農作業を終えた青年が、自宅に向かって、ゆっくりと歩いていた
不思議な事に、青年の後ろを二匹のゆっくりが、跳ねながら追いかけている
その二匹は、ゆっくりまりさと、ゆっくりれいむなのだが、それぞれ帽子とリボンがない
「まつんだぜ!まりさのぼうしをかえすんだぜ!」
「ゆー!れいむのりぼんをかえしてね!」
二匹の飾りは、青年が左手に持っていた
青年の耳には、二匹のゆっくりの叫び声が、はっきりと聞こえているはずだが、青年はそれに答えず、一定の速度で歩いていく
「ゆー!まりさのぼうしをかえすんだぜ!」
「ゆ!ゆ!れいむのりぼんをかえしてね!」
いくらゆっくりが叫ぼうとも、青年はひたすらに無視を続ける
ゆっくり達は、なぜ自慢の髪飾りを奪われ、無視されるのか分からなかった
二匹は、滅多に人の近付かない、森の奥深くで、豊富な昆虫や木の実などを食べて、ゆっくりと生活していたのだが
ゆっくりぱちゅりーに、人間という生き物が、畑という場所で、美味しいゆっくりできる食べ物を作っている、という話を聞いたため
周囲のゆっくり達が止めるのも聞かず、一度、人間の食べ物を食べに行こうと、人里まで降りてきたのだった
二匹は人里まで降りると、いつも暮らしている森と、全く違う景色に、大喜びではしゃぎまわった
「なんだかすごいばしょなんだぜ!」
「もりにとじこもっててそんしたね!」
そんな会話をしている二匹は、棒を持った、二本足で歩いている生物、すなわち人間を発見した
「ゆゆ!なんかへんなのがいるよまりさ!」
「ゆ!あれがぱちゅりがいってたにんげんだとおもうんだぜ!さっそくごはんをもらうんだぜ!」
ゆっくり二匹は、ぱちゅりーから得た、人間の情報を自分の都合のよいように、歪曲、修正して解釈したため
人間は、美味しい食べ物をゆっくりにくれる生き物、と考えていた
二匹は、青年の前に飛び出すと、元気にあいさつをした、自分達に、美味しいものをくれる相手には、元気よく挨拶してやろうと思ったからだ
「「ゆっくりしていってね!!」」
「さっそくだけどはたけのごはんがほしいんだぜ!」
「おいしいごはんをちょうだいね!」
二匹は、すぐにこの男が美味しいものをくれるだろうと、思っていた
しかし、青年は、二匹から飾りを素早く奪い取ると、そのまま歩きだした
そして、現在にいたる、れいむとまりさの訴えは、すべて無視され続けている
れいむも、まりさも、すぐにでも森に帰りたかったが、髪飾りを奪われている以上、そのまま帰ることはできない
「ゆっくりしてないおじさん!ぼうしをかえすんだぜ!」
「ゆっくりなおにいさん!はやくりぼんをかえしてね!」
悪口を言っても、褒めても男は無視を続ける
ゆっくりが喋る、男は何の反応も示さず歩き続ける、そんな状況が十分は続いただろうか、自宅に着いた男は家の中に消えていった
ゆっくりは、飾りを奪われたことも忘れて、初めて目にした、人間の家に驚き、感激していた
「でっかいおうちなんだぜ!とってもでっかいんだぜ!」
「ゆゆゆゆ!ここならとってもゆっくりできそうだね!」
そんな会話をしていると、家の中から出てきた人間に髪の毛を掴まれ、強引に家の中へ引きづり込まれた
「いいたいんだぜ!ひっぱらないでほしいんだぜ!」
「ゆぅぅぅ!いたいよ!ゆっくりやめてね!」
若者は、れいむを玄関に落とすと、殺さない程度に踏みつけた
「ぎゅびゅ!!!」
「れいむ!おじさんやめるんだぜ!れいむをいびゅ!!」
まりさが最後まで言わないうちに、男はその頬を平手で打っていた
「い…いたいんだぜ!やめう゛ぅ!」
男は再び、先ほどより少し力をこめて、まりさの頬を平手で打つ
男はそのまま、まりさの頬を叩き続ける、見ようによっては愛嬌のある顔は、平手打ちを喰らうたびに左右に揺れる
「いだい!びゅごめゆ゛っごめんなびゅびゅ!!!」
必死に許しを乞うまりさを無視して、男はまりさの頬を叩き続ける
「うぅぅ!!うぅ!!!!!!」
一方、男の足元ではれいむが、まりさとは比べ物にならない、苦痛を味わっていた
男はゆっくりと、しかし、確実に足に掛ける力を強め続けている
「うぅ…う…ぅぅ」
男から逃れようと、もがけばもがくほど、男から受ける圧力は高まっている
「ゆ!びゅ!!…ぅう…う!!!!」
自分の皮が伸びていく、体内の餡子が押しつぶされていく、抗い様のない苦痛
非力な、れいむの出来ることは、顔を真赤にして、耐えようのない痛みを受けながら、うめき声をあげることだけだった
男は、実に五分間の間、二匹のゆっくりを叩き、踏みつけ続けた
男は、顔を真っ赤にはらしたまりさと、頭が少々へこんだれいむを竹でできた、虫籠ならぬ、自家製のゆっくりかごに入れると、家の中に入って行った
男は食事に風呂を済ませると、二匹のゆっくりの前に、彼らの髪飾りをもって現れた
「ゆ!ぼうしをかえしてだぜ!」
「れいむのりぼんをかえしてね!」
男は、籠の中で騒ぐ彼らの前で、帽子とリボンを玄関に落とすと、それらを思い切り、踏みにじった
「やややめるんだぜ!!!はやくやめるんだぜ!!!!!」
「れいむのりぼんをふまないでね!!!!ゆっくりせずにやめてね!!!
しかし、男の感情のない、冷たい瞳で見つめられると、眼の前で大事な帽子を踏みつけられているにもかかわらず、ゆっくり達は、なにも言えなくなった
自分達の、目の前にいる生物が、決してゆっくりの力では、敵わない事は、さすがのゆっくりブレインでも、理解できた
二匹は、震えながら、自分達の髪飾りが、蹂躙されるのを見ているしかなかった
男は、そんなゆっくり達に見せつけるように、何度も何度も飾りを踏みつける
男が足を退かす頃には、二匹にとって大事な、大切な髪飾りはボロボロになっていった
「れいむのれいむのりぼん…」
「いやなんだぜ…かえりたいんだぜ」
男は、滅茶苦茶に踏みつけた髪飾りをそのままに、自分の部屋に戻って行った
二匹は、しばらくの間、己の不幸を呪い、汚され、傷つけられた髪飾りに、涙を流し、人間にすさまじい恐怖を覚えた
二匹は、また男が来るのではないかと、びくびくしながら過ごした
「ゆ…もしももりにかえれたらにどとひとざとにはおりないんだぜ…」
「ゆぅ…にんげんはゆっくりゃよりつよくて…ゆふらんよりもいじわるだよもりにかえりたいよ」
二匹はそのうち眠ってしまった、極度の疲労と恐怖、髪飾りを滅茶苦茶にされた、精神的なショック、空腹などが、彼らを眠りの世界にいざなった
れいむは夢を見ていた、子供のころ、姉妹たちと楽しく遊んでいた頃の夢だった
鬼ごっこや、かけっこ、かくれんぼなどをみんなと一緒に、やっている夢
「いたい!いたいよ!!!」
れいむは、髪を引っ張られる痛みで、目を覚ました
男の目線まで釣りあげられると、昨日のまりさが受けていた平手打ちを食らった
「いだ!やびゅ!ゆびゅ!いだいいだいぃぃ!!!!」
何度となく、男に平手打ちを喰らう、下では昨日のれいむの様に、まりさが男に踏みつけられている
「っづう〜…うぅう!!」
まりさの、綺麗な金髪を男の足が踏みにじっている、まりさも、昨日の自分の様に、皮の伸びる痛みと、餡子を押しつぶされる激痛を味わっているのだろう
男は、昨日のより多めに十分間ゆっくり達を痛めつけた
ボロボロになったゆっくりを籠に入れると、男はゆっくりの入った籠を持って、昨日二匹に出会った場所に連れて行った
二匹を籠から放り出すと、昨日自分の手で滅茶苦茶にした、二匹の髪飾りを投げ渡した
二匹は、それぞれの髪飾りを咥えると、跳ねることはせず、地べたを這いずりながら、森へ向かって逃げて行った
二匹は、男に背を向けていたため気付かなかったが、男は去っていく二匹をまるで、卒業生を送り出す、担任教師の様な目で、見つめていた
「ふー、彼等もこれに懲りて、二度と人里に下りて来る事は、危険だということを学んだでしょう」
そんなことを言うと、青年は首にかけていた手拭いで、目からあふれ出る、心の汗を拭いとった
彼は自称、愛のゆっくり熱血教師、通称、ゆっくり体罰教師と呼ばれていた
ゆっくりに口で言っても駄目だ、彼らに物を教える、最も効果的な方法は肉体言語だ、というのが彼の考え方だった
殴って、蹴って、人間がどれほど恐ろしいか教えてやれば、彼らは金輪際、人里へは下りてこない
これで、人間の恐ろしさを知ったゆっくり達は、虐待お兄さんに捕まって虐待されたり、畑のトラップで死ぬ事もなくなる
教育の力で、あの可愛い生徒達は、大自然の中、のびのびと暮らしていく事ができるのだ
「可愛いゆっくりの未来を守るためには、体と体、心と心の、ぶつかり合いが大切なのです」
晴れ渡った青空に向かって、そう呟くと、男は家に帰っていった
ちなみに、男から愛のこもった教育を受けた、生徒達はというと、結果的には男の言うとおり、二度と、人里には近づかなかった
しかし、大自然の中、のびのびとは暮らしていくことはできなかった
れいむは、長く頬を張られ続けたせいで、頬の皮が、柔らかく、破けやすくなっていた
ゆっくり体罰教師に、地面に投げつけられたせいで、右頬には大きな穴があき、這いずるたびに、餡子が漏れ出した
れいむは自分の体から、命の元が、徐々に流れ出ていくのを感じながら、二度と覚めることのない眠りについた
まりさは、柔らかい饅頭の体で、人ひとり分の体重を長い間、かけ続けられたせいか、跳ねることができない体になってしまっていた
ミミズのような遅さで、這いまわることしかできない身体では、敵から逃げることも、獲物を追う事も出来ない
そんなゆっくりが、厳しい自然界で、生き延びることができるはずがなかった
その日のうちに、まりさはれみりゃに食い殺されてしまったそうだ
作:ゆっくりな人
以前書いた虐待
ゆっくりカーニバル
臭い付きゆっくり(上)
臭い付きゆっくり(下)
ゆっくり移植
きらーうーぱっく
最終更新:2022年05月03日 15:33