像が涙などを流す

   →アレクサンドロス大王のペルシア遠征前、テバイを陥落させた後いったんマケドニアに帰った際に、
    オルフェウスの像が絶え間なく汗を流すという奇瑞が起こったという。
    占い師たちに占わせたところ、アリスタンドロスが、心配には及ばない、これは将来
    大王の活躍を詩人たちが詩に作り歌に歌うのに大変な労力をかけることの予兆だと述べたという。

   →トロイア戦争の際、オデュッセウスディオメデスによってトロイアから奪われた
    アテナ像は、ギリシア軍の陣地に置かれた後、その目に炎が燃え、全身に汗が流れ、
    また像が楯と槍を持って三度空へと飛びあがったという話を、アイネイアスディードー
    語る場面がある。



      参考文献
『アレクサンドロス大王東征記(上)』アッリアノス
『アエネーイス(上)』ウェルギリウス



最終更新:2016年01月14日 03:13