ゆっくりいじめ小ネタ285 白いれいむ

「ん? 怪我してるじゃないかれいむ。」
俺は庭でヨタヨタとすり足で動いているれいむに声をかけた。
見た感じ右の方にいくつかの擦り傷が見える。
「ゆゆ・・・れみりゃからにげてたんだよ・・・」
まあ怪我で済んだらのなら僥倖だろ。食われる方が多いのだから。
などと考えている時、ふと頭にある考えが過った。

「れいむ、俺が治療してやるよ。」
「ゆ! ほんと? おにーさんありがとう!」
れいむは嬉しそうな顔をしてこちらに近づいてきた。



一時間後。俺はれいむを抱えて、れいむが住んでいるという群れの傍までやってきた。
「よし着いたぞ。歩けるか?」
れいむを地面に下ろした途端に、ピョコンピョコンと元気よく跳ねながら
「すごくゆっくりできるよ! とってもげんきいっぱいだよ!」
俺の足にすりすりしてきた。
怪我の方は完璧に治したのだから当然である。しかし本当の事は言わない。

「そうか。でもまだ完治してないんだからな。明日まではそのままじゃないと大変だぞ!」
「ゆゆ・・・ゆっくりわかったよおにーさん! れいむはおとなしくしてるね!」
「ああわかった。明日になったら取りにくるからな。それじゃあ。」
「さよならだね!!!」
俺は自分の家へと戻っていった。




な訳もなく、俺はすぐさま近くの木の陰に隠れる。そして気づかれぬようにれいむの後をつけていった。
れいむは大人しくしろと言ったのに元気に跳ねている。まあ完治してるから問題ないんですけどね。
すると、目の前にまりさがやってきた。れいむはお決まりの挨拶を交わそうとする。
「ゆっくりしていってね!!!」

しかしまりさからの返事はなかった。それどころか
「うわああああああ!!! ゆっくりできないへんなゆっくりがいるんだぜ! まっしろなんだぜ!」
とガタガタと白目で震えていた。ビビりすぎだ。
れいむはその態度に怒っているのか、腹を突き出すように出して威嚇のポーズをとった。
「なにいってるの? れいむだよ! ゆっくりあやまってね!!!」
「れいむはそんなしろくないぜ! あたまにすてきなおりぼんもないぜ!」
「いいかげんにしてね!!! れいむおこるよ!!! れいむはちりょうちゅうなんだからね!」

言い争っているが、まりさの言い分も分からなくはない。
何せ今のれいむは全身を包帯でグルグル巻きにされ、顔だけが見える状態なのだ。
傍からみれば飾りのないミイラ饅頭である。

「うぞづがないでねええええええええ!!! ゆっぐじでぎないゆっぐりはじねえええええええ!!!」
「ゆぐぅ! けがにんのれいむになにするの! れいむおこったよ!!!」
遂にまりさは耐えきれずに攻撃を仕掛ける。れいむもそれに応戦した。
しかしこのれいむ。以外と運動神経抜群である。まりさの攻撃を無駄のない動きで避けつつ
まりさへカウンターを当てている。お前のような怪我人がいるかと言いたい。


ガヤガヤと騒ぎになったせいか、どこからかゆっくりがまた現れた。
「どうしたんだぜ!」
またまりさである。しかも2匹

「れいむのなまえをかたるゆっくりがきたんだぜ! やっつけるんだぜ!!!」
「わかったんだぜ!」
「でるたあたっくなんだぜ!!!」
三匹のまりさはれいむを三角形の形で囲むと、同時に体当たりを何度も仕掛ける。
「いじゃい゛よ゛! やべでね゛! でいぶはけ゛がに゛ん゛な゛ん゛だよ゛!!!」
流石に三対一では分が悪い。れいむはなすすべもなくボコボコにされていく。

「うるさいんだぜ! うそつきはしあるのみだぜ!!!」
「まりさのしんゆうはそんなへんなかっこうはしてないんだぜ!」
「ここがはかばなんだぜ!」
三匹の絶え間ない暴力の雨に次第に弱っていくれいむ。そしてついに
「ゆっくり・・・したけっかが・・・これだよ」
力尽きた。ピクリとも動かない。

「やったね!!!」
「まりさたちはつよいんだぜ!!!」
「へんなゆっくりにむれはあらさせないんだぜ!!!」
勝利の余韻に浸っている三匹。
どうやらやっと群れの面々も来たようで、頻りに群れへ自分たちの手柄をアピールしている。
「まりさたちのせんじゅつでいちころだったぜ!」
「すごいわまりさ! さすがありすのだーりんね!!!」
「りっぱなんだねー。わかるよー。」
「まりちゃおかーしゃんしゅごーい!」
群れ中から褒めたたえられている三匹。と、ここでネタばらし。


俺は群れに向かって大声で叫んだ。
「なんてことだ! 治療中のれいむが! 誰がこんなことを!」
群れ全員がこちらを見た。特にまりさはぷんぷんと怒りながら
「なにいってるの! それはれいむじゃないよ!」
と言ってくるので、心優しい俺は包帯を外してみせた。
次第にあらわになるれいむの姿。まりさ達は少しづつれいむの姿が見えるたびに、ガクガクと震え出した。

「でいぶううううううううううう!!!! どうじでじんじゃってるのおおおおおおお!!!」
「むきゅん! こんなになぐられたあとがあるなんて!」
「おぎゃーしゃあああああああんんん!!!」
群れのゆっくりはまりさ達を覗いて皆がれいむの遺体に泣きつく。
俺はすかさず解説を挟む。

「れいむの怪我は酷かったから、包帯を巻いて今日一日安静にしてもらおうとしたんだ。それなのにこんな目に合うなんて・・・」
素晴らしい棒読みである。そしてこの解説を聞いたまりさ×3は、後ろに少しづつ下がりながら、涙目で叫んでいた。

「ゆゆ! ちがうんだぜ! じこだったんだぜ!」
「おりぼんがみえなかったんだぜ! しかたがないんだぜ!」
「ちゃんとせつめいしないれいむがわるいんだぜ!」
しかしそれを群れのゆっくりが許すわけもなく

「いつもあってるれいむがわからないなんてさいていね! まりさなんてもうだーりんじゃないわ!」
「くじゅなおきゃーしゃんはゆっきゅちちんでね!」
「どうぞくごろしはしざいよ! ゆっくりうけいれてね!」
「もこたんインしたお! フルもっこにしてやるお!」
「ゆっくりほられるんだぞ!」

まりさ達はついに背に木を置いた形で周りを群れのゆっくりに囲まれた。

「やべるんだぜ! じょうだんはほどほどなんだぜ!」
「ありずう゛う゛う゛う゛!!! ばりざはがぞぐでしょおおおおおおおおお!!!!」
「ばりざだぢわるぐなああああああああいいいいいいい!!!!!」




なんか忘れられてるし、帰るか。ついでだから子供を何匹か貰っていこう。治療費だ。
「ゆ! おしょらをとんでるみたいー♪」
「しゅごくゆっきゅちできゅるこうけいだね!」
「ときゃいはなこうけいね!」




【あとがき】
最近あとがきに書くことがないから困る
誰も読んでないから問題ないでしょうが。

by バスケの人

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最終更新:2008年12月16日 22:10
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