■必要資材
1.
トンネル支柱
【ダンポール】太さ5.5or6.5mmx長さ150cm
または
【ニューセキスイポール】SS店 太さ5.5mmx長さ150cm
または
【鉄線】
※ダンポールは鉄線よりも軽くてまっすぐで扱いやすいが、古くなると折れる(被覆設置後に折れることが多く、交換が容易でない)
2.被覆
【農ポリ(有滴or無滴)】厚さ0.05mm幅150cm長さ100m
■トンネル設置
1.支柱設置
植え溝に沿って、幅30cm、高さ30cm前後のアーチ状に支柱を設置する。アーチとアーチの間隔は50cm前後とする。
アーチはできるだけ直線状に並べ、高さや幅を一定に保つことで被覆がバタつかず風に強くなる。
アーチ幅は狭い方がその後の作業がしやすくなるが、支柱への負荷が大きくなる(折れやすい)。
高さは低い方が風の影響は少なくなるが、あまり低いとネギが伸びた後にビニールに接触する期間が長くなる(曲がりやすい)。
アーチの間隔は狭い方が雪に強くなるが、本数が多くなり、支柱設置の時間も掛かる。
2.被覆設置
できるだけ風の少ない日に、被覆の裏表(文字があるほうが表)に気を付けて設置する。二人以上で作業した方が効率が良い。
支柱の外側に溝を掘っておくことで、被覆がはがれにくくなる。溝は鋤(すき)か三角ホーで掘ると楽。
数メートル置きに被覆に土をかぶせて仮止めする。一定の長さまで仮止めしたら、クワなどで本止めする。本止めする際は被覆を引っ張りできるだけピンと張る。
仮止め、本止めの長さは風の強さに応じて調節する。
本止めは
管理機で行う人もいる。その際は被覆の裾を管理機で巻き込まないように注意する。
<M氏のやり方>
仮止めした後に、三角ホーで裾に軽く土を被せていく。土の重みを使って被覆を引っ張る。余った裾をトンネル側に折りたたむ。最後に管理機で土を寄せる。
手間は掛かるが、被覆と土がサンドイッチ状になり、風に強くなる。また、管理機で被覆を巻き込みにくくなる。
3.被覆の継ぎ目
被覆の継ぎ目をいい加減に設置すると、そこから風が入ってめくれやすくなったり、雪の重みでつぶれることがある。
【ある程度の長さを重ねて設置する】
→もっとも単純だが、縦にひっぱる力はないのでたるみやすい。また、風に弱い。
【被覆の末端を支柱に巻き付けて設置する】
→ダンポールのような細い支柱では巻き付けにくい。末端用の太い支柱があると良い。
【被覆同士の中心部分を結ぶ】
→ほどける可能性があるが、他の欠点は見当たらない。
■風穴開け
穴のない被覆のままだと春にトンネル内の気温が高くなりすぎるので、2月頃に数メートル間隔で穴を開ける。
ホームセンター等で売っているマルチの穴あけを使うとよい。
穴を開けた被覆を翌年以降も使う人が多いが、温度が上がりにくいため、冬場の成長は悪くなると思われる。手間さえ考えなければ、最初は穴なしの被覆を使い、2月頃に穴空き被覆に取り換える方法も考えられる。
■トンネルめくり
2月頃に追肥・防除・雨あてのために1度トンネルをはぐる(人によっては2度)。片側だけはぐったほうが再設置の手間が掛からない。
主な目的は雨による水分の補給のため、大きな雨の前にめくったほうが良い。
人によっては、はぐらずに風穴から肥料と水をやる人もいる。
■トンネル撤去
4/1前後にトンネルを撤去する。作業性を考えると、風があまりなく晴れた日に撤去したい。また、被覆を取った直後のねぎは風に弱いため、その後数日間大きな風がない日を狙いたい。
土に埋まっていた部分の被覆は濡れているため、乾かしてから取り込みたい(乾いてたほうが軽くて清潔)。乾かすには畑の空いたスペースに広げておく方法もあるが、空気穴に支柱をいくつか立てておき、裾をめくって放置しておくことでもある程度乾かすことができる。
被覆を丸める際は、両腕に巻き付けていく方法もあるが、ひねりが加わるため、次に設置する際に手間になる。
支柱は数十本単位で束ねておく。
最終更新:2019年01月07日 16:48