深淵のクターニッド

登録日:2022/01/09 Sun 20:50:00
更新日:2024/04/21 Sun 00:39:09
所要時間:約 30 分で読めます






我が名はクターニッド、深き淵に座する者……

神ならざれど、神なる力を振るう者


「深淵のクターニッド」は、シャングリラ・フロンティア~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~作中作VRMMOシャングリラ・フロンティアに登場するボスモンスター。
「七つの最強種」とも呼ばれる、世界に7体しかいない「ユニークモンスター」のうちの一角である。


概要

巨大な蛸のような姿をしたモンスター。
プレイヤーが遭遇する以前から、発狂したNPCからの情報で初期から存在自体は知られていた。

あらゆるものを「反転」させる能力を持っている。
地形だけでなく、そこに働く重力や生物の存在までも書き換える規格外の性能とその規模は、他のユニークモンスターに比べても上位に入る影響力を与えている。
ある存在を全く異なる何かに変化させるにあたり、その中間にある事象を起点として「反転したことにする」ことでありとあらゆる無理無茶無謀出鱈目理不尽を実現させることが可能
結果、死者は生者となり、人外は人型となり、天は地となり、水中は空となり、不可能は可能となる。その逆も然り。
何を反転したかをいちいち説明する義理はないので、ありえないことがあってもお賢いプレイヤーやNPCが「あれを反転させたんだろう」と勝手に何とか納得する。

サービス開始以来、情報で存在を確認できるのみで遭遇したプレイヤーはいなかったが、主人公のサンラク別のゲームで知り合ったルスト・モルドから関連を疑われるユニークシナリオの話を聞いたことが切っ掛けで事態が大きく動くことになる。


出現条件

旧大陸の港街「フィフティシア」で特殊NPC「自称大海賊スチューデ」と会話することで発生するユニークシナリオ「深淵の使徒を穿て」を受注、シナリオを進行することで強制的に移行・開始されるユニークシナリオEX「人よ深淵(ソラ)を見仰げ、世界は反転(マワ)る」で戦闘可能となる。
スチューデと接触するための詳しい条件は明かされていないが、作中では「破楽戸(ゴロツキ)NPCの挑発に乗って同様の悪人面NPCを大量に殴り倒す」ことでスチューデに招かれるイベントが発生した。

シャンフロではPKはもちろん、NPCに危害を加えるとカルマ値の増加をはじめとするペナルティが発生する仕様となっており、それがプレイヤー間で常識として浸透している。
そのような状況下で「NPCに意図的に危害を加える」というプレイヤーの心理の裏を突いた行動がイベントのトリガーとなっていたため、半年もの間他のシナリオ受注者が現れなかった。
一応「スチューデから接触される」ことが重要なので、他の方法が用意されている可能性は十分ある。


深淵の使徒を穿て

スチューデと共に海賊船に乗り込み、嵐と共に現れ船乗りを深い海の底へと引きずり込む呪われた幽霊船「クライング・インスマン号」を追う……というユニークシナリオ。
嵐で揺れる幽霊船から現れるモンスター「深淵の使徒」と戦うというものだが、このクエストは護衛ミッションの要素も含んでいる
具体的にはスチューデが幽霊船に乗り込んだ瞬間、プレイヤーと戦っていた敵も含めて一斉にスチューデに襲い掛かるようになるので、彼の護衛も必要となる。
しかし、これまた具体的なトリガーは明かされていないが、作中では参加者が全員幽霊船に乗り込んだ直後にイベントが発生。
クターニッドの巨大な手足によって海中へと引きずり込まれ、ユニークシナリオEXが強制的にスタート、舞台となる「深淵盟都ルルイアス」へ転送されることになる。

深淵盟都ルルイアス

「人よ深淵を見仰げ、世界は反転る」の舞台となる特殊フィールド。
城を中央に円形に建造物や道路が配置され、四方向には塔が配置されている。
建物の建材から道路に至るまで全てが淡い青一色で統一されている
場所は海底だが呼吸は可能。「海の上の島」から「海の底の島」へ「反転」させられたため、プレイヤー目線で見える上空には深海の底、上から下へと昇るマリンスノーが舞う海底が映し出されている。
かつては「ルールイア」という島国であったが、ある事件で滅亡寸前に陥った際にクターニッドによって救われ、クターニッドに差し出された歴史を持つ。
その後はある事情からクターニッドによって島ごと逆さにされて海に沈められており、クターニッドは「生きた魚」を「死せる半魚人」に、「死せる人間」を「生きた人魚」に変えて街に解き放っている。

結果深海は
  • 昼:音に反応して半魚人がゾンビの如く群れを成して島の侵入者に襲い掛かるゾンビパニックが発生
  • 夜:大魚群が宙を泳ぐ中、巨大で強力なモンスターが弱肉強食の生態系を築き上げているモンスターパニックが発生
が繰り返される魔境と化している。

プレイヤーはステージ開始直後、ルルイアスの各所にランダムで転送されることになる。
同時に特殊状態「深淵の刻限」が付与され、表示される時間以内にクターニッドの攻略が求められる。制限時間はリアルタイムで7日間
なお、ルルイアス独自の特性として、地上生物には空気判定だが水中生物には水中判定で行動の抵抗が存在する
水棲モンスターとは水中でも戦うことができるが、「プレイヤー側が実質地上で」水棲モンスターと戦えるのはルルイアスだけになる

エリア一覧

  • 街エリア
家屋が立ち並ぶエリア。
損傷がひどいものが大半ではあるが、玄関の扉や窓が残っている家屋の多くは外側から封鎖されている。
封鎖されている建物に侵入できればセーブポイントとして利用可能。
この街にある全ての建物が理論上はセーブゾーンとして機能するので、セーブゾーンを確保しながら「隠れ進む」ことが運営が想定した行動となる。
モンスターの攻撃で破壊されても少し時間が経つとクターニッドの力で元通りに修復される。

四方に配置されている、クターニッドの特殊な眷属である封将が待ち構えている塔。
塔には反射」の効果が付与されているため、強力なモンスターの一撃でも破壊されない。

  • 座礁船エリア
ルルイアス外縁、町外れの恐らくは元々砂浜であったのだろう場所に大量に存在する船の残骸。
座礁船内には全部合わせると億超えの価値がある金銀財宝が積まれている。さらに作者ゲロによると、ルルイアスの財宝は適宜補充されているとの事。

ルルイアスの中央にある、クターニッドが待ち構えるエリア。
城の上層には「王の執務室」「要の玉座」「望郷の最上階」の3つの部屋が存在する。


深海三強

深海に生息するモンスターの中でも食物連鎖の頂点に君臨する3体。上記のアルクトゥス・レガレクスすらをも捕食する生態系ピラミッドの頂点。
3体とも夜のルルイアスに出現するモンスターで、能力の相性の関係上三竦みになっているがそれぞれのレベル次第では関係が逆転することもある。
3体揃えば実質レイドボスである「色竜」すら倒すことができる。


封将

島の四方に配置されている、クターニッドの眷属である五体の特殊エネミーであるモンスター。
それぞれに特定の攻撃を無効化する能力を持っており、何らかの海洋生物をモチーフとした人の姿をしている。
クターニッドの眷族としてプレイヤーと敵対する為、クターニッドの行動によってはプレイヤーを助ける行動を取ることもある。
この眷族を無視してクターニッド本体と戦うこともできるが、その場合はクターニッドが封将の持つ能力を使用してくる為、封将を倒さないとクターニッド戦が地獄絵図になる。



形態

本編では5つの形態が登場するが、プレイヤーが実際に戦うことになる形態は4つである。

妄想態

ルルイアス中央の城、その地下の扉を開いた先で待ち構えている形態。
見た目は巨大な漆黒のタコの姿をしている……が、この姿は仮の姿であり、実際には存在していない。
この形態に戦いを挑んで倒しても、強制的にユニークシナリオEXが終了となり、ランダムなエリアに飛ばされて解放されるだけとなってしまう。
この状態時にはシナリオ参加NPC全体に「呪い」を振りまく特殊行動深淵錯視(フェイク・アビス)を常時発動し、影響下にあるNPCはクターニッドに積極的に戦闘を仕掛けるようになる。
シャンフロ世界の設定風に言うのならば「自身に抱かせる脅威の感情を反転させている」。*4
ある条件を満たすことで次の形態に移行する。
ちなみに戦った場合、攻撃手段としては触手を使った薙ぎ払いや叩きつけを用いる模様。

幻想態


示せ 継がれし遺志を

揺るがぬ心で進め、届かぬ高みはなく

条件をクリアすると舞台は海底から地上へと「反転」、それまでの城を急速に組み換えて作られた野球場並みの大きさを持つコロシアムで戦うことになる。
外見は宙に浮いた巨大な八芒星に触手と目玉がついている姿。
戦闘開始と同時にシナリオ参加NPC全体に「恐怖」を振りまく特殊行動深淵凝視(グレア・アビス)を発動してくる。
さらに触手が上空からプレイヤーを襲撃してくる。
触手の大元は8本だが、それがさらに12本に枝分かれするため総数は計96本とかなり多く、各触手は微ホーミング機能もある上速度も凄まじい。
この触手は地面に突き刺さるが、攻撃すると魔法陣に引っ込むので、触手を全て引っ込ませることで次の段階へ移行する。

空想態


届かぬ高みはなく、されば至りて後に人は何処へ征く……

信ずる己を見出せ、世界が変わり果てようと根幹は揺るがず

外見は幾つもの魔法陣によって形成された巨大なタコ。
タコの姿を創り出す際に、8つの触手にはそれぞれ8色の聖杯が握られることになる。
この聖杯は発光することで8つのそれぞれ異なる特殊能力を発動し、それに対応した反転効果がプレイヤー及びNPCに適用される。
ただ、この聖杯のうち、最大4つは先に「封将」を倒すと戦闘開始時に自壊する。
30秒間隔で光る杯がもたらす効果は別々の色同士であるならば重複し、同じ色が2度光ることで元の状態へと戻る。
この聖杯をすべて破壊することでクターニッドは次の形態に移行する。
なお、この形態で発生した反転効果は戦闘終了まで継続する。


仮想態


この世に在りて、されどこの世に在らざるもの

我が身に肉はなく、我が身に骨はなく、我が身に血は流れぬ

であれば、私は妄想を事実とし、幻想として生じ、空想より出でて想像とならん

故にこそ、故にこそ仮想となりて我血肉を求む

命脈の波濤に抗え、闘争こそが命の本質故に

外見はブラックホールの様な漆黒の穴になった姿。
この形態は5分経つと自動的に最終形態に移行するが、その時間内に魔法「ランダムエンカウント」を無差別かつ無尽蔵に発動し続け、30秒ごとに召喚されたモンスターを吸収する。
この形態時に吸収したモンスターの総数によって第五形態のHPが変動する。
なお、この時はプレイヤーおよびNPCに対して攻撃を行うことはない。

想像態


私は倶なる天を戴く者、私は深き淵より世界を見遣る者、偉大なる軌跡の残照を知る者

示せ、命の価値を

彼らの、彼女の願いは果たして叶ったのかを

闘争こそが命の本質故に、されば汝ら……証明せよ……!

最終形態、血肉を基底として仮初めの実態を得た深淵の盟主外見はマッシブな人型になったタコ。
想像態はこれまでの形態とは別に、二段階の行動パターンを持っている。

第一段階では戦闘に参加しているプレイヤーおよびNPCからランダムに選出された8名のモーションログを参照するAnalysis.(アナライシス)と、自身の行動パターンに反映させるReflexus.(リフレクス)を使用する。
これによって、プレイヤーやNPCが最も長く使っている、もしくは最も得意なプレイスタイルをコピーする。
なお、8人以上のパーティの場合は定期的に分析情報を更新してくる。
人型になったクターニッドは見た目通りゴリゴリの近接特化型なので、重戦士系の戦闘スタイルとは相性が良い。
想像態第一段階のクターニッドは5つの「ダメージアーマー」が備えられており、一定以上のダメージを与えることで一つずつアーマーが解除される。
そしてすべてのアーマーがブレイクされることを条件に第二段階へ移行する。

第二段階ではクターニッドは背中に浮かべた8つの深淵宝玉を基点として8本の「巨神触手」という超巨大触手を展開する。
プレイスタイルのコピーは終了するが、振り回すだけでコロシアムが半壊する威力の触手を8本も振り回してくるのは脅威以外の何物でもない。
この巨神触手を展開する8つの深淵宝玉をすべて破壊したのち、破壊後本体に一定量のダメージを与えることでクリアとなる。


攻略

クターニッドの戦いはサンラク曰く「ミニゲームの連続」
また、各形態前後にクターニッドのポエムが挟まれるが、その内容も実は今後の展開のヒントとなっているため、気付くとかなり有利となる。

  • 妄想態
この形態の時には戦っても何も得るものがないため、興奮しているNPCやプレイヤーを抑えて撤退するのが正解。
ルルイアスの城の最上階でモンスター「虚飾の鮫怪」を倒すことで手に入る「かつての栄光」という王冠に、上階の一つである「要の玉座」にあるギミックアイテム「反転の要石」に嵌め込まれた宝石を嵌め込むことでギミックが作動し、自動的にクターニッドの「妄想態」が解除され戦闘に移行する。
なお、上層の「王の執務室」にはギミックのヒントとなる女王の日誌が存在している。

  • 幻想態
触手には微ホーミング機能については無茶苦茶な性能でもないので、襲ってくる触手を適宜撃退する。
NPCはクターニッドの特殊効果でお荷物状態となっているので、連れて来ている場合は避難させること。

  • 空想態
クターニッド本体からの積極的な攻撃はないので聖杯の破壊に集中できるが、聖杯の影響は戦闘終了まで続くため、聖杯の壊すタイミングには注意すること。
紫(ダメージ反転)の発動時には、ルルイアスで大量に入手できるポーション代わりに使える魚が投擲アイテムとして利用できる初見殺しの救済策があるので、積極的に利用すると良い。

  • 仮想態
召喚してくる雑魚敵は直接攻撃はしてこないが、雑魚敵を放置しておくと最終形態である「想像態」で不利となるので倒せる限り倒しておく。

  • 想像態
第一形態はクターニッドが選ぶ戦闘スタイルで、純粋な魔法使いなどプレイヤーに都合のいいスタイルに変わっている時が攻撃チャンス。
また、プレイスタイルのコピーは強力かつ厄介だが、その模倣には応用がなくパターン化されているため、慣れればそれぞれに対応も可能となる。
第二形態の超巨大触手については、1本1本の動きは遅く、隙は大きく、安全地帯もあるため、回避自体は難しくない。
また、触手を展開する深淵宝玉の破壊には何らかの遠距離攻撃があると便利。
ところで、それまでの形態名が「仮」「妄」「幻」「空」といった虚ろな意味を持つ漢字+想という構成だったのが、想+(実体的な意味を持つ漢字である)像という構成となったのと直接攻撃可能になったのは関連があるのだろうか。
攻撃不可能な4形態にしても、形無き偽りである「妄」、目に映れど存在しない「幻」、存在するが掴めない「空」、目に見え存在し形もあるが真ではない「仮」、と言葉の意味が実体に近づいてきている。


報酬

  • クターニッドの聖杯
クターニッド戦における確定報酬の一つ。入手時に色を自身で選択できる。
性能は基本的にクターニッドが使用していた物のダウングレード版となっており、デメリットが存在する。
プレイヤーが使用する場合にはデメリットが存在し、破壊できるかは不明。
使用者本人のみ対象にすることが可能。

  • 深淵の警鐘
クターニッド戦における確定報酬の一つ。海色をした鈴。
効果は「一定距離にレイドモンスターが近づくとインベントリに入れていても音が鳴る」というもので、隠密奇襲系のレイドモンスターに対してかなり有効、との事。

  • 世界の真理書「深淵編」
ユニークシナリオEXに共通する確定報酬。
運営が想定していた攻略方法や背景ストーリーが記述された攻略本のようなもの。
だがこの真理書、クターニッドとの再戦要素という考えなしに開示するには無視できない情報が記載されていたことから、サンラクは参加したプレイヤーたちに開示しないよう口止めしている。


再戦要素

そう、このユニークモンスター、実は再戦可能なのである。もともと幻想の存在故、実空間で倒されたところで消えないかもしれない。
クターニッドの撃破から二週間経過したフィフティシアで発生する「嵐の日に海に船出するNPCのユニークシナリオ」を受注することで、クターニッドが遣わす幽霊船とエンカウント可能になる。

一例としては、
ユニークシナリオ「恐れ知らずの遠征漁業」
嵐の日に海に遠洋漁業船「セレス・テレシアル号」で船出するNPCの依頼を受注すると発生。
要するに「今日は天候荒れそうだけど俺たちなら大丈夫! 漁に出るぞォ!」という死亡フラグ満載のユニークであり、実際航海中にクターニッドが遣わす幽霊船と遭遇してフラグ回収してしまうシナリオ。

これはあくまで一例で、「嵐の日に海に出る」ユニークシナリオは他にも存在している模様。
現にペンシルゴンやオイカッツォ、ライブラリの面々がルルイアスへ行くために乗った船は密漁船だった。
繰り返し受注可能で再挑戦可能な期間は週一。
ただし、一度クリアしたプレイヤーが一人でも混じっていると難易度が急激に上昇する。

関連キャラクター

  • 自称大海賊スチューデ
ユニークシナリオ「深淵の使徒を穿て」のキーキャラクター。
旧大陸の港町「フィフティシア」でシナリオを依頼してくる、大海賊を自称するNPCの少年。
ダボダボの服装に生意気そのものな性格で、サンラク曰く「俺は正しい意味でのクソガキを今知ったのかもしれない」と言わしめるほどのテンプレなクソガキ。
赤鯨海賊団の船長だった父親の仇を取るため、幽霊船「クライング・インスマン号」を沈めんとする自称大海賊。
しかし、リュカオーンの刻傷を持つサンラクからは目をそらし、引き込まれたルルイアスでは異常状況におびえて引きこもってしまうなど、ヘタレな面も強い。

  • アラバ
ルルイアスでサンラクが出会ったNPC。種族は鮫の魚人族(マーマーン)。男性で26歳。
RPGで言う精霊に相当する存在を得た者たち(イグジステンツ)のネレイスを憑依させた大太刀「大海峡」を使う。
サンラクの無茶な行動に振り回されているが、本来は人を振り回す強引な性格。
割と大人しいのはサンラクに刻まれたリュカオーンの刻傷によるNPCに影響を与える効果によってかなり抑えられているため。
アラバの祖父はかつてルルイアスから生きて帰っていたため、アラバはルルイアスの内情についていくらか知識を持っている。

  • 狂える大群青
クターニッドとの戦闘終了後に突如襲ってきたモンスター。
この島を侵食し、クターニッドによって封印された「青」の正体。
その実態は群体生命体でありながら統合された意識を持つプランクトン型のモンスター。
プロセスを踏めば無機物・有機物問わず寄生・侵食することができる極めて厄介な性質を持っている。
クターニッド戦後に活性化しだしたが、島が沈むと同時にクターニッドによって再度封印された。
ワールドストーリー第4段階で動き出すレイドモンスター「始原眷属」の一種であるが、設定上プレイヤーでは殺しきれない存在なので、他の眷属が活動する中、このモンスターだけは封印されたままだった。


作中での活躍

当初はサンラク・ルスト・モルドの3人で「深淵の使徒を穿て」のクリアでユニークシナリオEXが発生するか調査する予定だったが、「夜襲のリュカオーン」戦直後で前の晩からシステム上サンラクとパーティを組んだままだったサイガ-0と秋津茜、さらには同行していたヴォーパルバニーのNPCであるエムルやシークルゥも巻き込んで、ユニークシナリオEXを攻略することになる。

プレイヤー未踏の新フィールド、完全初見のシナリオ、巻き込んだNPCのお世話、無下に出来ない現実の都合といった様々な困難に見舞われるも、限られた時間の中で検証を重ねながら少しずつ進めていき、全員合流を果たしたことで最終日の7日目にクターニッドへ挑むこととなった。
完全初見で挑むこともあってスキル、アイテム問わず限界まで追いつめられるも、出し惜しみ無しの全力のぶつけ合いの果て、2番目に撃破されたユニークモンスターとなった。


人よ、この場は再び深淵へと沈む……危機は近い、ゆめ忘るることなかれ


サンラク達の行動に満足しクターニッドは、活性化をはじめた「狂える大群青」を再封印するために再び深淵に沈み、サンラク達をルルイアスから解放した。

  • シナリオクリア後の影響
ユニークモンスター撃破に伴い、「シャングリラ・フロンティア」の根幹を成す「ワールドストーリー」が進行
第3段階となり「竜」達の戦争が始まることになる。

一方、サイガ-0と姉であるサイガ-100の間で姉妹喧嘩が発生。
サイガ-0がリュカオーンのユニークシナリオEXを先んじて発生させた上に、クターニッドのユニークシナリオEXまで受注したことを黙っていたのがバレてしまい、横暴な姉特権の行使*6に対してサイガ-0がキレてしまったのが原因だった。
これによって、サンラクの所属するクラン「旅狼」と連盟を組んでいたサイガ-100が率いるトップクラン「黒狼」の関係が悪化。
対人戦の匂いを嗅ぎつけた京極が旅狼へ参加し、さらにはクラン同士の決闘にまで発展するきっかけとなった。

クラン戦後は広く一般にも情報が公開されたようで、再戦のシナリオには様々なプレイヤーが挑戦するようになった。
第二陣はペンシルゴンやオイカッツォを含むトップクラン検証班、更にその後はエターナルゼロなどの上位プレイヤー達が続々とクリアしている。


設定



余談

  • クターニッドのモデル
モデルとなったのはクトゥルフ神話に登場するKthanid(クタニド)という旧神が一柱。
ブライアン・ラムレイの作品『タイタス・クロウサーガ』では、旧神のリーダーとされており、クトゥルフの従兄弟で同じ姿だが、人間たちを守りたいと願う強く優しい神との事。

  • 討伐タイミング
運営の想定では「最初にクリアされるはずであったユニークモンスター」。
旧大陸と新大陸の間にあるのもプレイヤーに接触しやすくするため、ギミックが多いボスになっているのもある種の救済要素と言える。
ちなみに、シャンフロの世界を作り上げた継久理創世は、全部で十五形態かつ空間転移と時間干渉を使って過去と未来から奇襲を仕掛けるなど無茶苦茶な設定を考えていたが、シャンフロ世界をゲームとして調整している天地律によって調整したのが現在のクターニッドである。

  • 青色の聖杯によるキャラクター変化の一覧


追記、修正はルルイアスに招かれてからお願いします。

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最終更新:2024年04月21日 00:39

*1 なお負担により寿命が著しく減少

*2 ユニコーンガンダムのシールドファンネルくらいの強さのやつが時間経過で無尽蔵に増え続ける模様

*3 本来創世ならばそんな対応をすればバチクソにブチギレる

*4 さらにサンラクの推測によると、プレイヤー側の脳にも電気信号による誤認によってNPCと同じ影響を与えているとの事。

*5 セーブデータは1個しか作れず、本気でネカマ・ネナベをやるなら隠しダンジョン「ベヒーモス」でのアバターのリモデルが必要になる。

*6 着信履歴124件と自宅凸。

*7 作者曰く、「暇を持て余したタコの暇潰し」。