※比較的善良な飼いゆっくりが食べられます
嫌な方はすぐにブラウザを閉じてください






















部屋の中にクリームまみれのゆっくり、床には四散したクリーム

返り血ならぬ返りクリームまみれのれいむは死んでいる訳ではないが何か抜け落ちたような表情で黄昏ていた

「終わったか?」

突然部屋にドス いやボールのように丸々と肥えた男が入ってきた

「ゆ・・・おにいさんおわったよ・・・あのこたちのかたき、うぐ・・・とった・・・」

何かを思い出したのか涙がとめどなく溢れ出し嗚咽が言葉を遮る

「ああ辛かったろう。思いっきり泣いていいんだよ」

「おにいざぁぁぁぁぁん!」


男に飛び込んでいくゆっくり
どうやらこの男はこのれいむの飼い主のようだ



このれいむは2ヶ月ほど前にこの太ったおにいさんに拾われた

突如やってきたドスの群れに住処を追い出されボロボロになっていたところをこのおにいさんに拾われそのまま飼いゆっくりとなった 
伴侶であるまりさと共に

餌は自分達で探す、あまり五月蝿くしない、他人に迷惑をかけ捕まっても助けないという条件付で部屋をひとつ貸してくれた
はじめは不慣れな環境に戸惑ったがおにいさんが餌のありそうな場所を教えてくれたり残飯をくれたり
それに愛するまりさがいてくれたおかげでゆっくりと暮らしていくことが出来た
そして程なくして夫婦の間に子供が5匹産まれ、れいむはえさ集めに忙しい日々を送っていた

そして1週間前えさを持ち帰ると家族は皆朽ちた饅頭と化していた 
これ以上の幸せは無い。これからもゆっくり暮らせていける。そんなことをまりさと話していた矢先の出来事だった

「アリスの仕業か」
唖然としているれいむの後ろからおにいさんがそう告げた
泣き叫び子供の口においしいといつも言っていた木の実を押し付け、愛するまりさにゆっくりしていってねと声をかけ続けた
いつも自然にこぼれる笑顔は消え、幽鬼の様な顔をし取り憑かれたかのように家族を起こそうと躍起になっては倒れての繰り返しの日々を送っていた

そして今日おにいさんがまりさ達をおそったありすを捕まえてきたのだ
透明な箱に入れられたありすは悪びれも無くまりさとその子供達ですっきりしたと答え、さらにれいむともやらせろなどと要求をしてきた
そのあまりの傍若無人さにいつもはやさしいおにいさんも憤怒し、おにいさんは箱から取り出すとシートの敷いた床に叩き付ける
「このド外道に止めを刺すなり生かして逃がすなりれいむの好きにしなさい」
そう言っておにいさんは部屋から出て行ったのだ



「少しは落ち着いたか」

おにいさんが部屋の掃除を終え金属のボールを抱えとコーラを脇に挟み手に皿を持って縁側にやってきた
ドカッと縁側に腰掛けれいむを摘み上げてひざの上に乗せる。今までなら暑苦しいと嫌がったがそんな事を気にする気にもなれない

「まあ少しでもいいから何か腹に入れとけ」

豪快にコーラを飲みしながら皿に載ったお菓子を進めてきた
少し齧るが味がよく分からない

「これはどうする?」

おにいさんはれいむにクリームの入ったボールを見せる
あの忌々しいアリスの中身だ

「そんなゆっくりできないものはゆっくりしないではやくすててね」

「そうだよな家族を殺した奴の中身なんて見たくないよな。すまなかった」

ボールを部屋に置くとおにいさんはまたコーラを飲みお菓子をつまんだ

「・・・おにいさんお願いがあるの」

「なんだい?俺に出来ることならやってやるぞ」

「れいむのこと・・・たべてくれない?」

「・・・チビ達に会いたいのか?そんなに生き急ぐ事も無いだろうお前はまだ若いゆっくりなんだし」

「ううん。いきててもたぶんれいむはもうゆっくりできないよ。あまりおいしくないかもしれないけどゆっくりたべてね」



「そうか、寂しくなるけどれいむの頼みだ。わかった食べてやる」

「ごめんねおにいさん。いままでやさしくしてくれてありがとう」

「いいってことよ」

おにいさんはにっこり笑って見せるとれいむを持ち上げ口元まで運ぶ

「ゆっくりあじわっていってね」

「いただきます」

まず一口。やわらかいれいむの頬が少しかじり取られる

「ゆうぅぅぅぅ」

「痛いか?嫌ならやめても」

「いややめないでね。ゆっくりがまんするよ」

「ああ分かった。おいしいよれいむ」

「ありがとうおにいさん」

生きたまま齧られる痛みは相当なものだろう。しかしれいむは歯を食いしばりこれでまりさ達のところへ行ける。そんな事を考え耐えていた
三口ほど齧られたところでおにいさんは突然ボールを引き寄せ中に入ったクリームをれいむに塗りつけだした

「ゆゆ!なにをしているのおにいさん!ゆっくりやめてね」

突然のことに驚く
あのクソ忌々しいありすの中身が肌にまとわり付くなど考えただけで鳥肌が立つというのに

「いやーちょっと味に変化が欲しくてね」

「いやだよ!アリスのなかみなんかぬらないでね」

「そうかいそうかい。これからアリスと口の中で一緒くたになっていくんだよー殺すほど憎い相手とごちゃ混ぜになる最後の気分はどうかな?」

おにいさんの表情に不穏な物が混じるのを感じる。今までれいむが見たことの無い表情だ

「おにいさんいじわるはやめてね!ゆっくりれいむだけたべてね」

「いやーでもれいむの餡子がどんどんおいしくなっていくよ?」

「いやあああああぁあああああああ」

どんなに拒否して嫌がってもおにいさんはかまわずありすのクリームを塗りたくっては食べていく
逃れようにもがっしりと掴まれているため動くこともままならない
あの優しかったおにいさんがどうしてこんな事を・・・
泣き叫ぶれいむなどどこ吹く風と おにいさんはゆっくりと一口ごとにれいむの餡子を舌の上で転がしその深みを増していく旨みを堪能している



「ところでれいむちょっと聞いてくれないか」

「うううぐすっ・・・なにおにいさん・・・」

2割ほど食べられたところだろうか、多少弱ったとはいえまだれいむの意識のははっきりしている

「ホントにあのアリスが君の家族を殺したのかな?」

「ゆ?なにをいってるのおにいさん?あのありすもこのへやでまりさとこどもたちと・・・すっきりした
っていってたでしょ?」

「うん。でもあの部屋にいた別の家族だったかも知れないでしょ?」

「それはないよおにいさん。だってみんなじぶんのかざりつけてたよ」

「もしれいむの家族から飾りをとって付けてたとしたら?」

「ゆゆ?何を言ってるのおにいさん?」

「あの部屋にいたのは違う家族で、れいむの家族から取った飾りをしていてアリスに襲われたとしたら?」
「ゆ?」

ゆっくりは飾りで固体を確認している
故に黒ずんだあの塊が自分の家族の飾りを付けていたら自分の家族と勘違いしてしまうだろう
しかしわざわざそんな事をするだろうか?家族で飾りを失ったゆっくりが入り込んで奪った?しかしあの場所で争ったような後は無かった

れいむはおにいさんが自分を元気付けるために家族は生きているかもしれないという嘘をついているのかと考えた
しかしなぜ今になって?

「もしおにいさんがれいむの家族の飾りを別の家族に付けてあの部屋に入れて、れいむの家族を別のところに移していたとしたら?」

「ゆっ?ゆ!もしかしてあかちゃんたちいきているの!」

「そうだとしたら?」

「ゆゆゆゆゆ!おにいさんれいむをたべるのはやめてはやくあわせてね!」

「何言ってるんだ?赤ちゃんなら近くにいるだろう?」

「ゆ!」

きょろきょろと庭を探す

あの茂みか?木の枝の上か?生垣の隙間か?

「ゆ、おにいさん早く離してね。れいむはあかちゃんをさがさないと」

「どこを探してるんだよほらここに」

「ゆーう?」

そういって皿をれいむの見えるところに持ち上げるおにいさん
皿?おにいさんのもってきてくれたお菓子が・・・
れいむにとっては最後の晩餐とも言えるその一口サイズの・・・欠けた・・・揚げ饅頭

「おにいさんこれ・・・」

「ああそうさ、それが君の赤ちゃん だ っ た ものだよ」

「!!!」

その揚げ饅頭は苦悶の顔を浮かべたているようにも見える

「」

「そう生きてたんだよ君の家族は
君が見たのはそこら辺で捕まえたまりさの家族。それをあの部屋でありすに襲わせてれいむの家族の頭飾りを付けたそれを君は勘違いしたんだよ」

「・・・なんでこんなことしたの・・・?」

「君を美味しく頂くため」





「ゆぎぎぎぎぎじね!ゆっくりしないでじね」

「おお怖い怖い。自分の子供も平気で食べちゃうゆっくりは怖いねえ」

「おばえがだべざぜだんだ!ゆっぐりじないでじね!ずぐじね!」

ゆっくりにこんな表情が出来たのかというぐらい顔は赤く目は今にも飛出し、歯も折れるのではないかというぐらいに食いしばり齧られた跡からびゅっびゅと餡子が迸る

「じねじねじねじねじねじねじねじねじねじねじねじね」

「どうだい今まで仲良しだった相手に裏切られて?悔しいか?悔しいだろ?」

「ぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎgぐあ」

おにいさんいや鬼意さんか は再び食べることを再開した
今までよりペースト上げれいむの怨み言をBGMに軽やかに食い進む

「ほーら恨め恨め、お前のなかみがどんどん美味しくなってくぞ」

たまに煽りを入れることも忘れない

「ごのおに!あぐま!」

「おっと俺はそこらの鬼意さんと一緒にすんなよ?俺はお前らを苛めて食べる事を専門にした鬼意さんまあ虐食鬼意さんてところかな」

「じね!とっととじね」

「いつか死にますよーっとあーおいし」


れいむが物言わぬ饅頭と成り果てたところで虐食鬼意さんは食べるのをやめた

「よっこらしょっと」

鬼意さんは重い腰を上げ、食いかけのれいむだったものを皿の上に載せ部屋の中の箪笥へと近づく
箪笥の上には丸い穴が2つ開けられたダンボールがあった
それを下ろして蓋を開けると中には帽子の無いまりさが詰め込まれている
このまりさ、やつれてはいるが先ほどのれいむに負けず劣らず禍々しいほどの形相をしている

「さあ次は君の番だよ」










虐食鬼意さんというのを思いついたから勢いで書いた
台詞はすぐに思いつくけど情景説明を書くのが苦手だわ・・・





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最終更新:2022年05月03日 15:13