※今更ですが、この作品には虐待されないゆっくりがいます。
部屋の机から器具を取り出した俺は、あの二匹の部屋に戻った。
さすがに外の世界の懐かしい道具を探すのには時間がかかってしまい、いつの間にか外は夕焼けが出ている。
しかしこれらの出番はまだ後だ。まずはこいつらに立場というものをわからせてやらないとな。
「ゆ! おにーさんさっさとまりさをはなしてね!!」
まりさは未だに立場がわかっていないのか、偉そうに頬を膨らませ、精一杯の威嚇をしている。
もちろんそんなものは無視だ。今から立場を教えてやらないとな。
一方れいむは何とか立ち直ってはいるものの、まりさを信用できなくなってしまっているようだ。
おどおどしながらもまりさから距離をとり、目を合わせようとはしない。
しかし喧嘩しようとせず、何も言わないということはまだ愛しているということか。
まあそんなことはどうでもいい。どちらにせよこの二匹はただで済ますわけにはいかない。
「あ? なんで俺が手前等のような饅頭ごときの言うことを聞かないといけないんだよ。」
もう取り繕ったような口調はしない。本来の口調で答えてやる。
「ゆ!? おにいさんばかだね! ここはまりさのいえなんdゆびゅ!!?」
最後まで言わせない。無言で回し蹴りを食らわせる。
一応手加減はしておいたので壁にぶつかっただけで済んだようだ。餡子を吐き出してもいない。
「聞こえなかったな。何だって? 俺の耳がおかしくなったかな?」
もう一度チャンスを与えてやる。ちょっとゾクゾクしてきたZE。
「だ、だからここはまりsゆぶううううう!」
無言で今度は踏みつける。
「ここは、誰の、家だって?」
ぐりぐりと足を捻りながら問い返す。もしこれでまだ認めないのなら即殺そう。
「ゆぎゅう……お、おにーさんの…家です……」
媚びているのはわかるがようやくまりさは認めた。
「れいむ、ここは誰の家だい?」
俺はれいむのほうを振り向き、質問をする。
「お、おおおおおおおにーさんの家だよ!!!」
れいむはまりさの惨状を見たこともあるが、しかしそれ以上に、お兄さんの目を見て答えた。
顔は笑っているものの、その目はまさに鬼、某エ●クゥの末裔かと思うほど恐ろしいものだった。
立場というものを何とか教えられたと思う。俺はまりさから足を放し、解放してやる。
「いいかお前ら、ここは俺とあのありすの家だ。勘違いしてんじゃねえぞ。」
暗にありすが俺の飼ってるゆっくりだということを教えてやる。まあ餡子脳じゃ理解できないかな。
とりあえず今はこれでいいかと思い、腹が減ったこともあり、夕食の準備のために出ようとする。
背を向けた直後、衝撃が走った。
油断した。一瞬の隙をつき、まりさが俺に体当たりをしたのだ。
さすがまりさ種。油断してはいけなかったな。
「ゆっゆっゆ! ばかなおじさんだね! まりさのずのうのかちだよ! これ以上痛めつけられたくなかったらさっさとだしてね!」
まだ自分の立場も力関係もわかっていないのか。
俺は立ち上がり、本気で怒りを露にする。
数分後、まりさは生きてはいるが、死んだ方がマシというほど痛めつけられた。
髪は一部分が抜け落ち、れいむが大好きだった綺麗な髪が無惨なことになっていた。
殴られた衝撃で一部砕けたのか、そこらじゅうに歯が転がっていた。
ゆっくりの歯は一度抜けると生えることはもうない、永久歯である。まりさは二度と満足に食事することはできまい。
それ以外体には異常がないのがお兄さんの手際のよさと異常性を表していた。
ゆっくりは餡子がなくならない限り死なない。まりさは生かさず殺さず、その境界線を彷徨っていた。
「ふん、こんなものでいいか。」
俺は幾分か冷静さを取り戻し、二匹を観察する。
ここまで痛めつけたため、まりさは「ゆっくりしね…」と呟き、れいむはおびえた目で俺を見ていた。
しかし俺はまだ信用できなかった。れいむはともかく、まりさがまたいつ俺に逆らい、機を見て襲い掛かるかわからない。
予定を繰り上げ、俺は器具の一つを取り出すことにした。
ごめんなありす、赤ちゃんたち、大盛りにしてあげるから勘弁してくれよ。
取り出した器具はアルコールランプ。理科の実験で使うあれだ。
火をつけた後、俺は最後のチャンスをまりさに与える。
「まりさ、もうしないか?」
「ゆっくりしね…ゆっくりしね!!!」
あ、そう。
俺はまりさを持ち上げ、底部をアルコールランプに当てた。
「ゆ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!! いだい゙よ゛お゛お゛お゛!!!! あづい゙い゙い゙い゙い゙!!!! あづいよ゙お゙お゙お゙お゙!!!!」
当てた瞬間、まりさは激痛からか叫びだす。さっきは瀕死状態だったのに一体どこからそんな声が出せるのだろう。
瞳は視点が定まっておらず、涙が零れ落ち、口からはよだれが垂れ流しになっている。
手には汗か何かなのか、気持ち悪い液体が垂れ始めている。落として燃やしたら面白くないのでしっかり捕まえる。
「ゆ゙ぎ゙え゙え゙え゙え゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!ゆ゙っぐり゛でぎな゙いよ゙お゙お゙お゙!!!!」
「おおおおにーさん!!! までぃざをばなじであげでえええええええ!!!!」
俺はそれを聞き流し、無言無表情でまりさの底部を焼く。
あまり焼きすぎるのもなんなので、それなりに、しかし満遍なく焼いた。
焼き終わった頃には、まりさの底部は真っ茶色になっている。
再生するのには1ヶ月はかかるだろう。
まりさをおいてやり、頬をはたいて気付けをしてやる。
「おい、起きろ。」 パン!!
「ゆ、ゆゆ!!! ゆっくりしねえええええええええええ!!」
まりさは起きた瞬間に飛び掛ろうとする。顔こええよ。
しかしそれは叶わなかった。
「ゆっくり!? ゆっくりしね、ゆっくりしねええ!! ゆゆゆううううううう、なんでまりさの足がうごかないの゙お゙お゙お゙お゙!!?」
一応再生できる範囲にしてやったとはいえ、足を焼いたのだ。もはや飛び跳ねることは出来まい。
れいむはじかにその様子を見ていたため、放心状態となっている。
未だにわかっていないまりさの様子を見、まりさに立場をわからせることなど不可能と思った俺は、部屋をあとにした。
『お仕置き』が終わったわけではない。ありすたちに食事を用意してやらないといけないからだ。
ありすたちの夕食は、昼食と同じくパンと野草だ。ただし量は大盛りであり、パンには蜂蜜ではなく苺ジャムが塗ってある。ありすの大好物だ。
赤ちゃんたちは量の多い食事を「こんにゃにたべりゃれにゃいよー」と困ったような、しかし嬉しそうな笑顔を浮かべ食べている。
ふとありすを見ると、浮かない顔をしていた。
「ゆ、おにいさん…」
どうしたのだろう?
「どうしたありす、今日はお前の大好物を用意したのに。体調が悪いのか?」
赤ちゃんのためにもありすには元気でいて欲しい。心配した俺は額に手を当てるが、特別変わったことはない。
「ちがうの、ちょっと話があるの…」
どうしたというのだろう。
赤ちゃん達には聞こえないように、部屋の隅に移動して話をする。
「おにいさん、やっぱり赤ちゃんたちは元のおやのところに返して上げて」
やはりそういう話か… 今日いきなりというのは意外だったが、いずれは来る話だ。
ありすは言う。
いつか赤ちゃん達だって自分が母親ではないことに気がつく、そしていずれ酷な事実を話さなくてはいけないと。
その前に元の親のところに返して上げて、一緒にゆっくりさせてあげたいと。
ありすの言い分ももっともだとは思う。
しかし、それはできない。あの二匹の場合、子育てはしたとしても、いずれ人間に見つかり、子供も巻き添えを食らって全滅するだろう。
さてどうしたものか、と考えるフリをする。本当はもう何をするか決めているんだが。
「じゃあ赤ちゃん達に決めてもらおうか。」
「ゆ!? どうやって決めてもらうの?」
「実はね、あの赤ちゃんの親は悪いゆっくりでね、お仕置きしてるんだよ。」
素直に本当のことを教えてやる。
悪いゆっくり、と聞いてありすは一瞬ビクッ!と反応する。
ありすは俺が悪いゆっくりが大嫌いで、隣部屋でやってることまでは知らないが、お仕置きをしているのも知っている。
しかし例え悪いゆっくりでも、この子達の本当の親だ。
ありすはそう思い、お兄さんの提案を受け入れた。
俺はあの部屋に行き、もう動けないまりさとれいむを抱えて部屋を出た。
まりさはずっと「うごけないんだからたべものをよこしてね!!」だのうるさかったがひたすら無視する。
れいむは諦めたのか、完全に無抵抗の状態で捕まった。
そしてありすの部屋に連れて行った。
「ゆー? おにーしゃん、どうしちゃの?」
「ゆっくちしようね!!!」
赤ちゃんたちはまた戻ってきた俺を見て不思議がっていた。
しかし両手に抱えているまりさとれいむを見て、ありす以外に初めて見たゆっくりなので、挨拶をする。
れいむは元気そうな赤ちゃんを見てご満悦だった。
「「「「「しらないおねーしゃん、れいみゅ(まりしゃ)たちのいえでゆっくちしちぇいっちぇね!!!」」」」」
この挨拶をされるまでは。
れいむは何故?!と思った。この子達は自分が生んだ子供達だ、まりさとの愛の結晶だ。
それなのに、それなのに……
「み、みんな……れいむはみんなのおかあさんなんだよ……おかあさんがわからないの!!?」
必死で訴える、訴えればわかってくれるだろう、そう思ったから。
「ゆ、このおねーしゃんうしょちゅきだにぇ! おかーしゃんはそこにいるよ!!」
「れいみゅのおかーしゃんはありしゅおかーしゃんだけだよ! うそちゅきはゆっくちちね!!」
「どおじでぞんだごどい゛う゛の゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!?」
絶望するれいむ、まりさも信じられないという目で見ている。
「ゆ、そうだよ! そこのありすがそそのかしたんだね!!」
推理したまりさが叫ぶ。
ありすは親子の再会だ、と思い、余計なことは言わずに黙っておこうと思い、何も口にしていなかったが、
見に覚えがないことを言われ愕然とする。
しかし結局は同じことを自分はしたのだ、甘んじてそれを受け入れよう。そう思って何も口にしなかった。
「ゆゆゆゆゆ!! 流石ありす、汚いね!! そんなありすはゆっくりしね!!」
れいむは怒りを称えた目でありすに向かって体当たりをする。
「ゆっくりしね!! ゆっくりしね!!」
ありすは耐えた。悪いのは自分だ、罰は甘んじて受け入れよう、そう思ったから…
しかし、
「おかーしゃんをいじめるにゃーー!!」
赤ちゃんの一匹がれいむに向かって精一杯の体当たりをする。
この赤ちゃんは、赤ちゃんの中でも年長の長女れいむだった。ありすを初めて見たあの赤ちゃんである。
長女れいむの勇気ある行動に触発され、他の赤ちゃん達もれいむに飛び掛る。
「おかーしゃんからはにゃれりょ!」
「まりしゃのおかーしゃんをいじめるやつはゆっくちちね!」
「ゆっくちちね! ゆっくちちね!」
れいむはわけがわからなくなった。何故この子達は自分にしねというのだ。
何故この泥棒ありすをかばうのだ。
こういう考えに陥ったゆっくりがする行動は、唯一つ。
「おまえたちなんかれいむの子どもじゃないよ! ゆっくりしね!!」
都合のいいように現実から逃げることだ。
赤ちゃん達とれいむの体格差は歴然としている。
五匹一斉にかかっていた赤ちゃん達だが、一気に弾き飛ばされた。
その上あの長女れいむは、本当の親であるれいむに噛み付かれてしまった。
「いぢゃいよおおおおおおおおおお!!!」
「ゆゆ! 甘いにおいがするよ! れいむのご飯になってね!!」
れいむとまりさは朝から何も食べておらず、空腹状態だった。
そこに赤ちゃんの餡子を味わってしまい、その後しようとすることはただ一つ
食べることだ
「むーしゃ。むーしゃ しあw」 「その子から離れろおおおおおおおおおお!!!!!!!」
れいむが長女れいむを食べようとした、そのとき。
一つの塊がれいむに向かって飛んできた。
その衝撃のおかげでれいむは口を離し、長女れいむは間一髪食べられることなく放された。
俺は慌てて長女れいむに駆け寄る。
俺が手出しをしてはいけないと思って必死で耐えていたが、あいつが行かなかったら容赦なくれいむを叩き潰すつもりだった。
しかし判断が遅れたせいで長女れいむが捕まってしまったのだ。
長女れいむの様子を見る。噛み跡も残っているし、餡子も少々漏れてしまっているが、命に別状はないだろう。
心配した他の赤ちゃん達が長女れいむに駆け寄る。次女まりさが傷口を舐めて必死で看病している。
あとでゆっくり用の傷薬を持ってこようと思った俺は、れいむのほうを見る。
もう言うまでもないだろうが、飛び出した塊はありすだ。
ありすは黙ってみていたが、親であるはずのれいむが子ども達に襲い掛かったとき、何かの間違いだと思った。
しかしれいむはあろうことか、子どもに噛み付き、ついには食べようとまでした。
それにあるものが重なって見えた。そのれいむは、かつて気ままに生き、ゆっくりを虐殺した自分そのものだった。
それ以上、考えるより早く行動に出た。
もうまりさのようなことをおこさせはしない
赤ちゃんは死なせない!
わたしのかわいい赤ちゃんを、たとえあいつが本当の親でも!!
殺させはしない!!
「こ、このどろぼうがああああああ!!!」
れいむは怒りを湛えた目でありすを睨みつける。
しかしありすには全く効果はない。
ありすはこのれいむがとても小さく見えた。自分勝手に実の子どもまでも殺そうとする母親。
そんな存在に自分は負けはしない、そう直感的に感じたからだ。
「れいむ、そんなどろぼうさっさところしちゃえ!!」
外野のまりさがうるさい。あんなの、自分の友達だった、あのまりさとは似ても似つかないクズだ。
あんなのに、私は、負けない!!
「みんな、かくれて! おかあさんがきっとたすけてあげるからね!!」
みんなによびかける。可愛い私の子ども達。
「わかっちゃよ! おかあさんがんばって!」
「みんにゃいいこにしちぇるからね!」
ありすは子どもが隠れたのを確認した後、れいむと対峙する。
負けたら子ども達が殺されてしまう。それだけは避けないと……!!
しかしありすはそんな心配はしなくてよかったのだ。
「………」
見事だ、としか言いようがなかった。
ここまでとは思わなかった。ありすは見事母親として覚醒したのだ。
れいむは醜いものだった。
自分を母親と認めない、それだけで実の子を殺そうとした。
ありすとは月とスッポンだった。
今は怒りだけでうごいているだろうが、怒りが引いたのち、やつには絶望しか残るまい。
怒りに任せて、わが子を喰おうとまでしたのだから。
しかしこのまま二匹を戦わせるわけにはいかない。
まだ『お仕置き』は終わっていないのもあるし、何より、万が一ありすが死んだ場合、子ども達はどうなるというのだ。
俺は用意していた網と箱を取り出す。ゆっくり捕獲用の網と、お馴染み透明の箱だ。
俺は無言で、まずは注意が散漫になっているまりさから捕まえ、箱に放り込む。
そしてありすにばかり注意がいっているれいむを捕まえる。
なにやら騒がしく暴れていたが、無理やり押さえつけながらも運び出す。
ありすは呆然としていたが、危機が去ったのは理解したのだろう。
慌てて赤ちゃん達を呼び、長女れいむが傷だらけなの以外は大丈夫なのをみて、安堵しながら、涙を流した…。
ちなみに長女れいむはこの後俺がゆっくり用の傷薬を塗った結果、数分経たずに元気に回復した。
さてところ変わって再びあの牢獄へ戻る。
もはや利用価値も無いこいつらは、反省することも無いだろう。
怒りに任せうるさいれいむから『お仕置き』を始めるとする。
「なにするのおじさん!! ゆっくりしねええええええええええええ!!!!」
まずはアルコールランプであぶるとしよう。
まりさ同様、逃げられては困るし何より暴れるのを押さえるのはめんどくさい。
「ゆ゙ぎ゙え゙え゙え゙え゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!」
うんうんいい悲鳴だねー。ゆっくりと自分の罪をかみ締めながら焼かれてね。
まりさと違うのは焼く程度は本当に少しだ。明日になれば再生するだろうという程度にだけ焼いておく。
焼き終えた俺は、まだ片付けはしない。
今度はれいむを逆さにする。もうわかるだろう、髪の毛を焼いているのだ。
「ゆ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!! でいぶのがみのげがあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!! いだい゙よ゛お゛お゛お゛!!!!」
ははははは! リボンは残してやるから安心しな!!
数分後、そこには見事なハゲ饅頭がいた。
頭はチリチリどころではなく、髪の毛が一本たりとも存在しない。
裁縫道具で体に縫い付けているリボンはあるのでれいむ種というのはわかるが、不気味という他ない。
れいむは放心状態だが、まだ終わっていない。
俺は今度はペンチを持ち出す。
先述したとおり、ゆっくりは歯を抜かれるともう生えてこない。
無理やり口を開かせ、突っ込む。
「ゆびゅうぶうぶう!?!??!?!」
気がついただろうか、しかしもう遅い。
れいむが悲鳴を上げるのも無視し、俺は容赦なく歯を抜いてやった。
そんなに時間も経たないうちに、全ての歯を抜き終わった。
「ひひゃいいいいいい!!!!ふぇいひゅひょひゃひゃあああああ!!!!」
これでれいむは満足に食事も出来ず、しゃべることすら出来まい。
つーか何言ってるかわかんねえや、ヒャハ!
さて次はまりさのほうだな。
歯や足に関してはもう終わってるしなぁ、それ以上につらいことをするし歯はこれ以上止めておこう。
「お、おにいさん! まりさはかわいいよ!! だかられいむみたいなことはしないでね!」
うん、それ無理☆
俺はまずバリカンを取り出す。
うーん外の世界以来だから電池が残ってるか心配したが大丈夫か。
まりさは未知の機械を出され、怯えながらも命乞いめいたことを口にしている。
残念だけどお前達の命運は赤ちゃん襲った時点で決まってるんだよ。
「ゆぎゃああああああああああああああ!! まりさのきれいな髪がああああああああああ!!」
俺は容赦なくバリカンで髪を刈っていく。
しかし真ん中だけはそのまま残してやる。やってみたいことがあるからだ。
時間はかかったが見事に出来たようだ。
まりさの髪型は、いわゆるモヒカンヘアーになっていた。
サングラスをかければ世紀末な世界で「汚物は消毒だーーー!!」と叫んでいるであろう髪型だ。
それ以外はもう無惨にも刈られている。念入りにアルコールランプで炙ったのでもうこの髪型から変わることはないだろう。
鏡にその状態を見せたときは傑作だった。
二匹とも鏡に映っているのは自分とはわからなかったが、俺が映っているのに気がついたとたん、火がついたように
「ゆぎゃあああああああああああああああああああ!!!!」だの「ふぁみふぉれえええええええええええええええ!!」だの叫んだのだ。
「どうだいまりさ、もっと見ていたいだろう?」
「見たくない、見たくないよおおおおおお!!! 鏡を外してええええええ!!」
「それは嫌だなぁ。それ以外の方法ならいいけどねえ」
「何でもいいからもう見せないでえええええええええええええ!!!」
それではリクエストに応じましょうか。
Q.目の前に鏡があるけどみたくないよ、どうすればいいの?
A.目を潰しなさい
ということで
残った最後の器具、ピンセットを取り出す。
まりさもさすがに気がついたのか、ガタガタ震えながら叫ぶ
「おおおおおおお兄さん!!! なにするのおおおおおおおお!!!!」
「見たくないんだろう? じゃあ一生わからないように目を取ってあげるよ」
「やめでええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!」
いい悲鳴が聞けるねえ今日は。悪いゆっくりの悲鳴はいつも心を潤してくれるよ。
そこには異様なゆっくりらしき生物がいた。
一匹は髪が生えていないハゲ饅頭で、リボンがあるからかろうじてれいむ種とわかる。
しかし歯が生えておらず、発音もおかしい。
もう一匹は異様な髪形をしている。頭頂部だけが逆立っている変な髪形だ。
しかも歯はところどころ砕けており、食事をするものつらいだろう。
さらには足である底部は焼かれ、眼窩は窪みしかなく、そこにあるべきものがなかった。
お仕置きはこれで9割完了した。
最後の1割、それは野性に返すことである。
れいむはハゲである以外は跳ねることもできるし、食事も柔らかいものだけを取れば問題ないだろう。
しかしまりさは悲惨だ。目は二度と戻らないだろうし、食事も一苦労する。
足は1ヶ月は治らないので這うことすら出来まい。それに帽子は髪の最高点に縫い付けたので、
仲間から認識されても、その髪型から仲間からは馬鹿にされ、二度とゆっくり出来ないだろう。
俺はこの二匹を出会った場所であるあの畑までの道に放置し、
後ろから何かが聞こえているような気がしながらも帰路へついた
ありすたち親子の待つ、我が家への帰路を
終わり
最後ちょっと消化不良でしたかね。
色々アイデア考えて書いてるうちに結構余計なことまで書いたので長くなってしまいました。
申し訳ありません。
この悪いゆっくり二匹がこの後どうなったかは機会があればまた書いてみようと思います。
実は2ヶ月ほど前に一回作品書いたんですがそれ以降一切書かなかったですね…
書いたのは本当に久々です。
誤字脱字表現のミス等たくさんあるでしょう。
本当にすいません。
以上、駄文ですがお付き合いありがとうございました。
作者 JUMくん
以前書いた作品
最終更新:2022年05月19日 15:15