このお話にはバッチ設定を含みます
また、レイパー設定なども含みます
悪いことをしてないゆっくりが酷い目に合います








私はちぇんを飼っている。
虐待用ではなく、愛玩用としてだ
専用の家、ペットショップでは、まよひが型と呼ばれていたケージを買い与えてもいる
躾も隣の虐待派の男から話を聞き、上手く躾ける事が出来た
愛らしい姿で
「わかるよー」
と言っているのを見ると心が癒やされるようだ

「おしごとだねーわかるよーいってらっしゃいなんだねー」
ちぇんに見送られて彼は仕事に行った
「今日は遅くなるからご飯は多めに入れておいたからな」
「わかるよーきょういちにちぶんだねーゆっくりたべるよ」
そこそこ賢くなったため与えられた餌を一度に食べることはない
総量から1回でどれだけ食べていいかを判断することが出来る
今日は青年が遅くなるため1日分のご飯を置いていったので
青年が帰ってくるまでに回数を分けて食べる
ちぇんは青年を見送ったあと、自分のまよひがへと戻っていった
ちなみに、れいむ種用に神社型Type-Hと言うのもあるらしい
青年との暮らしでちぇんは幸せだった
ペットショップでケージにいた頃は不安だった
けれど、青年は専用のまよひがまで与えてくれ、ちぇんをとてもゆっくりさせてくれた
青年もちぇんと一緒にいればゆっくり出来るようでゆっくりとしてはこの上ないことだ
他にもお友達のみょんやぱちゅりーと遊ぶのも楽しく、文句の付けようなどなかった
ただ、出来ることなららんしゃまに会いたいとは思っていたが
(だめなんだねーそれはぜいたくだよー…)
金バッチを所有するちぇんは贅沢を理解していた
贅沢を望まないことをちぇんは何よりも優先しており、それが青年が気に入る原因の一つでもあった
食事を終えたちぇんは毛布を引っ張り出し、身をくるめるとスヤスヤと寝息を立てて眠り始めた
「わか…るよー…おひるね…なんだねー……」
暖かな日差しを受けて、ちぇんは微睡みの中へと落ちていった
コツンコツンと聞こえる音を子守歌のように聞きながら

その日、一匹のバッジ付きゆっくりが逃げ出していた
銀バッジを付けたゆっくり、ゆっくりれいむ
飼い主曰く、勝手に交尾をしたため茎を引きちぎり相手であろうゆっくりまりさを
虐待愛好家の元へと引き渡した
このれいむは正にその虐待愛好家の元へ愛するまりさを取り戻しに行こうとしていたのだ
そうして辿り着いた家屋の侵入しやすそうな場所へ石を飛ばしている
見つけた場所がガラスだったためいずれ割れてしまうだろう
「ゆっ!ゆっ!」
石を器用に口に含んでは飛ばす
繰り返しているとパリンという音がなった
れいむが見るとガラスにはヒビが入っていた
「もうすこしでわれるね!」
ヒビを確認すると一回り大きい石を口に咥える
そしてヒビ目がけて石をはき出した
「がらすさんはゆっくりわれてね!」
ガシャンとやや大きな音を立てて窓は割れた
幸運なことにれいむが入れるギリギリの大きさで
「ゆっくりはいるよ!」
割れた部分をくぐり抜けれいむは家への侵入を果たした
しかし、そこは虐待愛好家の家ではなくお隣の青年の家なのだ
「まりさぁぁぁー!!れいむだよぉぉぉー!ゆっくりでてきてねええー!!!」
れいむは大声でまりさに呼びかける
声が届けばきっとまりさは返事をするだろう
そうすれば助けることが出来る
「うにゃぁー…うるさいんだねー…」
返事をしたのはちぇんだった
「ゆゆ?どうしてちぇんがいるの?」
「れいむだねーわかるよー」
互いに目をあわせ互いを認識する
「けど、ここはおにいさんのおうちなんだねーれいむははやくでていったほうがいいよー」
そう、ここは青年の家だ
ちぇんは飼いゆっくりとして可愛がられているが、このれいむがどうなるかは分からない
少なくとも窓ガラスを割ったのだからそれなりの罰は受けるだろう
だから、ちぇんは出て行った方がいいと言った
ちぇんなりの優しさであり、早く逃げろ、と仲間を気遣ってのことだ
「ちぇんがまりさをかくしてるんだね!れいむはおこったよ!!」
しかし、それはちぇんの中でのこと
れいむの中ではここはまりさをさらった悪い人間の家で
目の前にいるのは悪い人間のちぇん
そう、れいむにはちぇんがまりさを隠している場所の門番の用に見えたのだ
ぷくぅーっと体を膨らましちぇんを威嚇する
「わ、わからないよー…まりさなんていないよー?」
「かくしてもだめだよ!れいむにはおみとおしだよ!!」
じりじりと間合いを詰めるれいむ
ちぇんも臨戦態勢へと移る
金バッジ取得ともなれば侵入してきたゆっくり一匹の撃退くらいは可能なのだ
「まりさをかくしちぇんはゆっくりしね!!」
先に仕掛けたのはれいむだった
急に飛び上がりそのままちぇんへと落下する
だが、それをただで受けるちぇんではない
持ち前の素早さを生かして素早く落下地点から遠ざかる
そうしてれいむが着地した瞬間を狙い皮を噛みちぎっていく
「ゆがああああ!!!」
痛みで叫び出すれいむに対して深追いはしない
ヒットアンドアウェイを繰り返してダメージを与えていく
これがちぇんの戦法である
「おねがいだからかえってねー、ちぇんはゆるしてあげるよー」
「ゆぎぎぎぎ…!!」
それがれいむを余計に苛立たせた
このちぇんはまだ余裕でしかも許すなどと言っている
まりさを浚ったちぇんが!
気が付けば怒りでちぇんがまりさをさらったことになっていた
だが、そんなことは些細なことだ
れいむは再びちぇんに飛びかかる
「わかるよーあたらないんだにゃああああっ!?」
ちぇんは軽々とれいむの攻撃を避けた
避けたのだが、突如として脚に激痛が走った
「にゃあああっ!!あしがいたいんだよー!!」
偶然の産物、ちぇんはれいむが侵入するときに割れた小さなガラス片を踏んでしまったのだ
人間でも小さなガラス片を踏めば怪我をすることがある
それがゆっくりならなおさらだ
「まりさをさらったちぇんはゆっくりくるしんでね!」
先ほどまでの怒りはどうしたのか、苦悶をうかべるちぇんを見て急に余裕をれいむは取り戻した
「まりさがさらわれてれいむはかわいそうなんだよ?やさしくしてあたりまえなんだよ?」
「にゃああ……」
ぽよんぽよんと跳ねて近づいてくるれいむに対してちぇんは痛みで動くことが出来なかった
れいむは近寄るとちぇんに体当たりをした
「れいむをいじめたばつだよ!」
そう言って体当たり、のし掛かりをして皮をちぎりとちぇんは深手を負わされていく
見た目の傷は深いが命に別状がないのが不幸中の幸いか
「わがないよぉ…」
自分はお兄さんのお家を守ろうとしたのだ
なのにれいむに負けてボロボロにされて…
深い哀しみをちぇんが襲った
「ゆゆ?ごはんがたくさんあるよ!」
そのころ、れいむはちぇんのまよひがを散策していた
まりさはこの家にいると思いこんでしまったらしく、部屋を荒らし回っている
「はふっはふっ、うめっ!これめっちゃうめっ!!」
まよひがには青年が置いていった1日分の食事があった
それをれいむは飼いゆっくりにあるまじき品のない食べ方でがつがつと食べていく
「ゆっくりまんぷくだよ!」
1日分の食事を1回で食べて満腹という大食漢
満腹になったゆっくりが次に求めるのは睡眠なのだが
「ゆー、なんだかすっきりしたくなってきたよ!」
まりさがさらわれたのは一週間ほど前
つまり、れいむは一週間すっきりしていないのだ
「しかたないからちぇんですっきりしてあげるよ!こうえいにおもってね!!」
「にゃあああ!!わがらないよぉぉぉ!おにいざあああん!!!」
れいむはちぇんに覆い被さるとすっきりし始めた
そうしてれいむは満足するとまよひがにあった毛布にくるまり昼寝をし始めた
「にゃぁあぁ……」
ボロボロにされ、慰み者にされてしまったちぇん
お腹の部分がぽっこりと膨れている
胎児型にんっしんっしてしまった
逃げようにもちぇんの脚にはガラスが刺さり、跳ねることも這うことも出来ない
「わがないよ…ちぇんは…ちぇんはぁぁ…」
大粒の涙がちぇんからこぼれた
ちぇんに出来るのはただ一つ。青年の帰りを待つことだけなのだった

青年が家に帰ると家の中は荒らされていた
引き出しは開けられ中の物は散乱し、ガラスは割られ、さらに食器も割られていた
極めつけはその犯人がまよひがの中で寝ていたことだ
犯人、ゆっくりれいむはちぇんに与えた餌を平らげ幸せそうな表情で眠っていた
青年は思わずちぇんを探した
まよひがはちぇんのお気に入りだ
それをこんなヤツに易々と渡すわけがない
男の心配通り、ちぇんは部屋の隅で震えていた
「大丈夫か、ちぇん!」
「ごめんなんだねー…」
そう言ってちぇんは下っ腹を隠す仕草をする
確かにそこはポコッと膨れていた
「まさか…」
「にんっしんっなんだねー…わかるよー…」
伏し目がちにちぇんは飼い主にそう告げた
それを聞いた青年は怒りが頂点に達した
青年はいつかちぇんに相応しい番を探すつもりだった
それを、あんなれいむ如きに…!
青年はまよひがかられいむを引っ張り出すと頬を思いっきりひっぱたいた
「ゆぐ!いたいよ!ゆっくりできないよ!!」
痛さで目を覚ましたれいむ
青年は手を休めずスパンスパンと頬を引っぱたいていく
「ゆがあああああ!でいぶのぼっべだがああ!!」
怒りの余り青年は相手がゆっくりだと言うことも忘れて本気で引っぱたいてしまった
れいむの頬には青年の手形が出来ている
勿論、頬は赤く腫れている
「ここはれいむのおうちだよ!ゆっくりできないおじさんはでていってね!」
更にれいむを床へと叩き付けた
ボスン!と床を跳ね、数度跳ねた後壁に激突する形で止まることが出来た
「おい、おまえがちぇんをにんっしんっさせたのか?」
「ゆぎぎぎ…!ゆっくりできないおじさんには」
青年はれいむを最後まで喋らせなかった
力一杯頬を摘むとそのまま思い切り引きちぎったのだ
「ゆぎゃああああ!!」
「もう一度だけ聞くぞ。ちぇんをにんっしんっさせたのはおまえか?」
「ぞうでずぅっぅ!」
先ほどまでの勢いはどうしたのか
頬引きちぎられてすっかり卑屈になってしまった
「どうして俺の家に来たんだ」
「ゆ?そうだよ!れいむはまりさをとりもどしにきたんだよ!」
青年にはまりさに関することは何も思い浮かばなかった
飼っているのはちぇんだけで、友人周りでもまりさを飼っている者はいない
「はやくまりさをだしてね!ぷんぷん!」
喧しいれいむを思い切り蹴飛ばすと、ちょうど隣人が顔を覗かせていたところだった
どうやられいむの叫び声を聞いて何事かと思ったらしい
流石に隣人に迷惑を掛けられないので青年は事情を説明することにした
「あぁ…もしかしてまりさって…」
そう言うと隣人は顔を引っ込めると一匹のゆっくりを連れてきた
透明な箱に入れられて弱り切ったゆっくりまりさを
「実はね、××さんのところのれいむをにんっしんっさせちゃったみたいなんですよ」
と、隣人も事情を話す
飼いゆっくりをにんっしんっさせたまりさは虐待愛好家である隣人の元へと送られてしまったのだ
「ゆゆぅ~まったくゆっくりできないじじいだよ!ぷんぷん!」
意識を取り戻したれいむは青年の足元で悪態を吐いていた
青年は聞き流していたがこの場で唯一反応するものがいた
「ゆ…れいむ…?」
隣人が箱に詰めているまりさである
「ゆ?まりさなの?!どこにいるの!?」
「でいぶぅぅぅぅ!!う゛ぁでぃざばごごだよぉぉぉ!!」
れいむからすれば高さが足りずまりさは見えない
逆にまりさからすると高低差と壁でれいむが見えない
互いに叫びながら互いを捜している
「あー…やっぱこのまりさが目当てみたいですねぇ…」
隣人は酷くすまなさそうな顔をしていたが青年はそれを見たとき、ピンと閃いた
「すいません、よろしければそのまりさもらえませんか?できれば箱ごと」
「別に構いませんけど…あなたはこちら側の人ではないでしょう?」
「ええ、ですがウチのちぇんを酷い目に合わせたゆっくりですから」
鬼気とした青年の表情に感じ入るものがあったのか、隣人はおまけと言ってもう一つ透明な箱をくれた
それと虐待用の軽い道具も
「足りないものがあったら声を掛けてください、すぐにお貸ししますよ」
「分かりました。それと、このまりさ何か変じゃないですか?」
「あぁ、底部を焼いてるんで動けないんですよ」
それを聞くと青年も納得した
ゆっくりを罰する上で効果的なのが底部を焼く、あるいは傷を付けること
野生のゆっくりが動けなくなればそれはただの捕食種の餌だ
そのまま自然に帰すのもよし、虐待を続けるのもよしと定番となった虐待だ
青年はまりさを受け取ると適当にその辺に転がした
別に大切に扱う必要はない、と投げ出したので箱は倒れている
「ゆっくりやめてね!まりさをもとにもどしてね!」
まりさの懇願を無視し青年はれいむも箱に詰めた
途中、喧しかったのでれいむのリボンを取り上げまりさの方の箱に入れた

それが終わると青年はようやくちぇんと向き合った
「無事でよかったよ」
受け皿にオレンジジュースを入れてちぇんに与える
ちぇんは舌を使いそれをすするが元気がない
「おにいさん…ちぇんはあかちゃんをそだてたいよー…」
ちぇんは知っているのだ
望まれない赤ん坊がどうなるかを
そして下手をすれば自分もどうなるかを
ゆっくりに総じて言えるのだが、例え望まぬすっきりで生まれても一度出来てしまえば
愛情が芽生えてしまう
そのため間引きが出来ずに越冬で死んでしまうケースも多い
しかし、青年は複雑だった
ちぇんの意志は尊重してやりたいが、あのれいむの子ども
ハッキリ言って叩きつぶしてやりたいところだ
が、瞳をうるませているちぇんを見るとそんなことも言えない
「…分かったよ。もし、赤ちゃんがちぇんと同じゆっくりだったら育ててもいいよ」
妥協点として青年が提示したのはちぇん種だった場合、育ててもいい
れいむ種だったら駄目だということ
「わかったよーしかたないんだねー…」
ちぇんも了承したところで青年は弱り切ったちぇんに餌を与え
れいむとまりさを連れて別室に移動していった


別室では青年がまりさとれいむを存外に箱から出した
箱を開け逆さまにして落としただけだが
「ゆっくりできないじじいはさっさとしんでね!それとおりぼんはかえしてね!」
「ゆぐっ!でいぶぅぅ!!」
れいむと違って跳ねることが出来ないまりさは顔から床へとダイブしそのまま床とキッスをしている
れいむはまりさよりも自分のリボンを優先しまりさの上に落ちた自分のリボンを取ろうとしている
「ゆゆ!とどかないよ!」
「でいぶぅ~はやくまりさをおこしてね!」
「まりさはすこしだまっててね!れいむはおりぼんさんをとらないといけないんだよ!」
ポンとれいむは飛び上がった。まりさの上に
「ゆっ!おもいよれいむ!はやくおりてね!」
「れいむのおりぼんさんゆっくりもどってきたね!」
器用に舌でリボンを付けるとれいむはまりさの上から降りた
そうしてまりさを起こした
「ひどいよれいむ!ぷんぷん!」
「ゆ…ごめんねまりさ!でも、おりぼんさんがないとゆっくりできないよ!」
青年はそこで部屋を出て厳重に施錠した
窓のないこの部屋の唯一の出口を塞いだの
「ばかなじじいはきえたよ!これでゆっくりできるね!」
れいむが見渡すとその部屋はゆっくり基準では広い部屋だった
「ここはれいむたちのおうちだね!」
そうしてれいむとまりさはお家宣言をするとそのまますりすりをし始めた
「まりさぁぁぁ!れいむさみしかったよぉぉぉ!!」
「でいぶぅぅ!ばりざもだよぉぉぉ!!」
今はまだすりすりだがやがてはスッキリーに発展していくだろう
それが地獄の始まりとは知らずに






後編へ)

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最終更新:2022年05月22日 10:50