生まれる子は父を殺すであろうという
アポロンの神託があった事から、
両足の踵をブローチで貫いて、牧人に捨ててくるように言いつけたが、キタイロンに捨てられた赤子を
牛飼いが拾い、
コリントス王ポリュボスの元へ届けられた。
オイディプスにも、父を殺し母と通じるであろうという神託があった事から、ポリュボスを父と思う
オイディプスは自らコリントスを離れ、旅の途中でライオスを殺害してしまう。
テバイの王となってイオカステを妻にするが、後に自身の出自を知って両目を自ら閉ざし、自らを追放する。
以上の物語はソポクレス「オイディプス王」に詳しい。
- オイディプスの名は、両足(プース)が腫れていた(オイディン)事からついたもの。
オイディポデス(オイディプス)が戦場に倒れ、
テバイで葬儀が営まれたという記述があり、
ギリシャ悲劇の結末とは違った伝承があったらしい事がわかる。
なおこの部分を、戦場で倒れたのではなく病で死んだとする解釈を提示する学者もいる。
参考文献
『ギリシア神話』アポロドーロス
『イリアス(下)』
ホメロス
最終更新:2014年11月18日 23:24