• かなりの俺設定や表現有りマス。軽い気持ちで読むと残酷な結末が!想像以上に酷い
  • 悪乗りが生み出したぶっ飛んだ一品。胸焼け注意
  • 一部に優遇ゆっくり。たまには良いよね










僕はゆっくりが大好きだっ!
どれ位好きかだって?
そんな事を聞かれたらこう答える。

愛しているとっ!!!

その証拠に僕の家にはゆっくり専用の個室を完備。
高級なジュースとお菓子、新しい遊び道具も常時提供!
とってもゆっくり出来るプレイスだよ〜っ☆
こんな極楽空間を嫌いなゆっくりが居るのだろうか?
嫌!そんなゆっくりちゃんは存在しない!!! 自信を持って言い切れる。

今日も可愛くて仕方が無いゆっくりに会う為に、お菓子を持参して部屋に向かう。
気に入ってくれるかな?ドキドキだよっ!

「れいむ〜。元気にしてたかいっ!」
「ゆぎゃぁあぁぁぁぁぁぁぁっ゛!!? 」

ドアを開けたら咆哮で自己主張。
元気に挨拶をしてくれたのは、我が家自慢のれいむちゃん!

「あまあま持ってきたよっ!さぁ、お腹一杯食べてねっ!」
「ぢがずくなぁあぁっ!ぐずにんげんがぁあぁぁぁぁっ!!! 」 

れいむは何故かご機嫌斜め。
ぼぶんとした体形。昨日の美味しいお菓子は気に入ってくれたようだけど…。
でも怒ってる。反抗期?…はは〜んっ!ツンデレ? かわゆい奴め☆
ゆぐゆぐ泣くれいむの頭を鷲掴みしてロックした。
プリプリ体を揺すって可愛さアピール。もみあげが歌舞伎みたいに乱れ舞う。
そんな必死に主張しなくてもれいむは素敵だよっ!ゆっくりしていってねっ!

「れいむ!今日は君の番だねっ!」
「いやじゃあぁぁぁぁぁっ゛!?」

「大丈夫!全然痛く無いよっ? ズコってするだけ!!! 」
「そのひびきですでにゆっぐじでぎないぃいぃぃぃぃぃっ゛!?」

「案ずるより産むが易しさっ!」
「やめでぇえぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ゛!? ……うっ゛!!!?? 」

ズコッ!と、れいむの頭にプラ製容器が突き刺さる。
第二段も遠慮なく特攻む。「ゆじっ゛!? 」呻き声が漏れた。
これは痛い!でも自信満々にボクっ子は主張する。

「大丈夫!急所は避けてるから。これが愛の成せる技っ!」

ボクっ子(性別男)の右手には残り一本になったプラ容器。
親指で、リポビタン宜しく蓋を回し飛ばす。
そのラベルには、「10秒で赤ゆっくり!」の文字が。
人工にんっしんっ!させる為の、薬品配合餡子入りパラダイス製品。

「これの難点は一杯刺さないダメな所かな〜っ。」

最後の一本も頭頂部に投入。
薬品がれいむに、ズッコンズッコン吸い込まれて行く。
茎が生えて、実ゆが急速に成長。赤ゆがあっという間に出来上がり!

だけど、その赤ゆは茎一本に対し、2体前後しか生えていない。
植物性繁殖は、数優先で鈴なりに出来るのが一般的。
この商品は赤ゆの生産数を犠牲にして、速さを追求した商品。
明日の朝、数時間後なんぞ待っていられない人にとっては、手放せないヒット作だ。

みっつの空容器が聳え立つれいむから、合計三本の茎が生えた。
赤ゆの総数は7体。ちょっと少ないかな?運が悪かった。

「ゆ…?ゆ〜ん!とってもあかちゃんゆっくりしているよ〜〜〜っ!」

ツイン.トライデントれいむは、赤ちゃんを緩んだ顔で見上げた。
ぼぶってた体形は、あっという間に急速ダイエット完了。頬がこけている。
かなりの養分を持っていかれたらしい。だが、それも赤ちゃんの為っ!

「ゆっくりあまあまもってきてねっ!おなかがすいたよっ!!! 」

ゆっくりした赤ちゃんはそれだけで無敵!
れいむは支配者の頂点にいる感覚で命令を下す。
遠くにあるお菓子まで歩くのが億劫なのだ。
この人間にゆっくり取りに行かせるよっ!

すると、眼前の人間は手を合わせてお辞儀した。
れいむは服従に成功したと思い込み、胸を張ってご主人様気取りになる。
でも、んな事になる訳がない。れいむは馬鹿なの?死ぬの?

「頂きまーす。」

礼儀正しいボクっ子は、食べる前の挨拶を欠かさない。
ブチっ!と茎を2本一気に千切り、赤ゆをお口へ。
噛む度に震える体、フワフワとほどけて行く皮の感触。
徐々に甘くなる餡子、お飾りのパリパリとした程よいアクセント。

最高に美味しいです!

「あがぢゃんがぁあぁぁぁぁぁっ!?」
「茎は入らないや。ぽ〜いっ!」
「あ゛ぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ゛!?」

赤ゆは最高だが茎はマズイ!苦味があるのだ。
これもこの薬の欠点だね。改善を要求する。

辺りは豪華な食事が入ったお皿。それと山のようにあるおもちゃ。
そして、黒い塊となって朽ち果てたゆっくりだった物。
どれもこれも茎を途中まで生やして息絶えていた。

もうお分かりだろう。


僕はゆっくり[食べる事]が大好きだっ!
どれ位好きかだって?
そんな事を聞かれたらこう答える。
[腹痛を及ぼす位(食べる事を)] 愛しているとっ!!!

セイ○丸は手放せないねっ!


最後の茎の赤ゆを手でこねくり回しながら、
れいむに声を掛ける。

「食べたり無いから第2弾よろしくっ!」
「いやぁあぁぁぁぁっ!?もううびだぐないぃいぃぃぃぃっ!!! 」

虚空からズラッと左手に容器を取り出す。マジシャンも顔負けだ!
更なる幸せを求めて繁殖させようとしたその時、部屋のテレビからCMが流れる。
それは一般的なお菓子の宣伝。ゆっくりの。いや、元となる物の亜種。

ゆっくりよりフワフワでモチモチの歯ごたえ。
餡子入りは変わらないが、外皮を包む材質が違うお菓子。
ボクっ子はそのCMに釘付けになった後、思慮を深めて赤ゆを口にした。
モムモム頬を動かしてジックリかみ締める。

「あがじゃんがぁ……。」
「ちがうっ!!!」
「ゆぐっ!?」

NOと言える日本人!租借途中の赤ゆをれいむの口に放り込んで両手で挟む。
そのままムニムニ波打つれいむは、赤ゆの味をじっくり味わった。

「ばばじゃんばぁあぁぁぁぁっ!?でぼぶっじゃぶべぇっ!!!]
「ぱくりっ!」
「ぶべべっ!?」

赤ゆを貪りムッチャウメェ!とほざく、ゆっくりでなしのれいむが叫ぶ。
目の前にはモグモグしている飼い主。無くなったのは自分のホッペ。
れいむの口が自然に開いて、赤ゆだった餡子が歯の隙間から床に流れ落ちた。
甲高い悲鳴が部屋に響きわたる。超痛えぇぇっ!?


う〜ん。
唾液を吸って、しつこく歯に纏わり付くカサカサの皮。
舌にザラザラと主張する、粉っぽくてコクが無く甘味も皆無な最低な餡子。

最高にマズイ!!!

毒霧殺法でれいむの顔面に噴射!
「めがぁ!めがぁあぁっ!」と悶えているが無視。
思慮を深めて集中する。

(改良すればあの食感になるかも…。)
「かいぬしさんっ!ゆっくりあやばってねっ゛!?」

(よし!やってみよう!)
「きいてるのっ!れいむががわいぐないのっ!みずてるのっ!?」

「いよーっし!早速行動だーーーーーっ!」
「ゆっぐりぎいでぐべぁらぼっぎゃぁあぁぁぁぁぁぁっ゛!?」

駆け出す足に潰されたれいむ。
クリーンヒットした素晴らしい一撃!ボクっ子は弾力を利用して空へと舞う。
時をかけるボクっ子。
悪夢に見そうな、この煌く空間に全米が泣いた。

「もっぢょ…ゆっぎゅり………。」

れいむは時世の句を唱えてゆっくりしてしまった。
さようなられいむ。飼い主は気にも掛けていないけど。






「ゆっくり着いたよっ!」

息を切らし肩を上下させて、ショップにゆっくり到着したボクっ子。
入る早々獲物を狩るハンターの眼差しで、店内を俊敏にチェックする。
その姿にゆっくり達はストレスが限界突破!目を向けられるだけで失神する。

流石に店員が止め…もとい、接客に入る。
クレーマでは無いが、営業妨害に変わりない。
マニュアルに従って話しかける。

「どのようなゆっくりをお探しですか?」
「どのような…ゆっくりだぁあぁぁぁぁぁぁあっ!?」

ヤ○ザもビックリの悪鬼羅漢の表情だ!何がこの人をここまで熱くさせたのだろうか?
そっち系のお人なのかっ!?俺大ピンチっ!
店員は心の中で十字を切った。先立つ不幸をお許しください…。


でも、ボクっ子は困った表情をしただけだった。
その顔が魔王の様な形相になる迷惑使用。
ゆっくり落ち着いてください。

多少落ち着きを取り戻して、胸の内で考える。
どう切り出したら良いのだろうか?要望をとりあえず言ってみるか?
怪しく揺れる吐息が漏れる口が開いて、言葉を店員に伝える。


「味見をさせてくださいっ!」


衝撃の発言がそこに放たれた。
場が静まり返る…。
客もゆっくりも完全に沈黙した。
そして…、声を揃えてゆっくり達は絶叫する。
店がグラグラ振動するくらいの叫び。ちなみに建物の耐震性はバッチリです!
でも、安いゆっくりが入っているケースがガラガラと崩れる!もう大パニックです!!!
逃げ惑うゆっくり。混乱する客。頭を抱える店員。

ゆっくり達は恐怖に怯える。
これが噂の虐待鬼威惨!
(ゆっくりできないぃぃぃっ!こわいよっ!)
あちらこちらを、散らかしながら疾走するゆっくり達。
店の中は凄惨たる状況になってしまった。



事務所の一角。
店長が話しを聞く。別に責任を追及してる訳ではない。
こちらの設備にも不備があったのだ。
どんなニーズのお客が来るか分から無いのだから、対処すべきは店側。
お客を責めてはいけない。
出来る店長は、ゆっくりと事情を聞き出した。

ある目的があってゆっくりを改良したいと。
それには一口食べて確かめたいと。

店長は熱意ある若者を優しく見つめてアドバイスを送る。
そして、暫らく時間を過ごした後、お兄さんは宅配業者の伝票に記入した。
「ありがとうございました!」感謝の言葉を残して帰宅する。

頑張れ!青年!
未来は君達が作り出すのだっ!!!
ダンディ店長は男の背中を見送りながら、激励を心の中で叫んだ。

ちなみに、この教訓を生かしてゆっくり達のケースは防音になったとか。





「がふがふがふがふっ!めっちゃうめっ!!! ゆげーーー〜っぷっ!」

汚く食べながら、甘くて狂おしい程の長いゲップを響かせる最悪コンボ。
この品の無い離れ業を披露しているのは、頬の傷後が痛々しいゆっくり。

「ごーくっ!ごーくっ!ゆ〜ん。ゆっくりできるよ〜! 」

ジュースも飲み干し中回復したれいむ。
なんとまだ生きていた。
すげーしぶとい。

頬の欠けた部分は、ケーキを利用して塞いだらしい。
相変わらず何でも有りな饅頭だぜっ!

噛まれて踏まれた後は、流石にずっとゆっくりするのかと思ったよっ!
でもれいむは賢いからジュースとあまあまでゆっくり完治したよっ!
人間さんはおしおきだねっ!今更ゆっくり後悔しても遅いよっ!

超高速で復讐の念を、ゆっくりせずに放出する。
部屋の中は暗い気で溢れかえった。
だからと言って、脅威は塵1つも感じない。
流石ゆっくり。そのスペックの低さに脱帽だぜっ!

ドアが開くのを待つれいむ。
先程、遠い所から物音がしたから、ここに来るのは間違いない。
可愛いれいむが、ゆっくり制裁するよっ!

「ゆっくりくたばってねっ!!! 」

人影に向かって跳躍するれいむ!
入り口を開けた人間の顔が引きつる。
れいむは勝利を確信して突進した!

「ゆぶぅっ!?ゆぼらぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ゛!!! 」

そして、反対方向に吹っ飛ぶれいむ!
折角治った右頬に拳がスマッシュヒット!
そのまま壁に激突して、ズルズル滑り落ちる。

「やっべ。つい殴っちゃった。」
「あ〜あ。でも大丈夫じゃね?この要望内容だと。」
「ん〜…。セーフかな?良かった!安心したよ。給料天引きはマジ勘弁…。」
「早速チャッチャと片付けるか。」

床に散らばった黒い塊を、手際よくゴミ箱に収める。
その際に、床磨きも同時にして食いカスを拭き取って行く。
この方達は俗に言う何でも屋。
掃除を依頼されて、ポストに入っていた玄関の鍵を使い、家にお邪魔した。

「ゆっ…?ぐぢっ゛……??? 」

痛む体で、部屋が綺麗になっていく所を見つめる。
れいむの為に部屋を片付け………!

「ゆっ?」

バタンとゴミ箱に入れられた。
周りはゆっくりの死体だらけ。
こいつぁーたまらない!

「ゆがぁぁぁぁっ゛!?ごごからだじでねっ!!! 」
「それは無理。」

ガタガタ暴れ狂うれいむで箱が超振動。
蓋をしっかりとロックして、ガッチリ補足。
部屋に死臭を打ち消す消臭剤を撒いてお仕事終了!

「さて。帰るか。」
「そのゆっくりどうするんだ?潰さないの?」
「殴った時にすげー気持ち良かったから、事務所でもう一回楽しもうかと。」
「いいね。俺にもやらせてよ。どちらがゆっくりさせれるか競ってみたいな。」
「今夜の飲み代でも賭けるか?」
「おっ!燃えてきた。後悔するなよ?」

「ゆんやぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ゛!?
 おうちがえるぅうぅぅっ゛!?だずげでおにいざんっ゛!!! 」

今度こそ、本当にさようなら。お幸せにねっ!





…それから、数時間過ぎた綺麗な部屋の中。
帰宅したボクっ子と、購入した多数のゆっくり達が話しをしている。

「これから君達にはある目標を持ってもらう!」
『『ゆゆっ!?ゆっくりしていってねっ!』』

「一杯赤ちゃんを作ってもらいたい!」
『『ゆんっ!あかちゃんはゆっくりできるよー〜!』』

「そして、それを僕が食べる!」
『『ゆ〜ん!それはとってもゆっくりでき……。』』


『『『 ゆっぐじでぎないぃいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ゛!?』』』


驚愕の表情で叫ぶゆっくり達。
正論である。

「これには訳が有るんだっ!」
「あがぢゃんをだべるのはゆっぐりできないぃいぃぃっ゛!?」
「しねっ!?やばんなにんげんはしねっ!!! 」

「ここに有る資料の通りに……。」
「せいさいをゆっくりするよっ!」
「はんけつはしけいだよっ!ゆっぐぢじねぇえぇぇぇぇっ!」

「うっさい!!!!! 」 
『『ゆげべぼっおぉっ゛!?』』

始める前からゆっくり達の三割がご臨終。
カオスな状況の中、淡々と説明を続けていく。

「君達のお肌を、もっとモチモチにした赤ゆを作って貰いたい!
 目安は、グニ〜ッ。と伸びるのが理想的!
 これを達成した暁には、素晴らしいプレゼントを用意している!」
『『 ゆっ!? 』』

「一生ゆっくり出来る、最高のゆっくりプレイス御招待券。を贈呈だっ!」
『『 ゆうぅうぅぅーーーーー〜ん!?』』

そこには、ゆっくりしたイラストが書かれている数枚の券が、指に摘まれていた。
凄く幸せそうだよっ!こんな死体だらけ所じゃゆっくり出来ない!
勢い余って潰した饅頭達の死体が、偶然にも良い方へ流れる。
環境って大事だねっ!

そこからは男の説明を、ゆっくり達は熱心に聴いた。
あの最高のゆっくりプレイスを得るために!

「……と説明した通りにして欲しい。わかりましたかっ!」
『『 ゆっくりりかいしたよっ!!』』

最高のゆっくりを求める為、最高にゆっくりしてない環境を受け入れたゆっくり達。 
おぉ。おろか おろか。

ゆっくり達はその日から大乱交で子供を作りまくる!
餌は最高のゆっくりフード。栄養価は満点!
幾らでも腰が振れちゃうよっ!ありすはれいぱーの1歩手前だっ!
恐ろしい所に来ちまったもんだぜっ!!!

赤ゆ満載のゆっくり達。
そして、判定をして貰う日がやって来た!



「モグモグ…。違う!これはお前が全部食えっ!」
「ゆげごぼっ!?げぼがぁあぁぁぁぁっ゛!?」

「パクパク…。遊びでやってるんじゃないんだぞっ!?」
「ゆびゃぁっ!いだいぃいぃぃぃぃっ゛!!! 」

「赤ゆが可愛そうだから食べないで欲しい?
 甘ったれんなっ!全部寄こせっ!!! むーしゃ!むーしゃ!」
「がわいいあがぢゃんがぁぁぁぁっ゛!?」 

「うほっ!ゲロマズっ!」
「とかいはなあかちゃんはどう…『油ッ苦理市ネッ!』ゆべぼばぁあぁっ゛!?」

どれもこれも問題外!
最後のは、なんか違う味がしたっ!
…って、中身はカスタードか。興奮し過ぎたみたいだ。
改めて食うと美味い。
ありすは…、うん。手遅れ。
ゆっくり諦めるよっ!



全然進歩しない状況。減っていくゆっくり達。
そんな最悪の環境に、ボクっ子は疲れ果てていた。

僕は、飲めもしない麦茶を煽る。
飲まなきゃやってられないのだ!
机に伏せ、水っ腹になった下腹部を摩りながら、苦しげに呻く。

「むきゅ〜。おにいさん…。」

突っ込みどころ満載の、哀愁漂う男を見つめる影。
ちょっと、お高め価格のぱちゅりーが心配そうにしていた。

ゆっくり達を束ねる伝達役の為に購入したのだが、
阿鼻叫喚となっているあの部屋では、とても耐えられない!
と、申告して来たぱちゅりーを保護。
そのまま家をフリーパスで歩く事が出来る、唯一のゆっくりとなった。

あれ?ぱちゅは最高のゆっくりプレイス手にいれんじゃね?
と思ったあなたは大正解!
流石森の賢者様、ぱちゅりーだぜっ!
まぁ、偶然で寵愛される事になったんだけど。
運も実力の内って言うし。


「げんきだしてねっ!おにいさんっ!」
「…ぱちぇか。僕はもう疲れたよ。パト…。」

「むきゅっ!?そこまでよっ!それいじょういってはいけないわっ!!! 」
「そう?わかったよ…。でもどうしたら良いんだろ?もう打つ手が無いよ…。」

「だいふくさんみたいになる けいかくだったわよねっ?」
「そう。僕は、赤ゆがモチモチで伸び伸びになった奴が食べたいんだ。」


赤ユ大福化計画。

CMを見て、衝動的にモチノビの赤ゆが食べたくなったボクっ子。
それから駆け足で進んできたが、一向に食感が近づかない。
何が悪いのだろう?わからない…。

「むきゅ〜。おにいさんにしつもんがあるんだけど…。」
「なんだい?ぱちぇ?」

「そのだいふくさんって…。どんなものなの?」
「何を言ってるんだい?こう丸い形の、モチモチで伸びる甘い…。あっ!!! 」

ぱちぇの一言で気付く。
資料を見せたが、実際に実物を口にさせていなかった!
そりゃぁ、何も反映されないよっ!
イメージが視覚からしか得て無いんだものっ!

「ありがとうぱちぇっ!君は最高のパートナーだよっ!」
「むきゅっ!おにいさんっ!?」

外にお兄さんが駆け出していく。
ぱちぇは真っ赤になりながら、幸せそうに微笑む。

「むきゅ〜っ。おにいさんったら。こまるわっ!」

まんざらでも無い様子で悪態をつく。
散らかったテーブルを片付けながら、愛しいお兄さんを待つ事にした。
ぱちぇの未来は明るい。


一方、その頃ある部屋の中…。

「ゆっへっへっ!まりさのぺに…!」
「ゆんやぁ!もうあがぢゃんうみだぐ…!」
「んっほぉおっ!まりさのまむ…!」
「やめるんだぜっ!やめでぇえぇ…!」
「れいぱーはゆっくりできない!ちかずいてこな…!」
「つんでれなのねぇえぇっ!?とかいはな…!」
「もういやぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ゛!?」

途中で扉を閉めましたが、まさに天と地の待遇と状況。
見るに耐えない凄惨な部屋模様を、ほんの少しお送り致しました。





駆け出したお兄さんは、お菓子屋へと向かった。
大福を大量に購入して来た後、ゆっくり達にたらふく食べさせる。
味はともかく、皮である餅の感触を餡子脳に叩き込む!

現在まで頭に付いていた赤ゆは、全て美味しく頂きました。
これからが勝負!気合を入れて再教育。
部屋の隅でゆんゆん泣くゆっくりがいたが、気にしない!
と言うか、あいつ等の赤ゆが一番美味かった。

親が絶望で宿す赤ゆは、他より味が深いのだろうか?
今度じっくり試す事にしよう。

「ゆっくり子作りに励んでねっ!」

言葉と同時にゆっくり達が重なりだす。
上へ下への大騒ぎだっ!
れいぱーした後ろかられいぱーされて、またれいぱーされる地獄絵図!

『だずげでぇえぇっ゛!?ゆっぐりでぎないぃいぃぃぃっ゛!!! 』

一部のゆっくりが助けを求める。
ボクっ子はゆっくりと扉を閉めた。
この部屋は防音加工で、ぱちぇが醜い声を聞かなくてすむ安心使用!

「やっぱり設備はだいじだよね〜。」

スキップで愛するぱちぇの元へと向かった。



そして、それから数日が経過。
頑固職人のように暴れるボクっ子の所業で、ゆっくりは壊滅に近い状況に。
少ないゆっくり達の頭から生える赤ゆを、そっと茎から摘み取る。
モチモチした感触。一層ムニムニした弾力。
それを、じっと下から見上げてくるれいむとまりさ。
その目は自信に溢れていた。

僕は、そっと口へと運ぶ。
「ゆっ…?くぢっ!?」と呻き声が口の隙間から漏れてきた。
コロコロ舌で転がした後、奥歯の上に乗せて軽く噛む。

素晴らしい弾力!
これだけ圧力を掛けても、その姿と命を維持し続ける。
そのままゆっくりと噛み締めていくと、ムリムリと皮が口の中で千切れた。
歯に伝わる、モチモチの食感が素晴らしい。

飲み込んだ後に、再度赤ゆを手摘みする。
今の行為を見ていたショックなのだろうか?
目元からハラハラ涙が毀れている。

指で感蝕を確かめた後、前歯で赤ゆを噛み、掴んでいる手を動かす。
赤ゆが悲鳴と同時に自分の顔から離れていく。
口にしている赤ゆの頬の一部と、離れている赤ゆの本体が一筋の線で繋がる。

餅のように伸びて宙に逆アーチがかかる。
僕は満足気に微笑んだ後、ズッ!と凄まじい吸引力で、赤ゆ本体と逆アーチを完食!

「素晴らしいよ!君達!」
「ゆっふっふっ!ゆっくりあじわってねっ!」
「あじみをしたからじしんがあったよっ!」

なんと言う知恵。
ゆっくりプレイスを手に入れる為、このゆっくり達は鬼となった。

「さぁ!ゆっくりぷれいすをゆっくりよういしてねっ!」
「ぐずはきらいだよっ!ゆっくりしないでよういしてねっ!」

どっち優先なんだよっ!?ゆっくり出来ない!
などの突っ込みはしないで、クールに曇りガラスのケースを持って来たボクッ子。
ここに入れば、プレイスに連れて行ってあげるとの事だ。
迷わずまりさ達は飛び込む。

「ゆっんゆーっ!とってもたのしみだよ〜っ!」
「いっぱいゆっくりしようねっ!まりさっ!」

うきうき気分で向かったその先は…。
ゆっくりの悲鳴溢れる加工所でした。

「きゅうてんかいすぎるでしょぉおぉぉぉぉぉっ゛!?」
「かこうじょはゆっくりできないぃいぃぃぃぃっ゛!?」
「加工所じゃ無いよ?研究所だよ?」

『『むずかしいはなしはゆっくりできないぃいぃぃぃぃl?』』



僕は、あの店長さんに相談と経過を話す位、親密になっていた。
成功が手の届く所まで迫った時、ある話を持ち掛けられる。

「国の特許申請と、知り合いの研究所に検体を提供してみないか?」

乗り気ではなかったが、「大福赤ゆ食べ放題になるかも?」
の言葉で、契約書にサインを記入する自分が!
署名する手がっ!止まらないぃいぃっ!?

僕が飼ってても、間違いなく[増やす] 事が出来ず、[食い尽くす]と思うから、
今となっては、意外と良い選択をしたんじゃないかと自分で思う。


「じゃぁ元気でねっ!君たちの事は忘れないよっ!」
「ゆんやぁあぁぁぁっ゛!?おうちかえるぅうぅぅぅっ゛!」
「みすてないでえぇぇぇっ゛!?おにいざぁあぁぁぁぁぁんっ゛!!! 」

爽やかに笑顔で去るボクッ子。
涙でグシャグシャなまりさ達。
景品の最高ゆっくりプレイス招待券は、譲渡される事無く忘れ去られた。



ご機嫌で帰宅。
帰り際に、研究所と加工所の見学をして行きませんか?との提案が。
両手一杯に試作品を貰いホクホクのボクッ子。

「ただいまぱちぇ。ゆっくり帰ったよ!」
「むきゅ!ゆっくりおかえりなさい!おにいさん!」

荷物をテーブルに置き、
ぱちぇをやさしく抱き上げて、その場でキャッキャ,ウフフとクルクル回る。
幸せそうな二人。
というか。バカップル。

その後、研究所から大福赤ゆ試作品が届いた。
僕は舌鼓を打ち、太鼓判を押す。
自分が作った時より美味くなってる!
研究所の新しい考案は、大福赤ゆを成体にして、殴り応えの有る虐用ゆっくりを作るとか
食べられないなら興味が無いので、試作品を丁重にお断りした。
ある日、その話をしたら「俺が欲しかった!ボクッ子のバカぁっ!」と友人に怒られる。
とりあえず再申請しておくよ。



今日も帰宅した後、リビングでクルクル回る。

「むきゅ〜。めがまわってしまうわっ。おにいさん。」
「あはは。ゴメンゴメン。」

食べる事は今でも好きだが、ぱちぇも好きになってしまった。
抱きしめながらゆっくりと囁く。

「一生ゆっくりしていってねっ。」


こんなご都合主義で終わるSSに、全米が大泣きした。





 終



「れいむとまほうのいた」「朝ゆっくり」
「金バッチ品質保障証」 「合わせ鏡の奥」
「まりさは優秀な劇団員」
「ぬし」
「スィーらいせんす」



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最終更新:2024年02月14日 20:13