■労働人数と配置
作業場レイアウトを決める大きな要素は作業人数と人員配置になります。
標準的な人数と配置で最適なレイアウトとなるだけでなく、人数の増減や配置の変更にも柔軟に対応できるレイアウトにしたい。
■空き時間を作らない
「
根切り待ち」「皮はぎ待ち」などが発生すると、それだけ時間が無駄になります。
待つ側がその間できる作業や場所を用意しておくことで、空き時間をつぶすことができる。あるいは、他の作業員を手伝う(
箱詰めを代わりにするなど)ことも考えられます。
■一気作業と置き場の関係
特に単独で作業する場合は、少し作業して次の工程に進むこともできますし、一気に作業して次の工程に進むこともできます。
時間効率から考えると、一気作業の長所は、工程を切り替える際の移動や道具の持ち替えの時間を省くことができ、同じ作業を繰り返すことで集中力が続きます。
短所は置き場をたくさん作っておかなければならないため、置き場までの移動時間が増えてしまいます。また、同じ作業が長時間続くと肉体的負担は増えます。
どの程度の一気作業が一番時間効率が良いかは作業場によります。ちょこちょこ作業と一気作業で時間を測ってみるしかありません。
■各工程でどこまで作業するか
たとえば、葉先を整えるのを皮はぎ担当がするのか、結束担当がするのかといったことがあります。
どちらが担当したほうが効率が良いかで決めるのが基本ですが、「いつも皮はぎが遅れがちだから、皮はぎ担当には最低限のことだけしてもらって、後は結束担当がする」というように空き時間の調節という視点で割り振ることも考えられます。
■回数の多い作業ほど1秒の影響が大きい
たとえば、1日50箱作るとして、箱作りを1秒縮めれば1日50秒の短縮になります。結束を1秒縮めれば1日500秒の短縮になります。
このように、作業時間は単純に回数×時間になるため、作業回数の多い作業は優先して効率を上げるべきです。たとえば、皮はぎするのに、いつもとネギの向きを変えたら1本0.5秒短縮できるとします。仮に1度で10本持つことができるなら、5秒以内に向きを変えることができれば向きを変えたほうが良いことになります。
ひと手間掛けるだけで全体の効率アップに繋がることは多々あると思います。
最終更新:2019年02月07日 07:55