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2023年発売のPS4/Switch版は参考記述扱いとして後述。


ファイナルファンタジーIII (ピクセルリマスター)

【ふぁいなるふぁんたじー すりー】

ジャンル RPG
対応機種 Windows(Steam)
iOS
Android
発売元 スクウェア・エニックス
開発元 トーセ
発売日 2021年7月28日
定価 2,200円
プレイ人数 1人
レーティング CERO:B(12歳以上対象)
判定 良作
ポイント FC版発売31年目にして待望の2Dドット絵リメイク
FC版をベースに3Dリメイク版の要素を採り入れた折衷作品
演出面はやや劣化
ファイナルファンタジーシリーズ
ファイナルファンタジー ピクセルリマスターシリーズ
I / II / III / IV / V / VI

概要

ファイナルファンタジーIII』初となるドット絵のリメイク。
リメイク自体は先んじてニンテンドーDSで発売されたリメイク版(以下、3Dリメイク版)で行われていたが、
本作は2Dドット絵を刷新し、原点に忠実なリメイクとする「ピクセルリマスター」シリーズの一作であり、初の2Dリメイク作品となった*1

他のピクセルリマスターシリーズが概ねGBA版以降をベースに追加要素を廃してオリジナルのFC・SFC版に近づけているのに対し、
本作はGBA版が存在しなかった関係上、3Dリメイク版を元のベースとして同様にFC版に近づけているものの、FC版・3D版のどちらとも異なる独自の調整が多く行われている。

ピクセルリマスターシリーズ共通仕様

  • ピクセルリマスターFF1からFF6まで同一のゲームエンジンで制作されている。
    • これまでのリメイク版はほぼ移植ベースで制作されていたが作品ごとで内部プログラムの処理が大きく違うため、ゲームの他機種展開など管理を難しくしているとのこと。
      それを容易にするため各作品を同一のゲームエンジン上で新たに再現するという制作手法が取られている。
    • よって一見した見た目やダメージ計算などはあまり変わらなくとも内部的な処理方法が大きく変わっている。 それにより細かな動きが過去のリメイク作より変わっていたり、過去作数世代に渡り使用できたテクニックなどが再現できないことが多い。
  • 2Dキャラクタードットグラフィックがオリジナル版スタッフである渋谷員子が直接手掛けたものへと刷新された。
    • ちなみに、オリジナル版FF3では各ジョブのグラフィックについては石井浩一氏が全て手掛けたもので、渋谷氏は関わっていなかった。
    • 全体的にオリジナル版を踏襲している。
      • 一部のモブの歩行グラフィックはFFVと同様になってしまっている。
  • UIの統一。
    • スクリーンはオリジナルの4:3から16:9に変更されており、UIもワイド画面基準となっている。
    • メニュー画面や戦闘画面などのレイアウトがリマスターシリーズ作品全てで共通したデザインとなっている。
    • 斜め移動が追加された。
    • Steam版はマウス・キーボード操作とコントローラー操作の両方に対応。画面サイズの変更も出来る。
    • スマホ版はタッチ操作に最適化されており、移動したい地点をタッチすると目的地まで自動で移動する。
      仮想スティックによる移動も可能。
  • フィールドや街・ダンジョン内部での地図が常時表示。
    • スクロールも可能なので、ダンジョン内でエンカウントを気にせずに迷路を把握できるようになった。
    • ワールドマップから町・ダンジョンを選択すると、宝箱とアイテムの配置数と取得済数が表示されるようになった。
  • アイテム欄が無制限となった。
    • ただしアイテムは1種類につき1スタックのみ所持可能。そのため消耗品は1種類につき99個までしか持ち運べない(後述のデブチョコボを使うと擬似的に2スタック分を所持可能)。
    • 武器の矢が非消費制となり、一本でもあれば撃ち放題となっている。
  • オートバトル機能(AIではなく直前の行動を高速で繰り返す方式)と移動時のダッシュが実装された。
  • 他、一部の魔法発動時のグラフィックはピクセルリマスターシリーズに共通して使われている。
  • BGMは今作用にアレンジされたものが収録されている。3D版とも異なるアレンジの物となっている。
  • メニュー画面から収録BGM再生機能であるサウンドプレイヤーや、天野喜孝氏が手掛けたイラストなどの鑑賞が出来るギャラリー機能が利用できるようになった。
    • BGMは最初から全曲聴く事ができる。ゲーム進行状況による順次解放や、一度クリアが必要といった制限は無い。
    • 各リメイク版で新たに描き起こされたイラストも収録されている。
    • モンスター図鑑機能も追加された。こちらは全セーブデータ共通で遭遇したモンスターが埋まっていき、フィールドマップに生息地が描かれていく。
  • 後期の移植・リメイク版で追加されたダンジョンやアイテム等は基本的には収録されていない。
  • 多国語言語対応
    • タイトルメニューから他国語*2へのテキスト切り替えが可能。

FC版からの主な特徴・変更点

  • まとめると、システムのベースは3D版でFCに大きく寄せた調整がされている。
    • ジョブの入手場所やジョブの強さの序列、アイテムの配置場所、アイテム使用時の効果などはFC版が基準、攻撃力など装備の数値性能は3D版基準、ジョブのパラメーター設定は3D版に近いがFC版寄りにさらに調整されている。
      また、ダメージ計算式は3D版を簡易にしたようなものになっている(腕熟練度なし、打突斬の区分けなし、など)。
      • 3D版とは違いすべてのジョブが平等に最後まで第一線で戦えるといった調整ではなく、FC版と同様に後から手に入るジョブの方が強め、という調整となっている。特に最初のクリスタルから得る2種類の前衛ジョブはFC版と同じく中盤以降は使い続けるのがどうしても難しく乗り換える必要がある。
    • 一部ジョブのアビリティが追加・変更され、FC版と同名なままのアビリティも3Dリメイク版に近い変更がされたことにより全体的にFC版より使いやすくなっている。
    • ジョブチェンジの制限の撤廃。FC版でのジョブチェンジ時のキャパシティの制限や、3D版でのパラメーターが弱体化する移行期間がいずれも撤廃されている。
    • 3D版と同じく攻撃アイテムや装備アイテム使用時の効果がキャラクターの知性・精神を参照されるようになり強化された。
    • 敵の強さもFC版と3D版を合わせたような調整がされている。
+ ピクセルリマスター版における各ジョブの特徴・変更点

初期ジョブ

  • たまねぎ剣士
    • 初期ジョブ。能力値・装備ともに貧弱だがレベル90台から爆発的な成長が始まるなど、ほぼFC版と同じ性能。
    • あえて変更点を挙げるのなら、専用の「オニオンシリーズ」を落とす敵との遭遇率が上がり、若干入手しやすくなった程度か。

風のクリスタル

  • 戦士
    • 重装備が可能で攻防に優れる前衛ジョブ。攻撃回数にかかわる素早さが低下し、同じ序盤の前衛であるモンクよりも防御寄りな傾向が強調されている。
    • FC版同様、中盤以降は装備できる武器がなくなり、専用コマンド等もないため「ナイト等の重装備ジョブの下位ジョブ」という立ち位置。
    • 一応、装備できる最強の武器の攻撃力は若干上がっている。
  • モンク
    • 素手攻撃を得意とする前衛ジョブ。大きな変更点はなく、「空手家の下位ジョブ」又は軽装ジョブの下位という立ち位置も変わらず。
    • 戦士ともども、最終的に他ジョブの下位互換となる(ピクセルリマスター版では)珍しいジョブ。
  • 赤魔道師
    • 白・黒魔法の両方を使用でき、一部の剣と重装備も扱える、序盤に限れば万能の魔道師。
    • 使用可能な魔法がレベル5まで拡大し強化された。しかし高レベル魔法の使用回数は非常に少なく、知性・精神も今一つなため効果も低い。体力も相対的に低いのは相変わらずであり、結局中途半端な性能は解消されず。
    • 3Dリメイク版と異なり強力な剣は装備できないため、中盤以降は攻撃力不足に悩まされる。
      最後まで使いたい場合、魔法効果のある杖や補助魔法、盾装備による耐久力などを上手く活かす必要がある。
  • 白魔道師
    • 最高レベルのものを除いた白魔法を扱える、回復のエキスパート。上位ジョブに近い存在である導師の登場までほぼずっとお世話になるのはFC版から変わらず。
    • 3Dリメイク版から「低レベル魔法の使用回数が多い」という特徴を受け継ぎ、移動中の細かい回復や搦め手は導師よりも若干得意。
    • 高レベルの強力な回復魔法の使用回数が少ないのは痛いが、熟練度のアドバンテージを活かせば最後まで回復役を担うことも不可能ではない。
  • 黒魔道師
    • 最高レベルのものを除いた黒魔法を扱える、属性攻撃・状態異常のエキスパート。
    • 体力が人並みに改善された他、黒魔法そのものの地位も向上しているため、中盤以降も扱いやすくなった。
    • 白魔道師同様、上位ジョブに近い存在である魔人よりも低レベル魔法の使用回数が多い。魔人に攻撃力では大きく劣るが、状態異常魔法は多く使える。

火のクリスタル

  • 狩人
    • 素早さに秀でる弓矢の専門家。白魔法はオミットされたが、代わりに全体攻撃の「みだれうち」を搭載している。
    • 矢が非消耗品になり、弾数や資金を気にせずに攻撃できるようになった。弓のヒット数も増えているため、総じて攻撃力は高い。
    • FC版で狩人の最終兵器と言われたメデューサの矢は、3Dリメイク版同様徐々に石化効果となって弱体化。FC版の性能のまま弾数無限になっていたら、雑魚戦はメデューサの矢の乱れ撃ちだけでいいということになりかねないので仕方ないが。
    • 一方、防具は相変わらず貧弱で、防御面はほとんど改善されていない。高火力だが紙耐久というピーキーなジョブ。
    • 3D版で追加されていた強力な弓矢もないので最終版は少々厳しいか。
  • ナイト
    • 力・体力に秀で、強力な剣と重装備を使いこなす前衛の花形。忍者の若干の弱体化に伴い、最終ジョブ候補としてもより有力な存在に。
    • 瀕死の味方を「かばう」能力に加えて、「ぼうぎょ」の上位互換で魔法ダメージも半減できる「まもる」を手に入れた。
    • 素早さは3Dリメイク版ほど低くはないが、物理職としてはやや低め。戦士同様、より防御重視の性能になっている。
  • シーフ
    • 「鍵開け」「ぬすむ」「とんずら」といった特殊能力を持つ軽戦士。パーティの先頭にいなくても鍵を開けられるようになった。
    • 通常の「にげる」のリスクが大きく軽減されたことで、高確率で逃走できる「とんずら」の価値はやや下がったものの、分裂モンスターからも逃げられるようになったため強引に古代遺跡や暗黒の洞窟を突破することも可能。
    • ドロップテーブルは基本的にFC版準拠だがバグが解消され、熟練度に応じて強力なアイテムを盗めるようになった。一部の敵からは非売品も盗めるなど、「ぬすむ」の重要性は大きくアップ。ただし、3Dリメイク版と同じく1体の敵から1つだけしか盗めなくなった等の弱体化した面もある。
    • 中盤を過ぎたあたりで武器も防具も打ち止めのため、どうしても使い続けるならぬすむやとんずらを上手に使っていきたい。
  • 学者
    • 高い知性を活かさず本で殴るジョブ。「しらべる」で敵のHPと弱点属性を調べ、補助魔法の効果を打ち消すことができる。
    • 魔法は使えないが、3Dリメイク版から専用コマンドの効果統合に加えて、消費アイテムの効果が倍になる「アイテムのちしき」を受け継いだ。高い知性と効果2倍から繰り出される攻撃アイテムの威力は強烈。

水のクリスタル

  • 風水師
    • ランダムで効果が変わる攻撃を放つ「ちけい」を操るジョブ。
    • 「ちけい」は失敗して自爆するリスクはなくなり、3Dリメイク版同様敵の能力値を無視して攻撃できる。
      一方で地形に効果が左右されなくなり、特定の地形における極端な強さや爆発的なダメージも失われ、マイルドな性能に。
    • 武器であるベルの攻撃力が大きく上がっているため、前列で通常攻撃させるという選択肢も。
  • 竜騎士
    • 空の敵に強い槍を操り、上空に飛んで敵の攻撃を回避しつつ次のターンに大ダメージを与える「ジャンプ」を繰り出す重装備ジョブ。力・素早さが高い。
    • 3Dリメイク版同様、槍が他の武器系統と比べても遜色ない性能になっている。さらに一部の強力な槍が店売りされるようになったことで、攻撃力が大幅アップ。
      ただし、槍は全て属性付き、かつ終盤のボスは全属性耐性持ちばかりのため、最終的に火力不足になってしまうのはFC版と同様。
    • ドット絵はFC版の黄色い鎧から黒色に変更された。FC版の時点で青色にする予定だったが、パレットの制約によって黄色になっていたことがインタビューにて明かされた。
      参考
  • バイキング
    • 海の敵に強い斧・ハンマーを操る重装備ジョブ。素早さは低いが体力が非常に高い。
    • もとから高かった体力が全ジョブ中トップとさらに高水準に。加えて敵の単体攻撃を自分に誘導する「ひきつける」を獲得し、壁役・囮役としての個性を確立。
    • 隠し特性として瀕死になると防御力が大幅に増加するため、高い体力と相まってトップクラスに死ににくいジョブになった。
    • 防御面だけでなく、攻撃面も斧・ハンマーの性能が上がったことで若干強化されている。しかし素早さの低さのせいでヒット数が稼ぎにくく、数字上の攻撃力ほどはダメージが出ないのが欠点。
  • 空手家
    • 事実上モンクの上位ジョブとなる素手格闘の専門家。力・体力が非常に高い。
    • 「ためる」は防御力低下のデメリットがなくなり、さらに後列からでも威力の落ちない全体攻撃の「けり」を習得した。
    • 単体・全体攻撃ともに得意で攻撃面は非常に強力だが、防御面はFC版からあまり改善されていない。終盤が近づくにつれ防具の性能の低さが気になってくる。
    • HP上昇量が多く、全体攻撃を連発可能ということで、レベリングにおいてもますます重宝する存在に。
  • 吟遊詩人
    • 戦歌を「うたう」ことで様々な補助効果をもたらす支援ジョブ。FC版から大きく性能が変化した。
    • 「うたう」は必ずターンの始めに発動し、MPを消費しないのが特徴。長丁場のダンジョンや長期戦に強い。
    • 熟練度に応じて新しい歌を覚えることができる。最終的には味方全員を小回復の「いやしの歌」、味方全員の攻撃力アップの「戦いの歌」、味方全員の防御力アップの「守りの歌」、敵全員にランダム状態異常の「呪いの歌」の4つを扱える。
    • 支援役としては非常に優秀な反面、武器の竪琴は命中率が低く、自身の攻撃力は控えめ。
    • FC版にあった「おうえん」と「おどかす」は復活しなかった。別にいらないが
  • 幻術師
    • 攻撃寄りの「黒」、補助寄りの「白」の2つの効果を持つ召喚魔法の使い手。どちらが発動するかはランダム。
    • 魔法の使用回数が大幅に増え、扱いやすくなった。回復量が大幅に増えたヒートラ(白)や、全体攻撃になったカタスト(黒)など、召喚魔法そのものの性能も一部上がっている。
    • ただし白召喚に多い状態異常効果は命中率が下がっているなど、強化された面ばかりではない。
  • 魔剣士
    • 分裂モンスターに強い「暗黒剣」を装備できるが、通常の防具はほとんど装備できない特殊な戦士。
    • 白魔法は使えなくなったが、新たに敵全員を攻撃できる「ぜんぎり」を得た。空手家の「けり」とは異なり、後列からだと威力が低下する。
    • 装備可能な防具が若干増えたが、武器の入手タイミングは遅いままなので、まともに戦えるようになるタイミングはほぼ変わらず。

土のクリスタル

  • 魔人
    • 全ての黒魔法を操り、全ジョブトップの知性を誇る黒魔法マスター。体力も高い。
    • 3Dリメイク版同様、黒魔道師や賢者よりも高レベル魔法の使用回数が多いという特徴を得た。黒魔法の威力も上がっているため、非常に頼もしい攻撃役に。
    • 高い体力・知性に加えて魔法職用のローブの防御力が大きく上がっているため、防御面でも物理・魔法の両方に対して強い。
    • 攻撃面・防御面が強化されている反面、補助の面では状態異常魔法の高レベルでの成功率低下&低レベル魔法の使用回数減少でやや弱体化した。
  • 導師
    • 全ての白魔法を操り、全ジョブトップの精神を誇る白魔法マスター。
    • 魔人同様、高レベル魔法の使用回数が多い。白魔法の威力にかかわる精神も賢者を大きく凌駕しているため、白魔法の専門家としての地位を確立した。
    • ドット絵の猫耳も健在。魔法詠唱時・瀕死時などの独特のグラフィックも忠実に再現されている。
  • 魔界幻士
    • 強力な全体攻撃の「合体召喚」を扱う召喚士。
    • 幻術士と同様、魔法の使用回数が大幅に増えており、レベルによっては賢者よりも使用回数が多くなる。
      ほぼすべてのレベルのMPで強力な全体攻撃ができるため、雑魚戦に限れば燃費は魔人よりも良くなったといえる。
    • ただし、召喚魔法の威力に関して魔法攻撃回数が黒魔法と同じに修正されたために威力自体はFC版より下がっている。

封印された称号

  • 忍者
    • ほぼ全ての武器防具を装備でき、力・素早さともにトップクラスという戦士系ジョブの決定版。
    • 攻撃面はFC版とほぼ変わらず最強クラスながら、体力が前衛としては標準レベルまで低下したため防御面は若干弱体化。
    • ただし弱体化した面ばかりではなく、FC版と比べると性能の上がった装備品が多いため、装備の選択肢が広がっている。
      魔法防御力の高いローブや後列から攻撃できる弓矢、追加効果付きの各種武器などを駆使すれば、FC版では難しかった幅広い戦い方が可能。
    • 手裏剣は3Dリメイク版同様、装備せずに専用コマンドで「なげる」ようになった。ほかの武器は投げられない。
      ウィンドウイレースバグが解消されたため、お値段以外の面では投げやすくなった。
  • 賢者
    • すべての白魔法・黒魔法、そして合体召喚をも使える、万能の魔道師。
    • FC版では魔人・導師・魔界幻士をほぼ完全に食ってしまっていたが、知性・精神の低下や高レベル魔法の使用回数減少などにより完全な上位互換ではなくなった。
    • とはいえ、豊富な魔法を使い分けられるため行動の幅は非常に広い。魔法使用回数も3Dリメイク版ほど少なくはなく、決して中途半端にとどまる存在ではない。

評価点

  • FC版を基準としながらも、ジョブ性能に調整が入った。
    • 一部のジョブには3Dリメイク版で追加されたアビリティが加えられるなどで性能が見直されており、こちらの方でも死にジョブの数が減っている。
      • 中には空手家の「けり」や魔剣士の「ぜんぎり」*3のように、3Dリメイク版とも異なる調整が加えられたものもある。
      • 特にバイキングは調整の恩恵を大きく受けており、アビリティ「ひきつける」*4の効果で囮役として活躍できるようになった。
    • 一方で、FC版同様に後で手に入るジョブほど強力なものになるという点はしっかりと踏襲されている。
      もっとも、賢者は万能性こそ据え置きながら総MPの量が減っている(さすがに3Dリメイク版よりは多いものの専門上級職には水をあけられている)忍者はFC版と同様にあらゆる装備を装備可能かつ高能力だが体力がナイトやバイキングよりも落とされている為に防御力に難があるなど、他の専門ジョブも選択肢に入るような調整は見られる。
    • 3Dリメイク版同様に、ジョブ熟練度が与ダメージを左右するようになっている。
      • しっかり使い込んで熟練度を伸ばしていれば、序盤~中盤のジョブの多くは最後まで戦えないこともないバランスになっている。
  • 良好な戦闘バランス
    • 賛否両論点にもある通りバランスは激変しているものの、戦闘バランスそのものはFC版・3Dリメイク版よりも優れている面が多い。
      • 攻撃魔法は威力の調整や一部の敵の弱点属性追加、全体化時の減衰緩和などにより、中盤以降も十分実用的な性能になっている。
      • 状態異常系は命中率が改善し*5、敵の同時出現数もFC版準拠で多いため役に立つ場面が増えている。
      • FC版・3Dリメイク版でバランスブレイカーとして知られた要素の多くは弱体化している*6が、実用性を損なうほどではない。
    • FC版ではバグにより効果がなく、3Dリメイク版では効果そのものが削除された属性強化の概念がついに実装された。装備品によって様々な属性魔法が強化されるのでより攻撃魔法の個性が増した。
    • ジョブ性能の調整と合わせて、様々なジョブを試したり、好きなジョブで攻略を進めたりしやすい環境が整っている。
  • FC版での面倒・理不尽な要素の緩和
    • 隠し通路に侵入すると道が表示されるようになった。そのため「暗黒の洞窟」の難易度がFC版に比べ大幅に簡単になっている。
    • ジョブチェンジ時のキャパシティの制限が撤廃。3Dリメイク版での移行期間も無くなった。
      • この仕様で大きく難易度が低下したのが小人専用のダンジョン。FC版ではジョブチェンジに制限があったためゲームを進めるのが非常に煩わしかったが、本作ではかなりプレイしやすくなっている。
      • ジョブチェンジ後もMPが保存された3Dリメイク版とは異なり、FC版同様にチェンジ後のジョブにあわされる為、魔法が使えないジョブにチェンジした場合はMPが0になるというデメリットが存在する。
      • 鍵がかかった扉をシーフで開ける際も、その時だけ誰か一人をジョブチェンジさせればいいので非常に楽になった。
    • 「にげる」が全ジョブで使用可能になり、「にげごし」でのダメージ増加が無くなった。
    • 回復魔法の全体がけの効果が上昇した。
    • 最終盤のダンジョンであるクリスタルタワーに登場するドラゴンたちの遭遇率も上がるなど、レアな敵と戦いやすくなった。
    • 装備すると特定の属性に弱くなる防具効果(例:アイスアーマーを装備すると炎に耐性がつくが、冷気に弱くなる)は削除され、3Dリメイク版と同様にデメリットなしで耐性のみがつくようになった。
  • 敵の能力もFC版・3Dリメイク版を合わせたような形になっており、シンプルだったFC版に比べ行動パターンがかなり多彩になっている。
    • 終盤のボスは攻撃力がFC版と比べるとかなり弱体化しているが、プレイヤー側の最大HPの上昇量も3Dリメイク版準拠となりかなり低くなったため、過剰にヌルくなったということはない。
    • 3Dリメイク版で見られたボスや雑魚の複数回行動は削除された。
  • I・IIのGBA版以降の移植作と異なり、テキスト面はほぼFC版のままとなっている。
    • 3D版で変更されたストーリー、追加されたイベント、キャラクターの設定変更は採用されていない。主人公も4人の少年たちとなる。
    • 一部、不適切な表現が修正されている(「目の見えないハゲのおっさん達」→「目の見えない一族」、「(※どうみても人型のモンスターに対して)お主たちにこの魔獣を倒せるかな?」→「この男を倒せるかな?」など)。

賛否両論点

  • BGMのアレンジ
    • 3Dリメイク版とも異なったアレンジとなっており、戦闘がロックアレンジになった事には特に賛否が分かれている。
      • FC版ではPCM音源の空打ちを活かしたバスドラムやを加工してタムとして鳴らすなど、パーカッションの表現が際立った作りになっているため、アレンジ自体は原曲寄りとは言えるのだが、全体の雰囲気やテンポ感の変化などはやはり好みが分かれるところ。
    • オリジナル版や3D版のBGMは未収録のため、切り替えることもできない。これはピクセルリマスターシリーズ共通で賛否意見が特に見られている。
  • バランスの激変(易化)
    • 全体的に快適性が重視されているためか、熟練度が上がりやすくなっているなどバランスそのものはFC版・3Dリメイク版と比べて易しめになっている。
    • もっとも大きな変化としてはフェニックスの尾が購入可能になったことが挙げられる。そこまで高価ではないため、蘇生手段が非常に限られていたFC版と比べるとグッと楽になった。
    • 空手家の追加アビリティ「けり」が強すぎるという声がある。ノーコストかつ後列でも減衰しないで全体を攻撃できるので魔法職の役割を食ってしまっている。
    • また難所で有名だったラストダンジョンは、中断セーブの追加と闇のクリスタルに回復ポイントが設置されたお陰で大幅に難易度が下がっている。
    • 超絶威力の通常攻撃で有名だった最終盤のあるボスもちょっと強い程度の通常攻撃になってしまっている。
    • 無策で挑むと相当苦戦するダンジョンや戦闘もあるなど、決してヌルゲー化しているわけではない。
      とはいえ、FC版・3Dリメイク版ともにかなり歯ごたえのあるバランスだっただけに、違和感を覚えるプレイヤーもいるだろう。
    • 特定のアイテムを持たずに侵入すると強制的に全滅するトラップの仕様が変更され、全滅せずにメッセージの後にキャラが一歩後ろに下がるだけになった。
      • 町の人の会話でトラップにかかったら死ぬこと教えてくれる内容は変更されていない
    • 難易度変更オプションなどもないため、オリジナル版に近いバランスで遊ぶことはできない。
  • 一時的に冒険に参加するサラ姫やデッシュといった仲間達について
    • DS版のように戦闘に手を貸してはくれず、FC版と同様のただ会話できるだけの存在に戻った。FC版準拠と考えれば別に違和感はないが、DS版で一緒に戦ってくれる演出も好評だったため、採用してほしかったという声もある。
    • また、FC版では現在連れ歩いている仲間のグラフィックがメニュー画面に表示されていたのだが、PR版ではメニュー画面を共通化したためか、無くなってしまっている。

問題点

  • オリジナル版の一部の演出の廃止
    • ランドタートル撃破後に挿入されていた一枚絵とともにスタッフロールが流れるオープニング演出が撤廃。印象的なシーンだっただけにFC版の経験者から批判されやすい。
      • 他のシリーズのOP演出はスタッフ表記のみが削除されているが、本作は唯一丸ごと削除されてしまっている。
    • エンディングのスタッフロールも非常に長く、この影響なのかFC版・3Dリメイク版とも全く異なった内容のエンディング演出となっており不評意見が多い。
      • FC版ではEDでもスタッフロールに入る前に印象的な一枚絵が表示されたのだが、こちらも廃止された事が批判されている。
    • UI統一の影響もあるのか、サラ姫やデッシュなど一時的に仲間になるキャラはメニュー画面に表示されなくなった。
    • 山頂へ続く道でのバハムート初登場が、山の周囲を飛び回るのではなく画面上部からゆっくりと降りてくるだけの演出になっている。
    • ラスボスの撃破演出が通常のボスの消滅エフェクトとほぼ同一(若干長くなったのみ)となっている。
      • FF1・FF2と同じくFC版でも特別な演出が用意されていたのだが…。
    • リマスターの名を冠しゲーム範囲を原作部分に限定していながらこれらの要素が削られていることに批判の声は大きい。
    • 3D版が逆に原作の演出をできるだけ残そうとしていた事と比較しても批判の声が多い。
  • ピクセルリマスターで統一された魔法や技・ボス撃破時のエフェクト
    • 原作はファミコン版であるが後期の作品ということもあり当時としては特徴的できれいな物であったが今作では多くが似てもいない統一グラフィックになっている。
    • 雑魚敵やボスの消滅エフェクトも再現されていない。
      • とはいえ原作がFC版の作品で2Dのリメイク作品も今までなかったので、SFC作品となったFF4以降と比べそこまで気にならないという声もある。
  • 3Dリメイク版の追加要素(クリア後の隠しボス、追加された装備、追加イベントなど)は収録されていない
    • 特に防具が致命的で、軽装の物理ジョブの生命線でもあった風魔の衣が無い為、中盤までに手に入るアイスアーマーや黒帯道着で最後までいかないといけない。
      武器に関しても入手経路の増加やジョブ自体の調整、装備の性能が3Dリメイク版基準ということもあり、FC版よりは緩和されているが、中盤で打ち止めのシーフや狩人、属性付きの武器しかない竜騎士やバイキングなど不利益を被っているジョブも多い。
      この辺りはFC版基準といえばそうなのだがPR版FF1の消費アイテムのように一部だけでも取り入れるなど何かしら救済は欲しかったところ。
    • また装備の調整やアビリティの追加でほとんどのジョブに何らかの強みがあるのだが、戦士とモンクだけ装備品やステータス、特別な技能を持たない点がFC版据え置きで、上位職が手に入ると使う意味がなくなってしまう。
      3Dリメイク版では、戦士は防御力が下がる代わりに高いダメージを与える「ふみこむ」が、モンクは防御力が上がり、更に物理攻撃を受けた際に反撃する「かまえる」があり、上位職のナイトや空手家とは違う強みがあったのだが。
      • 原作のジョブの強弱再現という意見もあるが、同時期の白黒魔道師が終盤でも装備があり(導師や魔人には大きく劣るが)ある程度は実用に耐えうる性能になっており、この二ジョブだけダントツで弱いというのは不自然と言える。装備を増やすなど対応してほしかったところ。
      • 3D版の「ふみこむ」と「かまえる」は終始強かったためこのようになったのかもしれない。
    • 高難度ダンジョンや隠しボス等もないため、やりこみとしてたまねぎ剣士育成を行うモチベーションが上がらない(たまねぎ装備を揃えレベルをカンストさせたとしても、通常にクリアできるレベルとまったく変わらないラストダンジョンとラスボスを相手にするしかない)。
  • 一部の演出や表現
    • 新たなジョブが追加される際に主人公達がポーズをとってファンファーレが鳴る演出が追加されたが、 よりにもよって悲劇的なシーンであってもお構いなく行うので、雰囲気が壊されているシーンがある。
    • 海に沈んだ世界でのクリスタルタワーが沈んだ水面から高い部分が水面から飛び出しているのではなく、陸地(高台)から伸びてしまっているという不自然なことになっている。
    • 本作の飛空艇はどれも山を越えられない程度の高さしか飛べないという設定だが、PR作品全体で飛空艇の飛行表現を共通化してしまったため、グラフィック上では明らかに山より遥か高くまで飛んでしまっており、それなのに山越えはできないという見た目と実際の機能で不整合が起きている。
  • デブチョコボの実質的な形骸化
    • 持てるアイテムに上限が無くなった事で99個以上ものアイテムを持ちたいときぐらいにしか使う機会が無くなってしまっている。
    • 要らないアイテムを片付けておくことにより、アイテム欄を整頓しておき目当てのアイテムを見つけやすくする意味での貢献はあるが…。
      • ただしこれは3Dリメイク版でも同様である。
  • カイザーナックルの値段
    • 空手家が水のクリスタルでの入手に戻ったことで早期に使えるようになり、アムルの町で売られるようになったが、15000ギルという破格の高額商品に設定されている*7。空手家は盾を持てないので両手に装備することになり、2個で30000ギルにもなる。
      • おそらく3Dリメイク版の価格設定(売り値で7500ギル)を変更せずそのまま当てはめてしまった設定ミスと思われる。3Dリメイク版は非売品であったので、この値段でも問題なかったのだが…。
  • グループがけの削除
    • FF3には戦闘に参加しているモンスターの種類(以下グループ)ごとに魔法を使い分けられる機能が存在していた(FC版3D版両方とも)。 これは全体、グループ、単体、と3通りに使い分けられるというもの。 そのため、例えば氷属性に弱い敵だけにブリザドをかけたりしてそのグループのみを殲滅させたりも出来る。 或いはそうして他の敵を敢えて残す事によって他の味方に獲物を残しておく(熟練度的な意味で)といった芸当も可能な筈だったのだが、本作は他のナンバーとエンジンを共通しているため本作のみの仕様であるためか実装されておらず、出来なくなっている。
  • 魔剣士の「ぜんぎり」
    • 魔剣士に新たに追加されたアビリティだが、ノーコストで敵全体にダメージを与えるというもの。
      空手家の「けり」ほどの強さは有してはいないものの、やはり無条件で全体攻撃が出来るというのは魔法職や風水師の立場を食いかねない。
      制限をかけるという意味と暗黒剣の使い手である事を加味して、3DR版の様に「暗黒」に名称変更して使用者のHPを消費して敵全体にダメージを与える様に仕様変更を要望する意見がある。
  • 竜騎士の配色変更
    • 渋谷氏のインタビューでは「FC版の時点で青色にする予定だったがパレットの制約によって黄色になっていた」と語っていた様だが、実際はファミコンのパレットでも青系統にしようと思えば出来る事が判明している。
      • なぜ青色にしなかったのかは、魔剣士とかぶるからであり、最初から青系統で行くならああいうデザインにはなっていない筈だという説も浮上している。よって真相はインタビューに語られていたものとは別の理由にがあると考えられる。
    • そもそも、渋谷氏がFC版3の開発に携わっていた役割はモンスターのグラフィックであり、ジョブのデザイン、グラフィックを担当したのは石井浩一氏である。上記の様な発言を石井氏本人が発したならともかく、ジョブのグラフィックには携わらなかった渋谷氏が発しても説得力が無い。
      • そして、質問の中の「現在の竜騎士の色に合わせたのか?」に対し「それもある」と答えた事に対しても、「ピクセルリマスターのコンセプトは原作を尊重する事の筈。ならば現在に合わせるのではなく原作に合わせるべきだ。」という批判意見がある。
  • スマートフォン版特有の問題点
    • 移動操作に難がある。
      • タッチによる行き先指示では、隠し通路が存在しても目前で立ち止まってしまうため判別できない。
        隠し通路を発見・利用するためには、仮想スティックで移動する必要がある。
      • タッチ移動を好むプレイヤーにとっては、かなりもどかしい挙動。実質的には、仮想スティック使用の強要に等しい。しかも挙動が異なることについて、ゲーム内では一切の説明がない。
    • スマホ用のコントローラー操作に非対応な事も槍玉に挙げられやすい。
    • プレイし続けていくうちにスマホ本体がどんどん熱くなり、動作も重くなっていく報告が見受けられる。
      • PC版においても長時間の起動で重くなる、補助の重ね掛けで重くなる、等の報告がある。

総評

ピクセルリマスターシリーズの他の作品が不評を呼ばれる中で、本作が一番卒なくまとまったリメイクに仕上がっている。
3D版とは逆に印象的だった表現が多く削られているなど演出面に難点があるのは気になるが、原作FC版や3D版よりも改善された部分も多く快適性が上がっておりFF3の世界を十分に楽しむことができる作品と言えるだろう。

余談

  • 本作が配信した後でも、コンセプトが大きく異なるためか3Dリメイク版の配信は継続している。両方買ってみて比べてみるのも一興か。
  • ミニファミコンでもプレイ可能なFC版との比較をしてみてもよいだろう。かつてはWii Uや3DSのニンテンドーeショップでの購入もできたが、2023年3月28日をもって終了しているため注意。

PS4/Switch版(参考記述)

  • PS4版とSwitch版が2023年4月20日に発売された。主な変更点は次の通り。
    • 一部のボスが原作に近い行動・パラメーターになった。
    • 一部演出の変更・修正。
      • 悲劇的なシーンでガッツポーズ&ファンファーレの演出は発売後のアップデートで削除された。
    • BGMを原作(ファミコン版)のものに設定できるようになった。(ピクセルリマスター共通)
      • DSなどのリメイク版はない(共通)
    • 経験値・ギルを0(なし)~4倍に変更したり、エンカウントON/OFFに切り替えられるブースト機能が実装された。最初から使用可能。(ピクセルリマスター共通)
      • ただし本作のジョブ熟練度のブーストは実装されなかった。
    • FC/SFC時代のフォントをイメージしたピクセルフォントが実装され設定で切り替えられるようになった。(ピクセルリマスター共通)
    • その他様々な修正、変更が行われている。
  • Switch/PS4版の変更をSteam版/スマホ版へ反映させるアップデートの準備は既に着手しているとのこと。ただし、まだしばらく時間がかかるようだ。

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最終更新:2024年02月12日 14:02

*1 かつてワンダースワンカラー用に2Dリメイクが予定されていたが、そちらは頓挫した。

*2 対応言語は日本語/英語/フランス語/イタリア語/ドイツ語/スペイン語/ロシア語/ブラジル・ポルトガル語/タイ語/韓国語/中国語・簡体字/中国語・繁体字となっている。

*3 敵全体に攻撃。空手家の「けり」とは異なり、後列からだと威力が落ちる。

*4 使用したターン、敵の物理攻撃の対象を自分に変更する。3Dリメイク版の「ちょうはつ」とは異なり敵の防御力を下げる効果はなく、個別に判定を行う。

*5 ただし熟練度の影響が小さくなっているため、中盤以降はFC版よりも命中率が低くなりやすい。

*6 たとえばFC版で猛威を振るった低レベルの即死魔法は全体化が不可能になり耐性を持つ敵も増え、3Dリメイク版で魔法ジョブの多くを食ってしまっていた風水師の「ちけい」は威力が抑えられるなど。

*7 他の武器は7000~9000ギル。FC版のカイザーナックルは7000ギルだった。