機動戦士ガンダム Extreme vs. MAXI BOOST ON

登録日:2020/02/05 (水曜日) 14:16:42
更新日:2024/04/19 Fri 14:42:30
所要時間:約 9 分で読めます




極限進化が共鳴(リンク)する!

機動戦士ガンダム Extreme vs.シリーズの一つで、2015年10月27日に全国のゲームセンターで稼働を開始したアーケードゲーム。
前作のMAXI BOOSTからアップデートされる形でリリースされているため、システム面で大きくその影響を受け継いでいる。
主題歌はSiMの『NO FUTURE(Prototype Ver.)』。

2019年11月26日をもって全国での稼働は終了。既に稼働開始をしていたExtreme VS.2にアーケードゲームは完全移行する運びとなった。


新要素

◆オンライン対戦
前作EXVSMBまでは店内対戦のみに限られ、4人集まらないゲームセンターではCPU戦か1VS1などの限られた遊び方しかできなかった。
これにより店舗によっては過疎化が進むほか、4台ずつ導入せざるを得ないなどゲームセンター側にとって不都合な点が顕在化してきた状況に救いの手が差し伸べられている。リアルファイトの心配も薄まった
P2P方式で全国のプレイヤーと2VS2バトルをプレイする事が可能。敗北しても再戦可能なほか、規定数だけ連勝するとその時点でゲームオーバーとなる仕様。
一部国外でも展開していた事もあって、海外店舗とのオンライン対戦も期待されていたがいつの間にか無くなった。

◆覚醒の仕様変更
前作EXVSMBで実装されていたEXオーバードライブ*1とEXバーストを統合した。
かつて連合VSZ.A.F.T.Ⅱで実装されていたような機能とシステム的には同じ。
  • ファイティングバースト
通称F覚醒。格闘の伸びが向上し、射撃から格闘へのキャンセルが可能。また敵機に対してガードブレイクが付与されたため、盾捲りしやすくなった。
  • シューティングバースト
通称S覚醒。射撃から射撃へのキャンセルも可能になった。また武装ゲージのリロードが高速化し、射撃をステップでキャンセルする事もできる。
  • エクステンドバースト
通称E覚醒。覚醒ゲージが半分溜まった状態でも受け身覚醒ができ、覚醒中の防御補正も他2つの覚醒と比べて格段に高い。それと斜めステップが可能。
当初は覚醒落ちしても覚醒ゲージが溜まる仕様だったが、後に溜まらないように変更された。また受け身覚醒時のゲージ減少率の調整や、覚醒時間の短縮など色んな下方修正を受けている。


変更点

◆グラフィック
アップデート恒例のグラフィック変更だが、今作では全体的にやや赤焼けしているかのような印象になった。

◆高飛びペナルティ追加
オーバーヒート状態であっても着地せず、25秒間経過すると機体にスパークのようなエフェクトが発生する。
被弾によるブーストゲージ回復以後か、覚醒以外の入力を受け付けなくなるため、無用な高飛びはご法度となった。

◆一部大型MA形態への換装機能廃止
ストライクフリーダムガンダムガンダムエクシアなどに搭載されていた、覚醒中に格闘CSを溜めるとミーティアやGNアームズとドッキングするシステムが今作では廃止となった。
的になるだけで弱いから誰も使わなかっただけでは。

◆耐久値の調整
前作のEXVSMBが前々作EXVSFBに比べて耐久値が高かったのに対し、今作ではやや低めに調整されている。

◆僚機の体力可視化
僚機の体力が自身の体力の上部に小さく表示されるようになった。
これにより、仮に通信による体力報告が無いという状態でも仔細に確認し立ち回りを判断できやすくなっている。

◆機体調整周りの情報明確化
ほぼ毎月行われていた機体調整だったが、今作からある程度は調整内容が分かりやすく記載されるようになった。

◆ブランチバトルのEルートの内容変更
ブランチバトルの表Eルートが少々特殊で、全てボスステージとなっており、
通常より大幅に強化された、プレイアブル歴代主人公機がボスとして登場する。

参戦機体

新規追加機体を太文字表示とし、有料会員限定の機体は赤色表示とする。
前作EXVSMBよりコスト変更のあった機体は、コスト横に『』『』表記を設ける。
家庭用追加機体は太字オレンジ表示とする。

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ターンX:30
ゴールドスモー:25
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余談

稼働直前に発売していた『ガンダムExtreme VS.Force』の購入特典に、アーケード版でマックナイフの早期利用可能プロダクトコードが封入されていた。
……があまりにも内容があれだったゲーム故に、早々にマックナイフ引換券など色々揶揄されてしまった。

今作を最後に初代EXVSから使用していた筐体はその役目を終えている。
…ハズなのだが、中身のみEXVS2に変更して継続して利用している所もあるようだ。
見分け方は簡単、ゲームパッドが付属していない筐体が有ったらそれである。

家庭用のパッケージイラストで、『プレミアムサウンドエディション』はアーケード時代に存在したものの流用だが、中心部分にいたホットスクランブルガンダムだけが初代ガンダムに差し替えられている。

家庭版移植

2020年7月30日にPS4専用ゲームとして発売されることが決定。
稼働終了後に家庭版が発売されるのはシリーズ初。また、本作の販売に伴い前作MAXI BOOSTはシリーズ初の家庭版の存在しない作品となった。
*2

◆基本情報
グラフィックは当時のものを踏襲しつつ、PS4用に向上したものとなっている。
アップデートはシステム面のみで機体のバランス調整は行わず、アーケード末期の状態でリリースすると明言されていた。
現在シリーズ運営はバンダイナムコアミューズメント(ゲームセンター部門)が行っているため、家庭用販売を担当するバンダイナムコエンターテインメントではゲーム部分の対応が実質不可能という理由も有ると思われる。

◆購入仕様
通常版のほかに、
アーケードで会員が有料で利用できる楽曲が33曲追加された『プレミアムサウンドエディション』、
それに加えてHG 1/144 エクストリームガンダム&エクリプス-Fパーツ(EXVS. 10th ANNIVERSARY COLOR Ver.)が付属する『コレクターズエディション』がある。
共通で初回生産購入特典では特別デザインのバナパスポート(アストレイゴールドフレーム天ミナのプレイ権付)も封入。

ダウンロード購入も可能で、こちらはガンプラやバナパスポートが付かない代わりに6/20以降毎週土~日曜日に開催予定のオンライン先行体験に参加できる。

◆追加参戦機体
ザクアメイジングとモンテーロが参戦。更に初回生産限定特典orDL早期購入特典として、ガンダム・バルバトスルプスレクスが使用可能*3
3機ともに補正値や誘導などが下方修正されているが、やはり未来の機体という事もあり強力。

◆ゲームシステム
  • 1人用のミッションモード『マキシブーストミッション』が追加
200にも及ぶミッションで、大型MAとの戦闘もある。さらに報酬で得たパーツで機体強化が可能。
過去作のような原作再現ミッションは存在しないが、モチーフにしたような編成のミッションはある。

◆オフライン2人対戦&オンライン4人対戦
オフラインでも画面分割で2人対戦が可能となった他、従来と同じようにオンラインで4人対戦ができる。
オンラインは2~18人から成るルームを作成して限られた枠内のプレイヤーと対戦する方式と、アーケード時と同じく一回限りのオンラインマッチ方式がある。
ルーム制はシャッフル、2on2、1on1のいずれかを作成時に選べる。
また、大会形式で進められる要素も追加された。

◆称号やナビシステムの継承
アーケード時代同様、様々な称号やナビシステムなどの設定が可能。ナビシステムには鉄血からフミタン、クーデリア、アトラが追加された。
ナビは通常衣装のキャラクターは解禁済みの状態で、衣装変更は好感度の上昇もしくはゲームプレイで貰えるGPによる引換が必要。GPの引換は称号等他のコレクションでも対応している。

◆カスタムサントラ対応
従来と同じくカスタムサントラには対応している模様。
家庭用FullBoostと同様音量調整にやや難を抱えており、音が小さくなりがちなのでPC側で調整してから取り込むのが吉。

◆通信関連の変更
プレイ中に受け取るメッセージのON/OFFを設定画面で調整できるようになった。
具体的には『戦闘前のメッセージの受取のON/OFF』と『戦闘中のメッセージの受取のON/OFF』と『戦闘後のメッセージ受取を「ありがとうございました」だけ受け取るか一律でON/OFF』の3つ。
本作家庭版ではカスタマイズコメントが一切設定できないにも関わらず、敗色濃厚な場面や敗北リザルト画面で「了解です」「助かりました」などの定型文で皮肉煽りをするプレイヤーが後を絶たないため、そうした余計な所でモチベーション低下を防ぐために設定できるものと思われる。
それでもPS4/5本体のメッセージ受信機能から直接煽りコメントを送る輩も存在するので、怖い人はOFFにしておこう

◆追加ムービー
ビルドファイターズ、鉄血のオルフェンズ、サンダーボルトの三作品は新たに出撃用ムービーが用意されている。
ムービーのセリフはゲーム部分から流用しているので、探してみるのも一興かもしれない。
反面、TV版ウイングガンダムやセンチネルなど参戦して久しいシリーズには相変わらず用意されていない。





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最終更新:2024年04月19日 14:42

*1 一定体力以下で格闘or射撃コマンドを入力すると強制的に発動され、一定時間どちらかの性能を格段に強化するシステム

*2 元々オンラインアップデートでONに一括変更されているため、公式から何らかの配信が無い限り永遠にプレイすることは不可能だろう。

*3 後の家庭用大会開催に伴い”公正なプレイ環境”を目的として有料DLCとして配信、本作唯一の課金要素となった