庭で日向ぼっこをしていたら、1匹のゆっくり霊夢を見つけた。
家の壁に向かって何やらすりすりしている。

「ひとん家の壁でオナニーするとはふてえ野郎だ!」

蹴り潰してやろうと近寄る。

「ゆ、ゆ、ゆ。がんばってあかちゃんをうむよ・・・!」

そんなことを言いながら、壁に後頭部をすりつけている。
自慰で子供が生まれたら世の男性陣はみんな子持ちだぜ、と思いつつ様子を見守ることにした。

「ん、ゆん!んほぉおおお!!!!」

すっきり声を上げ、れいむは白目を向いた。
同時に、後頭部、うなじのあたりからドバっと変なものを出す。

よく見ると、卵だった。
イクラくらいの大きさの卵が、男の握り拳ほど密集していた。
それがタニシの卵のように壁にへばりついているのだ。

「きっめぇ・・・」

さながらグロ画像だ。
れいむの肌と同じ色をした、大量のイクラサイズ卵。
ヘラか何かで削ぎ落としたい。

「ゆ・・・ふ・・・。あがぢゃんだち・・・がんばっで・・・がんばっでゆっぐりじでね・・・」

それだけ言い残し、親れいむは力尽きた。

珍しい出産方法なので、生まれるまで待つことにした。



30分で生まれた。
植物型の小さい赤ゆっくりよりも、さらに小さい赤ゆっくりが卵から出てくる。
イクラサイズの赤ゆっくりは、さっそく力尽きて死んだ親れいむをむさぼり始めた。

「ユックチ!!」
「ユックチタベリュヨ!」
「メッチャウメ!!」

まるでウジ虫だ。
キモすぎる。

300を超える極小ゆっくりに、思わず鳥肌が立つ。
俺はバケツにそいつらをすべて放り込んだ。

「ユックチヤメテ!!」
「ユックチデキナイ!!」

そして無理やり水洗いし、あつあつのご飯の上に乗せる。

「アチュイ!!」
「ユックチデキナイヨ!!」

いくら丼ならぬゆっくり丼だ。
ちっとも美味くない。

今度は成体ゆっくりを一緒に載せて、親子丼でも作ってみよう。



おわり。

作:ユユー

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最終更新:2022年04月17日 00:10