- プリュギア(現在のトルコのあたり)の都市ペシヌスの王。
- オウィディウス『変身物語』では、酒神バッコスの養父にあたるシレノスを保護した事から、
バッコスに何でも望みを叶えようと言われて「触れたものすべてを黄金に変える」力を求めるが、
その結果食べ物もすべて黄金に変わってしまい、神に願いの撤回を申し立て、サルデスの都の近くを
流れる河の源流で身を浸すように告げられる。そのようにしてこの能力が流れ落ち、
以降その河の流れで濡れた土には黄金が残っているという
(zsphereコメント:珍しい、川でとれる砂金の起源説話かな?)
裁定者である山の神やパーン自身すらアポロンの勝ちを認める中一人だけアポロンの勝ちに異を唱え、
その怒りを買って耳だけを
ロバに変えられたとする。
(zsphereコメント:以下、「王様の耳はロバの耳」の話。よもやここが原典だったとは)
- ヘロドトス『歴史』巻一に、ゴルディアスの子ミダスが、裁きをする時にいつも腰かけていた
一見に値する見事な玉座を
デルポイに奉納したことがあった、と記されている。
参考文献
『歴史(上)』ヘロドトス
『変身物語(下)』オウィディウス
最終更新:2015年07月10日 16:01