それから一ヶ月後──。
爽やかな朝の日差しに包まれた、人里と大陽の畑の中間あたりに位置する草原にて、ゆ
っくりの群れがゆっくり暮らしている。
このゆっくりの群れは、一月ほど前に永住しようとしていた山林を人間たちに襲撃され、
命からがら逃げ延びた者たちによって構成されていた。
一ヶ月前の事件で多くの犠牲者を出したが、その後生まれた子供たちによって、すでに
個体数は事件前よりも多く──60匹を越えるほどになっていた。
「ゆっくりしていってね!」
「ゆっ! まりさぁ、いっしょにちょうちょさんたべよぉ~」
ゆっくりの群れは、基本的に気の合う者たちで構成されるため、だいたいどこも和気藹
々としているが、この群れは大きな苦難に遭遇したこともあって、非常にみんな仲が良か
った。
「ねぇ、おかあさんっ! ほんとにみたんだってば! ありすがあっちのしげみにいたん
だよっ!」
「ゆっ! だいじょうぶだぜ、れいむ! ありすがおそってきても、にげればいいんだぜ!」
この群れは、れいむ、まりさ、ゆっちゅりーで構成されている。かつては、ありす種も
群れにいたのだが、タチおよびリバのありすを排除していたら、いつの間にか一匹も残ら
なくなってしまったのである。
ゆっくりが群れを作って、平和な共同体とするためには、内部の最大の敵であるタチあ
りすを除かねばならないのである。
「まっ、まりさぁっ! いいよぅっ! まりさのまむまむきもちいいっ! れ、れいむ、
このままじゃ、もう……さ、さきに、すっきりしちゃうよぉっ!」
「れいむぅっ、れいむっ! い、いいぜっ! ま、まりさもきもちいいぜぇ……ゆゆぅっ!」
「ゆっ! こらっ! こどものまえでこうびきんしだぜ! しげみでやんないと、みんな
ゆっくりできないんだぜ!」
生殖に於いて、まりさ種の人気は高い。だいたいの個体がタチウケどちらもこなせる上
に、どんな種類のゆっくりとも子供を作れるからである。
ありす種も存在しない群れでは、まりさ種が繁殖の柱となる。また、まりさ種は行動力
があってエサを集める能力も高いため、リーダー格となる場合も多くあった。
「むーしゃ♪ むーしゃ♪ しあわせー♪ おはなさんおいしーっ!」
「むきゅ~、まだひざしがきびしいわ……」
「ゆぅ~……むにゃむにゃ、もうたべれないよー……すぅ……」
しかし、まりさ種よりもれいむ種の方が生まれやすいため、この群れの構成比率は、れ
いむ6、まりさ3、ゆっちゅりー1となっている。
れいむとゆっちゅりーの組み合わせでは、あまり交尾を行わないため、必然的にカップ
リングは、れいむとまりさ、ゆっちゅりーとまりさ、となる場合が多い。そして、あぶれ
たれいむはれいむ同士で交尾するため、さらにれいむ種が増える結果となる。
「むきゅっ! まっ、まりさぁ……も、もっとゆっくりしないと……ぱちぇ、しんじゃう
ぅっ……」
「ゆっ! ゆっ! だ、だいじょうぶだぜっ! ま、まりさのぺにぺにでごくらくにいっ
ていいんだぜ!」
「むきゅぅ~っ! ちっ……ちがっ……ほっ、ほんとのいみ……で……むきゅ……」
人間に襲われ多くの犠牲を出した反動からか、この群れは繁殖に力を注いでいた。
今もゆっくりたちは、思い思いに好きなようにゆっくりとしているが、寝る、遊ぶ、食
べる、ぼーっとするなどの行動をせず、激しく交尾を行うゆっくりがやけに多かった。
ここはゆっくりたちにとって、やっと見つけた安住の地であった──。
だが、その幸せなゆっくりタイムは、もうすぐ終わろうとしていた。
群れからやや離れた茂みの中、そこにありすたちが集結していた。
およそ100匹のありすたちは、全員がタチもしくはリバであり、バリネコありすは一匹
も居なかった。
「あそこが、あのおんなたちのはうすねっ! いい、みんな? わたしたちとかいはを、
おいだしたれんちゅうに、せいぎのてっついをくだすのよっ!」
リーダー格であるありすは勇ましく言うと、仲間たちを見回した。
「ふんっ! べ、べつにありすはまりさなんかすきじゃないわよ! ただ、まりさがれい
むとなかよくしてるのが、しゃくなだけよっ!」
「わ、わたしもっ! べ、べつにぱちゅりーなんかどうでもいいわっ! でも、ぱちゅり
ーがまりさとすっきりしてるのが、きにくわないだけよっ!」
「れ、れいむなんかすきじゃないんだからっ! そ、そう……ただわたしはとかいはだか
ら、いなかくさいれいむがほっとけないのよっ!」
ツンデレなセリフを口にしながらも、だらだらと涎を垂らし、目をぎらつかせるありす
たちは、リーダーの口上をロクに聞いていない。
このありすたちが望んでいるリーダーの言葉はただ一つ──。
「もうっ! ありすたちはとかいはなのよっ! そんなぎらぎらしたら、はしたないわっ!」
仲間たちの様子を見て、リーダーありすは頬を膨らませて怒って見せた。
だが、同じありすなのだから、美味しい獲物を前にした同志たちの気持ちも良く判る。
「っていってもげんかいみたいねっ! しょ、しょうがないから、もうがまんしなくてい
いわよっ! みんな! すきなだけ、れいむとまりさとぱちゅりーに、わたしたちのあい
をぶつけちゃいなさいっ!」
言うと同時に、自ら率先して先頭に立ってリーダーありすは進んだ。
本当はもうリーダー自身も我慢出来なかったのである。
「しょ、しょうがないわねぇ……あ、ありすもいってあげるわよっ!」
「り、りーだーがいくからわるいのよっ! あ、ありすはとかいはだから、りーだーにあ
わせるんだからねっ!」
「べっ、べつにまってなんかいなかったんだからっ! で、でもいけというからいくだけ
よっ!」
ありすたちは口々に自分の欲望を満たすためじゃないと言い訳をしながら、リーダーに
遅れじと猛然と突進を開始した。
数的に考えて、あぶれてしまうありすが出てしまうのだから、みんな必死である。
他の仲間より少しでも早く、目指す群れにたどり着かねばならないのだから。
早くすっきりするために、すっきり出来ずに終わらないために、競い合ってありすたち
は草原を跳ねる。
「ゆっ! なんだぜ? じひびきがするぜ?」
「むきゅ! あ、ありすだわっ! ありすが、こっちに……た、たいへんだわっ!」
100匹のありすが跳ねながら突進してくる音は、地響きとなって群れを震撼させた。
「いやぁぁぁっ! おかあさんっ! たすけてぇぇぇぇぇぇっ!」
「ありすだぁぁぁぁっ! に、にげるんだぜぇぇぇぇぇぇっ!」
だが、交尾中の仲間が多く、寝起きの仲間、食事中の仲間もいて、迎撃は出来ない。
そして、逃げようにも、それらのすぐ動けない仲間が進路を塞ぎ、逃げ足を妨げる。
群れはたちまちパニックとなった。
「こわいっ! こわいよぉっ! まりさぁぁぁぁっ、たすけてぇぇぇぇぇっ!」
「むきゅぅ~……ぱ、ぱちぇを、ふ、ふまないで~」
「れっ、れいむぅっ! じゃまだぜぇぇぇっ! どけぇぇぇっ!」
混乱し、怯え、逃げまどう、ゆっくりの群れを、金色の津波となったありすの軍団が飲
み込んでゆく──。
あるありすは、自分と同じぐらいの大きさのまりさに襲いかかった。
「まっまりざぁぁぁっ! あんっ! あふっ! ふんっ!」
完璧なまでに臨戦態勢を整えた器官を、受け入れ準備がまだなされていない、まりさの
生殖孔にぶち込んだ。
「ゆぐぅぅぅっ! や、やべで……あじずぅぅぅぅっ……!」
好きでもない者に犯される苦痛に、まりさは泣いた。
「ちっ、ちいさいれいむぅぅぅぅぅっ! かっ、かわいいっ! すきぃぃぃっ!」
まだ未発達の、どう見ても交尾に耐えられそうにない子れいむを、このありすは犯して
いる。
「ゆぎゅっ! ゆ゛べっ! お゛、おがあ゛ざ……ぐびゅっ……」
母に助けを求めながら、キラーファックによって子れいむは短い生涯を終えた。
しかし、子れいむの死に気付かないありすは、自分がすっきりするまで、物言わぬ骸を
犯し続けた。
「ぱぱぱぱっおあちゅじぃぃぃぃっ! ずぎぃぃぃぃっ! びょうじゃぐっごぉぉぉっ!」
相手の体力や身体の心配などはせず、自分のペースでありすはゆっちゅりーを犯す。
「む……むきゅ~……ゆ、ゆる、ゆるじでぇぇぇ……あ、ありず……むぎゅぅ……」
普通に愛を育み、念願かなってゆっちゅりーとの交尾へと至ったありすならば、じっく
りと前準備に時間を掛け、弱い身体を気遣いながら行為を行うのであるが、レイプである
以上そのような配慮はなされない。
強姦者がすっきりするまで、ゆっちゅりーは命を削られる苦痛に耐えるしかなかった。
そして、耐えきったとしても、すぐに次のレイパーに犯される。
「あああああっありずぅっ! ありすかわいいよぉぉぉぉぅっ!」
れいむ、まりさ、ゆっちゅりーとの交尾にあぶれてしまったありすが、同じくあぶれた
ありすを襲う。
「ああっ! ありすぅっ! いいよぉぅっ! ありすだいちゅきぃぃぃぃっ!」
たまたま相手がリバのありすだったためか、ごく普通のありす種同士の交尾と同じよう
に、二匹は周りの目もはばからず嬌声を上げ、快楽を貪り合う。
ゆっくりの生殖には、色々な方法があった。
その一つが、ゆっくりの言葉で言うところの「ぺにぺにをまむまむにいれる」方式の交
尾である。
ぺにぺにとは、いわゆる男性器に相当する器官で、出産時は産道となる顎の部分から生
えてくる。
ゆっくりの産道と子宮は、皮肌で出来た袋のようなものである。普段は顎のあたりの薄
皮の下に隠れているが、出産時は薄皮が剥がれて露出する器官である。
妊娠していないゆっくりは、この産道と子宮を体内から体外へ突出させて、いわゆる男
性器相当の器官とする事が出来る。
この産道&子宮を突出させて作った男性器は、表面は皮肌でその中には餡子が詰まって
いるため、硬さ的には人間のペニスとあまり違いはない。
形状的には、産道がペニスの竿部分、子宮が亀頭部分となるわけである。
子宮は袋と言っても、体内から胎児へ養分を送るため、一部開閉する箇所があり、そこ
が男性器で言うところの鈴口となるのであった。
鈴口からは、絶頂時に精子となる餡子粒──種類によっては液体の場合もある、を射出
するのである。
まむまむに関しては、いわゆる膣と尿道と肛門に相当する器官で、言うなれば鳥類など
が持つ総排泄腔から、産卵機能を除いた器官だと思えばわかりやすい。
この器官は、皮肌で出来た筒のようなものである。長さは身体の大きさにも依るが、だ
いたい直径の半分すなわち半径と同じぐらいの長さがあり、普段は髪の毛の下に隠れてい
る。
位置的には、人間の首で言うところのうなじよりも少し上のあたりの毛の中に存在する
器官であった。
この器官は、古くなった中身を排泄する事と、交尾時に相手の男性器相当器官を受け入
れる事の、二つを主な役割としている。
排泄は、古くなった中身を少しずつ筒にこびり付かせ、ある程度溜まった段階で「ぶり
っ!」と出すのである。この意味では、大腸および直腸的な役割も果たす。
また、固形物や液体の排泄だけでなく、食事の際に体内に取り入れてしまい、餡と混ざ
った空気のみを排泄──放屁する事もある。
そして生殖の際は、挿入された男性器的器官から射出された精子相当の餡子粒を、体内
に取り入れるための通路となる。
体内に入った異体の餡子粒は、体内の餡の一部と結合して受精餡子となり、子宮へと送
られて胎児となるわけである。
また、要は体内の餡に精子相当の餡子粒を受精させれば良いわけだから、人間と同じよ
うに産道を膣として交尾を行うことも可能であり、口から飲ませて生殖を行うことも可能
である。
ゆっくりには他にも様々な生殖手段が存在するが、この幻想郷に於いては、胎生の繁殖
はだいたいこのような仕組みで行われている。
そのような生殖システムとなっているため、
「ゆ゛ぐっ……ぐう゛っ……ゆ゛っ!」
「ま゛り゛ざぁぁぁぁっ! いい゛よ゛ぉっ! ぎも゛ぢい゛い゛っ!」
「あんっ! あ、あだっでるぅっ! ま゛りざの、あがぢゃんがぁっ……あ゛りずぉ、さ
ぎっぼぉっぶづがっでるくぅっ!」
「おっ、お゛ぐぢぃっ! まり゛ざのぉお゛くぢがぁっ、ありすのぉぐわえでるぅっ!」
このまりさのように、生殖孔と産道と口の三箇所を、三体のありすの男性器的器官によ
って蹂躙される場合もある。
産道に挿入しているありすは、先端に感じる柔らかい異物感が心地良く、それに誘われ
るようにもっと快楽を得ようと激しく動く。
ぶちゅと言う感触とともに、ぬるぬると生暖かい粘液で産道が満たされ、ありすが挿入
している器官に絡みついた。
「あはぁっ! つっ、つぶしちゃったぁぁぁぁっ! うひゃひゃひゃひゃっ!」
自分が何をしたのかを、はっきりと自覚したありすは、たまらない背徳感と爽快感に狂
ったような笑い声を上げた。
「ゆ゛!? ゆ゛……ゅ……」
──れいむとまりさのあかちゃん……つぶされ、ちゃった……。
口を塞がれているまりさは、静かに涙をこぼした。
順調ならばもう二週間ほどで生まれるはずだった、大好きなれいむとの愛の結晶は永遠
に失われ、その愛するれいむもまたありすに犯されている。
「い゛や゛ぁぁぁっ! やべでぇぇぇぇぇっ! れ、れ゛い゛むは……い゛、いい゛がら
ぁっ、まりざを、ま゛じざを゛お゛がずの゛や゛べでぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」
死ぬまで一緒と誓い合い、その証しを胎内に宿してくれたまりさが、目の前で見るも無
惨に犯されているのを見て、れいむは自身も犯されながら必死に懇願した。
「れっれい゛ぶぅっ! まじざよりっ、ありす゛をぉぉぉっ! わだじをっ、あいじでぇ
ぇぇぇぇっ!」
れいむを犯しているありすは、そんなれいむの言葉が気に触ったのか、より一層激しく
身体を動かす。
まりさを犯していたうちの一匹、産道に挿入していたありすが、まりさの身体から離れ
れいむの前にやって来て、
「あははっ! ぶざまなれいむっ! あんたとまりさのあかちゃんなら、ほぉら!」
そう言って、餡子と皮肌の破片が付着した己の器官を突きつけた。
「う゛っう゛ぞぉぉぉぉぉっ! い゛や゛ぁぁぁぁっ! むぐっ!」
目を見開き慟哭するれいむの口を、ありすの男性器的器官が塞ぐ。
「ほら、れいむぅっ! あんたとまりさのあかちゃんのあじよっ! ゆっくりあじわって
ね!」
嬉しそうにありすは言うと、れいむの口内を犯し始めた。
「やべでぇっ! あじずぅっ! ぞぶな、じだらぁっ……う゛、う゛まれぢゃう゛っ!」
また別の、出産を間近に控えていた霊夢は、ありすの情け容赦のないデスファックによ
って産気付かされた。
「い゛い゛よぉぅっ! う、う゛んじゃえぇぇぇっ! じゅっ、しゅっざん、ぷ、ぷれい
もぉっ、ありずはぁ、どがいはだからっ! だのしめ゛るわぁっ!」
もちろんありすは、制止の声など聞く耳を持っていなかった。
逆に興奮したありすは、より激しく容赦なくれいむの生殖孔を蹂躙する。
「や゛べ、でぇぇぇっ! ゆ゛っ! ゆ゛ぎぃぃぃぃぃっ!」
堪えようとしても、産道が開いてしまう。
「あ゛ぁっ! れ゛い゛む゛ぅっ! う、う゛むのねっ! い、い゛よ゛ぉっ!」
早く産めと言わんばかりに、ありすはれいむの胎内から赤ん坊を押し出す勢いで突き上
げる。
「あがぁぁぁっ! や、や゛だぁっ! ごん゛なのい゛やなのにぃっ……う゛っ、う゛ま
れる゛ぅぅぅぅっ!」
必死に産道を閉じ締めようと力を込めるが、そんなれいむの努力も虚しく、胎児はどん
どん外へ向かって進んで行く。
「あははっ! すごいっ! このれいむこうびしながら、こどもうんでるわぁっ!」
近くに居た、ちょうど一休み中のありすが嘲るように笑いながら近付いてきた。
じろじろとありすは、開ききりった膣口的な産道の出口を眺める。
すでにもう胎児の頭が中程まで出てきている。
「あははははっ! うまれるこはれいむよっ! だれのたねかしらっこのれいいむはっ!」
好意ではなく悪意で、ありすは生まれてくる子の種類を、母になろうとしているれいむ
に教えた。
「ゆ゛ぐぅぅぅぅぅっ! ゆ゛がぁぁぁぁぁっ! ……うぅっ……はぁ……」
耐えきれず、れいむは赤ん坊を産み落とす。
「……ゅ……」
早産だったためか、産声も上げず、ぽとりと赤ん坊は産道から落ち出て転がった。
「あははははっ! おめでとう、れいむ! ごしゅっさんおめでとうっ!」
眺めていたありすが祝福の声をかけた。
「あぶぅっ! う゛、う゛まれたのぉっ? ご、ごっぢもだしぢゃうっ! ず、すっきり
しぢゃぅぅぅぅっ!」
犯しているありすから、れいむの体内へ新しい胎児の素が注ぎ込まれた。
「ゆぐっ……ゆっ……あ、あがぢゃん……れ、れいむの……」
母となったれいむは、体内を愛してもいない好きでもないありすのクリーム精液で汚さ
れつつも、産み落としたばかりの赤子を案じる。
「ああっ! うまれたてっ! うまれたてのれいむっ! かう゛ぁいいぃぃぃぃぃっっ!」
そんな母れいむの目に映ったのは、生まれて早々犯される我が子の姿だった。
「い゛っ! やっ、や゛べでぇぇぇぇぇぇぇぇっ! ごろ゛ざばい゛でぇぇぇぇぇぇっ!」
まだ産声すら上げていない、目も開いていない我が子が犯される光景に、母れいむは絶
叫した。
「あはっ! もうしんじゃってるわ! しゅっさん、そくふぁっくされて、しぼう、ね!」
死体となった赤子れいむを犯しながら、嬉しそうにありすは残酷な事実を告げた。
「ゆぎぃぃぃっ! や、や゛べでぇっ! うんう゛んもれぞうだぜぇっ、ありずぅっ!」
こちらでは、ちょうど便意を感じていたのに、排泄する間もなく犯されたまりさが、悲
痛な声を上げている。
「ま、まりさぁっ! すっ、すかとろぷれいねっ! いいのよっ! ありすはっ、とかい
はだから、まりさのうんうんもあいするわっ!」
もう、なんでもありである。
あちらでは、犯し殺したゆっちゅりーの死体を犯すありす。
そちらには、あぶれて同種同士で犯し合うありす。
こちらでは、数匹のありすたちが、あえて中にクリーム精液を射出せず、れいむの髪に
かけている。
また別のあちらでは、激しいファックの後、排泄餡子を漏らしてしまい泣くまりさと、
その排泄餡子を美味そうに食べるありすの姿が見える。
そしてまた別の方向には、犯しながられいむを食べるありすの姿も。
少し前までは、ゆっくりたちの平和なゆっくりプレイスであった草原は、こうして変態
複数乱交強姦死姦共食い食糞プレイ会場へと華麗な変貌を遂げた。
この饗宴は夕暮れまで、ありす種以外の動くゆっくりが居なくなるまで続いた。
生きている、れいむ、まりさ、ゆっちゅりーが居なくなってから、ありすたちはそれぞ
れ思い思いの方向へと散って行った。
襲撃のために集団を形成することはあっても、その集団で生活をともにする共同体を作
る気は無かったのである。
激しい交尾によって、ありすたちの数も半分ぐらいに減っていたが、都会派にとっては
些末な事であった。
ありすたちが去った草原には、食われなかったわずかばかりのゆっくりの破片だけが残
った。
胎生生殖ではない植物性繁殖が行われなかったため、頭から茎を生やした黒ずんだ死体
も残っていない。
結果として、60匹以上居た群れが一つ完全に滅び、ありす種も50匹近くが死んだのであ
る。
何も新たに生み出さない消費となったが、この程度ではゆっくり全体の個体数にはほと
んど影響を与えないのであった。
「また……派手に死んだもんだねぇ……」
夜になり月が輝く草原に、小町がやって来た。
死んだゆっくりの魂をエスコートするために。
「これじゃ、あたいは何往復すりゃいいのやら……おかげで最近はさっぱりサボれもしな
いし……やれやれだよ」
何をするでもなく、生前と同じようにその場でゆっくりしている魂を、うんざりとした
目で小町は眺めた。
「……おや? ああ、なんだ意外とかかったなぁ、お客さん方」
覚えのある魂が三つほど見つかり、小町はそれに話しかけた。
「あたいのこと、覚えちゃいないか。まぁあたりまえだね……うん、なんでもないさ……
あと二千九百九十九回頑張るんだよ」
そう言って、小町は鎌の柄で魂を殴りつけた。
「んー、運が良いってか早い魂は、一日に三回ぐらい稼げるんだけどねぇ……やれやれ、
誰がゆっくりへの転生なんざ考えたのやら……寝覚めが悪くて、早いところ真っ当な輪廻
に戻してやりたくて、あたいもちょいと真面目にならざるを得ないじゃないかっ!」
愚痴を溢しながらも、小町は素早く魂を回収してゆく。
「くそっ! これじゃ、ゆっくり虐めじゃなくて、あたい虐めだよっ! ばかやろうっ!」
小町は忌々しげに足下に転がっていた石を蹴った。
■END■
あとがき
ご笑覧いただきありがとうございます。A.Hでございます。
後味悪い話ですねぇ……虐待や虐殺しても、それを取り返す善行を積みたいところです。
ゆっくりの死後→山田様の裁判系で、別解釈のお話しをってなところです。
ゆっくりの交尾とか生殖の設定は、ネチョってよりも18禁エロ用設定ですね……美鈴と
れみりゃの愛あるエロの時に、設定だらだら書きすぎるのが微妙で削ったのをこっちに、
みたいな。
前回もご感想いただきありがとうございます。
微妙にスレ荒れると言うか、原作設定議論の種となる内容で申し訳ありませんでした。
原作設定のうち、解釈別れてる系のは今後なるべく気を付けます。配慮不足すみません。
最終更新:2022年05月03日 18:23