意味がない。彼も護身術は知っているだろうし。
それに、護身術は全員が全員出来ると言うわけでもない。
護身術自体は悪くない、すばらしいものだと思う。
しかし、いざ実践となると腰(ゆっくりに腰はないが)が抜けて実行できなくなったり、
パニックに陥って考えられないものもでるだろう。ゆっくりだし。



・・・とするとやはり私が何か開発しなければなるまい。


「分かった。私が何とかしよう。すぐには出来ないができるだけ早いうちにレイパーの対策をするよ」

「ありがとう。君なら受けてくれると思ったよ」

幸いここ最近は仕事がまったくなかったし、これからもないだろう。
悲しいことに・・・

「出来うる限りお礼はするつもりだよ」

「そんなに気を使わなくてもいいさ」



−−−−





そして私は自分の研究部屋へと帰ってきた。
早速ゆっくりを使って色々な物を開発してみた。
もちろん使うゆっくりは研究用に繁殖させた個体だ。
間違っても自分が飼っているゆっくりを使ったりはしない。
研究個体を使ってあーしたり、こーしたりといった風に色々なアイディアを出して開発していった。













・・・結果から言うと散々だった。
まず開発段階から不可能となるものもあった。
いざ作ってみると上手くいかないものもあった。
上手くできたとしてもゆっくりには使えないようなものもあった。
ゆっくりにも使えるように作ってもゆっくりご自慢の餡子脳で忘れたりもした。
まともに使えるものはまったくなかった。

「なぜ上手くいかないんだろう・・・」

開発を始めて一月程度たった。
愛でお兄さんのれいむは完全に治った。
今でも多少トラウマにはなっているらしいが普通にしていれば以前と変わらない元気なゆっくりだ。

『完全に治ったのは嬉しいがまた狙われる可能性がある』

愛でお兄さんの懸念はもっともだ。
以前と同じ状態に戻ったということははたから見ても美ゆっくりだということだ。
特に栄養状態のよくない野良からしてみれば無理矢理にでもすっきりしたくなるだろう。




・・・開発を急がねばなるまい。
しかし、ここ最近根をつめていたのでまったくアイディアが浮かばない。
気分転換がてら私は散歩に出た。



−−−−


過去の偉人たちならこの散歩でアイディアを見つけて有名になっただろう。
ベタ過ぎるが・・・



私はそんな展開にはならないだろうと思った。





・・・現実は相反するものである。
ベタなことに・・・



−−−−



散歩をしていたらさまざまなゆっくりがいた。
物乞いをするゆっくりや、歌を歌うゆっくり、ゴミをあさるゆっくり、それらを見てさげすむ飼いゆっくり達。
十人十色といった所か、ゆっくりにもさまざまな個体がいる。
そんな中で気になる会話をするゆっくりがいた。

「れいむ!!ま、まりさと・・・ずっと・・・まりさとずっとゆっくりしようね!!!」

「ま、まりさ・・・!!れいむも・・・れいむもまりさとずっとゆっくりしたいよ!!!」

そうして2匹はどちらともなく泣き出した。
一組の番の誕生である。



・・・人前でしかも真昼間からプロポーズをするとはいかがなものかと思うが
これがゆっくりだからしょうがないし、今ここには私とこの2匹しかいない。

「これからはずっといっしょだよ、れいむ!」

「うん!!!でもまだあかちゃんをつくるにははやいからひっにんはしようね」

「もちろんだよ。かんがえないすっきりはだめなんだよ」

しっかりしたゆっくりである。少しは賢い部類らしい。
若いうちからポンポンポンポンと生んで育児放棄するゆっくりに聞かせてやりたいぐらいだ・・・






・・・今このゆっくりは何といった?
「ひっにん」だと・・・?
つまるところ避妊のことだろう。
しかし、これは新しいアイディアが湧きそうである。早速帰って机に向かうとしよう。





そうして自宅に帰っている途中あたりはすっかりと暗くなっていった。
人気のない通りを通っている途中、ある自動販売機が目に付いた。
暖かいものでも買おうかと自動販売機を見たときに私はひらめいた。

「これだ!!」

アイディアが消えないうちに全速力で私は家へと戻った。














そうして、私の最初の作品が完成した。
























実験を開始する。
実験場は5メートル四方の密閉された空間である。
窓は高い所にしかないが、灯かりはついていて暗いということもない。
数箇所に監視カメラを設置してあり内部の情報は外からでも見れるようになっている。
今回使用する個体は私が育てている研究用個体のれいむと、野良のレイパーありすである。
れいむの方は栄養状態もよく飼いゆっくりにも劣らず野良より優れている容姿である。
まだ大人の個体ではなく子ゆっくりという段階の個体だ。
今回の実験では少しばかり相手より劣っていた方が都合がよいのだ。



対するありすの方は捕まえてきたばかりのぴちぴちの個体だ。
まりさの人形を置いておくだけで捕まえられるからとても楽だ。
完全な成体でレイパーとして長い期間過ごしていたようである。




それでは実験を開始しよう。
もちろん、れいむの方には私の製品を装着済みだ。



−−−−




「ゆ〜ん・・・ゆ?ゆっくりしていってね!!!」

どうやられいむの方が目覚めたらしい。
眠る前のことは特に覚えていないらしい。

「ゆぅ?なんだかぽんぽんのあたりがへんだよ?」

早速違和感を感じたらしい。
このぐらいなら問題はないだろう。

「ゆぅ〜ん・・・ゆぅ〜ん・・・」

ありすの方はまだ寝ているらしい。「ゆっくりしていってね」に反応しないとは・・・

「ゆ!?しらないありすがいるよ。ありす、ゆっくりしていってね!!!」

「ゆぅ〜?ゆ!ゆっくりしていってね!!!」

やっと起きたらしい。さて、ここからどうなるのやら・・・

「な、なかなかとかいてきなれいむね!しょ、しょうがないからありすがいっしょに
 ゆっくりしてあげてもいいわよ!」

おや?いきなり襲いかからないらしい。
一度安心させてから襲いかかるのだろうか。

「れ、れいむ?あそこになにかあるわよ?」

「ゆ?なにがあるの?」

「あそこのかべさんになにかついてるわよ?」

「ゆぅ〜?」

「れ゛れ゛い゛ふ゛ぅぅぅぅぅぅ!!か゛わ゛いいわぁぁぁぁぁぁぁ!!
 いっし゛ょにすっき゛りし゛ま゛し゛ょぉぉぉぉぉぉ!!」

「れ、れいぱーだぁぁぁ!」

なんとも古典的な方法だが相手に後ろを向かせた隙に襲うとは・・・
ゆっくりにしか出来ない芸当である。

「れ゛い゛む゛のはだすべすべでき゛も゛ちいいわぁぁぁぁぁぁ!」

「き゛も゛ち゛わ゛る゛いよぉぉぉぉぉ」

始まったようだ。
さて、ここからどうなるかが重要だ。

「も゛う゛か゛ま゛ん゛て゛き゛な゛いわぁぁぁ!あ゛り゛すのぺにぺにうけ゛と゛ってぇぇぇぇぇぇぇ!」

「う゛け゛と゛り゛た゛く゛ないぃぃぃぃぃ!」

「んほぉぉぉぉぉぉぉぉ!・・・ゆ゛?・・・ゆぎゃぁぁぁぁぁぁ!あ゛り゛すのぺにぺにがぁぁぁぁぁぁ」

「ゆ゛・・・?」

成功だ!
何が起きたかというとありすがれいむにぺにぺにを入れようとしたが私の開発した製品により
ぺにぺにが陥没している。
分かりやすくいうとWを90゜回転させたようになっている。
?といえば分かるだろうか。
私の開発した製品、それは・・・



    ゆっくり製品ナンバー001
    【ゆンドーム 〜さあ、お犯りなさい!!!〜 】



                           だ。

これはゆっくりのまむまむと呼ばれる器官につけるものだ。
人間がつけるコ○ドームと同じようなものだ。
しかしぺにぺにではなくまむまむにつけることによってレイパーの被害を減らせるという
優れものである。
簡単に構造を説明すると、まず材質はゴムでできている。ゴムでできているのでまむまむが閉じていても
簡単に形を変えることができ、違和感をあまり感じない。
そして人間用のものとは違って奥側に突起がついていて?のようになっている。
突起の部分は細長くて直径5mm程度、長さは1cm程度の円錐形である。
”巨”と例えればもう少し分かりやすいだろうか。
これを装着することにより無理矢理まむまむに入れようとしたら
ぺにぺにの先端が陥没してしまうのである。
自然界においてほぼ修復は不可能であろう。
レイパーはぺにぺにがアイデンティティーといっても過言ではないので。
このようなぺにぺにになってしまえばもはや自殺ものだろう。

「あ・・・ありすの・・・ぺにぺにがぁ・・・」

このありすももはや駄目だろう。

「ゆ・・・ゆっくりたすかったよ・・・」

れいむの方はなんとか立ち直ったらしい。
重要な実験用の個体だ、早々と死んでもらっては困る。


実験は成功した。
早速愛でお兄さんに報告に行こう。





−−−−




私のこの発明は大ヒットした。








・・・という結果にはならなかった。
物が物であるしね。



しかし、愛でお兄さんや愛でる人たちには感謝された。

『これで安心して仕事にいける』

『外に出しても心配する必要がなくなる』

とか言われた。それなりのお礼ももらったし、なかなか楽しかった。


虐待お兄さん方にも感謝はされた。
大部分が

『虐待の幅が広がった』

という意見だったが。私にはあまり関係がない。
好きに使ってもらったらいい。


HENTAIお兄さんには感謝されなかった。

『躊躇してしまう』

ということらしい。
・・・いったい何のことなのだろうか。


一応著作権を取って量産して販売もした。
ゆっくりを飼う人たちにそれなりに売れたのでそれなりの金が入った。
金が入ったので、また何か新しいものを開発してみようかな。



                                 (終)




−−−−



                後書き


まず、ここまで読んでいただきありがとうございました。
後半が急ぎ足な感じになってしまって申し訳ない。
初SSでペースがまったく分からなかったと言い訳しておきましょう。

続きを書くかどうかはまだ分かりません。
スレの反応を見て決めます。
名前なんですが一応
「ユック博士」
と名乗っておきます。

このSSの「ゆンドーム」ですが勝手に使ってもらってかまいません。
・・・使う人がいるかどうかは分かりませんが。

また機会があればお会いしましょう


                                 by ユック博士

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最終更新:2022年05月21日 22:53