昔々、幻想郷に虐待お兄さんがおりました。お兄さんは通常種も、希少種も、ノーマル
も、ゲスも、ドスも平等に虐待しました。胴つきは胴つきを活かす画期的な方法で、ぺに
まむつきぺにまむを持って産まれたことをゆっくり後悔する残虐な手法で、うんしーを出
すゆっくりは出さないゆっくりには出来ない手段で虐待されました。そうしてありとあら
ゆる虐待の果てに、お兄さんは幸せに天寿を全うしました。縁側でひなたぼっこをしてい
たお兄さんが最期に考えていたことは、自分が死んだら、蔵のゆっくりどもは誰が虐待す
するのだろう、ということでした。後日孫が蔵をあけたときには、うずたかく積み上がっ
た透明な箱の中、ゆっくりは家族でお互いを喰らいあって全滅していましたがそれは関係
ありません。


「貴方は生前ゆっくりを虐待しすぎた」
「いいえ閻魔様。私が犯した罪は、食べ物を粗末にしたことだけです」
「自覚してなおゆっくりを虐待した貴方の罪は重い。食べ物を粗末にし続けた貴方には、
餓鬼道が相応しい」


 こうしてお兄さんは地獄へ行きました。罪業の都合で食べ物は全て口に入る前に燃え尽
きてしまう設定なので、空腹と喉の渇きがお兄さんを苛むとかそんな感じです。ですが、
地獄には大量のゆっくりがいます。今回は話の都合で、ゆっくりは魂のある食べ物という
設定なのです。前述の通り、餓鬼なので施餓鬼によらない食べ物は食べられません。その
お兄さんがゆっくりを食べようとすれば……
「ゔわ゙あ゙あ゙あ゙!」
地獄送りゆっくりも燃え尽きるまでバーニング。塵も残りませんが、罪業尽きるまでゆっ
くりは全員強制地獄コンティニュー。ただゆっくりを燃やして楽しむのは3,760匹ほどで
飽きたお兄さん、今度は口に近づけて着火したら即座に放し、火が消えたらまた近づけ、
着火消火で楽しむことにしました。地獄の中の人も忙しいので、フェイントにひっかかっ
て燃やし尽くしてしまうことも希によくありましたが、見事なフェイントと感心はします
がどこも問題ありませんでした。プロの獄卒もドン引きの虐待美技でお兄さんはゆっくり
を虐待し続けたお兄さんは、道具無しでできるおよそ76,000通りのテクニックを使い切っ
たあたりで、ぴたりと虐待をやめました。それもそのはず、地獄には定番の透明な箱もな
ければ、共食いもさせられず、傷つけたところでゆっくりは飾りごとコンティニューして
しまうので、継続プレイが楽しめなかったのです。血の池地獄や熱湯釜茹でエリアへは、
ただの一餓鬼にすぎないお兄さんは関係ないので近づくことさえ許されません。


「大変です! 地獄で巨大な悟りエネルギーが発生しています!」
「自力で解脱しようというの?!」


「……こうして、新たな虐待を求め、輪廻を突き破った虐待お兄さんには、敬意をもって
Sirの称号が送られました。めでたしめでたし」
「む゙ぎゅう゛う゛! ちっともめでたくない゙ぃ゙!」
「それ以降、Sir.御多部名斎の尊名を唱えるととってもゆっくりできるという伝承が」
「さー、おたべなさい……ゆ゙っ!?」
めでたしめでたし

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最終更新:2023年01月13日 06:12