- その誕生の際、ヘラクレスが祈った直後にワシが現われたため、生まれた子にアイアスと名付けたという。
(ワシ、すなわちaietosとAiasの響きが似ている事から出た記述で、恐らくは後世の俗説であろうと
アポロドーロス『ギリシア神話』の訳者の注にある)
- アキレウスの死後、その武具を最上の勇者に賞として与えるという話になり
オデュッセウスとアイアスが名乗り出て、
トロイア人たち(あるいは一説にアカイア勢)によって
オデュッセウスに与えるという判定が下り、無念のあまり取り乱したアイアスは
(
アテナによって狂わされた事もあり)家畜を殺害する挙に出て、後に正気に返って自刃した。
アガメムノンはアイアスの火葬を禁じ、そのため
トロイア戦争で死んだアカイア勢のうち
アイアスの死体だけが棺に納められたという。
- オウィディウス『変身物語』では、アイアスとオデュッセウスは口頭で自らがアキレウスの武具に相応しい旨を
主張し、その後家畜の殺害などの描写はないままアイアスの自刃する場面を描いている。
参考文献
『ギリシア神話』アポロドーロス
最終更新:2014年11月28日 01:25