- イオルコスの王ペリアスが、神託によって「片方のサンダルの男に注意せよ」と言われたのち、
川でサンダルを片方流してしまったイアソンに出会い、これを
アレスの聖森にある樫の木に吊るされている
金毛の皮を取りに行くよう命じた。イアソンは
プリクソスの子
アルゴスが作った、
櫂を五十持ち建造者の名を取ってアルゴー船と呼ばれた船に英雄たちを乗せて、金毛の皮を入手しに行った。
ラエルテス、
アタランテ、
カストルと
ポリュデウケスなどを含む。
(zsphereコメント:正に神話世界のドリームチーム、さながら『ONEPIECE』のノリ。
ギリシャ神話の体系がどのように膨らまされていったかが垣間見えて面白い)
- ヘロドトス『歴史』巻四に、スパルタの山中に現れたミニュアイ人たちが、アルゴー船メンバーの子孫であると述べ、
レムノス島を
ペラスゴイ人に追い出されたのち、
カストルとポリュデウケスがスパルタ出身であることから父祖の地として訪れたと述べ、スパルタ人たちに
受け入れられたというエピソードを載せる。
- プリニウス『博物誌』第十三巻に、アルゴー船を建造する際に「ライオン木」という木の材を用いた、と
アレクサンドロス・コルネリウスという人物の著作にあるという話を紹介している。
しかしプリニウスの知る限りでは、この「ライオン木」という木について他に言及している文献は無いとのこと。
参考文献
『ギリシア神話』アポロドーロス
『歴史(中)』ヘロドトス
『プリニウスの博物誌 Ⅲ』
最終更新:2016年06月16日 04:07