パラディン(クラス)

101413版
神の祭壇の前や、神官の立会の元で、寺院における誓いを捧げることは、強力な絆となる。戦士がそうした誓いを立てたとき、その神の教えの至高の大義と振る舞いに関する最高の基準を保持することを誓い、誓いそのものが力の源となり、その戦士を祝福された勇者、すなわちパラディンと化す。誓いが立てられる前の準備期間の間ですら、パラディンは顕著なる存在であり、神聖なる存在として認識されている。誓いを立ててそれを支持する者たちは彼らの神格や彼らの誓願への奉仕として信仰のパワーを振るい、味方に治癒と守護を与え、信仰の怒りで敵を討つ。
表:パラディン
レベル 修得呪文数 特徴 一日の呪文数
1 2 3 4 5
1 +1 信仰の探知、癒しの手
2 +1 信仰の一撃、戦闘スタイル、呪文発動能力 2
3 +2 健全なる肉体、誓い 3
4 +2 能力値上昇 3
5 +2 追加攻撃 4 2
6 +2 守護のオーラ 4 2
7 +3 能力値上昇 4 3
8 +3 誓いの特徴 4 3
9 +3 4 3 2
10 +3 勇気のオーラ 4 3 2
11 +4 信仰の一撃強化 4 3 3
12 +4 能力値上昇 4 3 3
13 +4 4 3 3 1
14 +4 浄化の接触 4 3 3 1
15 +5 決意のオーラ 4 3 3 2
16 +5 能力値上昇 4 3 3 2
17 +5 4 3 3 3 1
18 +5 誓いの特徴 4 3 3 3 1
19 +6 能力値上昇 4 3 3 3 2
20 +6 誓いの特徴 4 3 3 3 2

パラディンの作成

下記の提案に従って素早くパラディンを作成することができる。
背景貴族
装備:チェイン・メイル、ヘヴィ・シールド、ロング・ソード、ジャヴェリン4本、冒険者キット、29gp

クラスの特徴

パラディンは下記のクラスの特徴を得る。
ヒット・ポイント
ヒット・ダイス:パラディン・レベルあたり1d10
1レベル時のヒット・ポイント:10+【耐久力】修正値
より高いレベルでのヒット・ポイント:1レベルより後のパラディン・レベル毎に1d10(あるいは6)+【耐久力】修正値

習熟
鎧の習熟:全ての鎧、盾
武器の習熟:単純武器、軍用武器
道具:乗騎(地上)

セーヴィング・スロー:【耐久力】、【魅力】
技能:〈運動能力〉、〈宗教〉、〈説得〉から1つを選択すること。


信仰の探知

Divine Sense
アクションとして、君は神聖なるものへの意識を開放する。君の次のターンの終了時まで、途中に障害物が介在するかどうかに関わらず、君は自分の50フィート以内にいるあらゆるセレスチャル、フィーンド、あるいはアンデッド・クリーチャーの位置を知る。同じ距離の中では、また君は聖別されたり、冒涜されたりしているあらゆる場所や物品の存在も探知する。

癒しの手

Lay on Hands
君の祝福された接触は負傷を治癒できる。君は大休憩を取るときに回復される治癒パワーのプールを有する。このプールによって、君は合計でパラディン・レベルの5倍に等しいヒット・ポイントまで回復できる。
アクションとして、君は1体のクリーチャーに接触し、このプールからパワーを引き出すことができ、そのクリーチャーのヒット・ポイントを、最大で君のプールに残されている数値までの範囲で任意の数値だけ回復できる。
あるいは、君の治癒のプールから5ヒット・ポイント分を消費することで、その目標の1つの病気を治すか、あるいはその者に影響を及ぼしている毒1つを中和することもできる。君はそれぞれの病気や毒にの分を個別に消費することで、1回の“癒しの手”の使用で複数の病気や毒を治癒することができる。
この特徴はアンデッド・クリーチャーや人道には効果を持たない。

信仰の一撃

Divine Smite
2レベル以降、武器攻撃で1体のクリーチャーに攻撃を命中させたとき、1つのパラディン呪文スロットを消費することで、追加ダメージを与えることができる。この追加ダメージは1レベル呪文で2d8、さらに1レベルより高い呪文レベル毎にさらに1d8である。もしそのクリーチャーがアンデッドやフィーンドであるなら、このダメージは1d8上昇する。
この追加ダメージは、君の神格が善属性であるなら[光輝]ダメージであり、君の神格が悪属性であるなら[壊死]ダメージである。もし君の神格が善でも悪でもないなら、この特徴を獲得したときにどちらか1つの種別を選ぶこと。

呪文発動能力

Spellcasting
2レベルになると、君はクレリックがそうするのと同じように、祈りを通じて、1日に定められた回数だけ発動することができる信仰魔法を引き出す術を学ぶ。呪文発動に関する一般的なルールについては、『プレイ方法』のファイルの“魔法”の項目参照。

一日の呪文数

Spells per Day
君は「表:パラディン」に記載されている通り、君のパラディン・レベルによって、1レベル以上の君が発動できるパラディン呪文の数が決定される。使用済みの発動能力―呪文スロットとも呼ばれる―を回復するには、大休憩を取らなければならない。
呪文の準備。毎日、君はどのパラディン呪文を発動できるようにするかを決定する。大休憩を取った後で、パラディンが利用できる呪文リストから選択して、1レベル以上の君が発動できるパラディン呪文のリストを準備する(『呪文』のファイル参照)。あるいは、呪文を準備することをなしで済ませ、前日使ったのと同じ呪文リストを使うこともできる。
君のその日のリストには1+パラディン・レベルの半分に等しい数のパラディン呪文が含まれ、その呪文は「表:パラディン」に示されている通り、君が利用できるあらゆる呪文レベルのものから選ぶことができる。
呪文を準備するには祈りと瞑想に時間を費やす必要がある:君が準備する各パラディン呪文について、呪文レベル毎に最低でも1分を要する。君は一度にすべての呪文を準備しなくてはならないわけではない。もし望むなら、その日のいずれかもっと後の時間に準備することもできる。
準備した呪文の発動。準備した呪文を発動するとき、君はその呪文のレベルと同じかそれ以上の発動回数を消費する。その呪文そのものは消費されない。たとえば、君が1レベル呪文のキュア・ウーンズとディヴァイン・フェイヴァーを準備しており、まだ1レベル呪文2回を発動できるなら、君はそれぞれの呪文を1回ずつか、どちらか1つの呪文を2回発動できる。

魔法能力値

Magic Ability
【魅力】が君のパラディン呪文に関する魔法能力値である。
セーヴィング・スロー難易度。君の呪文に抵抗するための難易度は8+君の【魅力】修正値に等しい。
呪文発動ボーナス。もし呪文を発動するときに聖印をはっきりと見せたなら、呪文のセーヴィング・スロー難易度に対して習熟ボーナスを加えることができる。聖印をはっきりと見せるには、それをしっかりと手に持つか、目に見えるように着用するか、あるいは盾にそれを付けておくかする必要がある。

戦闘スタイル

Fighting Style
2レベルになると、君の専門として特定の戦闘スタイル1つを採択する。下記の選択肢から1つを選ぶこと。

弓術

Archery
遠隔武器を使って行なう攻撃ロールに+1のボーナスを得る。

防御

Defense
鎧を着用している間、ACに対して+1のボーナスを得る。

大業物戦闘

Great Weapon Fighting
両手で振るっている近接武器を目標に命中させることに失敗したとき、それでも目標はその武器からダメージを受ける。このダメージ量は君の【筋力】修正値に等しい。この利益を得るには、その武器は両手持ちか、持ち替え可能の特徴を有していなければならない。

守護

Protection
君が見ることができるクリーチャーが君か君5フィート以内にいる目標を攻撃するとき、君が近接武器、盾、あるいはその両方を持っているなら、君は自身のリアクションを使って、その攻撃ロールに“不利”を与えることができる。

二刀流

Two-Weapon Fighting
二刀流戦闘を行なっているとき、君は第二の攻撃のダメージに能力修正値を加算できる。

健全なる肉体

Divine Health
3レベルになると、君の体内を流れる信仰魔法が君に病気に対する完全耐性を与えてくれる。

誓い

Oath
3レベルになると、君は騎士道、典範、そして神々への誓いを立てる。君は自らが選択したひとつの誓いを立てる。献身の誓いか復讐の誓いのどちらかである。それぞれの誓いについては、パラディンの項の最後に説明されている。
君の選択は、「表:パラディン」に示されている通り、特定のパラディン・レベルにおいて君に特徴を与えると共に、誓い呪文をも与えてくれる。

誓い呪文

Oath Spells
それぞれの誓いには関連する呪文リストがある。君はこれらの呪文を特定のパラディン・レベルにおいて利用することができるようになる。いったんある誓い呪文を利用できるようになったなら、それは常に準備されているものと見なす。それは毎日君が準備することができる呪文数の勘定には入れない。
もし君がパラディン呪文リストにはない誓い呪文を得たなら、その呪文は君にとってはパラディン呪文と見なされる。

神性の利用

Channel Divinity
君の誓いは、魔法効果の源となる信仰エネルギーを利用できるようにしてくれる。君の誓いが与えてくれるそれぞれの“神性の利用”の選択肢には、それをどのように使用するかについて説明している。
“神性の利用”を使用するとき、君はどの選択肢を使用するか選択する。その後、君は大休憩を取らなければ、再び“神性の利用”を使用することはできない。
いくつかの“神性の利用”効果にはセーヴィング・スローが要求される。このクラスからそうした効果を使用するときには、難易度は君のパラディン呪文発動の難易度に等しく、君が聖印をはっきり見えるように掲げているなら、習熟ボーナスも加算される。

誓い



能力値上昇

Ability Score Improvement
「表:パラディン」に示されている特定のレベルに達したとき、君は自ら選択した能力値1つを2上昇させるか、あるいは自ら選択した能力値2つをそれぞれ1上昇させることができる。この特徴を使って能力値を20より高く上昇させることはできない。
あるいは、記載されたレベルの1つに到達したときに、能力値を上昇させることを諦める代わりに、1つの特技を修得することもできる。

追加攻撃

Extra Attack
5レベル以降、君は自分のターンにおいて攻撃アクションを取ったときにはいつでも、追加で1回の攻撃を行なうことができる。もし君がそのターンのすべてを移動に使ったのでないなら、君は攻撃と攻撃の間に移動することができる。

守護のオーラ

Aura of Protection
6レベル以降、君か君の10フィート以内にいる1体のクリーチャーが、君に意識がある間にセーヴィング・スローを行なわなければならなくなったときにはいつでも、君はそのクリーチャーに対し、君の【魅力】修正値に等しい数値(最低でもこのボーナスは+1)をそのセーヴィング・スローのボーナスとして付与できる。

勇気のオーラ

Aura of Courage
10レベル以降、君と君の10フィート以内にいる友好的なクリーチャーは、君に意識がある間は恐怖状態に陥らない。

信仰の一撃強化

Improved Divine Smite
11レベルになると、君は信仰の力で充満し、それによって君の武器攻撃の全てには、いくらかの信仰パワーが宿るようになる。君が武器で1体のクリーチャーに攻撃を命中させたときにはいつでも、そのクリーチャーは君の“信仰の一撃”によるのと同じ種別の1d8の追加ダメージを被る。この追加ダメージは“信仰の一撃”を使用するときに与える追加ダメージと累積する。

浄化の接触

Cleansing Touch
14レベル以降、君は自らのアクションを使って自分自身か君が接触した1体の友好的なクリーチャーに与えられている1つの魔法効果を終了させることができる。
君は【魅力】修正値に等しい回数(最低でも1回)この特徴を使用できる。大休憩を取ると消費された使用回数は回復する。

決意のオーラ

Aura of Resolve
15レベル以降、君と君の10フィート以内にいる友好的なクリーチャーは、君に意識がある間は魅惑状態になることがなくなる。

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最終更新:2014年06月09日 22:00