カーリーバンガン遺跡

  • ラージャスターン地方、ガッガル・ハークラー川の河岸に所在。

  • 西側に城塞、東側に市街地を持つ。


  • 城塞地区の南側に、通称「火の祭壇」と呼ばれる遺構が計7基見つかっている。
   またその傍らに、獣骨と鹿角が納められた供犠壙が見つかっている。


  • 市街地の外部、東へ100mほど離れたところにもう一つの墳丘(マウンド)があり、
   そこでも「火の祭壇」が発見されている。

  • また、城塞の西300mほどのところに、共同墓地が発見されている。


   粘土に転がしながら押印することで模様が浮かび上がる仕組みの印章で、
   インダス文明の遺跡では他にモヘンジョ・ダロ遺跡ハラッパー遺跡ラーキーガリー遺跡からも出土している事が知られる。

   インダス文明遺跡で多数見つかる品物だが、このカーリーバンガン遺跡で発見されたものには
   角を持った人物像が彫られており、祭壇近くで見つかったことも相まってこの出土物が
   何らかの儀礼・儀式に関係しているという説の論拠となっている。
   (ただし、他の遺跡の出土例などと合わせて考えると、必ずしも整合性のある説と言い切れない面もあり、
    議論が続いていると云々)




      参考文献

『インダスの考古学』近藤英夫
『インダス文明の謎』長田俊樹


最終更新:2014年07月28日 04:40