やぁ、僕はプロの虐待お兄さんだよ。
プロって事は虐待でお金をもらっているんだ。
でも、まだ僕は駆け出しで自分のお店を持つまでには至ってないんだ。
今日も先輩の開いたゆっくりまりさ専門虐待カフェ『ゴミクズ』でバイトをしている。

ステージではデス虐待お兄さん達がゆっくりまりさを虐待していっている。
彼らは怯えるゆっくりまりさの前に立ち、両手を伸ばし十字架を作ると、そのまま表情一つ変えずにゆっくりまりさに倒れこむ。
上から見た姿が十字架を逆さにしたように見える事から名づけられた『サバトダイブ』はデス虐待の開始の合図だ。
悪魔的な音楽と共に子どものゆっくりまりさ達は大き目の透明の箱に入れられ、
火のついた小さな松明が投げ込まれる。これは彼らの特有のパフォーマンスで子ゆっくりで地獄を再現する『ヘル・リフレイン』の一つ、
火炎地獄を再現した『ヴォルケイノパニック』、これは帽子をかぶっているゆっくりまりさ向けの虐待で、
帽子に火がついた子まりさは慌てて皆に助けを求めるが、皆は引火を恐れて逃げ回る。
しかし、逃げられる範囲にも限界があり、一匹また一匹と引火していき、最後には全ての子まりさが焼死する。


プロの虐待お兄さんの中には彼らのように店を持たず、ステージを借りてお金を稼ぐ人たちもいる。
先輩も元はゆっくりまりさ虐待渡り鳥として、いろんな虐待カフェ、虐待ライブハウスを回っていたらしい。
だから、先輩はよく店のステージを駆け出しの虐待お兄さんに安く貸し出したりしている。
お店の経営には辛いだろうけど、僕にとってはいろいろな虐待お兄さんを見れるから楽しみだし勉強にもなる。


「さあ、お前達、もっと地獄を望むのだ!!」
マイクアピールに観客達は盛り上がる。次に用意されたのは水槽の中に餡子がたっぷり入っている。
「人間は血の池に投げ込まれる。ゆっくりまりさは餡子の池に投げ込まれる。ゆっくり溺死するがいい!!」
子まりさがその水槽の中に投げ込まれていくが、子まりさは餡子を食べ始めているぞ?いいのかな。
「むーちゃ、むーちゃ、ちゃわせー」「うめっ、こりぇ、めっちゃうめ」
喜んでいる?いや、これは・・・ゆっくり沈んでいっている。
餡子を食べているから重くなって、餡子の中に沈んでいっている!!
序盤は地味だが、佳境に入ると跳ねようとしても脱出できない事に気がつく子まりさの狼狽っぷりが。
「ゆー!!ちずんじゃうよ!!」「ゆっくししてないでたちゅけてね!!」
悪魔系虐待お兄さん達はそれを仁王立ちして睨みつける。
「おにいさん、みちぇないでたちゅけてね!!」「ゆー、まりちゃおこっちゃうよ。ゆっくりしてないで!!」
観客も子まりさを見つめている。そこには虐待お兄さんと観客との一体感がある。
観客は実際に虐待に参加しているわけではないが、自分達の行動を通じて悪魔的な気分になり、
まるで自分が虐待を行っているかのような感覚に陥ってもらう。それがこの虐待お兄さん達の心情だそうだ。
次第に子まりさ達も切羽詰ってくる。
「おにぇがい、たちゅけて!!」「いっぱいゆっくしさせてあげりゅから!!」
しかし、無言。しかし、無言だ。何も言わずただ子まりさ悲鳴のみで虐待を演出している。
よく問答でゆっくりの酷い有様を観客に伝える虐待お兄さんはいるが、ここまで無言とは。
「ちじゅむ!!ちじゅんじゃう!!」「ゆっくししちゃい!!もっとゆっくししちゃうよ!!」
そして、子まりさ達は一匹残らず、餡子の中に沈んでいった。


ステージは大成功で終わり
彼らと先輩と僕で、小さいながらも打ち上げをした。
「このでっぷりまりさのラクレット、美味しいですね!!」
メイクを落とした彼らは悪魔的な様子とはかけ離れた僕より少しばかり年が上の青年だった。
しかし、リーダーの人だけがメイクを落とさず冷酷な眼差しで、
熱々のチーズをたっぷりかけられて痛がるゆっくりまりさを睨んでいた。
「・・・悪魔さが足りぬ」
そう言ったかと思うと彼は懐から真っ赤なソースを取り出し、ゆっくりまりさに飲ませる。
「ゆ?ゆ!ゆぎゃぁぁぁぁ!!!」
ゆっくりまりさの悲鳴が店内に響く、彼はすかさず熱々トロトロのチーズを悲鳴を上げている大きな口にどんどんと流し込んでいく。
「フハハハハハ、これが悪魔的」
先輩もこの悲鳴は宣伝になると新メニューにする気満々だった。






~新登場~

でっぷりまりさの絶叫ラクレット:900円
デス虐待お兄さんグループ『三途マッハ』監修









~あとがき~
続編をと言うことだったので少し書いてみました。
「プロの虐待お兄さん=ショービジネス」として書かせて貰っています。
『三途マッハ』はバンドとかで、虐待カフェ『ゴミクズ』はマジック喫茶に近いです。
土日祝日は先輩かバイトのお兄さん、もしくは今日みたいにゲストがステージに立っています。
平日はカウンターやテーブルで簡単な虐待やお客様に体験してもらう虐待を行っております。
byゆっくりれいむ専門虐殺カフェ『赤姫』オーナー118

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最終更新:2022年04月14日 23:46