蒼世神 ADAM/創聖神 EVE

登録日:2022/10/20 Thu 23:32:35
更新日:2024/04/20 Sat 21:40:42
所要時間:約 10 分で読めます





蒼狼の一族は5柱の神を呼び出した。そのうちの1柱は「オリジン」を生み出し続ける神だった。

彼らはその神に新たなる始まりを意味する名を与えた。


強大な力を持つ創世神の誕生により、世界各地に次元を歪める門が現れ始めた。
*1


蒼世神 ADAM(アダム)》及び《創聖神 EVE(イヴ)》とは、TCGデュエル・マスターズ」のクリーチャー。
DM-34「神化編 第3弾 烈火の刃(クロス・ジェネレーション)」に収録されたデュエマ史上初の進化ゴッドであり、2体合わせて「創世神」の通称で呼ばれている。


解説

蒼世神 ADAM R 水文明 (7)
進化クリーチャー:ゴッド/オリジン 8000+
進化:自分のオリジン1体の上に置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選ぶ。相手はそのクリーチャーを自身の山札の一番下に置く。
W・ブレイカー
G・リンク《創聖神 EVE》の右横。
メテオバーン−このクリーチャーがリンクしていて攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを5枚墓地に置いてもよい。そうした場合、相手のマナゾーンにあるカードをすべて裏向きにして、新しいシールドとして、持ち主のシールドゾーンに加える。

創世神の右半身を構成する水文明のゴッド/オリジン
種族欄には記載されていないが、ポセイディア・ドラゴン風の見た目をしている。

オリジン1体を進化元にして召喚される進化クリーチャーで、W・ブレイカー持ち。
cipで相手クリーチャー1体を山札の下に送る。この山札送りというのが肝で、墓地やマナゾーンでは回収される事も少なくない中で最上級の除去効果を発揮してくれる。
メテオバーン効果については後述。

召喚酔いしない確定除去&2打点持ちというG・リンクを抜きにしても優秀な1枚なので、オリジンデッキへの単体採用も十分検討できる。


創聖神 EVE R 光文明 (6)
進化クリーチャー:ゴッド/オリジン 5000+
ブロッカー
進化:自分のオリジン1体の上に置く。
メテオバーン−このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、かわりに、このクリーチャーの下にあるカードを1枚選び墓地に置いてもよい。そうした場合、このクリーチャーはバトルゾーンにとどまる。
G・リンク《蒼世神 ADAM》の左横。
このクリーチャーは、リンクしている時「T・ブレイカー」を得る。

創世神の左半身を構成する光文明のゴッド/オリジン。
種族欄には記載されていないが、アポロニア・ドラゴン風の見た目をしている。

ADAMと同じくオリジン1体が進化元であり、こちらはブロッカー持ち。
メテオバーンによって進化素材の数だけ破壊を凌げる除去耐性を備えており、ブロッカーと合わせて相手の攻撃を二回は防げる設計になっている。

とは言え、コスト6の進化クリーチャーとしては基礎パワーがたったの5000しかない上に打点も少なく、単品での運用も可能なADAMと対照的にG・リンクが前提な性能となっている。
ゴッドとして見るならこちらの方が正しい在り方ではあるのだが…。

創聖神 EVE蒼世神 ADAM 光/水文明 (6+7)
進化クリーチャー:ゴッド/オリジン 13000
ブロッカー
W・ブレイカー
T・ブレイカー
メテオバーン−このクリーチャーがバトルゾーンを離れるとき、かわりに、このクリーチャーの下にあるカードを1枚選び墓地に置いてよい。そうした場合、このクリーチャーはバトルゾーンにとどまる。
メテオバーン−このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを5枚墓地においてもよい。そうした場合、相手のマナゾーンにあるカードを全て裏向きにし、新しいシールドとして、持ち主のシールドゾーンに加える。

G・リンクした創世神。
二体の尻尾の先が連結している中央部分には、翡翠色のドラゴンが顔を覗かせている。

基礎パワーは13000まで上昇し、EVEのリンク時の効果で新たにT・ブレイカーも獲得した。
メテオバーンによる破壊耐性はADAMの進化元も加わり、リンク前に消費していなければ三回まで耐えられるように。
そしてADAM側に備わっていたもう一つのメテオバーン…進化元5枚を一気に取り除く事で相手のマナゾーンにあるカードを全てシールドに変換してしまう効果は、数あるランデスの中でも極めて大規模かつ凶悪な性能を誇っている。

しかし進化クリーチャーから進化させるなどしてADAM・EVEの下に5体もの進化元を事前に確保しておかねばならず、更にはいざ効果が発動しても相手のマナゾーンにあったS・トリガーを踏んで攻めあぐねる危険性があるなど、ここまでやっても勝ち確とは言い難いのが難点。
メテオバーンは大人しくEVEの除去耐性のみを使うのが良いだろう。


派生カード

神聖騎 オルタナティブ P 無色 (7)
クリーチャー:オラクリオン 7000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選ぶ。バトルゾーンに自分の《策士のイザナイ ゾロスター》があれば、その選んだクリーチャーを破壊する。《策士のイザナイ ゾロスター》がなければ、そのターン、そのクリーチャーのパワーは-6000される。
W・ブレイカー

エピソード3で登場したゼロ文明オラクリオン
この種族は極神編神化編に登場したゴッドの姿を模した者が多く、オルタナティブもまたADAMとEVEを一つに圧縮したような見た目をしている。

効果面は《策士のイザナイ ゾロスター》の存在に依拠したもので、cipによって相手クリーチャー1体を対象にゾロスターが場にいれば破壊を、いなければパワーを6000低下させる。
無色なのもあって入るデッキを選ばず、除去クリーチャーとしてはまあまあな1枚。

詳しくは個別項目を参照。

(カミ)ナル()カイ「亜堕無(アダム) VR 水文明 (4)
スター進化クリーチャー:アダムユニット/デモニオ/鬼レクスターズ 5000
スター進化:レクスターズまたは水のクリーチャー1体の上に置く。
ブロッカー
このクリーチャーが召喚によって出た時、数字を1つ言う。次の自分のターンのはじめまで、相手はその数字と同じコストを持つ呪文を唱えられず、同じコストを持つ相手のクリーチャーは攻撃もブロックもできない。
このクリーチャーの攻撃の終わりに、このクリーチャーを手札に戻してもよい。そうしたら、このクリーチャーを自分のアンタップしているタマシード1枚の上に置いてもよい。

EVENOMIKOTO(イブノミコト) SR 自然文明 (10)
スター進化クリーチャー:イブユニット/デモニオ/鬼レクスターズ 18000
タマシードから進化するなら、このクリーチャーの召喚コストを2少なくする。
スター進化:レクスターズまたは自然のクリーチャー1体の上に置く。
Q・ブレイカー
このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーよりパワーが小さい相手のクリーチャーをすべて、持ち主のマナゾーンに置く。
相手がこのクリーチャーを選んだ時、進化クリーチャーを1体、自分のマナゾーンから出してもよい。

王来MAXで登場したADAM…?とEVE…?の鬼レクスターズ
イラストを見てもらえば分かるが、「亜堕無」は人型の戦艦風クリーチャーでEVENOMIKOTOに至っては土偶風の見た目に文明までもが異なるという、二体とも原型がないどころじゃない変貌を遂げている。
あまりにも面影がないので本当にあの2体を元にしたクリーチャーなのかしばらく疑われていたほど。

他にもかつてのオリジン達の名を模した水文明のアダムユニットと火文明のイブユニットが登場しており、種族単位で関連性を伺わせているが…?

詳しくは個別項目を参照。

ボルシャックADEVE(アデブ) VR 光/水/火文明 (8)
クリーチャー:ディスペクター/アーマード・ドラゴン/ゴッド/オリジン 10000+
EXライフ
ブロッカー
パワード・ブレイカー
自分のシールド1枚につき、このクリーチャーのパワーを+1000する。
このクリーチャーが出た時、相手のクリーチャーを1体選ぶ。相手はそれを山札の下に置く。
このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から2枚を見てもよい。そうしたら、そのうちの1枚をシールド化しもう1枚を手札に加える。

ボルシャック・ドラゴン》と混成したディスペクター
「はじまり」を司るもの同士で合成した「始まりのディスペクター」として造り出された。
あくまでフレーバーテキストで匂わす程度で終わっていた設定上のクリーチャーだったのだが、ジョー編の最後のパックでついにカード化した。

詳しくは個別項目を参照。


背景ストーリー

五大龍神に代わって超獣達の信仰を集める存在を欲した蒼狼の一族により、神歌の力で呼び出された5柱の神の1柱。
オリジンを生み出し続ける役目を担ったその神は、新たなる始まりを意味する「創世神」の名が与えられた。

神化編

NEXの活躍で打ち倒された神帝神王に代わるオリジンの神として、魔月「オリジナル・ハート」が産み落とした第三の古代神
進化の力すら取り込んだ神・創世神の誕生によって各地に次元を歪める穴が開いてゆき、世界は絶望に染まっていった。

超獣世界に降臨した創世神は、世界新生を果たすためにオリジンのシャイン・モンスターを地上にばらまき始める。
そして、世界すら造り替える程の圧倒的な力で神帝すら下した《神羅ライジング・NEX》をも追い詰め、劣勢だった古代の軍勢は勢いを取り戻していく。

だがその攻勢は束の間だった。
ファイアー・バード達の助けを受けたNEXが《ボルシャック・クロス・NEX》として生まれ変わり、創世神の前に再度立ちはだかったのだ。
究極進化すら超えたその力は創世神と古代の軍勢を見事打ち破り、その侵攻を止める事に成功した。

三度神を失ったオリジンは侵略を一時止め、最終古代神の誕生を待つことになる。

王来MAX

歴代のクリーチャーが多数出演する王来篇ではオリジンゴッド4体の中で唯一スルーされていた創世神。
だが続編となる王来MAXでは、あのボルシャックと対の存在にして2体それぞれが敵の抱える最強戦力というまさかの大抜擢を受ける事に。

龍頭星雲の向こう側にあるデモニオが栄える世界『鬼の王の歴史』にて、「邪鬼王来烈伝」に連なる12の王が一人「創世王」としてその名を刻んでいた。
鬼魂珠の手で《ボルシャック・ドラゴン》と混成させられ、始まりのディスペクター《原闘混成 ボルシャックADEVE》として再誕する事に。

しかしディスペクターの中では真っ先に敗北し、12の王の中では最初にジャオウガへと屈服してしまった。
その魂はジャオウガに取り込まれた上で更に分離させられ、最強の鬼レクスターズ《神ナル機カイ「亜堕無」》《EVENOMIKOTO》として改めて眷属と化し、超獣世界へと侵攻するのだった…。


漫画での活躍

原初のデュエルマスター「アダム」とその最愛の人「イヴ」と同じ名を持つ重要なクリーチャー
…と思いきや劇中でアダムが使ったのは起源神
ADAMとEVE関しては、部下のハプニング大佐が神のカードを扱える者か試す「神の試練」を経た上で手に入れ、勝舞とのデュエルで使用した。

EVEが先に召喚され、勝舞の《チッタ・ペロル》でアンタップキラー能力を付与した《ボルバルザーク・紫電・ドラゴン》による2回攻撃を受けるも、EVEのメテオバーン能力や《天才ジャニット》により守りきる。
そして次のターンにADAMとのG・リンクを果たす。(この際大佐はゴーグルが割れ筋肉が隆々になるというデュエルマッスル化現象を起こす。)

手始めに勝舞の紫電を破壊、《クリスタル・フュージョン》で貯めた16マナを使い《時空工兵タイムチェンジャー》でメテオバーンのコストを確保し《海王龍聖ラスト・アヴァタール》とのコンボで勝舞のマナをゼロにする。*2
絶体絶命に陥るも、《カイザーウイング・ドラゴン》によるブレイク・ボーナスで《ギャラクシー・ルピア》を召喚し、その能力で《ボルシャック・クロス・NEX》を呼び出した勝舞は逆転を果たす。
しかし大佐はラスト・アヴァタールの能力で1ターン延命し、その1ターンで《炸裂の伝道師セレスト》の能力でNEXはタップ、ADAM&EVEで攻撃を仕掛ける。

敗北確定の状況で何故わざわざこんな事をしたかというと、実はリンク状態のADAM&EVEにはバトルで破壊したクリーチャーを存在ごと消滅させるというテキストにもない恐るべき特殊能力を秘めていたため。流石は神のカードといったところか…
大佐の執念を込めた攻撃によりNEXは破壊され消滅に追いやられてしまう。デュエル自体はその後のギャラクシー・ルピアによるとどめで勝舞が勝利したものの、ADAM&EVEは最後まで破壊されることはなかった。
背景ストーリーではクロス・NEX相手に完敗といった扱いだったが、こちらでは試合に負け勝負で勝つような最期となっている。

しかし創世神に消されたクロス・NEXは新たなるドラゴンへと生まれ変わり…


余談

創世神が「邪鬼王来烈伝」に載った事で、両方の王来烈伝を合わせるとオリジンゴッドが3体も記載されているという珍事が発生している。
同じシリーズから合計3体も選出されているのはドラゴン・サーガも同様だが、あちらは火文明光文明自然文明の勢力別で一応は住み分け出来ているのに対して、こちらは神化編より選ばれた3体全員がオリジンゴッドなので偏りが凄まじい事になっている。

一枠くらい同じ神化編のルナティック・エンペラールナーズ・サンガイザー辺りに分けてやれなかったのだろうか…。
そしてオリジンゴッド組で一人ハブられた神王



追記・修正は最初に屈服してからお願いします。

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最終更新:2024年04月20日 21:40

*1 画像出典:旧Twitter イラストレーターDaisuke Izuka(okome)氏 @okome_di 2024年4月7日掲載 https://x.com/okome_di/status/1776813146403168760 ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids

*2 その直後ADAM&EVEで勝舞のシールドを攻撃するが何故かW・ブレイカーになってしまっている。ここでT・ブレイカーで勝舞のシールドが2枚になっていたら次のターンADAM&EVEとラスト・アヴァタールの攻撃で負けていた。更に言うとW・ブレイカーのままでもフィールドにある《ノーブル・エンフォーサー》を適当なクリーチャーにクロスさせれは低パワークリーチャーの攻撃制限効果がなくなりタイムチェンジャーは攻撃に参加できるようになるため3体の攻撃で勝舞は負けていた。