コオリッポ

登録日:2019/12/26 (木曜日) 23:00:12
更新日:2023/09/20 Wed 16:54:17
所要時間:約 4 分で読めます





とても寒い場所から流れ流されやってきた。 氷で顔を常に冷やしているのだ。


コオリッポとは「ポケットモンスター ソード・シールド」から登場するポケモンである。


■データ



全国図鑑№:875
分類:ペンギンポケモン
英語名:Eiscue
高さ:1.4m
重さ:89.0㎏
タマゴグループ:水中1、陸上
性別比率:♂50 ♀50

タイプ:こおり

特性:アイスフェイス(後述)
隠れ特性:なし



HP:75
攻撃:80
防御:110
特攻:65
特防:90
素早さ:50

合計:470


努力値:防御+2




【概要】



デリバードエンペルトに次ぐペンギンモチーフのポケモン。
元々ガラル地方には存在せず、寒い場所から遠路遙々流されてやってきたという経歴を持つ外来種。
ちなみにパルデアにおいても外来種らしく、第9世代時点でコオリッポの出身地である「寒い地方」がどこかは明らかになっていない。

姿形は普通のペンギンそのものだが、最大の特徴は「頭部に目とクチバシが付いた大きい立方体の氷を纏っている」ことである。
この氷は暑さに弱いコオリッポの頭を冷やすための防護ヘルメットの役割を果たす他、水に浮くことも可能。
頭部からちょこんと一本の毛が生えており、これをに垂らして釣りをする。
些細なことにはあまり動じないマイペースな性格をしており、例え異国の地に流れ着こうが、慌てず騒がず、そこで生活していくという妙な適応力とバイタリティの持ち主。

【ゲームでのコオリッポ】



野生の個体はシールドのみの登場。
10番道路にてエンカウントで出現する。
対になっているポケモンはイシヘンジンで、何気に「どちらも頭部がブロック状」という謎の共通点がある(コオリッポのはマスクだが)。
トレーナー戦ではジムリーダーメロンが使用してくる。
SVにおいても野生個体はバイオレットのみ出現する。



追記・修正は頭部を氷で冷やしながらお願いします。






















コオリッポのアイスフェイス



(゚Θ゚)!



(´゚Θ゚`)…


コオリッポの姿が変化した!








コオリッポ(ナイスフェイス)



■データ


全国図鑑№:875
分類:ペンギンポケモン
英語名:Eiscue
高さ:1.4m
重さ:89.0㎏
タマゴグループ:水中1、陸上
性別比率:♂50 ♀50

タイプ:こおり

特性:アイスフェイス(物理攻撃を受けると、頭の氷が砕けてダメージを無効にする。天候が「あられ」になると、アイスフェイスが復活する)
隠れ特性:なし


HP:75
攻撃:80
防御:70
特攻:65
特防:50
素早さ:130

合計:470


努力値:防御+2



【概要】



コオリッポの頭部の氷が強力な物理攻撃で砕けてしまったときの姿。水色の顔をしている。
自身を守る氷が割られてしまったことに困惑しているためか、終始困り顔になっており、ガラルではこのなんとも言えない悩ましい表情の虜になる人も多い。
頭部にある一本の毛はの表面と繋がっており、考え事をすると周りに冷気を巻き起こす。


【ゲームでのコオリッポ】



この姿は彼の専用特性である『アイスフェイス』によるもの。
一言で言えばSM時代ミミッキュの「物理版ばけのかわ」であり、物理限定で相手の技を一度だけ防ぐことが可能。
また、天候があられになっていれば再度アイスフェイスの姿へ戻り、再度無効にすることが可能である。
ただし、あられ中は無限に氷を生み出せる訳で無く、あられが降り始めた瞬間、もしくはあられが降っている時に場に出た時にしか発動しないため、実質二回のみと考えていい。
また、ミミッキュと違い、特殊攻撃には特性が発動せず、そのままダメージを受けてしまうので注意。

【対戦でのコオリッポ】


アイスフェイス時には頭部が氷で守られている故か防御・特防に優れる代わりに素早さが低め。
対してナイスフェイス時には耐久が大幅に下がる代わりに素早さが大きく上がる。とぼけた見た目に反して130族である。
残りの種族値に関してはフォルムによる違いはない。

なんと言っても先述の「アイスフェイス」の存在が特徴。
物理アタッカー相手なら1ターン確実にアドバンテージを取れる点は嬉しい。
一応特性である為、かたやぶりには貫通されてしまう。
また、発動の優先度がかなり低く設定されており、同時死に出しで天候をもぎ取られるとアイスフェイスに戻らなくなってしまう。

メインウェポンは「つららばり」「つららおとし」「れいとうパンチ」「ゆきなだれ」と一通り揃う。
SVでは「つららばり」が没収された代わりに「アイススピナー」を習得している。
サブウェポンはペンギンらしくみず技「たきのぼり」「アクアブレイク」に、「もろはのずつき」「しねんのずつき」「アイアンヘッド」と各種ずつき技、加えて「きしかいせい」と意外とバリエーションは豊富。普通の「ずつき」もちゃんと覚える。
特殊技はこおり・みず技程度で少しバリエーションは狭め。一応みず技+「フリーズドライ」で全タイプに等倍以上は狙える。

補助技は「はらだいこ」「こうそくいどう」「てっぺき」「ドわすれ」と意外と多様。
サポート向けの技は「しろいきり」「みずびたし」「アクアリング」「リフレクター」と少し個性弱め。
ペンギンの癖して「あまごい」を覚えないという謎のポケモンだったが、第9世代で覚えられるようになっている。

アイスフェイスによる行動保証と「はらだいこ」による爆発力が強み。
こおり技は攻めに強い為、上手く決まれば計り知れないパワーを叩きつけていける。
また、ダイマックスとも上手く噛み合っており、「ダイアイス」を使えばアイスフェイスに戻す事も容易。
故に、剣盾の初期環境では要注意ポケモンとされていた……

が、実際のところは割と欠点に溢れたポケモンだったりする。
素の攻撃力はアタッカーとしては不安の残るものであり、その点を補うには「はらだいこ」は必須
そのため必然的にHPは50~75%がデフォルトになってしまう。タスキ?無理です。
そしてこおりタイプは攻めは強いが守りはボロボロのタイプ。
アイスフェイス状態でも特殊耐久は正直高いとはいえず、特殊攻撃で攻められたものならばひとたまりもない。
更にアイスフェイス時には大体後攻になってしまうため、その間にちょうはつを繰り出されでもしたらたちまち起動停止。「おにび」も辛い。
そして何よりコオリッポでやることはだいたいこれなので戦法が物凄く読まれやすい。

更に、よくよく見るとアイスフェイスにも悩ましい問題があったりする。
実はコオリッポの耐久面で一番高いのはアイスフェイス時の物理耐久なのだが、アイスフェイスの仕様上その高めの物理耐久は(「かたやぶり」されない限り)全く意味がない
つまり、数字で受けてどうにかすることすら許されていない事になる。おおう……。

剣盾初期はコオリッポが流行に刺さっていた為相応に数は多かったものの、環境が変遷する毎にどんどん影が薄くなってしまった。

SVではダイマックスが無くなった為、アイスフェイスに戻すには自力で雪を降らす必要が出来た。
さらに、第8世代では復活時はアイスフェイスに戻る仕様だったのだが、「さいきのいのり」の登場のせいか復活してもナイスフェイスのままと言う困った仕様になってしまった。

■余談



  • デフォルメされているかのようなビジュアルだが、高さが1.4m(恐らく毛も含めてと思われるが)とかなり大きい。
  • 髪の毛一本のみというビジュアルからネット上では『波平ペンギン』の愛称で呼ばれている。
  • ちなみにモチーフになったペンギンはアデリーペンギンと思われるが、腹部や頭部のデザイン等からかつてイギリスに生息していた「オオウミガラス*1」の要素が組み込まれているという説もある。
  • ポケモンキャンプでは常にアイスフェイス形態でくつろいでいる。このままでもお食事タイムは進行するあたり、なかなか作り込まれた氷のマスクをしておられるようだ…。


追記・修正は悩ましい表情の虜になった人がお願いします。

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最終更新:2023年09月20日 16:54

*1 最初に「ペンギン」という名前が付けられた鳥で、現在知られているペンギンはこの鳥に見た目が似ている事から「ペンギン」と命名されたという逸話がある。