※ニコニコ・ガチムチ・カオス
 こういったものが苦手な方は読まないようお願いします




ゆっくり森の妖精3


ゆっくり達の住む森の中、ここに一軒の家が建っている。
ここはゆっくり専用の病院、そこでは日夜男達が傷ついたゆっくりを癒している。
人は彼らに敬意を込めて『森の妖精』と呼ぶ。

妖精の朝は早い。
日の出と共に床を出て、日課のトレーニングメニューをこなす。
人を救うには自分から、歪みねぇ肉体にこそ歪みねぇ魂が宿るのだ。

「ワイキキでベンチプレス!!・・・ んー?いかりやさん?」
「ゆあ・・あ・・・だずげ・・で・・・」
「あぁん!?」

いつものようにジムへ向かう兄貴、扉を開けるとそこには傷つき倒れたらんの姿があった。

「ちぇんが・・・ちぇんが・・・」
「生きろ!! 生きろ!! おいなりさん!!」

今にも力尽きそうならんの尻尾をフグリフグリと揉みしだきマッサージを行う。

トゥルルルル・・・

「ハロー?」
「鎌田さん? カモン、ナウ!!」




「点滴やるか・・・ん?」
「う・・・ちぇ・・・ちぇん?」

らんが目を覚ますと、全身を包帯で巻かれベッドに横たえられていた。
体中が擦り切れ、チャームポイントの尻尾も千切れ千切れになっている。

「最近どうなん?」

意識を取り戻したことに気付き、点滴を取り替えながら兄貴が聞く。

「ありすたちがちぇんを・・・ちぇんを・・・ちぇええええええええええん!!!!!」
「どういうことなの・・・?」

何でも話を聞くと、近頃ありす種達がちぇん種をさらっているらしいのだ。
このらんも立ち向かったのだが多勢に無勢。ちぇんは連れ去られ、最後の力を振り絞りゲイパレスまでやってきたのだった。

「カズヤ!! 付いて来いや、カモン!!」
「イェア!!」

森で一体何が起こっているのか、異変を解決すべく妖精達は動きだした。



「わがらないいい!!! わがらないよおおおおお!!!」
「おとなしくなさい!! あなたたちは とかいはなあいに うまれかわるのよ!!」
「やべでよー!! らんしゃまー!! らんしゃまああああああ!!!」
「最強☆トンガリコーン!!」
「「「ゆがああああああ!!?」」」

ありす達による一方的な蹂躙。そこへ突如として飛び込んで来た兄貴。
その鍛えられた肉体によってありす達は四方八方へと吹き飛ばされてしまった。

「ゆぐぐ・・・いったいどこのいなかもの・・よ・・・」
「いきなりなにするの・・よ・・・」

いらただしげに顔を上げるありす、だがその顔は次第に青ざめていった。
視線の先には鬼の形相の兄貴、その背後からはもうもうと闘気がゆらめき立っている。

「あれか・・・見せかけで超ビビってるな・・・?」
「「「ゆっ!!?」」」

じりじりと距離を詰める兄貴、そして次の瞬間

「ヴォウッ!!!」
「「「ゆぎゃあああああああ!!!??」」」

獣のような咆哮と荒々しいポージング。
荒ぶる妖精のポーズに、ありす達は泣きながら走り去ってしまった。


「「「らんしゃま、らんしゃまあああああ!!!」」」
「つらいのぅ・・・ヤス」
「まぁ色々ありますよね・・・」

ふっと闘気を収めると、兄貴は静かにらんの目蓋を閉じてやった。

「今日行っとこうか検査。カズヤ、行けぇなんばパークス!!」
「オーケー、レッツゴー!!」

そう言うと兄貴は傷付いたちぇん達を連れて来た道を戻り始めた。
一方カズヤは兄貴の指示に従い、ありす達を追い始めたのだった。




「未知のエリア・・・」

ありすを追って森を行く。
うっそうと茂った木々のせいで昼間というのに薄暗く、変わり映えない景色は方向感覚を狂わせていく。

「どっちにしようかな・・・ん?」

その時カズヤの鼻先を甘い香りがついた。焼け付くように甘く、それでいて香ばしい

「チョコレイトゥ?」

甘い香りにホイホイと誘われるままに進んでいく。草木を掻き分け、やがて大きな洞窟が見えてきた。

「つい最近は、岩に隠れとったのか?」

入り口から中を伺う。甘い香りに混じって微かに悲鳴が聞こえてくる。

「・・・やっぱりな」

そこではありすによるちぇんの虐殺、もとい屠殺が行われていた。

「わがらにゃい!! わがらにゃ!!? あにゃああああああ!!!!!」
「いなかものは いきているかちなんて ないのよ!!」
「ありすたちの とかいはなあいに なれることを かんしゃしてちょうだいね!!」

尻尾を食いちぎり寄って集ってちぇんを押しつぶしていく。
ぎゅうぎゅうと圧迫されるたびに勢いよくチョコと、掠れた悲鳴が絞り出されていく。
やがて声もチョコも出なくなったちぇんは、傍らにどしゃりと無造作に投げ捨てられた。
そこには何十何百というちぇんの亡骸が山積みにされていた。

「あのな、ケツの穴ちゃうわ!! ガリってなってんねや!!」
「「「ゆああああああ!!? どおじでごごにいるのおおお!!!??」」」

思いも寄らぬ闖入者に総毛立つありす達。
こんな惨い仕打ちを見た今為すべきことは唯一つ、森の平和を守るため戦うのみである。
おもむろに1匹のありすを鷲づかみ、ブチリブチリと髪の毛をむしりはじめた。

「ゆぎゃあああああ!!? ありずの もてかわへあー がああああああ!!?」
「ちん毛スメル!? チン毛スメル!?」
「ぐざぐないいい!! ありずのがみは ぐざくなあああああ!!?」
「「ゆびゃばっ!!?」」
「ストライク2!!」

ありすを投げ捨てコキコキと肩を鳴らす。そうして大きく息を吸い込み

「行くぞオラァ!!」
「「「ゆひいいいいいいい!!!??」

逃げ出そうとする1匹を掴みあげ、その股座をさわさわと探る。

「ゆああああ!!? やめでええええ!!!」
「チンチンがトレジャー!!」
「ん、ん、んんんんんううううう!!?」
「ちくわ!!」
「んんんほおお「ぷっちん☆ブスリ」

「ほぼばあああああああ!!!??」

ありすが絶頂の快楽を迎えた瞬間、カズヤはありすのぺにぺにを毟り取り、一層深く突き刺した。

「キャノン砲ーーーー!!!」
「ゆばばばばばば」
「「「どういうごどなのおおおおお!!?」」」

シャンプーボトルのように頭をヘコヘコと押される度にありすの中身が勢いよく発射される。
発射されたカスタードは凶弾となって逃げ惑うありす達に降りかかる。

「ホイホイチャーハン? 餡掛けちゃーはん?」
「いやああああ!!? ごっぢごないでえええええゆべっ!?」
「海老臭ええええぇぇぇぇぇ!!!」

ドピュッドピュッドピュッ
自走砲と化したカズヤ、だが終わりはあっけなくやってきた。

「もっど・・・ゆっぐり・・・じだがっだ・・・」
「あぁん!? 何で!?」

遂にはありすの中身は空となり、煙すら出なくなってしまったのだ。

「!! いまよ!! みんなでいっせいにかかるのよ!!」

これを好機と見たありす達、ドドドドドと波のように襲いくる。

「んんんー、マチュピチュオオォォォン!!」
「「「ゆっばああああああ!!!??」」」

が、ありすが束になったところで敵うわけも無く、あっさりと一蹴されてしまう。
「無礼なケツだ!! えーりん☆チョロQ!!」

パンパンパーンと小気味よいスパンキング音が洞窟内に木霊する。

「「「ゆびばべばああああああ!!!??」」」
「熱くなーれ日暮里!! 会ったらシコシコティーチャー!!」




「「「ずびばぜんでじだああああああ!!!」」」
「 言え!! 言え!!」

全員の臀部が等しくぷっくら腫れた頃、ようやくカズヤはその手を収めありす達に話を伺い始めた。

「もうずく ばれんたいん だがらああああああ!!!」
「まりざだぢに ぢょごぶれぜんどじで ぎにいられだがっだんでずううううう!!!」

何とこのありす達は自身の私利私欲のためだけに、これだけのちぇんを手に掛けたというのだ。

「歪みきれねぇ・・・この森から出ていけぇ!!」

流石のカズヤも怒り心頭、激しい怒声でぐわんぐわんと洞窟が震える。

「「「ずびばぜんでじだあああああああ!!!」」」

そうしてふぅと一息つき、カズヤは捕らえられているちぇん達を解放しはじめた。

「おにゃんこクラブ!! ニャン☆ニャン!!」
「たすっかったんだよー!! ありがとうー!!」
「おにいさんは ないすがいなんだねー!! わかるよー!!」
「にゃ~お、おにんにん!!」

擦り寄ってくるちぇん達を優しく撫でる。
その顔は先程までとは比べ物にならないほど穏やかだった。まるで目がビジネスマーンのようだ。
だがそんな束の間の静穏を破るよう、野太い声が大気を揺らす。

『騒々しいわね・・・どこの田舎物よ・・・』
「「「く、くいーん!!!」」」

クイーンと叫ぶや否や、先程まで観念していたありす達の目に色が戻り始めたではないか。

「ゆっふっふ、ばかないなかもの!! くいーんがおきたからには あなたにかちはないわ!!」
「せいぜいゆっくりしないで さっさとしぬことね!!」

口々に捨て台詞を吐きながら奥へと逃げるありす達。

「あぁん!? どういう意味!? ・・・・・おぉう!!?」

ズシン・・・ズシン・・・
大地を揺るがし現れたのは5~6メートルはあろうかと言う巨大なありす。
一騎当千、万夫不当。その圧倒的な姿やまさに

「呂布!!?」
『あなたが噂の田舎物ね? よくも私の都会派な子供達を傷つけてくれたわね』
「何だ・・・このデッカイの・・・」

やべぇ・・・マジやべぇ・・・流石のカズヤもマジでビビルわぁ。
しかし森の平和のため、これ以上不幸なゆっくりを出さないためにも討たねばならない敵である。

「うおあああぁぁぁぁぁあああ無理ぃぃぃ!!! やっぱり怖ええぇぇぇ!!!」

叫んだまでは良かったものの、たまらず脱兎の如く駆け出すカズヤ。
とはいえ相手が悪すぎる。無理もないことである。仕方ないね。

『逃がさないわよ・・・んっほ!!』
「ホモ!? ちょろ~ん!! ちょろ~ん!!」

クイーンのぺにぺにから発射されるクリーム、その威力は凄まじく洞窟の壁を削り取って行く。
カズヤはちょろちょろとどうにか猛攻を紙一重で交わすが、それも限界に近づいて来ていた。

『ん・・・っほっほっほっほっほっほ!!!!!』

ドピュピュピュピュ・・・ビチャア!!
「んぉう!!? ちくしょう、麺つゆが顔にモロ・・・!!」

洞窟内で跳ね返ったクリームがカズヤの顔を直撃したのだ。
命に別状はないが一瞬歩みが止まってしまった、そしてそれがマズかった。

『ゆっふん!!』
「サンドウィッチ!? 今日無理なのにぃ!!!」

どっしんという地響き、カズヤの体はクイーンの下に組み敷かれてしまった。

『このままあなたを潰してあげるわ・・・ゆっくりとね!!』
「ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙!!!」

がっぷりと押さえられ手足どころか声も出ない。
全身の筋肉が軋み上がり限界を告げ、ミシミシと嫌な音が体内から聞こえてくる。

(もう終わりだぁ・・・ビリー、みんな、すまん・・・)

薄れ行く意識の中で終わりの時を覚悟した。
だがその時、カズヤの脳裏に数々の思い出が走馬灯となって駆け抜けはじめた。



『最悪ってどういう意味だよ』
『ナウいゲイだと思ってたのに』
『蟹になりたいね』
『だらしねぇな』

『『『カアアァァズヤアアアァァァァ!!!』』』

(・・・強く・・・なりたい)

『あぁん? なんて?』

(強くなりたい!!)

『オーケー!! 起きろ、カモンナウ!!』



「強くなりたい!!」


『ゆあ?』
「全ては・・・チャンス!!」
『ゆああああああ!!?』

クイーンの吹き飛んだその下には、全身を闘気に覆われたカズヤの姿があった。

歪みねぇ賛美の心、だらしねぇ叱咤の心、仕方ない許容の心

臨死体験の中へリントン状態を迎えたカズヤ、その際彼は妖精達の声を聞き、妖精哲学を司る三心に触れた。
そうして彼は海苔パンをも容易く引き裂く力と共に真のナウいゲイ、スーパーカズヤとして復活を果たしたのだ。

『ゆくく・・・少し驚いたわ、でもお遊びはここまでよ!!』
「生意気やな・・・うんちくさいわ!!」

言うやいなやカズヤは駆ける。その体は低く地面を削り取るようだ。

『ゆほっ!!?』

さっきまでのだらしねぇ態度から一変、キレのある動きにクイーンは翻弄され容易に相手の組み手を許してしまう。

「離さんぜよ!! ぎゅううううううううん!!」
『ゆぐっくううう・・・!? は、離しなさい!!』
「離さんぴょん!! 言わば東京!!・・・よっこらあああぁぁぁぁっ!!!」

ガシリとクイーンの下腹部に取り付き、ぎゅうんぎゅうんと締め上げる。
そうして力任せに巨体を持ち上げる。必殺のフェアリーリフトだ。
肩にクイーンを担いだまま、勢いよくカズヤは回り始める。

「ナスビが楽勝!!ナスビが楽勝!!」
『ゆべべべべべ!!?』

やがて勢いが最高に達し、そこでカズヤは両の手からクイーンを解き放った。

「ナスビGO!!」
『ゆあああああんびぶっ!!?』

受身も取れず顔面から壁面に突っ込むクイーン、その顔は鍾乳洞が刺さり痛々しい様相になっている。

『い、いだあああああああ!!』
「どやねん、どやねん!! 反省したかオラァ!!」
『反省じまじだああああああ!! もう2度とごんなごどじませんがら許じでぐだざいいいいいい!!!』
「平家ボーイ!! 風神☆雷神ナイスデース!!」

思いを通じることが出来た、これでクイーンとその群れが血迷うことは二度とないだろう。
一度誤ってもやり直せばいい、許容の心に触れたカズヤは天使になった!状態であった。

『・・・隙ありよ!!』
「ナプキン!?」

だがこともあろうか、クイーンはカズヤに襲い掛かったではないか。

『みんな、出てらっしゃいい!! 今こそこの田舎物に鉄槌を下すのよ!!』
「「「くいーんにつづけー!!!」」」
「ふざけん、あぁお前!! 農夫!! 農夫!!」

おしくら饅頭のようにギュムギュムとカズヤを圧迫するありす達。スズメバチを覆うミツバチのようにも見える。
だがこれはカズヤの怒りに再度触れるだけの愚行でしかなかった。

「何がFuckだコラァ!!」
「「「ゆがああああああああ!!?」」」

激しい闘気と共に弾き飛ばされるありす達。学習しないんだね、仕方ないね。
仏の顔も三度まで。カズヤももはやデビルレイクバーマ、阿修羅のスポーツパンツ状態である。

「貧乳、1,2,3!! ビロビロやん!! あぁん!?」
『いふぁふぁふぁふぁふぁふぁんべぇ!!!??』

むいんむいんと力一杯クイーンの頬を抓り上げ、ハンマー投げのように放り飛ばす。

『ゆぎぎぎ・・・んぽおっ!!?』
「ヘイポコ♂チン!! Yes, チンチン握りた~い☆ 」
『ひぶっ!!? えぶっ!!? おぶっ!!?』

追い討ちとばかりに股間に拳を次々に叩き込んでいくカズヤ。
リズミカルな連打が入るたび、クイーンは白目を見開き身を震わせる。

「THE 卑猥!! THE 卑猥!! 割れ目DE☆ポン!!」
『ぽっぱっぽおおおおおおおお!!?』
「んんー、よく育ったナスビね!!・・・ でも破いちゃえ~♂」

ぐっちゃあぁッ!!!

『ありずのぺにぺにが・・・がが・・・がっは・・・』
「救いは・・・無い!!」

自身のナウい息子を眼前で解体され、クイーンはついに力尽きた。
だが問題はまだ残っている、部下のありす達だ。

「ま、まっでね!! ありずだぢの はなじをぎいでねえええ!!」
「わだぢだぢは ぐいーんにおどざれで いやいや やっでだんでずううう!!!」
「やらなげれば ぐいーんにごろざれで いだんでずううう!!!」
「んー、どうしようかな・・・?」

部下達曰く本当はこんな事はしたくなかった。クイーンが倒れた今、心をあらためて生きていくのだと言う。
もしこれが事実だとするならこれ程嬉しいことは無い・・・のだが

「・・・でもそんなの関係ねぇ!! 殺っちゃえ☆」
「「「どうじでえええええええ!!!??」」」
「いやぁ、蟹になりたいか!? 田舎もーん!!」
「「「なりだぐないいい!! ありずばいながものじゃないいい!!」
「カオスっぽい!? あぁ、カオスっぽい!!」
「「「びおらんてえええええええ!!!??」」」





その夜

「カズヤ!! 3時のおやつだ!!」
「チョコレイトゥ!!?」
「イェー!! 元気になるヤス!!」
「ナイスでーす!! ウホッ!?」
「ん? 何の問題ですか?」
「海老臭いっ!! 無理!!」
「あぁん、ひどぅい!!」
「えびくさいんだねー、わかるよー」
「しかたないんだねー」

こうして森の平和は守られた。
だが妖精達の戦いはこれからも続いていく、そこに守るべきものがある限り。






もう終わりだぁ!!






後書き

バレンタインというのに・・・すいまっしぇ~んwwwごめんなっしゃ~いwww


ムクドリの人

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最終更新:2022年05月03日 21:39