十王篇(デュエル・マスターズ)

登録日:2021/03/02 (火) 22:24:34
更新日:2024/03/24 Sun 21:14:41
所要時間:約 26 分で読めます



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突如始まったデモニオによる侵攻……

それがのちの世に「十王大戦」と呼ばれる戦いの始まりであることはまだ、誰も知らない。




十王篇とは、TCGデュエル・マスターズ」19番目のシリーズ。シンボルは「十王」。


エキスパンション

  • DMRP-13「十王篇 第1弾 切札×鬼札 キングウォーズ!!!」
  • DMRP-14「十王篇 第2弾 爆皇×爆誕 ダイナボルト!!!」
  • DMRP-15「十王篇 第3弾 幻龍×凶襲 ゲンムエンペラー!!!」
  • DMRP-16「十王篇 第4弾 百王×邪王 鬼レヴォリューション!!!」

概要

前シリーズと同様、切札ジョーが主人公を務める『デュエル・マスターズ キング』シリーズ。超天篇や双極篇とは異なり、読み方はシンプルに「じゅうおうへん」である。
それでも漢字は相変わらず「編」ではなく「篇」なので、検索や筆記の際には注意。

新章からの種族が変わらずに主要種族を務めるが、ムートピアグランセクトが敵側サイドに配置されている。
また、旧種族であるビーストフォークが主要種族の座に就くなどの変化も起きている。
背景ストーリーは前回から地続きとなっているが、新章から続いていた漫画・アニメと連携する要素が薄くなったことで革命ファイナル以前の構成に近づいている。
ただし、後にデュエチューブにて超天篇背景ストーリー終盤から分岐した世界線が舞台であるとされている。

本シリーズでは双極篇から続いていた新カードギミックの流れではなく、10種族にも及ぶ特殊種族が新規で登場する点が特徴。
10の特殊種族が専用のキーワード能力を掲げており、種族デッキを推すコンセプトとなっている。
レアリティはこれまでのマスターカードが廃止され、「王」をイメージするキングマスターカードに切り替わった。

革命ファイナル以来の多色プッシュのシリーズとなっており、上述の特殊種族推しであることも合わさって革命ファイナルとの共通点が多い。
しかし、あくまでも友好色が中心だった革命ファイナルとは異なり、こちらは敵対色の多色カードも積極的に登場している。
多色推奨の流れで主人公枠のジョーカーズ及びチーム切札も火・自然の多色で構成されることになり、無色のプッシュは弱まっている。

基本エキスパンションは4弾構成ではあるが、背景ストーリーは拡張エキスパンションであるDMEX-14「弩闘×十王 超ファイナルウォーズ!!!」にて完結する。
公式でも第5弾として扱う記述・発言もあるなど実質的な5弾構成となっており、特別弾でフィナーレを飾るという初の体制になった。

2色ごとの勢力、勢力ごとに有する能力、友好色と敵対色の平等な扱いなどから、元ネタはMTGのラヴニカブロックと思われる。

評価

超天篇のインフレの激化や低迷を受けたことでクリエイターズ・レターにて超天篇(というか超GRやオレガ・オーラへの)の反省が述べられた。
そして十王篇は「お互いのシールドをめぐる攻防」を原点として開発することを誓う声明が出された。
また、超天篇で公式自らがルールを無視する事態によって形骸化したゴールデンリストは廃止となったが、「再録の基本方針自体を変更する訳ではない」とも述べた。

シリーズの展開中に新型コロナウイルスの感染拡大を受け、全国各地での大会の中止やTCG取扱店舗の営業短縮などが発生。
TCG業界全体がこの騒動を受けて新たな動きをする必要に迫られる中、当然DMにも様々な影響を与えた。
社会的情勢の悪影響を受けたことで、例年のシリーズとは一概に比較することは難しいイレギュラーな環境だったとも言える。

カードパワーの抑制

超天篇におけるインフレが過激化が問題視されたためか、十王篇はゲームスピードを加速させる分かりやすいインフレは抑えられている作りとなった。
これまでの多色推奨のシリーズは分かりやすくインフレするパターンが基本だったため、珍しい方針とも言える。
一部ユーザーからは「デフレをするのは不死鳥編などの再来」的な批判もあったが、実は単純なカードパワー自体は順当にインフレしている。
超天篇の……というか超GRのカードパワーがあまりにもぶっ壊れていた影響で色々と感覚が麻痺しているという点もあり、相対的にデフレ扱いされているというのが実態だろう。

高レアリティは全体的に「弱くはないが環境的には物足りない」という性能で環境では使いにくいカードが目立った。
ただし、一部パックやクロニクルデッキなどは十王篇では扱われないギミックのプッシュが続く超天篇までの路線を継いで分かりやすくインフレをしている。
このようなクロニクルシリーズなどのカードは高速環境に親しんでいたユーザーから好評を得たが、一部からは「十王篇の路線と違いすぎて方針がよく分からない」などと疑問視する意見も見られた。

インフレを極めたGRクリーチャーへの対策として、露骨にも程があるくらい強烈なメタカードも刷られた。
これらのカードは強力であるために注目を浴びてGR系デッキに存在を意識こそさせたが、使用こそされてもインフレを極めたGRの勢いを止めるまでには至らなかった。
GRへの大きな抑制にはならなかった結果、というかミラーマッチ対策で超GRを使うデッキがそれらのメタカードを積極的に採用するという本末転倒な事態になりむしろ他の踏み倒しギミックを用いるデッキに被害を与えたという点から批判する声も見られる。

最終的に十王篇環境はGR系のデッキやそれに対抗する速度のループ系デッキが環境を強く支配する状況が続いたが、殿堂入りなどの措置でGRが弱体化したことで多少は落ち着きを見せた。
十王篇からの新ギミックはキリフダッシュや鬼タイム、ギャラクシールド十王篇開始当初から活躍を見せ、システム自体は環境に上がっては来てないもののマジボンバーやフシギバース、バズレンダも一部カードが環境デッキに採用される等下馬評とは異なり新規カードの強さを見せつけた。
その反面アバレチェーンとビビッドローは途中からのプッシュという事もありファンデッキが組まれる程度だったが、末期にようやくカードプールが充実して成果を残すようになった。
また、ブロック構築で使用はできなかったもののドラゴン・サーガ時代のギミックであるドラグハートがクロニクルデッキによる補強を受けて環境で大暴れを見せた。

旧種族の復権

新章以前の旧種族に久々にテコ入れが行われており、カードパワーが上がっている。
低レアリティでも環境レベルではなくとも、旧種族のファンデッキには新戦力となるという性能のカードが増えた。
ビーストフォークは特にメインの種族としてプッシュを受け、デビルマスクなども数を増やしている。

革命編以降は新規種族が重視されており、特に新章以降は露骨なハズレ兼ネタカード枠に旧種族が割り振られるというスタイルが続いていた。
このような旧種族カードの露骨なハズレ扱いに不満を覚えていた古参ユーザーからは好評を得た。
旧種族の復権は『デュエル・マスターズ プレイス』の影響を見越し、そちらからのユーザーの獲得を狙っているのではないかと言う説がある。
現にプレイスを意識しようなカードの再録やコラボデッキの発売など、連携の動きを強めている。

また、基本エキスパンションにおいてDMの花形であるドラゴンが本格的に解禁された。
新章以降の基本エキスパンションでは、背景ストーリー上の設定ではドラゴンではないドラゴンギルドや一部新規ドラゴンが登場する程度に留まっていた。
特にアーマード・ドラゴンドラゴン・ゾンビなど、最初期の非コマンド系ドラゴンの高レアが久々に登場している。

そして既存種族にドラゴンを追加した派生種族が大量に登場した。
メジャー種族であるジャイアントなどのドラゴン化だけではなく、不遇種族に分類されるバーサーカースピリット・クォーツのドラゴン化は古参ユーザーの衝撃を呼んだ。
DMEX-12「最強戦略!! ドラリンパック」は既存種族のドラゴン化がテーマになっており、多くの旧種族の種族デッキの強化が行われた。

新フォーマットの確立

新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、例年のように人同士が近寄って遊ぶカードゲームのプレイに支障が出た。
そのため、パソコンやスマートフォンの機能を用いることで遠方にいる相手とゲームを対戦する「リモートデュエマ」が一気に普及した。
リモートデュエマ自体は十王篇以前から成立しながらも大きな普及には至ってなかったが、社会的情勢の変化を受けて公式も推奨することになった。
なお、リモート形式によるカードゲームのプレイは2020年に関してはDMだけではなく競合他社のTCGでも普及した。
後にリモートデュエマでの公認CSの開催が可能となる程公式からプッシュされているが、後述するオリジナルフォーマットでしか開催されていない。

2021年からは従来の殿堂レギュレーションを「アドバンス」と改名し、超次元やGRを使わないルールである「オリジナル」というフォーマットが成立した。
オリジナルというネーミングは、神化編までの外部ゾーンが存在しなかった時代を意識したと考えられる。
導入の意図としては、規制し続けてもしぶとく環境に居座るGRの息の根を止めるため外部ゾーンの存在しなかった時代に引退した復帰勢の獲得や外部ゾーンのカードが高額になっているために資産ゲー化の防止があると思われる。
上述の通りリモートデュエマを用いたCSはオリジナルフォーマットのみで開催されているがこちらは画面に映る範囲の限界やゲームの円滑化、不正防止等が理由だと思われる。
公式からは大々的にプッシュされており、グランプリ等も従来通りのアドバンスのみならずオリジナルでの開催を見越している旨の発言がされている。


結末

十王篇は競技志向のユーザーや双極篇や超天篇などの雰囲気に親しんだ層からは批判をされることが多かった。
逆に旧種族の復権やインフレの抑制などもあり、カジュアル層や超天篇までの数年間の路線に否定的だったユーザーからは評価されるという傾向が目立った。
新規カードの評価も割れやすく、評価を巡ってそれぞれのユーザーが対立する光景も目立った。
これまでの多色推奨だったシリーズが激しくインフレをしながらも大人気を得ていたことを考えると、それらのシリーズとはエキスパンションの構成やユーザーの反応がかなり違う方向性になったと言える。

2021年3月期の決算では「カード(TCG)カテゴリーは新弾のターゲットミスマッチにより不調」と述べられており、本シリーズの商業的不振が示唆される結果に終わってしまった。

背景ストーリー

世界を滅ぼそうとした《零龍》は《ジョギライド・ファイナルフィーバー》によって撃破され、超獣世界に平和が戻ってきた。
各文明は決戦の爪痕から復興を進めていたある日、自然文明の大長老は平和を守った4人のマスターを呼び出した。
《零龍》との最終決戦でジョーカーズのマスターが勝手にレインボーの力を解放した事を自然文明の大長老は叱責するが、同時に世界を守ってくれた4人のマスターへレインボーの力を授けた。
レインボーによって文明を超えた力を得た4人のマスターたちは、それぞれ「チーム」を結成した。

同時期に《零龍》との決戦で解禁されたレインボーの力をデモニオという種族が遥か彼方から察知した。
そして、超獣世界の果ての果てである幾億光年の彼方から龍頭星雲を通じてデモニオが属する鬼札王国とその配下に置かれた王国が襲来する。
彼らの目的は、デュエルマスター候補達を倒して全世界を支配下に置くことだった。

突如始まったデモニオによる侵攻……それがのちの世に「十王大戦」と呼ばれる戦いの始まりであることはまだ、誰も知らない。

用語

  • 鬼札覇王連合
龍頭星雲を向こう側から十王篇世界の支配を狙って襲来してきた鬼札王国とその支配下に置かれた不死樹王国・美孔麗王国・暴拳王国・月光王国によって構成された連合。
連合とは言うが実質的には鬼札王国とそれ以外の下僕とも呼ぶべき関係性であり、他王国は裏切らないように監視されている。
鬼札王国及びジャオウガは、何故かこの世界では絶滅状態にある過去のドラゴンを多数従えていた。
最後はどの王国も完全壊滅こそはしなかったが大打撃を受け、実質的に連合は解消となった。

  • キングマスター
各王国及びチームの頂点に立ち、種族の王とも呼ぶべき存在。
しかし、鬼札覇王連合側の鬼札王国以外のキングマスターはジャオウガ及びその監視役のドラゴンによる実質的な傀儡と化している。

鬼札王国において主要となっている種族。鬼を連想させる凶悪な外見をしている。
主要種族内でも格差があり、デモニオの中でも「鬼」を名乗れるものは選ばれし者だけである。

  • 獄鬼夜城
鬼札王国のキングマスターである《鬼ヶ覇王 ジャオウガ》の本拠地。ジャオウガに力を与えてもいる。
十王篇の最終決戦の舞台となり、最後は撤退するジャオウガによってコアを大爆発させられたことで鬼札覇王連合の4人のキングマスターを巻き込んで崩壊した。

  • Instant Wave
チームウェイブの者だけが使えるスーパーネットワークシステム(SNS)。
「知識のノギューゾ」「電脳のデガーノル」「歓楽のタギャースツ」という3つのスーパーコンピュータの多数決による合議制による運営体制。
利用のルールを守らないチームウェイブの構成員に対しては、《コンプライーグル》が飛んでくるという監視システムが存在する。
我々の知るインターネットに雰囲気は近く、水文明的な性質でありながらも利用者の楽しむ公共の場を意識しているようで水文明的な陰謀は存在しないらしい。

  • 十二神騎
光文明の使徒であり、チーム銀河でも一騎当千レベルの実力を持つ12人。三人一組で四つの方角をそれぞれ守護する。
月光王国との交戦で活躍するが《月と破壊と魔王と天使》によって半壊に追い込まれ、最後はジャオウガの覚醒で壊滅した。
ジャオウガの覚醒時に全滅を防ぐために11人が最年少である《「新時代の福音」》のみを守護し、彼だけは生き延びた。

  • 結晶龍 プロタゴニスト
鬼札王国から美孔麗王国に送り込まれた監視役のドラゴンの1人。大昔に別の世界でドラゴンとそれに敵対する種族の力で生まれた結晶型生命体がドラゴンと化した存在である。
自分以外を主役と認めない傲慢さからキングマスターから主役の美学を奪いデウスエクスマキナへと変貌させ、自身が美孔麗王国のメインキャストとなった。
主役のサポート役に《偽代助演 スケプティック》を置いていたが、最後はマニフェストとメテヲシャワァによる「なんかすごい二点同時シンクロ攻撃」によって倒された。

  • 聖板龍 ジークシュトルツ
鬼札王国から暴拳王国に送り込まれた監視役のドラゴンの1人。DS世界では龍を演じていた「龍の模倣者」であるバーサーカーのドラゴンである。
敗北を嫌って戦闘自体を無かったことにする力を持つが、能力の発動前にダイナボルトによって瞬殺された。

  • 断影龍 ユスティーツァ
鬼札王国から月光王国に送り込まれた監視役のドラゴンの1人。何故か対龍兵器だったメカ・デル・ソルがドラゴンと化した存在である。
罪を感じた者を影に変えて塵と化す力を持ち、罪を収集する趣味から月と破壊と魔王と天使から愛を奪って脅迫材料に使っていた。
最後は「正義帝」によって自身の力を跳ね返され、その後に一撃を浴びて倒された。

ガイア・コマンドのドラゴン。鬼札王国が連合の各王国に送り込んだ監視員役のドラゴンが全員敗北すると、ギャイアが封じていた最強のドラゴンが体内から復活する。
封じられていたドラゴンは、パワーだけならエンド・ジャオウガをも超える力を持つ《世界獣龍 テライグニス・アクアエル》である。
実際のカードだとジャオウガの足元にも及ばない程度のパワーしか持たないけど気にしたら負け。
そもそも他のドラゴンが負けるとギャイアの封印が解けるってどういう仕組みなんだろうか…。

勢力別の動き

チーム切札

ジョーカーズのマスターの元から《The ジョギラゴン・アバレガン》と《ジョリー・ザ・ジョニー》は離れて旅立つことになった。
その後、ジョーカーズのマスターはレインボーの力でチーム切札を結成。そのままチーム切札のキングとなる。
彼は超獣世界外に存在する偉人やヒーローの力をクリーチャーに与える力を手にし、チーム切札のキングマスターとして新たなる相棒《勝熱英雄 モモキング》を生み出した。

チーム切札は自然文明の姫が誘拐されたことを知ると、不死樹王国へと侵攻してジャイアント・ドラゴンを次々と撃破。
最後は《大樹王 ギガンディダノス》を撃破し、大長老を鬼札王国の支配下から解放すると同時に不死樹王国を壊滅させる。

その後、各チームがそれぞれ鬼札覇王連合の奇襲を受けたことで援軍を送るが、そこを狙って鬼札王国から《「疾風」の鬼 フウジン天》が襲撃。
対応した《キタカゼマンA》と《バークアステカA》はフウジン丸の援軍である《「迅雷」の鬼 ライジン天》に苦しめられるが、ゲンムエンペラーの介入によって救われる。
この出来事を経たモモキングは力を付けるべく修行を開始し、ゲンムエンペラーとジャオウガの戦闘時に《勝熱百覇 モモキングReVo》として強化した姿で現れた。
しかし、モモキングReVoもジャオウガが強化された姿である《鬼ヶ王魔 エンド・ジャオウガ》に追い込まれるが、モモダチが進化したスパダチの援軍によるコンビネーションで逆転する。

撤退時のジャオウガの宣言に従い、各チームのキングマスターと共に獄鬼夜城に乗り込んだモモキング。
目覚めた《世界獣龍 テライグニス・アクアエル》の対処をゲンムエンペラーに任せる中、ジャオウガと決戦に挑むモモキングだったが仲間と束になってもジャオウガには叶わなかった。
敗れ去るスパダチの姿を見て特攻を試みるモモキングだったが、鬼札覇王連合から離反した王国のキングマスターもその場に駆け付ける。
敵対するジャオウガも含めて全キングマスターが集結したことで奇跡が起き、チーム切札の移動要塞の桃天守閣が登場した。

桃天守閣でジャオウガに大ダメージを与えるも完全撃破には至らず、逃亡するジャオウガの捨て台詞と共に獄鬼夜城のコアの捜索が始まった。
決戦後はスパダチたちがちゃっかり回収していた獄鬼夜城の数々の財宝とともに帰還し、チーム切札のメンバーは世界を救った英雄として友情譚とともに後世まで語り継がれることになった。

チーム銀河

《零龍》との戦いで一度は失った記憶を取り戻した光文明のマスターは、大長老の導きでチーム銀河を結成。
新たな力であるギャラクシールドにより、守りを固める勇士たちを一瞬にして最前線へと送り出せる力で戦う。

後にチーム銀河にも謎の襲撃者による攻撃が行われており、次々と戦士が暗殺されていった。
謎の襲撃者によって危機に陥ったチーム銀河だったが、新たなるキングマスター《「正義帝」》の目覚めによって十二神騎が正義のパワーアップを遂げたことで危機を脱した。
襲撃者の正体である月光王国のキングマスターである《月と破壊と魔王と天使》が、失敗を受けて今度は自ら刺客を率いて襲ってくる。
十二神騎の力も月と破壊と魔王と天使の性質には通用せずに半壊に追い込まれ、「正義帝」も追い込まれるがゲンムエンペラーの介入で何とか退けた。

そして再度総攻撃を仕掛けてきた月光王国が《断影龍 ユスティーツァ》の監視下にあることを知ると、ユスティーツァと「正義帝」は交戦。
「正義という一つの価値観に固執した罪」によって追い込まれる「正義帝」だったが、影の中にいる天使の声に救われて危機を脱する。
狼狽するユスティーツァを錯乱状態に追い込んで撃破した「正義帝」は、手元に残された一冊の本から《月と破壊と魔王と天使》の真実の名前を知るのだった。
ユスティーツァの撃破で油断した十二神騎だったが、そこに《鬼ヶ覇王 ジャオウガ》が発した衝撃波を受けてしまい、最年少の「新時代の福音」を守って残す形で壊滅した。

最終決戦では「新時代の福音」がテライグニス・アクアエルに必殺攻撃を仕掛けるが通じず、ゲンムエンペラーによって窮地を脱する。
「正義帝」はジャオウガに追い込まれるが、桃天守閣に「誰かのための正義であり続けること」の正義の力を与えた。
そして「正義帝」の横に立った月と破壊と魔王と天使と共にモモキングとジャオウガとの因縁の立ち合いを観測し、相互理解を覚える。

犠牲を払いながらも最終決戦は勝利という結果で終わったチーム銀河は、正義は必ず勝つとして正義に殉じた十二神騎を英雄として祀った。

チームウェイブ

水文明のマスターはレインボーの力で、生命の新しい可能性と真のパラダイスを目指すチームウェイブを結成。
個性派揃いのチームウェイブは注目されることで力を得るバズレンダという能力を持ち、独自のスーパーネットワークシステム「Instant Wave」を運営していた。

しかし、スーパーコンピュータの一つである歓楽のタギャースツが何者かによってハッキングされ、「Instant Wave」が消滅の危機に陥る。
運営体制を逆利用されていたチームウェイブはハッカーによって「Instant Wave」の自律自爆を多数決によって可決させられてしまう。
こうして「Instant Wave」が自爆する寸前、チームウェイブのキングが持つ無限の好奇心がレインボーの力と共鳴したことで一兆フォロワーのキングマスターである《キング・マニフェスト》が出現し、圧倒的なエモによってハッキングは解除された。
自爆を避けたことでハッキング元の逆探知が始まるが、残された手がかりは、歓楽のタギャースツのプログラムに痕跡として残された「美」の一文字だった。

騒動からしばらく後、Instant Waveに「祝え!この物語の終幕を!」という謎の書き込みを目にした《コンプライーグル》が発信元を解析すると、正体は美孔麗王国のキングマスターだった。
何と《メテヲシャワァ・ヲヲロラシアタァ》がチームウェイブに向けて飛来中で599秒後に着弾するという内容で、ハッキングに失敗した美孔麗王国はスーパーコンピューターへ直撃することで「Instant Wave」の消滅を目論んでいた。
その情報が拡散されるとInstant Wave内では「世界消滅の瞬間にみんなでジャンプしようぜwww」と題された実況生放送が空前の大盛り上がりを見せる。
チーム切札の救援も得るが美孔麗王国の資格によって着弾阻止が妨害されて苦戦するが、着弾の瞬間にゲンムエンペラーがメテオシャワァを受け止めて着弾を防いだ。
その後、キング・マニフェストが投稿した謎のオーロラの写真は2兆バズを獲得し、Instant Wave内での最高記録として語り継がれることとなった。

美孔麗王国は再度総戦力で再びスーパーコンピューターに襲撃するが、既にチームウェイブは対策を施しており、大地をスクリーンとした「面白コンテンツ100時間耐久動画」を空に向けて配信。
動画の面白さに美孔麗王国の視線は映像に釘付けとしたことでメテヲシャワァを拘束し、チームウェイブ秘蔵のメテヲがまだ主役だった頃の演劇の映像を見せると、《結晶龍 プロタゴニスト》の洗脳から彼を解放した。
メテヲシャワァの無力化を知ったプロタゴニストはチームウェイブを滅ぼすべく自ら乗り込んでくるが、キング・マニフェストとメテヲシャワァ二人のシンクロ攻撃でこれを撃破した。

美孔麗王国と和解したチームウェイブは、マニフェストとのW主演としてついにエンディングまで劇を演出。
それはInstant Waveで百兆バズを記録しかけたが、ジャオウガの衝撃波に襲われた。

最終決戦ではキング・マニフェストはジャオウガに追い込まれるが、桃天守閣に「究極の自己表現の力」を与えた。
完全な理解には至らなかったが相棒のような関係性となったキング・マニフェストとメテヲシャワァは、モモキングとジャオウガの決戦を見届けた。

最終決戦後、十王大戦への対応が評価されてキング・マニフェストの支持率は99.89%(Instant Wave調べ)まで大きく回復。
総獲得バズは30兆、ソーシャル・マニフェストII世も健やかに育って次期キングマスター候補も安泰。理想の未来が近づいたのだった。

チームボンバー

火文明のマスターは、手に入れたレインボーの力で闇文明の侵略で荒れた大地をマジで修復しつつさらなるボンバーな世界とすることを掲げてチームボンバーを結成。
本気を超えた本気をみせることで仲間を集めることができるマジな絆の力のマジボンバーを操り、この新たな能力を持ったウサギ型のビートジョッキーが組織の中心となった。

《フライパン・マウンテン》でドラゴンが卵から目覚めるという夢を見た《“魔神轟怒”ブランド》は、とあるチュリスの熱心な主張に根負けして調査に向かう。
本当に卵を発掘してしまうが、何をしても孵る気配のない卵を前にチームボンバーのキングが思案していると、暴拳王国のキングマスターを名乗る者がたった一人で攻めてくる。
暴拳王国のキングマスターの圧倒的な力を前に《“魔神轟怒”ブランド》は完敗し、チームボンバーのメンバーも次々と一騎打ちに敗北。

それを見たチームボンバーのキングが怒りによる闘志に心を燃やした瞬間、ドラゴンの卵とレインボーの力が共鳴。
共鳴を始めたドラゴンの卵に対して暴拳王国のキングマスターが拳による鋭い一撃を放った瞬間、卵からチームボンバーのキングマスターとして《爆龍皇 ダイナボルト》が爆誕。
ダイナボルトの攻撃を受けた暴拳王国のキングマスターは、意味深な言葉と共にその場を立ち去った。

後に《剛力羅王 ゴリオ・ブゴリ》がアバレチェーンの使用を解禁して再度侵略に向かってきた。
暴拳王国の襲来に《“KNG”メガヒット》がゲリラライブで対抗するが、アバレチェーンによってU・S・A100体を一気に吹き飛ばされる。
ダイナボルトとゴリオ・ブゴリの戦況は拮抗するが、一瞬の隙を見られて追い込まれかけるダイナボルトの元にゲンムエンペラーが介入。
「夢幻の無」に暴拳王国も被害が拡大し、ゴリオ・ブゴリは互いに戦う余力がないとして撤退した。

後にチームボンバーに三度目の襲撃に来たゴリオ・ブゴリだったが、金属の音で耳のいいU・S・Aにノイローゼを起こすというセコい戦法を仕掛けられる。
ダイナボルトはその攻撃に疑問を覚えると、ゴリオ・ブゴリを操っている《聖板龍 ジークシュトルツ》の存在を掴む。
激情に駆られたダイナボルトはジークシュトルツを奇襲し、ジークシュトルツが「戦い自体をなかったこと」にしようとする能力を起こす前に高速移動して撃破する。

正気を取り戻したゴリオ・ブゴリには礼を言われるも決着をつけることを望まれたために一騎打ちに突入するが、ダイナボルトは決戦の中で「これほど強い者が、勝利のためにしか本気になれないことがもったいない」と考え始める。
ダイナボルトはゴリオ・ブゴリの鎖の壁の前に更なる加速でそれを突破して勝利を得ようとするが、その瞬間にジャオウガの衝撃波を受けて戦いは妨害された。

最終決戦ではダイナボルトはジャオウガに追い込まれるが、桃天守閣に「マジでボンバーな力」を与えた。
ダイナボルトの隣にゴリオ・ブゴリが立つと、言葉にしなくても伝わるものを感じながらモモキングとジャオウガとの最後の立ち合いを見守る。

最終決戦後はダイナボルトの姿にチームボンバーの面々はさらなる勇気を与えられる中で、マジでボンバーな毎日を過ごしながら傷ついた文明の復興を果たしていった。

チーム零

十王大戦最中に現れたチーム。キングマスターの《∞龍 ゲンムエンペラー》は十番目の王だと噂されていたが、実は宇宙より先に存在していた無限の闇を統べる幻の零番目の王だった。。
強者との戦いだけを目的とするらしいゲンムエンペラーは、各チームと王国の戦闘に介入してチーム側を支援した。

ジャオウガと戦うべく鬼札王国にゲンムエンペラーが乗り込むと、鬼エンドの力を解放した《アンヤク夜叉》と交戦。
鬼エンドの力でゲンムエンペラーの能力を無効化するアンヤク夜叉だったがその様子は囮でしかなく、隙が生まれたアンヤク夜叉を撃破して再起不能に追い込む。
アンヤク夜叉を倒してジャオウガへと辿り着いたゲンムエンペラーだったが、舐め切って座ったまま戦うジャオウガに必殺「虚数転生」を浴びせる。
それを受けて本気になったついに立ち上がったジャオウガを前に絶体絶命に追い込まれるゲンムエンペラーだったが、モモキングReVoの介入で救われる。

最終決戦では目覚めたテライグニス・アクアエルと激突したゲンムエンペラーは、発動した夢幻の無を逆に飲み込まれてしまう。
しかし、無限に生まれる夢幻を暴食のテライグニス・アクアエルにぶつけ続けたことでオーバーフローを引き出すことに成功して撃破した。
桃天守閣には何者にも頼らない孤高の存在であることが強さの「無の力」を与えるが、その行動の意図はモモキングとジャオウガの戦いから強さの本当の意味を知りたいのではと《戯具 ドゥモグラ》は推測した。

最終決戦後もチーム零の面々はゲンムエンペラーの崇拝を変わらず続けたようだ。

鬼札覇王連合(鬼札王国不死樹王国美孔麗王国暴拳王国月光王国)

各王国の詳細な背景ストーリー設定はリンク先を参照。

零龍》とジョーカーズの決戦でレインボーの力が解禁された影響を受け、龍頭星雲の向こう側の超獣世界の果てから現れた侵略者集団。
鬼札王国のキングマスターで連合の首領である《鬼ヶ覇王 ジャオウガ》は、強者に戦いを挑んで倒しては勝利の証として負かした相手の大事な物を奪っていった。
十王篇世界を支配下に置くことを目的とし、自然文明の大長老を脅して不死樹王国を設立の後に連合に加えて侵略活動を開始する。

しかし、不死樹王国はすぐにチーム切札によって壊滅に追い込まれてしまい、他の王国も各チームを攻め切れずにいた。
ジャオウガの配下の各王国の監視役のドラゴンの撃破を受けて最終的に鬼札覇王連合は解消となり、鬼札王国以外の王国は最終決戦でチーム側に寝返ってしまう。
部下の進言を受けて出陣を控えていたジャオウガだったが、 ゲンムエンペラーとの戦闘の末についに本気を解禁した。

それでもジャオウガはモモキングReVoの一撃で死んだかと思われたが、《一王二命三眼槍》によって《鬼ヶ王魔 エンド・ジャオウガ》へと覚醒。
エンド・ジャオウガになってモモキングに世界を奪うことを宣言したジャオウガだったが、スパダチによって一時撤退の後に獄鬼夜城に最終決戦の舞台を指定する。

監視役の各ドラゴンの死によって復活した《世界獣龍 テライグニス・アクアエル》によってゴリオ・ブゴリを再度支配下に置くが、テライグニス・アクアエルはゲンムエンペラーの力で自滅。
ジャオウガも桃天守閣の存在によってモモキングに敗北し、獄鬼夜城の自爆によるキングマスターの全滅を狙いながら時空の裂け目を通って龍頭星雲の向こうの世界に撤退。
獄鬼夜城の自爆で鬼札覇王連合の4人のキングマスターは犠牲とするが、モモキングを初めとしたチーム側のキングマスターの殺害には失敗した。

財宝の消失や実質的な敗北による鬼札覇王連合の崩壊と大きな痛手を負ったデモニオ及び鬼札王国だったが、今度こそ全て破壊する為に次なる侵略の準備を着々と整えているのだった。
他の王国もキングマスターを失う大打撃を受けるが、それでも折れることなく平和な日々を過ごすための復興を遂げていた。

一方、月光王国の光の悪魔と闇の天使がそれぞれ「悪魔神に関する古の伝承」「聖霊王に関する古の伝承」について唐突に語っているようだが…。



長きにわたる「追記・修正大戦」はついに終結したのだ。
だがこの時は誰も知らなかった。アニヲタWiki(仮)の歴史そのものの存続が危ぶまれるほどの、恐ろしい誤字・脱字が迫ってきていることに……。

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最終更新:2024年03月24日 21:14