祝福される者達とは、
ギッシュが率いる傭兵軍団の名称である。
ギッシュは当初、
ヨロン、
ジャンガルを引き連れて傭兵稼業を行っていたが、
クシュリニア王国で起こった内戦で戦って居る内に
パルドン等と知り合い、傭兵団を作る事が約束されその約束を守った形で構成された。
他の傭兵団と大きな違いが三つある。
一つは徹底した経済概念を持って団の形成が成されている事だろう。
高い仕事であれば引き受ける訳では無く、その成功度、勝率などを考慮して仕事を引き受けている。
人数も厳選され、多くても少なくても無駄がある事が考慮され、以下の人数が選択されてりた。
戦闘員の構成は基本は200人前後、徒歩の突撃隊が百名程度、騎馬隊25名、弓隊25名、槍隊が25名、残る25名は諜報、食事番などに廻されるがこれは交代制と成って居る。
この他に、経済部隊として
ヨロン率いる輸送隊が各地で物を格安で仕入れて、不足している所へ高値で売る事がなされている。
これが他の傭兵団では見られない二つ目で、表には出ないが出れば「商人に成りたいのか? 傭兵で有りたいのか?」と問われる事であろう。
最後の三つ目は、戦いで傷付いた者達の世話を行っている事だろう。
体が動く者は、諜報部隊、輸送部隊に組み込み、体が動かせない者に対しては、輸送隊が稼いだ金を出来る限り融通して生活に困らぬ様にしていた。
傭兵団の成立は
クシュリニア王国の内紛が統一紀元前1410年である事から、その数年先の事であると考えられる。
主催は
ギッシュであるが、副長となる者は明確に定められていない、雰囲気では
ジャンガルがそれに当たると見られるが、本人は責任ある立場を拒み空席の状態が続いていた。
シャルの登場と共に、自然その席を奪われてしまった感じであるが、圧倒的な戦闘力から誰もそれに頷くと共に
ジャンガル自身が最大級の喜びでそれを向かい入れた。
作戦成功率は75%以上、戦闘時に寄る戦死率は7%以下で、これは驚く程効率の良い戦いが続けられていたと考えられる。
五百名を超える大傭兵団の作戦成功率は85%以上であるが、戦死率は20%以上である場合も少なくは無いことから考えれば、驚異的な数値であるかもしれない。
最終的に、
フェルミニア王国設興戦において主要な位置に配され、他の雇われた傭兵及び民兵を率いて旧
テリニア王国にて連戦する事と成る。
その後、祝福される者達は解散され、各々自分の好む職業を
フェルミニア王国国内に持つ事が許された。
また、傭兵団に関わり、傷付いていた者達も
フェルミニア王国に収容され、国家から手厚い保護を受けられる事が約束された。
最終更新:2012年08月24日 15:00