きらーうーぱっく


「いつもありがとう!」
「きをつけてゆっくりかえってね!」
「たのしかったよ!またのせてね!」
「うー♪ううー♪」
「う~ぅ♪う♪」
「う~♪うぅうっう~♪」

森の入口で、ゆっくりの家族が三羽のうーぱっくに分かれを告げている
ゆっくりの家族は三匹で、親ゆっくりがれいむとまりさ、子ゆっくりはれいむが一匹だった
両親とも、頭の上に畑から取ってきたのであろう、野菜を載せている
ゆっくりの家族たちは、夕日に向かって飛んでいくうーぱっく達に向かって、「ゆっくりしてね!」というと森の中に消えて行こうとする

これから安全な自宅に帰って、盗難品を貪り食うつもりなのだろう
しかし、そんな事は神様、仏様、が許してもこの私が許さない

私は対ゆっくり用スリングショット(パチンコの強化版)で、ゆっくりの家族に向かって小石を飛ばす
最初に狙うのはまりさの方だ、大事に育てた野菜を奪われた罪なき人々の怒りと悲しみ、身をもって思い知るがいい

ヒューン
ぐちょ!

「ぎゅぶ!!」
「ゆぅ~!れれれいむ!れいむ!」
「ゆ゛!ゆっくりできてないよ!」

放った小石は親れいむの、ちょうど右頬に直撃した、小石は柔らかいれいむの皮を貫通すると奥歯を根こそぎへし折って口内にとどまった
親れいむは、右頬の大きな傷と口から餡子を垂れ流しながら、ぴくぴく痙攣している
まりさは子供を連れて、この場から逃げるべきなのに、絶対に助からない親れいむに駆け寄っていく

うん、まりさには当たらなかったが、これはこれでいい感じだ
私は二発目を発射する

ヒューン

「ゆ゛ぅ…ひゅ~ひゅ…う゛」
「れいむ!げんきになって!れいむれいむ!」」
「おかささん!しっかりして!」

ぐしょ!!

「ぎゅびゃ!!!」
「ひゅぎゅ!」

二発目の小石は、まりさの後頭部を襲った、小石は頭皮を貫通してそのまま口から出て行くと、目の前にいた親れいむに直撃した
小石は、親れいむの眉間に突き刺さると動きを止めた、二匹とも即死だろう
飛び散った両親の餡子まみれになった子れいむが、泣きわめきながら必死に森の中へ逃げていく

「逃がさない、今すぐ親の、後を追え」

そう呟くと、本日三発目の小石を子れいむに放った

ヒューン

「ゆっくりできないよ!ゆっくりし」

ぶちゃ

小石は、子ゆっくりに直撃すると、その破壊力であたり一面に子ゆっくりの餡子をまき散らした、もちろん即死だ

クズの家系を根絶やしにしてすっきりした私は、対ゆっくり用スリングショットをリュックサックの中に仕舞うと
今回の虐待のメインターゲット、先程のうーぱっく達を追いかけることにした

これからやる虐待は、今までやってきたものとは規模が違う、うまくいけば、幻想卿の全ゆっくり共に影響を与えるものだ
そう考えると、体中に力がみなぎってくる

さて、うーぱっく達はというと、自分たちが狙われている事も知らず楽しそうに、ふらふらと飛んでいた

「う~♪う~う♪」
「う~♪うう~♪」
「う~♪う~♪」

このうーぱっくという種、生意気でわがままなゆっくり達の中では、優しくて穏やかな性格をしていた
いつもにこにこ笑っていて、家族をとても大切にする、寂しがり屋で甘えん坊な性格だ
ゆっくりを運ぶ時は運賃として、食糧を貰うという、ゆっくり達の中では珍しい習性のゆっくりでもあった
他のゆっくり達は、そんなうーぱっく達には信頼と、それなりの敬意を払っていたりする

しかし、このうーぱっく、農家の人々からは目の敵にされている
ゆっくり虐待雑誌、ゆっキルでは殺したいゆっくり農村編で、三位のれいむを押しのけて第二位にランクインしたほどだ、ちなみに一位はまりさだった

なぜかというと、彼らは畑荒らしを楽しむゆっくり達の運び屋として、日夜飛び回っているからなのだ
柵などでいくらガードしても、上空からこのうーぱっくが運んできたゆっくりに、作物を荒らされてしまう
収穫直前の畑を襲われて、収穫のほとんどを奪われる、なんてことは良くある話だ
農業に携わる、全ての者の敵と言っても、過言ではないだろう

さて、そんな凶悪な運び屋達は、自分たちの巣に向かって真っすぐ飛んでいた
後ろを悪意ある追跡者に、追われているとも知らずに

彼らの巣は、森の中の廃屋だった、そこは昔、とある虐待お兄さんの住んでいた家だった
家じゅうに今もなお、餡子の香りが漂うこの廃屋は、付近のゆっくり達からはゆっくりできないポイントとして恐れられていた
確かに他のゆっくり達にとっては恐ろしいだろう、しかし、うーぱっく達は特に気にすることなく、廃屋でゆっくりと生活をしていた

うーぱっくは、雨風をしのげて、家族みんなでゆっくりできるなら、特に匂いも気にならないのだった

「う~♪う♪」
「う~♪」
「「「うっ~♪う♪」」」

うーぱっく達は大好きな家族達と会うため、廃屋に次々と入っていく
自分達はもう、一生家族でゆっくりできなくなる運命も知らずに

私は、耳栓を両耳に装着すると指パッチンをしてみる、うん、聞こえない問題はないようだ
両耳がちゃんと聞こえないことを確認すると、サングラスをかけた
真っ黒いコートを着込んで、サングラスをかけた、大量の武器の入ったリュックサックを背負った男
傍目から見れば、かなり危ない奴に見えるだろう
私は、うーぱっく達が廃屋に入るのに使用した、二階の窓に香霖堂で入手した閃光手榴弾(スタングレネードというらしい)を投げ込んだ

強烈な光が爆ぜ、轟音が鳴り響いたはずだ、しかしサングラスと耳栓を装備した私には、何の影響がなかった
私は耳栓を外し、聴覚を回復させると鼻歌交じりに、廃屋に入って行った
家の中に入ると、私はぼろぼろの階段をゆっくり登っていく
二階に上がると、ゆっくり達が居るであろう部屋に入っていく、中には十五匹のうーぱっく達がいた
親であろう、大きなうーぱっくが二匹、子共うーぱっくが六匹、赤ちゃんうーぱっくが七匹
全員、白眼を向いて気絶している

私は、うーぱっく収納袋にうーぱっく達を全員詰めると、一気に家まで運んだ

道中、袋の中から、起きたうーぱっく達の、苦しそうな呻き声が聞こえてくるが無視する
ゆっくり研究所の人に聞いた話だが、この袋、うーぱっくの収納性を重視した結果、なぜかうーぱっく達にとって、とんでもなく不快で危険な袋になったらしい

現に、この袋にうーぱっく20匹を詰めて2日間放置した結果、中のうーぱっく達は半数がストレス死
後の半数は命こそ助かったが、体に大きな障害が残ったり、精神的に大きな傷を負ったりと大変だったそうだ

私は、うーぱっく達の呻き声をBGMに急がず、慌てず、ゆっくりと家に向かった

数時間後、里のはずれにある我が家に着くと、地下にあるゆっくり虐待部屋に直行する
袋の中からうーぱっく達を出すと、彼らは疲弊しきっていた

2メートル四方の、特注の透明な箱にうーぱっく達を全員叩き込む

私は一旦、虐待部屋から出ると、台所に行き今日の夕飯を食べ始めた
今日のメニューは白米と、豆腐、野菜のサラダだ
それらを食べ終えると、しばらくソファーに寝転がってボーっとする

そうやってしばらく体を休めた後、私はうーぱっく達の餌を持って、地下室に行く

部屋に入ると、うーぱっく達はそれぞれ、楽しそうに遊んでいた
姉妹で、追いかけっこをするもの
寝ている者
歌を歌うもの
親うーぱっくは赤ちゃん達に、ゆっくりの乗せ方や下ろし方の練習をさせていた
呑気な奴らだよ、全く

私は、彼らの呑気さに呆れながら、子うーぱっく2匹を透明な箱から解放してやる

「う~♪うっううー♪」
「うー♪うー!うっ!うーう♪」

他の子たちも出してねとか、なんとか言っているんだろう
私は、箱から出してやったうーぱっくの内、一匹を捕まえると、ダンボールでできた脆弱な体を地面に思い切り叩きつけてやった

「んうー!!!」
「うー!?う!う!」

体のひしゃげる痛みに、悲鳴を上げるうーぱっく、
目の前で突如起こった惨劇に、身を震わせるもう一匹のうーぱっくは、私に羽を掴まれたとたん必死になって逃げようとする
しかし、無駄だ、私は羽根のついている面を、引きちぎったうーうー、うるさいので革靴で踏みつけて、もう片方の羽根付き面を引きちぎる
鳴き声さらに大きくなった

透明な箱の中は、今の凶行で大騒ぎになっていた
親うーぱっくは「うー!うー!」いいながら子供を助けようと、必死に透明な箱に体当たりをしているし
子うーぱっく達は、親の様に体当たりをするものが半分、泣きながら、うーうー叫んでいるのが半分
赤ちゃんうーぱっく達は、真っ青になって震えているのやら、泣き叫んでいるのやら、必死に逃げようとして透明な壁にぶつかるもの
いろいろだった

私は、重傷を負った2匹を掴むと、透明な箱の中に入れてやった、うーぱっく達は息も絶え絶えな2匹に向かっていく
傷口を嘗めてやるもの、う~♪う~♪泣きそうな顔で歌って元気づけようとするもの、ただひたすらに泣き叫ぶ者

悲鳴と悲しみ、そして苦痛のオーケストラだ
聞いていると、とても幸せな気分になる

私は、ドッグフードに塩を振りかけたものを固まっているうーぱっく達に、投げつける

「うっー!う!」
「うぅぅう!!!」
「うー!うぅっぅ!!!!!」

親うーぱっくや、子うーぱっくには大きなダメージは与えられなかったが
赤うーぱっく達は、餌が当たると痛そうにしている

その様子に満足すると、私は上に戻って行った
台所で、寝る前に温かいミルクを飲み、寝室での20分ほどのストレッチで体をほぐすと眠りについた
もちろん、朝まで熟睡ができたし、疲労やストレスも赤ん坊の様にゼロだ

朝食を済ませると、彼らのための飲み水、つまり泥水を持って地下室に直行する

透明な箱の中のうーぱっく達は、不味そうに昨日やった餌を食べていた
塩味がお気に召さなかったようだ、今度から餌に入れる塩は3割増しだ
両羽の面を引きちぎられた、うーぱっくに親うーぱっくは口移しで餌を与えている
体がひしゃげたうーぱっくも餌を他のうーぱっくに口移しで与えられていた

私が入ってきたことに気づくと、うーうーいいながら、威嚇するものや、怯えて隅で震えているもの、赤うーぱっくを守るものもいた
今回は道具を使う、私は透明な箱に入ると、泥水を彼らに向かって浴びせかける
うーぱっく達がひるんでいる隙に、赤うーぱっく一匹を引きづり出す

そして、ライターで赤ゆっくりの底部を炙る

「う゛ぅー!!!!!!!!!」

赤ちゃんとは思えない絶叫だ

「う゛!うぅー!う゛-!!」

中のゆっくり達が必死になって叫んでいる、やめて!あかちゃんいじめないで!、なんて言ってるんだろう
底部に完全に火がつくと、さっきよりも大きな、半ば狂ったような声で泣き叫ぶ、本当に面白いな、うーぱっくは
私は、赤うーぱっくを水につけて火を消してやる

「ぅ…うぅ……」

私は底部を焼かれた赤うーぱっくを透明な箱に放り込むと地下室から出た

その日の夜も、次の日もその次の日も虐待は続いた、様々な拷問をうーぱっく達は受け続けた

拷問の最中に死ぬ者や、拷問から解放されてもその時の傷が原因で死ぬ者
次々と死んでいく家族に、うーぱっく達は泣きわめいた、憎い男に噛み付く者もいたが、そういった者は真っ先に拷問にあった
しかし、親うーぱっくは毎日のように男に体当たりをし噛みついているのに虐待されたり、なぜか殺されたりはしなかった

さて、四日もたつと生きているうーぱっくは、八匹、無傷のうーぱっくは三匹しかいなかった親うーぱっく二匹に赤うーぱっくが一匹だ

残りのうーぱっくはひどい状態だった、
眼を抉られた、家族の姿を一生何も見れない子うーぱっく、
底部が焼け焦げた、一生なにも運べない赤うーぱっく
舌を抜かれた、一生みんなと歌えない赤うーぱっく
聴覚を司る部分を抉らた、家族の笑い声を一生聞けない子うーぱっく
平衡感覚を司る部分を抉られた、一生真っすぐ飛べない子うーぱっく
彼らは、仮に外に逃げられたとしても、昔の様に楽しくは暮らせないだろう

生き残ったうーぱっく達は、平和だったころ、ここに連れてこられる前の森での楽しい生活を思い出しては泣き
ここに連れてこられてからの、姉妹たちが受けた凄まじい虐待を思い出しては泣いた
うーぱっく達が楽しく笑って、みんなで暮らしていた森に帰れるのは夢の中だけだった
せめて、無傷の赤うーぱっく一匹だけでも、外の世界に帰してやりたい、これがうーぱっく達みんなの思いになっていた

親うーぱっく達と、傷ついたうーぱっく達は、最後に健康な体で残った赤うーぱっくだけは、絶対にここから逃がそうと話し合った
方法については、ダンボール脳で必死に考えるが良い案はだれも浮かばなかった

そんな時、またあの男がやってきた、たった一匹の健康な我が子を守ろうと、うーぱっく達は健康な赤うーぱっくの周りに固まった

私は、微笑を浮かべて、透明な箱の中に入って行った

「そこの健康な2匹、私についてきなさい」

うーぱっく達は顔を見合わせた、てっきり赤ちゃんを苛めるつもりだと思っていたのだ

「早くしなさい、そこの赤ちゃんを酷い目に合わせたくないというのなら」

うーぱっくの両親は、黙って透明な箱から出た
私は小声で彼らに喋りかけた

「ははは、君達も災難だったね、こんな目にあって、もし、君達二人が私の言うことをよく聞いてくれるなら、特別に赤ちゃんだけは助けてあげよう」
「「う~!うぅ!」」
「疑ってるのか?君達がもしも断るなら、全員ぶっ殺してやる」
「「う!」」
「本気だよ、しかし、私の言うことを聞くならそれはしない、何でも言うこと聞いてくれるならね」
「「……う~う…」」
「良し、そうこなくっちゃね、それじゃ早速、上に行こう」

私は2匹のうーぱっくの羽を掴むと、彼らを応接間に連れて行き、私のやってほしいことを伝えた
2匹のうーぱっく達は、そんな恐ろしいことはできないという感じに首を振る、しかし、そっちの都合はどうでもいい
やらなければ、子供達を皆殺しにする、最後に残った赤ちゃんも、酷い拷問にかけてから殺す、と脅すと、分かってくれたようだ

まず、私は2匹の耳に当たる部分に、小型通信機を付けると、右の羽の付け根に集音マイクを付け、左には小型発信器を付ける
装備が済むと2匹を外に出してやる

「今日はそんなに頑張らなくてもいい、2匹で…そうだな6匹で良い、ノルマに届かないと…わかるよな」

2匹は頷くと、夜の闇の中に消えていった

さて、2匹の親うーぱっくは久しぶりに自由に空を飛んでいた、いつもなら笑いながら、歌ったり踊ったりしながら飛ぶのだが
2匹とも顔色がひどく悪い、小さな目を何度も瞬きさせながら何かを探している、しかしうーぱっく達はそれを絶対に見つけたくなかった

そんな2匹を見つけたゆっくりがいた、れいむとまりさだ
彼女らは、お互い近くに家のある幼馴染で、今日は二人きりで遠出して美味しい花の食べ歩きをしていた
しかし、発情したアリスに見つかり、命からがら逃げ回ってやっとまいたと思ったら
全く知らない場所に来てしまっていた、そのうえ陽も沈み、恐ろしいれみりゃや、ゆふらんの出没する時間になっていた
2匹にとって、そんな恐ろしい状況で見つけたうーぱっくは、救世主に他ならなかった

「うーぱっく!こっちにきてね!」
「ゆっくりおうちにはこんでね!」

ニコニコしながら、2匹はうーぱっくを呼びとめる

「くっくく…幸先がいいな、そいつらが記念すべきお客様、第一号だ、盛大にもてなしてやれ」

耳?につけられた機械から、男の声がすると、うーぱっく達は体を強張らせた

「今更、止めようなんて思うなよ、やらなきゃお前たちの子供がどうなるか、この4日間で、骨身にしみて分かってるよな?
もっとも、君らに骨なんてないんだがね、はっはは、それじゃさっそく仕事に取り掛かれよ」
「う!う~ぅ…」

うーぱっく達は覚悟を決めると、二匹のゆっくりのもとに、ゆっくり舞い降りた

「おうちまではこんでね!」
「ごはんはおうちについたらあげるよ!」
「う~ぅ…」
「う…う~……」

うーぱっく達は、二匹を載せると空高く舞い上がっていく

「ゆ~!おそらをとんでるみたいだよ!」
「れいむ!みてみて!とってもほしがきれいだよ!」

嬉しそうにはしゃぐ、ゆっくりを乗せているうーぱっく達は、鳴きそうな表情で、高く高く、飛んだ
二匹は嗚咽を噛み殺して、高く高く飛び続けた

「ゆゆ!ちょっとたかすぎるよ!ゆっくりひくくとんでね!」
「はやいよ!たかいよ!おほしさままでとどきそうだね!」

れいむは怖がっているが、まりさは持ち前の好奇心でこの状況を楽しんでいた
ある、一定の高度に達すると、男から連絡が入った

「良し、君らに言っても分からんと思うが、高性能レーダで君らの位置や状況、積み荷までしっかり分かっている、載せているのはどうやらカップルの様だな
最初の獲物にしちゃいい感じだ、それじゃあ、打ち合わせ通りにやれよ」

二匹のうーぱっくは、小さな目をギュッと瞑り、地上に向かって全速力で降下を開始する
れいむは、真っ青になって泣き叫ぶし、さすがのまりさもこの行為には仰天した

「ごわ゛いぃぃよぉぉぉ!まぢざー!」
「やめて!ゆっくりおりてね!」

そしてだいぶ降下した後、素早く宙返りを行う、中にいたゆっくりはもちろん

「ひゅ!ゆ!!おちるよ!!!いやいやいやしにたくないよ!!!!」
「れいむおちついて!ふくらむよ!れいむ!れいむ!!」

重力に引っ張られ、地面に激突する

「ぎゃ!びぃっづ!!」
ぶちゃ!!

まりさは咄嗟に、体を膨らませて衝撃を抑えた、落ちた所が草むらだったこともあり、前歯を折って口から餡子を吐くだけで済んだ
しかし、れいむはそうはいかなかった、なんの備えもなしに地面にダイブした結果、餡子を四散させ、絶命していた

「良し、投下作戦は見事、成功したようだな、どうだ?自分を信頼して身を任せてくれたものを最悪の形で裏切る気分は、さぁ、場所移動して
後四匹投下したら、一旦家まで戻ってこいよ、以上だ、通信終わり」

うーぱっく達は男の声に従って、次の獲物を探しに飛んでいく、背に最愛の恋人を失ったゆっくりの、怨嗟と憎悪の叫び声を聞きながら

「うぅ~ぅ~う」
「うぅ~うんんぅ~」

うーぱっくは両目から、止め処なく涙を流しながら、飛んで行った
彼らは、己の行為に恐怖し、悔いていた、ゆっくりを安全に運ぶうーぱっくが、故意にゆっくりを殺すとは許されることではない
我が子のためとはいえ、決して超えてはいけない一線をうーぱっくは超えてしまった事に対する自己嫌悪が、二匹を苦しめた

「ちんぽー!!」
「「「ちぃーんぽ!!!」」」

二匹は、自分たちが呼び止められた事に気づき、そのゆっくり達を見て愕然とした

呼び止めたのは、ゆっくりみょんの家族だった、親みょんの周りに、赤みょんが三匹いた
あんな小さな子の居る家族は落とせない、と
二匹は慌てて、その場から立ち去ろうとするが、非情にも男から命令される

「今の声ゆっくりみょんだよな、数は丁度四匹こいつ等を落とせば、ノルマ達成じゃないか良し、お前らそいつらを殺せ
もう、一回投下したって言うなら、さっきの二匹の内、少なくとも一匹は死んでるだろう、殺した数が一匹も四匹もたいして変わらないぜ
深く考えずに、えり好みしないでそいつらも殺ればいいんだよ
間違っても変な気は起こすなよ、お前らの大事な赤ちゃんを私が、何時でも殺せることを忘れるなよ」

男はそれだけ言うと無線を切った
うーぱっくは大いに迷った、最愛の我が子を守るか、眼の前の家族を助けるか
種族全体の名誉か、可愛い子供か

結論から言うと、うーぱっくは自らの家族を選んだ

二匹はみょんたちを上空まで運ぶと、さっきの様に急降下中の宙返りで彼らを落としていった

「「「「ぺにす!!!!」」」」

みょん達は一匹残らず地面に叩きつけられ、その短い生涯お終えた

「良し投下を確認した、即刻我が家に帰還しろ、以上だ」

二匹はげっそりとやつれた、生気のない顔で帰還した、男はそんな彼らをニコニコ顔で向かいいれた

「はっはは、お帰り、ゆっくり殺しのきらーうーぱっく共、やってほしい事を説明した時は泣いてたくせに、やればできるじゃないか
この、ド外道めがー、はっはっは、いやー、最高、本当に最高だよ、君ら、その調子で後994匹頼むぜ」
「うっう!!」

二匹には男が何を言ったのか、よく分からなかったが、いやな予感がした
これからこの男が発言することは、ゆっくりとは程遠いものだと直感で理解した

「いいか、君達にはこれから一日に一回、指定された数のゆっくりを今日みたいに投下してもらう
そして規定の数のゆっくりを投下したら、君達は晴れて自由の身
赤ちゃんや、望めば、怪我負ったうーぱっく達を連れて、どこにでも飛んでいけばいい」
「「う~!うぅうー!うぅ!」」
「いやなら君らだけで逃げてもいい、家族を置いてどことなりとね、私は残った家族を毎日拷問してやるけどどうする」
「うぅ…う」
「はははは、分かればよろしい、千匹のゆっくりを投下するまで、よろしく、後お前らにはこれからは、二階のゆっくり保管室で寝てもらう
今は、他のゆっくりはいないから安心して暮らせ、以上だ」

それからは、彼らは毎日のように男の指示に従い、ゆっくり達を投下した
最初の内はノルマのクリアが難しく、失敗するごとに傷を負っていたうーぱっくが処刑された
投下したゆっくりの数が、100を超える頃には、傷を負っていたうーぱっくは残らず殺されていた
うーぱっくは、ゆっくりを落とすごとに泣き、己を恥じた

しかし投下したゆっくりの数が、200を超える頃になると、うーぱっく達はゆっくりを投下することに慣れ始めた

一日10~20匹のノルマは比較的簡単にこなせるようになったし
男が、決めた高度からから落とすことを守った上で落とし方を工夫することで、膨らむ猶予を与え、殺してしまう数も少しは、抑えることができるようになった

うーぱっくは投下した数が、300を超え頃になると、別に落としただけであって、殺すつもりは無い、いわば、地面がゆっくりを殺すのでだ、と考えるようにした

しかし、頭ではそう考えれば済んだが、心は常に自分を責め立てた、一度眠りにつくと夢に見るのは自分が落としたゆっくり達の最後の姿
うーぱっくは必要最低限の睡眠しかとらなくなり、げっそりと痩せた
それでも、子供のために毎日ゆっくりを投下し続けた

しかし投下する数が、600匹を過ぎたころから、ゆっくりは、うーぱっくを警戒し始めるようになり
900匹を越した頃には、ゆっくり達はあからさまに、うーぱっくを避けるようになり、石を投げつけられる様になった

おかげで、うーぱっく達は三日連続でノルマを達成できなかった、男は怒ってうーぱっくを引っ叩いたり、踏みつけたりしたが
その日の夜は、ニコニコしながらこう言った

「お前らは良くやった、1000匹には届かなかったが、937匹は大記録だ、誇りに思ってもいい
そこで、特別に貴様らを森に逃がしてやる、ありがたく思うがいい」

私は地下に行くと、最後に残った、健康な赤うーぱっく、改め子うーぱっく外に連れ出してやり、親に会わせてやった

「う~♪♪うぅ~♪♪♪」

家族で泣きながら、再会を喜び合っている
しばらくすると、うーぱっく達は、ゆっくり空を飛んでいった、地下で嬲り殺しにされた家族の分まで、ゆっくりする気なのだろう

私は、うーぱっくが見えなくなるまで見送ると、家の中に戻ってニタニタしながら、ゆっくり虐待雑誌、ゆっキルの今月号の記事を読む

記事の内容は、うーぱっくを使用したゆっくり達の畑への襲撃が、ここ数か月で激減したこと
今まで、他の種とは非常に仲の良かったはずのうーぱっくが、ゆっくり達に迫害されていること
ゆっくり達の間では、うーぱっくの中には、運んでいる最中のゆっくりを落として殺す、きらーうーぱっくがいるという噂でもちきりなこと
実際に落とされたが、なんとか生還を果たしたゆっくりとその家族達や友人、暴れたいだけの者やならず者で群れを作り
うーぱっくはゆっくりにあらずを合言葉に、各地のうーぱっくやうーぱっくを庇うゆっくりを襲撃して、殺戮の限りを尽くしていること
それに対抗して、うーぱっくの中でも、ゆっくりを運ぶことに疑問を感じていたもの、短気なもの、家族や友人を殺されたものなどが群れを作り
反うーぱっくを叫ぶゆっくりの巣に、襲撃を繰り返し食料の備蓄を奪い取ったり、赤ゆっくりをかみ殺したりとやりたい放題やっていること
両者の戦闘は避けられない、ということが書かれていた

これを読んでしばらく、私は笑い転げた、ここまでうまくいくとは正直思わなかった
なにが、うーぱっくはゆっくりにあらず(真剣)だよ、私の腹筋を破壊する気か
ともかく、これでゆっくり共とうーぱっくの信頼関係はズダボロだ、ほっておいても、お互い憎しみ合い、罵り合い、際限なく争い続けるだろう
それこそ、どちらかが絶滅するまで

私にとって、あの三匹がこれから先ゆっくりしようが、どうしようが知ったことではない
最高にゆっくりした人生を送ろうが何をしようがどうでもいい
私の思いつきでゆっくり達が二つに分かれ、争い合い殺し合っているという、この状況

間接的にではあるが、私は幻想卿中のゆっくりを24時間虐待していることにならないだろうか
そう考えると、おかしくて、楽しくてたまらない

今日だけは温かいミルクや、20分のストレッチなしでも朝まで熟睡ができそうだ、私は寝室に向かうとそのまま眠りについた


作:ゆっくりな人

以前書いた虐待

ゆっくりカーニバル
臭い付きゆっくり(上)
臭い付きゆっくり(下)
ゆっくり移植

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最終更新:2022年05月03日 19:16