青銅族に属しているとか、あるいは鍛冶神
ヘパイストスが
ミノスに与えたとされる。
首から踵へ一筋の血脈が流れ、踵部分の青銅の釘がこれを留めているとされ、この釘を抜かれると死ぬ。
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エジプトの十二王の一人
プサンメティコスが他の十一の王によって放逐・追放され、
その報復を願ってレト神の託宣所に神託を乞うと、「青銅の男が海より出現する時に復讐は遂げられる」との答えを得た。
怪しんでいると、やがて略奪目当てでやって来たイオニア人およびカリア人の一隊がエジプトに漂着したが、
かつて青銅の武装を見たことのなかった
エジプト人従者はこれを「青銅の人間どもが海から来て平野を荒らしております」と報告、
神託が実現した事を悟ったプサンメティコスは彼らを説得して味方にし、十一王を打倒したと言う。
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ジークフリートはかつて竜を退治し、その血を全身に浴びたため
総身が「不死身の甲羅」と化したという。どんな武器もその身を傷つけることができないが、
ただその血を浴びた際にたまたま
ボダイジュの葉が一枚首筋に落ちてきていたため、
両肩の間のみ不死身ではなく、そこが急所となった。これを妻のクリエムヒルトがハゲネに漏らしたために、
ジークフリートは暗殺されることになる。
参考文献
『ギリシア神話』アポロドーロス
『歴史(上)』ヘロドトス
『ニーベルンゲンの歌(前編)』
最終更新:2015年09月16日 02:28